数寄なモノ目次録

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好きなもの目録 その402 金子修介のスキャナー 記憶のカケラをよむ男

古沢良太が脚本の映画やドラマ『キサラギ』『外事警察』『鈴木先生
『デート ~恋とはどんなものかしら~』など、
面白くて好きなんですが、当たり外れというか、
私にはあまり面白く感じない作品もあります。
来年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の脚本をやるみたいですが
どうするんでしょう……?

んで、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』ってのを、
監督が金子修介で脚本を古沢良太というんで観てみるか……と、
あまり期待しないで視聴したら面白かったので目録に。
金子監督の特殊能力を持った人物のSFやホラーの演出はお手の物だし、
古沢良太の脚本も凄く良く出来ている……んすが、
何より、沢村雪絵(木村文乃)の残留思念に応援されたいっ!


標題:(保留)

分類:映画>邦画>サスペンス / ミステリー

■題名:スキャナー 記憶のカケラをよむ男

監督:金子 修介

脚本:古沢 良太

音楽:池 頼広

出演:
野村 萬斎
宮迫 博之
杉咲 花
木村 文乃
ちすん
高畑 淳子
福本 愛菜
安田 章大
風間 杜夫
梶原 善
嶋田 久作
前野 えま

発表年:2016年

製作国:日本

評価:B ★★★◎

■内容・雑記:
女子高生の秋山亜美(杉咲花)は、
行方不明になった自分のピアノの先生・沢村雪絵(木村文乃)を探してほしいと
お笑いコンビ「マイティーズ」が所属する芸能事務所を尋ねて来る。
マイティーズは仙石和彦(野村萬斎)と丸山竜司(宮迫博之)のコンビで、
仙石は物体や場所に残る残留思念を読み取るスキャニング能力の持ち主だが、
ネガティブ、偏屈、人間嫌い、なで肩、子供の頃の記憶が無く、
保護され引き取られた養子先で人間不信に陥り普通の社会生活を送れない。
丸山とコンビを組みマイティーズでテレビ番組などに出演するようになり
人間の醜い裏側を沢山擬似体験したトラウマから
芸能界を辞め社会(人間)との関わりを拒絶して引き篭もっている。
借金がある丸山とピアノコンクールが迫る亜美は沢村雪絵探しをさせようと
仙石のもとを訪ねるが追い返される。
しかし、亜美が忘れていった雪絵の爪やすりに仙石が触れたことから
嫌々ながら雪絵探しに協力することに。

この世界のあらゆる物、固体、気体、液体、エネルギー、全て粒子で出来ており、
その粒子は情報を持って自在に飛び交っている。
人の想いもまた、エネルギーだ。
強い想い、強いエネルギーは、物体や大気中に残り続ける。
その粒子に自分の粒子の波長を合わせれば情報を読み取ることが出来る。
仙石はそのスキャニング(残留思念を読み取る)能力があるが、
生き物や生身の人間からは読み取れない。
意思が邪魔をするからだ。それに人間の記憶は嘘をつく。
自分の都合のいいように書き換える。とか
んで、仙石のスキャニングにより
髪の長い白いワンピースを着た女性が事件の犯人として浮かび上がり、
雪絵の友人の伊藤忍(ちすん)に疑いの目が……。

以下、ネタバレとか有るんで注意。

霞高原ってとこに、木戸エリカ(前野えま)っていう病弱な少女のいる家族がいて、
雪絵と亜美と他に男の子二人の四人が子供の頃に、
ピアノの合宿で霞高原を訪れエリカの屋敷の傍でボール遊びをしてたんすが、
エリカもその仲間に入りたかったんすが病弱だから
兄に外に出て遊ぶことを禁止されていたんすが、
木に引っ掛かったボールを返そうとエリカは
兄の目を盗んで抜け出して四人のもとに行ったんすよ。
遊ぶ約束をしたからって雨の日に出かけ、そのまま亡くなったっす。
その恨みから大人になった兄が四人を見つけ出し次々と復讐するっていう話。
でも、エリカが四人と遊んだってのは嘘で
本当は兄と外で遊びたかったってのが最後の願いなんで、
完全に兄の勘違いによる逆恨みの犯行っす。

警視庁の刑事・佐々部悟(安田章大)が実はエリカの兄で、
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の
ゆきあつがめんまのワンピース着てたみたいに女装していたってオチ。
『サイコ』『殺しのドレス』映画『弟切草』とか
女性の殺人鬼かと思ったら女装の殺人鬼だったってのはよくあるかな。
白いワンピースを着た病弱な妹の為に黒い絵本を描いている兄が
自分が描く絵本を再現するため、次々と男女を惨殺している殺人鬼だった。
――てな話かと思ったっす……それは『神の左手悪魔の右手』。

丸山竜司(宮迫博之)が闇営業騒動により芸能活動を自粛になり
お笑いコンビ「マイティーズ」を解散っていうリアルな設定。うそ
宮迫はクズの役が上手い。

藤忍が犯人か? って所まではグイグイ引っ張って見せるんすが、
真犯人がわかってからはちょっとダレるかな。

「あなたには特別な才能がある。頑張って、絶対出来るから」
「甘ったれないの! 辛くてもやらなきゃダメ。あたなには特別な才能があるんだから。
才能っていうのはね、自分のためにあるんじゃないの。人のためにあるのよ」
「頑張ったわね。ありがとう」
――とか沢村雪絵(木村文乃)に言われながら爪やすりをしてもらったら
やる気が出て何でも出来る気がする。

 

分類:映画>邦画>ホラー

■題名:神の左手悪魔の右手

監督:金子 修介

原作:楳図 かずお (※出演)

撮影:高間 賢治

脚本:松枝 佳紀

出演:
渋谷 飛鳥
小林 翼
清水 萌々子
田口 トモロヲ
前田 愛
紗綾
かでな れおん
今井 春奈
菅原 大吉
山本 奈津子
根岸 季衣
松金 よね子
小木 茂光

発表年:2006年

製作国:日本

評価:B ★★★△~C ★★◎くらい

■内容・雑記:
楳図かずお原作の『神の左手悪魔の右手』の「黒い絵本」が基みたいっす。
私が『神の左手悪魔の右手』を読んだのが10年から15年くらい前なんで
内容をまったく憶えていなかったっす。
映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズや『デビルマン』などで有名な
那須博之が監督していたのが急逝により金子修介に引き継がれたみたいです。
何の辺まで那須監督の影響が残っているのかわかりませんが、
金子監督の特色がはっきり出ているかな。

白いワンピースを着た病弱な娘モモ(清水萌々子)を慰める為に
黒い絵本を描いている父親の久保田光一郎(田口トモロヲ)は、
自分が描く絵本を再現するため、次々と女性を惨殺している殺人鬼だった。
久保田の犯行を夢で見た影響から山辺ソウ(小林翼)は瀕死の状態に陥り、
弟のソウを助けるため姉のイズミ(渋谷飛鳥)が
失踪した橋本アユ(紗綾)を探す谷ヨシコ(前田愛)と協力して
久保田の屋敷を突き止め対決する。

最初、私は勘違いして、
ヨシコが捜索しているのは自分が働く児童養護施設にいた少女で、
少女を攫った久保田が自分の娘としてモモを恐怖で洗脳してるのかと思ったっす。
ヨシコが探しているのは人形を拾ったアユっす。
田口トモロヲの演技というかイっちゃってる目付きが見所かな。
モモが絵本を催促しなければ短期間で連続殺人が起きなかったと思うけど。
モモは父親が居ない間はトイレとか食事はどーしてるんだろう?
一階の冷蔵庫まで這って行けるから自分でなんとかしてるのかな。
生首とかモロ作り物感があってチープなんすが、
グロさより可笑しみがあってホラー苦手の人にも観易いと思う。

ぬーめら うーめら どんどろ でんでろ がんがろ べんべろ 

 

分類:映画>邦画>サスペンス / SF

■題名:クロスファイア

監督:金子 修介

原作:宮部 みゆき

撮影:高間 賢治

音楽:大谷 幸

出演:
矢田 亜希子
伊藤 英明
吉沢 悠
長澤 まさみ
浜丘 麻矢
筒井 真理子
桃井 かおり
原田 龍二
石橋 蓮司
永島 敏行
徳山 秀典
本田 博太郎
螢 雪次朗
並樹 史朗
上田 耕一
谷原 章介
菅原 大吉
水橋 研二
山崎 一
甲本 雅裕
藤谷 文子
中山 忍
宮迫 博之

発表年:2000年

製作国:日本

評価:B ★★★○

■内容・雑記:
青木淳子(矢田亜希子)は、
パイロキネシス(念力放火能力)を使える家系に生まれた能力者。
怒りによる感情変化で物体を燃やしてしまうため、
子供の頃から誰とも人付き合いをせず、大人になりOLとして闇に隠れて生きている。
会社の同僚の多田一樹(伊藤英明)から好意を持たれ
やっと春が来たと思った矢先、
多田の妹・雪江(浜丘麻矢)が未成年の犯罪グループに拉致され殺されてしまう。
グループのリーダー・小暮昌樹(徳山秀典)は捕まるが、
未成年で有力者の父を持ち犯行を否認して釈放されたことに多田が怒り
復讐しようとするが淳子に止められる。
淳子は多田に自分の能力を打ち明け、小暮への復讐を手助けしようとするが失敗し、
会社も辞め多田の前から居なくなる。
そんな淳子の所に、精神支配の能力を持つ木戸浩一(吉沢悠)が接触・交流を図り、
対犯罪組織(獣みたいなやつらに制裁を加える謎の組織)
ガーディアンに引き入れようとするが……。

淳子の祖先はずっと辛い目に遭わされてきて、人を恨んだり憎んだりして、
その恨みや憎しみが強くなりすぎて火を点ける力
パイロキネシス)がついたんだ――とか。
パイロキネシスの作品っていうと、
『炎の少女チャーリー』を思い浮かべるんすが、
(観たかどうか憶えてないっす)
雪や冷却系の妖怪では雪女が有名っすが、
その反対の能力の妖怪って姥ヶ火とかかな、
昔の日本では清姫八百屋お七とかパイロキネシスを使ってそう。

ガーディアンの黒幕の長谷川警視庁刑事部部長(永島敏行)は、
「最初は理想を求めた。だが殺す人間も殺される人間も同じ虫けらだと気がついた」
とか言ってるけど、結局、実際に殺すより興奮するスナッフビデオを撮るために
小暮達を利用しているサイコパス

クロスファイア』は物語はオーソドックスだけど
人体や建物の炎焼や爆発など炎のエフェクトとか良く出来ていると思う。
『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』みたいに
警察の内部に主人公達のせいで弟や妹を亡くしてトラウマを持ってる人物がいる。
『スキャナー』の仙石和彦や『神の左手悪魔の右手』の山辺ソウも能力者だな。
倉田かおり(長澤まさみ)は、パイロキネシスサイコメトリー
念写能力などを併せ持つ便利な異能者なんすが、
能力を使い倒れたかおりを淳子が抱きかかえ助けを呼ぶ場面が
世界の中心で、愛をさけぶ』にオマージュされている。うそ