数寄なモノ目次録

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 田中登と田中真理

ブログは公開なんで、
「好きなもの目録」や「気になるもの目録」では、
好きなエッチな作品や人物などについて書かないことにしてるんすが、
日活ロマンポルノ(1971年から1988年頃の作品)は、
近年ではエロ目的というより映画芸術的に評価されていると思うので
取り上げるっす。

私はあまり日活ロマンポルノを好きではないっす。
日活の一般向映画よりも、
日活ロマンポルノは収録期間や製作費などが半分以下らしいので、
日活ロマンポルノは映像が安っぽく雑で、出演している俳優も
一般向映画に出演している俳優と比べると容姿が微妙で演技も稚拙に思え、
内容(ストーリー)も整合性に欠け陳腐に思えるから。
同じポルノ、ピンク映画でも、
東映ポルノ(東映ピンキー・バイオレンス)は、そのバカバカしさと奇妙さ、
石井輝男鈴木則文の監督作品があるんで好きなんすが。
園子温監督作品とか、下品なエロにエキセントリックな演出、
俳優に無理をさせてる……ようなのが日活ロマンポルノっぽく感じる。
園子温監督は日活ロマンポルノより
石井輝男深作欣二などを目標にしているのかもしれないけど。
十年くらい前とかに、
日活ロマンポルノで評価が高い有名な作品を何本か観たんですが、
悪くはないけど一般向映画に比べると……。
私が凄い面白いって思える作品があまりなかったので
日活ロマンポルノはあまり追っていません。

私は思春期とかに日活ロマンポルノを知ったと思うんすが、
田舎に住んでいる私が、長野に行ったり東京近郊に住むようになって、
繁華街とかで日活ロマンポルノのポスターや看板を見かけると恥ずかしくて
その道を通り辛いなぁ。と避けたり。
中学生の頃に、日活ロマンポルノの紹介が載っているので
『映画の友』を友人が欲しがっていた思い出くらいで、
私はエロは好きですが日活ロマンポルノにあまり興味がなかったです。
実際観てみてもそれほどいやらしいとも感じず。

近年はコンプライアンスに厳しいっていうか、
エロ関連に厳しい状況になり、
AV出演強要被害防止法案や、ビニ本を販売したまんだらけ書類送検
――など、猥褻と思われるエロ関係のソフトが抹消されていく方向を感じるので、
日活ロマンポルノも観れなくなる未来になるかも。

「好きなもの目録」で、
田中登監督の『丑三つの村』をいつか取り上げようと思ってるんすが、
『官能教室 愛のテクニック』を観たら、
けっこう変で印象に残る場面があったので
「気になるもの目録」で取り上げようかなと思い、
田中真理が出演している田中登作品を目録に。


標題:田中登田中真理の日活ロマンポルノ

分類:映画>邦画>エロ

■題名:
夜汽車の女
好色家族 狐と狸
官能教室 愛のテクニック

監督:田中 登

脚本:
宮下 教雄 (典厩 五郎 ※『夜汽車の女』『好色家族 狐と狸』)
中島 丈博 (※『官能教室 愛のテクニック』)

音楽:
坂田 晃一 (※『夜汽車の女』)
奥沢 散策 (山本 直純 ※『好色家族 狐と狸』)
多摩 零 (玉木 宏樹 ※『官能教室 愛のテクニック』)

出演:
田中 真理

(※下記『夜汽車の女』)
続 圭子
織田 俊彦
雪丘 恵介
桂 知子
丹古母 鬼馬二

(※下記『好色家族 狐と狸』)
保留

(※下記『官能教室 愛のテクニック』)
中村 良二
益富 信孝
絵沢 萠子

発表年:1972年

製作国:日本

評価:
C ★★△
不明
C ★★○

■雑記:
『夜汽車の女』
考古学者の水城(雪丘恵介)には、
裕美(続圭子)と冴子(田中真理)の美人姉妹の娘がいて、
大学の研究室では、妹の冴子はヤリマンで有名で
水城家に出入りする助手達と肉体関係にあった。
姉の裕美と助手の有川(織田俊彦)が結婚することになり、
姉大好きっ娘の冴子は二人の仲を邪魔するために有川を誘惑する。
んで、有川は同じ水城の娘なんで冴子に乗り換えようとするんすが、
冴子は不義の子で水城と血が繋がっていないので、
水城の後を継ぎたい有川は裕美との元サヤを求めるクズ。
裕美と冴子と有川の三角関係の話で、
どこらへんが「夜汽車の女」なのかわからないんすが、
裕美と有川が信州の山奥に旅行に出かけたのを、
冴子が夜汽車に乗って追いかけるんすよ。
夜汽車には冴子の他に写真家(丹古母鬼馬二)とモデルや、
途中から瞽女さんが乗ってきて、
突然、葛の葉(信太の狐)みたいなのを三味線で歌いだすっていう
シュールな演出がされてます。

姉妹からバカにされている水城家のメイドのひろ子(桂知子)は
水城の性欲処理もしてるんすが、
家政婦は見た!』みたいに暗躍して家庭を崩壊に導く。
顔は、田中真理>続圭子>桂知子なんすが、
おっぱいは、桂知子>続圭子>田中真理かな。
丹古母鬼馬二の写真家は、キーフ
(『黒い安息日』『アフィニティー』などのジャケットデザインで知られる)
みたいな写真を撮ってるのかな。
助監督は長谷川和彦


『官能教室 愛のテクニック』
高校生のイサオ(中村良二)は、
女体育教師の菊地育子(田中真理)との妄想で頭がいっぱいで勉強が手につかない。
友人達は水商売の女性・おはる(絵沢萠子)で初体験を済ませ
イサオにも勧めるが育子先生で童貞を卒業するんだと断固拒否!
育子と化学教師の森本(益富信孝)が付き合っているのを知ったイサオ
二人の仲を引き裂こうと森本とおはるの濡れ場を育子に見せる。
色々と工作しても二人が別れないので、
イサオは森本を殺す決心をし、化学の実験で森本を爆発させる。
森本は命に別状はなかったが性的不能になってしまう。
それでも育子は森本と結婚する意志に変わりはなかった。
それで、イサオのあまりのしつこさに育子は根負けしイサオに身を委ねるんすが、
それは赤ちゃんを授かるためだった……。

イサオのアクロバット・オナニーっていうか妄想が凄くて、
育子を鉄格子に監禁して放水する場面とか、
茶店のトイレでイサオが育子を襲い、拒否され頭を冷やしなさいと言われ、
便器に顔を突っ込み口に含んだ水を育子の着てるシャツに吹き掛ける場面とか、
育子と森本の絡みでの葡萄とトマトを使った果物プレイの場面とか面白いっす。

サッカーをやっていた元カレが育子に付き纏うんすが、
怪我で足が不自由で振られるんすが、
森本が不能になっても育子が別れないのは、
身体的障害は関係なく元カレは後ろ向きな性格で、
森本は性格が良いからみたい。

『夜汽車の女』もそうなんすが、
日活ロマンポルノの女性はノーブラが多くて、
服を脱ぐとすぐ裸っす。
育子はバレーボール部の顧問でバレーボールの特訓を
ブルマ姿でやってんすがノーブラなんすよ。
男子校なんで襲われない方がおかしい状態。
田中真理はバレーボールの人気ドラマ『サインはV』に出演してたみたいなので、
当時の観客はそれを連想して観てたのかな。
『夜汽車の女』で田中真理が剃刀を振り回していたんすが
『官能教室 愛のテクニック』でも剃刀で襲ってくるっす。

 

昨今、映画監督のハラスメント(セクハラやパワハラ)が問題になってますが、
昭和の邦画を観ると体育会系のハラスメント三昧って感じ。
相米慎二監督の『雪の断章 -情熱-』で
斉藤由貴を荒波のテトラポッドの上に立たせるのを観て
落ちたら死ぬなと思ったり、
『風花』で小泉今日子に雪原を長時間歩かせるのを観て
凄い寒そうだな凍傷になりそうと思ったんすが、
田中登監督の伊藤晴雨と妻をモデルにした
『発禁本「美人乱舞」より 責める!』で
女優を雪積もる寒中の池に入らせるのを観て
映画のためとはいえ狂ってると思う。