サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係

「こちらの世界へようこそ」

もう昔みたいに、リアルタイムでアニメ番組を観ることが無いんすが、
機動戦士ガンダム 水星の魔女』の第1話を
珍しくリアルタイム視聴したっす。
(「PROLOGUE」はまだ観てないっす)
んで、『ガンダム』の新作を観てるはずなんすが、
どー観ても『少女革命ウテナ』なんすが……、
それか学園ロボットものなんで『STAR DRIVER 輝きのタクト』って感じが……。

最近の日本のドラマで面白くて嵌れる作品が無いんで、
私が日本のドラマを本格的に観るようになったのが
2010年前後くらいからだと思うけど、
それ以降に評判が良くて観て面白かった作品
『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』
『BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~』
『ドラマスペシャル BORDER 贖罪』
を観返したっす。
ついでに
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』
も一寸だけ観返したんすが、
犯人とかトリックとか殆ど憶えていない……
数年前のことなのに。

田中裕二「ボーダー超えちゃえばいいじゃん」


標題:金城一紀小栗旬と波瑠の BORDER

分類:テレビ>ドラマ

■題名:BORDER
警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
衝動~検視官・比嘉ミカ~
贖罪 (※スペシャルドラマ)

監督:
橋本 一 (※「発現 (「第1話」)」「救出 (「第2話」)」「追憶 (「第5話」)」「敗北 (「第7話」)」「越境 (「最終話」)」)
波多野 貴文 (※「連鎖 (「第3話」)」「爆破 (「第4話」)」「苦悩 (「第6話」)」「決断 (「第8話」)」)
常廣 丈太 (※『衝動~検視官・比嘉ミカ~』『贖罪』)

原案・脚本:金城 一紀

音楽:川井 憲次

出演:
小栗 旬 (※『衝動』以外)
青木 崇高 (※『衝動』以外)
遠藤 憲一 (※『衝動』以外)
波瑠
古田 新太 (※「追憶 (「第5話」)」「苦悩 (「第6話」)」『衝動』以外)
浜野 謙太 (※「発現 (「第1話」)」「追憶 (「第5話」)」『衝動』以外)
野間口 徹 (※「発現 (「第1話」)」「追憶 (「第5話」)」『衝動』以外)
滝藤 賢一 (※「連鎖 (「第3話」)」「追憶 (「第5話」)」「敗北 (「第7話」)」「決断 (「第8話」)」「越境 (「最終話」)」『贖罪』)
山口 祥行 (※「発現 (「第1話」)」「連鎖 (「第3話」)」「敗北 (「第7話」)」「決断 (「第8話」)」『贖罪』)
北見 敏之 (※「連鎖 (「第3話」)」「苦悩 (「第6話」)」「敗北 (「第7話」)」「決断 (「第8話」)」)
升 毅 (※「発現 (「第1話」)」「爆破 (「第4話」)」「決断 (「第8話」)」)
大森 南朋 (※「越境 (「最終話」)」『贖罪』)
國本 鍾建 (※『衝動』『贖罪』)

(※下記「発現 (「第1話」)」)
清水 美砂
小柳 友
夙川 アトム
伊藤 久美子
村田 充
大家 由祐子

(※下記「救出 (「第2話」)」)
丸山 智己
山崎 真実

(※下記「連鎖 (「第3話」)」)
金井 勇太
平田 満
駿河 太郎
桜井 聖
阿南 敦子

(※下記「爆破 (「第4話」)」)
渋谷 謙人
柳 憂怜 (柳 ユーレイ)
三島 ゆたか
山本 圭祐
遥香

(※下記「追憶 (「第5話」)」)
宮藤 官九郎
赤間 麻里子
小久保 寿人

(※下記「苦悩 (「第6話」)」)
弓削 智久
阪田 マサノブ
大和田 健介
入来 茉里
山田 キヌヲ

(※下記「敗北 (「第7話」)」)
川郷司 駿平
梅沢 昌代
矢野 聖人
中山 由香
中村 達也
山田 明郷
池田 政典

(※下記「決断 (「第8話」)」)
飯田 基祐
和田 聰宏
村岡 希美

(※下記「越境 (「最終話」)」)
宮澤 美保
宮本 大誠

(※下記『衝動~検視官・比嘉ミカ~ (「前篇」「後篇」)』)
石丸 幹二
工藤 阿須加
仁村 紗和
湯江 タケユキ (湯江 健幸)
山本 修夢
岡部 たかし
山口 翔悟
宮川 浩明
清原 果耶
中崎 花音
木下 愛華
渡辺 優奈
河合 瑠果
池田 朱那 (※「前篇」)
大地 伸永

(※下記『贖罪』)
國村 隼
沢井 美優
中村 ゆりか
満島 真之介

発表年:
2014年
2017年

製作国:日本

評価:C ★★☆ (※『BORDER』シリーズ全体)
C ★★◎ (※「発現」)
C ★★☆ (※「救出」)
C ★★○ (※「連鎖」)
C ★★△ (※「爆破」)
C ★★◎ (※「追憶」)
C ★★○ (※「苦悩」)
C ★★☆ (※「敗北」)
C ★★◎ (※「決断」)
C ★★★ (※「越境」)
D ★★ (※『衝動』)
C ★★◎ (※『贖罪』)

■内容・雑記:
ネタバレだらけっす。

<登場人物>
石川 安吾小栗 旬):
警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。
第一空挺団に所属していた元自衛官。うそ
殺人事件の現場の周辺を一回りして間抜けな犯人がまだいるかも。
って軽い気持ちで怪しい人物に職質したら銃撃され瀕死の状態になる。
生還するが脳内に残った弾丸のせいで死者と会話出来るようになる。
シックス・センス』とか『見える子ちゃん』みたいな感じ……なのか?
頭を撃たれ弾丸が脳内を回るってのが
『日曜恐怖シリーズ「穴の牙」 - 鈴木 清順』みたいだなと思い、
「穴の牙」の方は撃たれて死んだ原田芳雄が怨霊みたいになる展開だったかな。
他にも、映画かドラマかで頭に撃たれた銃弾が一回りして
同じ銃創から抜けたみたいなのを観た事あるような、ないような……。
死者は死体が火葬されたり犯人が捕まったりして成仏すると消えるみたい。

立花 雄馬 (青木 崇高):
石川と同じ殺人犯捜査第4係第一班の同僚の刑事。
『贖罪』で自分の過去を語ってるんすが、
巡査だったころ勤務する交番の前をいつも通る小学生の女の子がいて、
お父さんに(性的)いたずらされています。
と立花に助けを求めたが助けられず、
女の子は父親からDVを受け大怪我をして病院に運び込まれて、
その娘の体は青あざだらけ、腕も脚も骨折してベッドに横たわってた。
――って話をして、比嘉が
「その女の子はどうなったの? あなたが救おうとした娘」
って訊くんすが
「それが今の妻です」って答えるんじゃないかとハラハラしたっす。うそ
本当は、養護施設に入ってたまに手紙が届く。とか

市倉 卓司 (遠藤 憲一):
警視庁捜査一課殺人犯捜査十係日下班主任……じゃなくて、
警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長
石川や立花の上司。
「俺はこれまで違法な手段で事件を解決してきた刑事を何人も見てきた。
そういう連中の殆どが自滅している。
一線を越えるごとに心が蝕まれていって、
気がついたらこっち側に戻れなくなってるんだ。あっち側の人間になるなよ」
と石川を気遣う。

鴨川 重春 (北見 敏之):
検視官出身の警視庁刑事部捜査第一課管理官。
10年前の麻薬密売組織の一斉取り締まりの時の市倉の上司。
「石川、お前も遅かれ早かれ、正義の階段を踏み外すんだ。
その時に酷い転げ落ち方をしないようにな、下で受け止めてやる人間が必要だ。
俺がその役目を果たしてやるよ」
「お前達(石川と市倉)はだまって俺について来くりゃいんだ。わかったな」
植木等みたいなことを言う部下想いの頼もしい上司。うそ

比嘉 ミカ (波瑠):
警視庁刑事部特別検視官。
『衝動』では、特別検視官になる前の大学医学部法医学教室助手の比嘉が主役。
助手の頃はまだ透明カッパみたいな手術着を着てない。
ナルシストをナルシシストって言う拘りがあるのかな。
死体の解剖ばかりしてると
ジェーン・ドウの解剖』みたいになりそうで怖い。うそ
波瑠は夏目雅子に似ている。

赤井 (古田 新太):
市倉班長専属の情報屋。合格した石川にも情報を流す。
ストロベリーナイト』のガンテツなんかは
情報屋とかに多額の報酬を払ってるみたいなんすが、
石川はそんなに金を持ってなくて
赤井やサイモンとガーファンクルやスズキに払ってる報酬は
数万みたいで格安に思える。
石川が刑事で利用出来そうだから特別なのか?

サイモン (浜野 謙太):
ガーファンクルとコンビを組む凄腕のハッカー
サイモン&ガーファンクルの『ブックエンド』を模した写真を飾っている。

ガーファンクル (野間口 徹):
サイモンとコンビを組む凄腕のハッカー
若気の至りで爆弾を作り少年院送りになり、
そこでサイモンと出会う。
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の樫井勇輔(野間口徹)が
機動隊爆発物処理班だったみたいで、
爆発物関係っていう共通があるなぁ。

便利屋スズキ (滝藤 賢一):
趣味と実益を兼ねた便利屋。

安藤 周夫 (大森 南朋):
スター玩具社員でサイコパスの絶対悪。
ゴーケンブルーのオモチャで子供を釣って誘拐する。
安藤周夫に背乗りしていて本当の素性不明。
「こちらの世界へようこそ」が決めゼリフ。

 

『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』

「発現 (「第1話」)」
石川が銃撃で負傷し容態は回復するが、
脳内に銃弾が残ったまま現場復帰する。
石川は後遺症からか死者と会話することが出来るようになる。
世田谷一家殺害事件みたいな親子三人一家惨殺事件が起き、
一家が脱会して揉めていた神の光教団に疑いの目が向けられるが、
保険外交員の倉橋由子(清水美沙)の息子・貴志(小柳友)が犯人で、
息子の後始末を母親がしていた。
被害者の死者に犯人を捕まえてくれと石川がお願いされる。
死者は殺された時の容姿(服装)で出現するんすが、
全裸で殺されたらどうなるんだろう?
石川の肩を後ろから看護師(大家由祐子)が軽く叩いて驚く場面があるんすが、
それが「越境」『贖罪』で、
安藤が石川の肩を後ろから掴む伏線に繋がるのが凄い。うそ
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』にも神の光教団が登場する。


「救出 (「第2話」)」
女子高生連続殺人事件の容疑者の
不動産会社社員・村上一夫(丸山智己)を連行しようと
石川と立花が村上の部屋を訪れるが、
石川達の目の前で村上は自殺してしまう。
村上の最後の言葉「もう一人いるぞ」から、
知られていない七人目の犠牲者がいて、
24時間以内に救出しなければ死んでしまうことがわかり、
石川と死者の村上の駆け引きが……。
村上の別れた恋人・岩田美智子(山崎真実)が
知らないうちに村上の子供を産んでいて、
母子と一緒に暮らそうと考えていたが逃げたんで、
優秀な人間のコピーを出来るだけ多く残すのが使命と思い込んだ
村上が女子高生を次々に誘拐して
自分の子供を産んでくれって頼んだけど断られたんで殺したみたいっす。
女子高生が監禁されていると目星をつけた一軒家には何も無く、
そこに冷蔵庫が宅配便で届くってオチ。
事件解決後に村上が「もう一人いるぞ」って負け惜しみを言うんすが、
自分の息子のことを指しているみたいで、
息子は村上とそっくりな性格で『オーメン』のダミアンみたい。
死んだ村上が「手のひらを太陽に」を歌って石川を煽る。
誘拐犯が不動産業者で空き物件を利用するってよくあるような。


「連鎖 (「第3話」)」
団地の広場で遺棄された死体が見つかる。
死体は整形で顔を変えていたが、
団地で五年前に起きた母子殺害事件の犯人
西本勇治(金井勇太)とわかる。
死者の西本は石川に母子殺害事件の遺族の
島村靖雄(駿河太郎)を捕まえてくれというが……。
西本が母子殺害事件の手記を出版しようとしていて、
それに怒った第一発見者の町内自治会会長・藤崎(平田満)が西本を殺害し、
町内自治会の連中が死体遺棄に協力したっていうオチ。
神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗が手記を出版したのを
モチーフにしているのかな。


「爆破 (「第4話」)」
ホームレスの死体を囮にして警察を標的にした連続爆弾事件が起こる。
爆発により特別検視官の比嘉が意識不明の状態になる。
警察官採用試験に落ちた八巻功一(渋谷謙人)の逆恨みからの犯行だった。
警官に化けた八巻の隣に殺されたホームレスが現われ
犯人がどこにいるのかわかる場面が面白い。
爆弾のある現場で警備や捜査している警官が犯人で
爆弾のスイッチを持っている。ってのが
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』第1話に少し似てるかな。
八巻は平成維新軍だったりして。うそ


「追憶 (「第5話」)」
身元不明の死体(宮藤官九郎)が発見されるが、
死者が記憶喪失のため素性がわからず
事故なのか事件なのか全てが不明で、
死者が石川に付き纏うハートフルコメディ。
死体は岡部義剛というサラリーマンで妻と娘がいるが
仕事のストレスから会社を休み風俗巡りをしようとするが出来ず、
酒に酔ってハードル走の真似事をしてコケて死ぬ。
死者が出ずっぱりなんで、死者に影があるのが気になるし、
宮藤官九郎が生き生きとしていて死者に見えない)
投げつけられた自転車やゴミ箱が死者をすり抜ける効果とかあればいいのに。
とか思っちゃう。


「苦悩 (「第6話」)」
過去に自殺未遂をして病院に運ばれたことがある若い女性達が
連続して自殺していることに不審に感じた比嘉は、
現場に残されていた枯枝からダンテの『神曲』に影響された偽装自殺を疑う。
女性達が通院していたメンタルクリニックの院長・河島(阪田マサノブ
に疑いの目が向かうがアリバイがあった……。
まぁ、救急患者(女性達)の治療をした
医師の津川利雄(弓削智久)が
「自殺未遂をした人間の四割はまた自殺を計って死ぬんだ。
死にたがってるやつらに手を貸して何が悪い」
と治療しても何度も戻ってきて自分を苦しめるんで殺したみたい。
最後、津川が飛び降り自殺して死者になって現われるのが
「越境」『贖罪』で、安藤が死者になって現われるのの予行や伏線みたい。
比嘉ミカの出番が多い。


「敗北 (「第7話」)」
日本最大の外食企業・長屋ホールディングスでアルバイトをしている
大学生の横森勉(川籠石駿平)はバイトの帰りに、
同じ大学で長屋ホールディングス会長の息子・
宇田川圭介(矢野聖人)の運転する外車に轢き逃げされる。
しかし宇田川圭介は父親の権力により一流の掃除屋・神坂(中村達也
の手引きでカナダに高飛びして安泰、石川は敗北する。
――みたいな話だけど、勿論、長屋ホールディングスとかじゃなくて
外務大臣の息子っすけど。
宇田川圭介は『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』第1話にも登場して、
色々悪さを重ねてるみたいなんすが、
後始末は掃除屋の神坂がしてるんだろうなぁ。
圭介の彼女・滝川真奈(中山由香)が口封じされるんすが、
死者になって石川の前に現われたりはしない。
「強すぎるヒーローは怪人と変わらないんだ。人間じゃなくなっちまうんだ」
「強い光が射す所には必ず濃い影も浮かぶんだ。影に飲み込まれるなよ」
って市倉が石川に忠告する。


「決断 (「第8話」)」
現職や元警官が頭を銃撃され殺され、
石川を銃撃した犯人と同一犯とわかる。
十年前、組織犯罪対策部五課がある麻薬密売組織の一斉取締りを行ったが、
その際、ある班がガサ入れした組織の事務所で人が転落死して、
事務所から大金(一億から二億)が消えるという警察の不祥事があった。
殺されたのは当時その班に所属していた人間で、
その班には市倉と鴨川がいた……。
果たして石川を撃ったのは二人の内どちらか?
石川「オレは絶対に正義の階段を踏み外さないぞ!」
とか最終話に向けて不穏な前フリが。


「越境 (「最終話」)」
ショッピングモールで子供が誘拐され
離れた場所に死体が遺棄される事件が起こる。
犯人に繋がる証拠は何も無かったが、
死者の子供から玩具屋の安藤周夫が犯人だと教えられ
石川が安藤を追い詰めるため便利屋スズキを使い証拠を捏造するが、
安藤はそれを見破り逮捕出来ない。
安藤周夫は背乗りされていて正体が何者かわからない
悪(犯罪)を為すことを使命とするサイコパスだった。
“絶対的な悪”に対峙し石川はボーダー(境界)を越えてしまう……。

安藤(仮)
「闇があってこそ光があるんです。悪が存在してこそ正義が存在する。
どちらか一方しかない世界なんてつまらないですよ。そうでしょう?
私がいるからこそ、あなたは輝けるんです」
「私が絶対的な悪を為す。
そしてあなたは中途半端な正義を実践しようとして常に私に敗北する」
「実は、正義や悪にたいした違いはないんです。
あるとするなら、実際に行う者の違いだけです。
つまり私が有能であなたが無能ということです。
私は絶対的な悪を為すためにこれまで長い準備期間を費やして
あらゆる犯罪を研究し尽くしました。
無能のあなたに容易く捕まるわけにはいかないんです」
赤井が石川に忠告する。
「絶対的な悪に勝つためには、絶対的な正義にならなくてはいけない。
つまり、コインの裏表になるということです。
傍から見れば同じものに見えるということです」
安藤(仮)
「あなたは正義のためなら死ねると思ってるでしょ。
私も同じです。悪を為すためなら死ねると思っています。
でもあなたと私には決定的な違いがあります。
私は、悪を為すためなら人を殺せます。
でも、あなたは殺せないでしょう?
この差は永遠に縮まらないんです」
田中裕二「ボーダー超えちゃえばいいじゃん」
『パシリ刑事(ポリス)』と敬礼されバカにされた
(うそっす。『闇の伴走者~編集長の条件』からのネタっす)
石川は安藤(仮)を突き落としてしまい光から闇へと境界を越える。
安藤(仮)
「こちらの世界へようこそ」

 

『BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~』
比嘉ミカが特別検視官になる前の
永正大学医学部法医学教室の浅川透(石丸幹二)教授の助手をしていた時の物語。
女子中学生の連続殺人事件が起き、
浅川教授が新設される特別検視官の地位を狙って
事件のプロファイリングに乗り出すが調子に乗って犯人に殺されてしまう。
バカ美少女の小椋明音(清原果耶)が
奴隷の石田光(大地伸永)に手伝わせて気に食わない人間を殺していたっす。
小椋明音は殺人を我慢出来ないサイコパスで被害者の指を切断したりするし、
矯正施設を出所した小椋は比嘉の影響から解剖に興味を持ち、
『蝶の力学 殺人分析班』の相羽町子みたいに
青木崇高だから)立花雄馬を生きたまま解剖すると思う。うそ


『ドラマスペシャル BORDER 贖罪』
本部から派遣される警視庁監察管理官の久高喬(國村隼)によって
安藤の転落死について石川が取り調べを受ける。
その最中、原口知幸(満島真之介)に殺された
死者の原口の恋人・須藤真実(中村ゆりか)が現われ、
身動きが取れない石川に犯人を捕まえてくれと訴える。
取り調べを拒否して行方を眩ませた石川は原口を逮捕するため奔走する。
それと同時に、
情報屋の赤井、ハッカーサイモンとガーファンクル
便利屋のスズキ達が石川を助けるため動き出す。
立花が比嘉に語る。
「警察官を続けてわかるんだ。この世界は一つじゃない。
まともな世界と悪の世界の二つが存在する。
悪の世界では、普通の神経じゃ耐えられないようなことが平気で起こる。
オレ達警察官は、その悪の世界に取り込まれないように、
どうにか正気を保っていられるようにしながら悪と闘わなくちゃいけないんだ。
でも、あまりにも醜い悪を目の前にして、
正気を失っちまうやつの気持ちも理解出来るんだ。
警察官だって結局はただの人間だからな」
「死人に口無し」ってのを逆手にとって『BORDER』が生まれたのかな?

 

『BORDER』シリーズでは橋本一監督作品が面白いかな。
現われる死者に影があり鏡や硝子に姿が映り、
風で髪の毛が靡いたりするのがなんか残念な表現かな。
光と闇、正義と絶対悪、その境界線の話なんでボーダーなのかな。
『BORDER』の続編ドラマとか映画とかやらないかな。

 

「あらためて言います。こちらの世界へようこそ」