サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 松居大悟のワンダフルワールドエンド

「好きなもの目録 その359 松居大悟のワンダフルワールドエンド」を欠番にして、
「気になるもの目録」に変更しました。


松居大悟監督作品は七年くらい前に
『スイートプールサイド』を観たのが最初なんすが内容はうろ覚えっす。
アフロ田中』『男子高校生の日常』あたりはまだ
よくある邦画の普通のコメディ映画って感じなんすが、
原作モノではない自身が脚本も手掛けた
『ワンダフルワールドエンド』『アイスと雨音
とかは商業的というよりアート寄りかな。

『ちょっと思い出しただけ』を観たんすが、
『シン・仮面ライダー』で池松壮亮がアクション練習中に脚を怪我して、
それが元で恋人と別れ俳優も辞め照明スタッフになる話でした……うそ。
『弥生、三月 君を愛した30年 - 遊川 和彦』をまだ観たことないんすが、
数年間に渡り特定の日だけを積み重ねて見せるっていう作品なんすが、
『ちょっと思い出しただけ』は時系列が現在から過去に遡っていくんで、
あの時のあれはそういう意味だったんだ……みたいな謎解き感があるんすが、
前半がなんかたるくて状況や人間関係がわかる後半にならないと面白さがわからないかな。
『私たちのハァハァ』で
池松壮亮と女子高生さっつん役の人がキスする場面があるんすが、
さっつんが伊藤沙莉にちょっと似てるんで、尾崎世界観も出演しているし、
『私たちのハァハァ』と『ちょっと思い出しただけ』に繋がりがあるのかも
と思ったんすが、さっつん役は大関れいかなんで関係無かったっす。
でも大関れいかも伊藤沙莉の親友役で『ちょっと思い出しただけ』に出演しているけど。
『ナイト・オン・ザ・プラネット - ジム・ジャームッシュ』から着想してるみたいなんすが、
伊藤沙莉タクシードライバーは似合ってないというか無理があるような。
尾崎世界観はトイレに行くふりをして乗り逃げするもんだとばかり思ってました、すんません。
『私たちのハァハァ』や『#ハンド全力』とか、
松居監督はSNSをギミックに使うのが上手い印象なんすが、
『#ハンド全力』の主役の加藤清史郎の顔が香川真司っぽいので、
『#ハンド全力』じゃなくて『#フット(ボール)全力』の方がいいような……。うそ
しかし、男子ハンドボール部顧問・吉牟田(篠原篤)が震災の時、
空き巣をしていたかもしれないっていう設定はいるのか?


標題:#私たちのアフロ松居大悟の日常はちょっと行方不明

分類:映画>邦画

■題名:ワンダフルワールドエンド

監督・脚本:松居 大悟

音楽・出演:大森 靖子

出演:
橋本 愛
蒼波 純
稲葉 友
利重 剛
町田 マリー

発表年:2015年

製作国:日本

評価:C ★未確定
(C だからといって評価が低いわけではありません)

■内容・雑記:
早野詩織(橋本愛)は、ゴスロリ好きの女子高生でモデル(地下アイドルっぽい)
をしているがそれほど人気が出ない。
そんな詩織を崇拝している女子中学生の木下亜弓(蒼波純)が家出をし
詩織の同棲先の川島浩平(稲葉友)のアパートに転がり込んでくる。
仕事も恋愛も上手くいかない詩織は自暴自棄になり爆発するが、
亜弓だけは慕ってくれて詩織の心の支えになる。
そんな亜弓も母親(町田マリー)の元に連れ戻され、連絡も一切取れなくなる。
行き詰まった詩織は芸能事務所も学校も辞めて実家に帰ろうとするが
そこにゾンビが現れ……。うそというかほんと

『さんかく - 吉田 恵輔』みたいな男一人に女二人の三角関係の話かと思ったら、
さよなら、男ども。って感じで、彼氏をボコボコにする百合映画でした。
後半はファンタジー描写が混じっていて、
詩織と亜弓のアバターが着ぐるみになって登場したり、
ベランダに放置された浩平がゾンビになってたりします。
(いったい何日放置されていたのか?
『洗礼 - 楳図 かずお』の埋められた母親並みに時間が経っていると思うけど。
まぁ、実際には普通に生活してたんだろうけど)
亜弓の母親が鍋に顔をつけるとこが見所。うそ
橋本愛の珍しい可愛い系の演技が見れる。

『ワンダフルワールドエンド』ってタイトルは作品内容がわかり辛いんで、
私だったら『ゴスロリさんちの居候さん』ってタイトルにして、
芸妓の百子 (橋本愛)と百子に憧れる舞妓さんを目指す仕込みさんって話にするなぁ。
ゾンビも出てくるし……うそ。
橋本愛は『桐島、部活やめるってよ』『舞妓さんちのまかないさん』とか
ゾンビに縁があるのかな?


■題名:アイスと雨音

監督・脚本・出演:松居 大悟

音楽・出演:MOROHA

出演:
森田 想
田中 怜子
田中 偉登
青木 柚
紅甘
戸塚 丈太郎
若杉 実森 (若杉 凩)
門井 一将
利重 剛

発表年:2018年

製作国:日本

評価:C ★未確定
(C だからといって評価が低いわけではありません)

■雑記:
下北沢の演劇の聖地・本多劇場で上演予定の
サイモン・スティーヴンスの戯曲『MORNING』の出演者に
オーディションで選ばれた無名の新人六人の男女。
上演一ヶ月前から稽古に励むが一週間前に公演中止を突然
プロモーター(利重剛)から告げられ、現実を受け止められない。
上演予定日に劇場に集まった六人はスタッフの制止を振り切り舞台に上がる。

一ヶ月間の出来事を想(森田想)を主軸にワンカットの映画になってる。
途中まで、普段の会話や状況は普通の画面で、
戯曲を演じている時は上下が狭い画面に変わる。
『1917 命をかけた伝令』とか、一部分だけど
カミュなんて知らない』『カメラを止めるな!』とかと同じワンカット映画なんで、
アイスと雨音』っていう内容がわからないタイトルより、
『演技を止めるな!』とかにすれば……二番煎じでダメかぁ。
映画マニアの監督とかワンカット映画が好きそうっすが、
私はワンカットとかの拘りは映画の面白さにあまり関係ないと思うし、
映像が動きまくるステディカムとかより
フィックス(固定)画面の方が観やすくて好き。

松居大悟監督はアイスが好きなのか?
アフロ田中』や『アズミ・ハルコは行方不明』の警官(加瀬亮)とかアイス喰ってる。
『ワンダフルワールドエンド』の芸能事務所社長・月山卓巳(利重剛)と
アイスと雨音』のプロモーターは同一人物だと思う。うそ
『私たちのハァハァ』『ちょっと思い出しただけ』の尾崎世界観
『ワンダフルワールドエンド』の大森靖子
アイスと雨音』の MOROHA、
などミュージシャンを劇中に使うのが松居監督の特徴なのかな。