サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 跋扈妖怪伝 牙吉

もう何十年も読み返してないけど、
司馬遼太郎の『峠』は好きな歴史小説なんですが
『峠 最後のサムライ』として初映画化らしいんすが、
その18年前に既に映画化されていたんすよ。
『峠』ってタイトルだと地味なんで
『跋扈妖怪伝 牙吉 KIBAKICHI 第一部』ってタイトルにして
ガトリング砲を撃ちまくってます。うそ

『跋扈妖怪伝 牙吉』は、
さくや妖怪伝』と世界観というか妖怪観が同じみたいっす。
私は『さくや妖怪伝』を観たことあると思うんすが
昔の事で内容をまったく憶えていないんすが、
DVDソフトが発売された頃、やたらワゴンセールで見かけたような……。
『牙吉』はあまり面白いとはいえないけど、
『妖怪百物語』とか昭和にあった特撮時代劇を、
平成に新しく創りだそうという気概を感じるかな。


標題:(保留)

分類:映画 / OVA>邦画>時代劇 / 特撮

■題名:
跋扈妖怪伝 牙吉 第一部
跋扈妖怪伝 牙吉 第二部

監督:
原口 智生 (※『第一部』)
服部 大二 (※『第二部』)

音楽:川井 憲次

語り:伊武 雅刀

出演:
原田 龍二
田中 美紀

(※下記『第一部』)
清水 健太郎
安藤 希
中山 夢歩
金子 珠美
稲葉 美優 (桜羽 未華)
樋口 真嗣

(※下記『第二部』)
船木 誠勝
中村 愛美
嘉門 洋子
鷲生 功
芦屋 小雁

発表年:2004年

製作国:日本

評価:C ★未確定

■雑記:

『跋扈妖怪伝 牙吉 第一部』
犬神村の牙吉(原田龍二)は人狼で、
人間を信じたため同族を滅ぼされ放浪している。
村の生き残りの安寿(田中美紀)は裏切り者の牙吉の命をつけ狙う。
鬼蔵(清水健太郎)が取り仕切る宿場町に
牙吉が草鞋を脱ぎ鬼蔵一家に一宿一飯の世話になる。
鬼蔵一家は各地で迫害された妖怪の避難所で、
人間は鬼蔵に拾われた桔梗(安藤希)しかいない。
鬼蔵は宿場町のある藩の重職・山路要之助(中山夢歩)に協力し、
妖怪の楽園を創ることを夢見ていたが……。
「おらといっしょにぱらいそさいくだ!!」
最新の武器を手に入れ妖怪の力を必要としなくなった
河井継之助じゃなくて山路要之助のガトリング砲が炸裂する!
迫害されたマイノリティが自分達の居場所を求めるが利用され裏切られる話。
女郎の志乃(稲葉美優)のHシーンがあるんすが、
絡新婦?に変身して客を襲う場面が
仮面ライダー』の「怪奇蜘蛛女」って感じ。


『跋扈妖怪伝 牙吉 第二部』
異国人との間に生まれた桜丸(船木誠勝)は、
人間不信で暴虐の限りを尽くし役人も手に負えない暴れん坊。
牙吉は桜丸との争いで傷を負い盲目のおまつ(中村愛美)に助けられる。
牙吉と安寿の闘いに割って入った桜丸は、
自分を恐れない安寿に興味を持つ(惚れる)。
そこに人間と妖怪の共倒れを狙う道眼(鷲生功)が
雪姫(嘉門洋子)の一族を操り絡む。
道眼はおまつを殺し桜丸の仕業に見せかけ
牙吉と桜丸を戦わせ弱ったところに一角大王が正体を現す。
道眼はオザンナやキッスや聖飢魔IIのメンバーっぽいんすが、
その正体は一角大王で角がピカピカ光るっす。
『第一部』もそうなんすが、
『跋扈妖怪伝』ってわりには妖怪が大活躍といか跋扈していない。
最後の方に人狼なった牙吉と安寿の闘いがあるんすが
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』って感じ。
犬神(人狼)の最後の男女が不倶戴天の間柄なんで血が絶えるな。


『跋扈妖怪伝 牙吉』は、
『第一部』が映画で、『第二部』がOVA
妖怪対妖怪の大決戦(大血戦)を期待して観たら
ちょっと異色の時代劇だったって感じかな。
妖怪を忍者や剣術家に代えても話的には変わらないと思う。
石井隆みたいな花吹雪とか映像はちょっと凝ってる。