サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その500 黒澤明の用心棒と椿三十郎

「好きなもの目録」は、「その500」までなんとか来たっす!
「その1001」が目標なんすが、欠番にしたのも沢山あるし
後から違うモノで欠番を埋めるつもりなのでまだまだ先は長いっす……。
キリ番なんで特に好きなモノを取り上げたいんすが、
面倒くさいんで昔書いた駄文の使い回しで内容は無いです。

「松竹シネマPLUSシアター」で、
『八月の狂詩曲』を観たんすよ、黒澤明の映画で私が観たことなかった最後の作品。
『明日を創る人々』以外やっと全部観たっす……。
観たのが何十年も前の作品とか全然憶えていないけど。
『八月の狂詩曲』は今までに観る機会はあったんすがなんか忌避して後回しにしてたっす。
んで『八月の狂詩曲』を観て……黒澤明作品の中で一番面白くないなと正直思う。
なんか邦画の悪い所(私が嫌いな所)が出ているというか、1980年代以降の山田洋次みたいな感じがして……。
反戦映画で原爆(被爆)を題材にしてると思うんすが、
『八月の狂詩曲』を観る三日前に『その夜は忘れない - 吉村 公三郎』を観てたんで、
それと比べてしまって私には面白くなさが際立って思えたのかも。
『その夜は忘れない』は、原爆により被爆した後遺症の悲劇を描いているんすが、
真面目な反戦映画なんすが大映映画で若尾文子と田宮二郎の主演なんで俳優の存在感で魅せるし悲恋で面白いんすよ。
『八月の狂詩曲』を観た翌日に、私が黒澤明作品で一番好きな『用心棒』を観直して
やっぱ黒澤明凄い! 三船敏郎カッコイイ! 仲代達矢ニヒル! と思い、
ついでに『椿三十郎』と『座頭市と用心棒 - 岡本 喜八』も観直したっす。
三船敏郎の用心棒役ってことで、
『待ち伏せ - 稲垣 浩』『魔境 殺生谷の秘密 - 西村 潔』なんかも観直せればよかったんすが、
普通というかそれほど面白かった印象がないし面倒くさいんで……。


標題:黒澤明と三船敏郎の用心棒と椿三十郎

分類:映画>邦画>時代劇

■題名:
用心棒
椿三十郎

監督・脚本:黒澤 明

脚本:
菊島 隆三
小国 英雄 (※『椿三十郎』)

撮影:
宮川 一夫 (※『用心棒』)
斎藤 孝雄
小泉 福造 (※『椿三十郎』)

監督助手:森谷 司郎

美術:村木 与四郎

音楽:佐藤 勝

出演:
三船 敏郎
仲代 達矢
志村 喬
藤原 釜足
大友 伸
佐田 豊
清水 元
堺 左千夫
土屋 嘉男
太刀川 寛
大橋 史典
広瀬 正一

(※下記『用心棒』)
東野 英治郎
藤田 進
加東 大介
山茶花 究
河津 清三郎
沢村 いき雄
渡辺 篤
西村 晃
加藤 武
天本 英世
山田 五十鈴
司 葉子
本間 文子
夏木 陽介
中谷 一郎
ジェリー 藤尾
羅生門 綱五郎

(※下記『椿三十郎』)
加山 雄三
田中 邦衛
平田 昭彦
久保 明
江原 達怡
小林 桂樹
樋口 年子
団 令子
入江 たか子
伊藤 雄之助
清水 将夫
小川 虎之助

発表年:
1961年
1962年

製作国:日本

評価:
S ★★★★★★
S ★★★★★○

■雑記:
2009年3月末に書いた駄文の再録。
『用心棒』『椿三十郎』は黒澤明の娯楽時代劇!
説教臭さがあまりなく、文句無く誰もが楽しめます。

『用心棒』
「雇っている方が用心しなきゃいけない用心棒もある……」
雇いたくねぇ~。
三船敏郎の桑畑三十郎がカッコイイのは当然なんすが
周りを固めるキャストが素晴らし過ぎ。
ちょい役の本間先生(藤田進)、
強突く女将のおりん(山田五十鈴)、
ジャイアント馬場かと思う羅生門綱五郎の閂、
なかでも亥之吉役の加東大介が好い味だしてます。
居酒屋(めしや?)では東野英治郎と西村晃の水戸黄門が鉢合わせ。
ストーリーも最高に練られていて欠点が見つからない。
しかしまぁ、女房と家とられてそこに男が通ってくるのを
隣に掘っ立て小屋立てて見ている夫って
寝取られ属性でもあるのかねぇ。ガス人間でもなれよ。
お礼の手紙なんかよこすから三十郎ボコボコになるし。
あと出てくる女郎が不細工揃い、
こんな不細工ばっかのってなんかの嫌がらせか……。
実際当時はこんなモンかもねぇ。
撮影が宮川一夫なんで画面作りが一段といい。


『椿三十郎』
黒澤映画の中で一番テンポがいいような。
ジェットコースターに乗ったように、あっという間に大団円。
丑年生まれの田中邦衛とか、
藤原釜足のおどおどした演技とかいいなぁ。
なかでも城代家老の奥さん役の入江たか子が化け猫になって……うそ、
オットリと場の雰囲気を和やかにします。

まぁコレだけ面白いと普通の監督なら
シリーズものとして永遠と撮ってゆくんだろうなぁ。
『用心棒はつらいよ 続エイリアンVS三十郎 望郷篇 トイチの身代金 パート7』とか

 

■題名:座頭市と用心棒

監督・脚本:岡本 喜八

脚本:吉田 哲郎

撮影:宮川 一夫

音楽:伊福部 昭

出演:
勝 新太郎
三船 敏郎
若尾 文子
嵐 寛壽郎
滝沢 修
米倉 斉加年
細川 俊之
岸田 森
砂塚 秀夫
草野 大悟
神山 繁
寺田 農
常田 富士男
木村 元 (木村 玄)
田中 浩
五味 龍太郎
浜田 雄史
伴 勇太郎

発表年:1970年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■雑記:
座頭市(勝新太郎)と用心棒(三船敏郎)の夢の共演でキャストも豪華、
監督が岡本喜八で撮影が宮川一夫で音楽が伊福部昭という最強の布陣なのに……
『座頭市』シリーズの中では普通かな、興行的にはヒットしたようですが。
座頭市と用心棒という人気キャラ同士の対決なんすが、
キャラ付けが中途半端で、勝新太郎がなんか座頭市らしくなく、
三船敏郎がなんか用心棒らしくないという残念な映画。
『座頭市』シリーズの他の作品と比べると座頭市の性格が微妙に違うように感じるし、
『用心棒』『椿三十郎』と比べると用心棒の性格も微妙に違うように感じる。
座頭市と用心棒の両方を立てようとして失敗してるような……。
しかし、映像が素晴らしいし私の好きな俳優が沢山出ているんで観る価値は充分。
勝新太郎と三船敏郎と若尾文子の三人のショットは凄い絵になる。
若尾文子は大映の看板女優過ぎるせいか『座頭市』シリーズに出るのがコレだけなのか。


三船敏郎の用心棒や素浪人役は、
『素浪人罷り通る』
『荒野の素浪人』
とかあるみたい、観たことないけど。


私の名は……佐々大作、またの名を烏田閑兵衛……もうそろそろ四十郎ですが

好きなもの目録 その244 ジャッキー・チェンのドランクモンキー 酔拳

「シネフィルWOWOW プラス」で『酔拳(吹替版)』がやってたんで9年ぶりに観直したっす。
吹替が(テレビ東京版)とかなのか?
(フジテレビ版)に馴染んでいたんで少し違和感があるかな。
香港が中国に返還されてから香港映画は下火になった感じなんすが、
最近では『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』とか評判の良い作品もあって復活してるのかな?
私が最近観た香港映画は『中国超人インフラマン』くらい……。
『中国超人インフラマン』は東映特撮に影響を受けているみたいでけっこう出来は良いです。
インフラマン以外の科学研究所の研究員達がカンフー使いでけっこう活躍するし、
氷河魔族の怪人やインフラマンが脈絡なく巨大化するし、
ストーリーは陳腐っすが……。
『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」と、
「祝!バルタン星人侵略60周年!」っていうよくわからない記念で
『帰ってきたウルトラマン』第41話「バルタン星人Jrの復讐」を観たんすが、
『中国超人インフラマン』と比べるとストーリーが大人の鑑賞にも耐えうるようにしっかりしている。
「バルタン星人Jrの復讐」に日活映画でよく見かける土方弘がビル工事の現場監督?役で出てるんすが、
「東宝クラシックス」の『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 - 山本 迪夫』を久しぶりに観直して、
墓を掘り返す人夫役が土方弘っぽいなぁ……と思ったら、二見忠男でした、似てたんで。
あと「日活フィルム・アーカイブ」で『夏の嵐 - 中平 康』を久しぶりに観直したんすが、
北原三枝が暗黒舞踏を踊ってました……うそ。
『土方巽 夏の嵐 2003-1973 燔犠大踏鑑 - 荒井 美三雄』を丁度観たんで。
『夏の嵐』ってタイトルは、ルキノ・ヴィスコンティの映画とか日本のテレビドラマとか
アニメ『夏のあらし! - 新房 昭之』とかあるんで。


大好きな映画
『スネーキーモンキー 蛇拳』と『ドランクモンキー 酔拳』を
2017年9月下旬に観直した時のメモっす。
私が中学生の頃に、テレビの洋画劇場で初めて(ジャッキー・チェンの映画を)観て大興奮!
翌日の学校で、テレビ(映画)を観た男子のほとんどがジャッキーの真似をしてたっす。
ジャッキー・チェンの映画を初めて観た思い入れもあるけど、
1980年代以降の驚異的なスタントのアクション映画より
(時代遅れになって制作されなくなった)
1970年代のチープなカンフー映画の方が私は好き。
その中(1970年代のカンフー映画)でも
監督がロー・ウェイやチェン・チーホワの作品より
ユエン・ウーピンの作品の方が良く出来ている。


標題:ジャッキー・チェンとユエン・ウーピンの酔拳

分類:映画>アジア映画>アクション>カンフー

■題名:
SNAKE IN THE EAGLE'S SHADOW
蛇形?(※刀っぽい字でテウやチョウって読み)手
スネーキーモンキー 蛇拳
DRUNKEN MASTER
醉拳
ドランクモンキー 酔拳

監督:
YUEN WOO-PING
袁 和平
ユエン・ウーピン

出演:
JACKIE CHAN
成 龍
ジャッキー・チェン
YUEN SIU-TIEN
袁 小田
ユエン・シャオティエン
HWANG JANG-LEE
黄 正利
ウォン・チェンリー
DEAN SHEK
石天
ディーン・セキ
WANG CHIANG
王 将
ワン・チェン

吹替声優:石丸 博也

発表年:1978年

製作国:香港

評価:
A ★★★★◎
S ★★★★★○

■雑記:
『スネーキーモンキー 蛇拳』は、
なんかタイトルから蛇拳っていう強い拳法(カンフーの流派)があるんだろうなぁ。
って思っていると、
いきなり蛇形派(蛇拳)は天敵・鷹爪派に滅茶苦茶にやられていて
老師ユエン・シャオティエンくらいしか生き残っていない絶滅危惧種なんすけど……。
孤児で道場の下男をしているジャッキーに老師が蛇拳を教えるって展開。
ジャッキーは蛇拳に猫の動きを独自に取り入れ魔改造した
スネーキーニャンキー 猫蛇拳(うそ)
で鷹爪派のウォン・チェンリーに勝つ!
人の良さそうな料理人のオッサンが突然裏切るんで唖然。
1970年代のカンフー映画では洋楽が(勝手に?)使われているんすが、
ジャン・ミッシェル・ジャールの『幻想惑星』がBGMで流れる。

『ドランクモンキー 酔拳』
道場主の父は手に負えない息子のジャッキーを鍛えなおすため
酔拳の使い手、老師ユエン・シャオティエンに託すことに。
父の土地を狙って送り込まれた殺し屋ウォン・チェンリーは、
ジャッキーが韓信みたいに股くぐりさせられた憎っくき相手だった……。
ジャッキーが悪戯した従妹との色恋沙汰とかあるのかと思ったら、
以降まったく登場しない。
『蛇拳』『酔拳』とも女っ気がない男の映画だな。
日本オリジナルの主題歌は、四人囃子の「拳法混乱(カンフージョン)」
「酔えば酔うほど強くなる」っていうコピーが流行ったなぁ。

好きなもの目録 その499 内川清一郎の丹下左膳と道場破り

熊本で地震……。
日本は直接的な戦争の被害ってないけど、
大雨などの水害や地震とか戦争並の被害を受ける国だなぁ。
自然災害にはどうしようもない……。

一ヶ月くらい前に、
『居島一平・坂本頼光の暗黒迷画座』で
『道場破り - 内川 清一郎』が紹介されてたんで、
私も数年ぶりに『道場破り』を観直したいなと思い、
その前にまだ観ていなかった原作が同じの
『雨あがる - 小泉 堯史』を観て、
内川清一郎監督作品の
『丹下左膳 (1963年)』
『姿三四郎 (1965年)』
『ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを』
『さくら盃 仁義』
『関東義兄弟』
などや、
田中真理が出演している『恋の狩人』2作品を観たりしてたっす……それは山口清一郎監督作品だろうがっ!エロ親父

『雨あがる』は、脚本が黒澤明で評価も高いんで前から観ようとは思ってたんすが、
時間が長くて生真面目で重そうだなって勝手に思い込んでいたんすが、
時間が短くて明るく軽い内容だったっす……。
良作だけどそんな高評価なのがよくわからない。
黒澤明作品に縁のあるキャストやスタッフが集結しているからなのかな?
『道場破り』と同じ山本周五郎の『雨あがる』が原作だけど
『道場破り』と映画『雨あがる』では設定や内容がけっこう違う。
私は『道場破り』の方が面白くて好きかな。
『丹下左膳 (1963年)』は、丹波哲郎が一人二役で殺陣とか凄いし
鰐淵晴子が可愛いしで観て良かったっす。
私は丹波哲郎が好きなんで主役をやっていると嬉しいかな。
『忍法忠臣蔵 - 長谷川 安人』『ポルノ時代劇 忘八武士道 - 石井 輝男』とかの時代劇でも主役やってるし。
『姿三四郎 (1965年)』は、黒澤明の『姿三四郎 (1943年)』の正統なリメイクみたいで観やすいかな。
私が『姿三四郎 (1943年)』『續姿三四郎』を観たのは十何年か前なので詳しく憶えていないけど、
姿三四郎役が加山雄三で矢野正五郎役が三船敏郎の『姿三四郎 (1965年)』の方が今の人には取っ付きやすいと思うし、
檜垣源三郎役が変な顔で誰かと思ったら山﨑努で驚いたり、
ただヒロインのコメットさん九重佑三子があまり可愛くないかな。
美輪明宏さんがお亡くなりになったんですが、
『ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを』で丸山明宏(美輪明宏)のモノマネをする場面がある。

ここ一ヶ月(7月中)くらいに数十本の映画を観たんすが、気になる作品って少ないっす。
『復讐の歌が聞える - 貞永 方久 / 山根 成之』
『真夜中の妖精 - 田中 登』
『不倫 - 田中 重雄』
『顔役 - 勝 新太郎』
『どろ犬 - 佐伯 孚治』
『豹は走った - 西村 潔』
(※視聴した順)――くらいしかないっす。
(『真夜中の妖精』は、私が視聴した映画のタイトルをメモするようになる以前に観たような気もするけど憶えていない)
あと、気になるまではいかないけど観てちょっと良かった作品は、
『二階の他人 - 山田 洋次』
『博徒七人 - 小沢 茂弘』
『シブがき隊 ボーイズ&ガールズ - 森田 芳光』
『喜劇 セックス攻防戦 - 高桑 信』
『サラリーマン物語 新入社員第一課 - 井田 探』
(※視聴した順)――くらいかな。
沢山観ても、印象に残らないと観たそばから忘れていくっす……。
日活では珍しいと思う時代劇の
『城取り - 舛田 利雄』
『土忍記 風の天狗 - 小澤 啓一』
も観たんすが、
『城取り』は、日活時代では珍しい舛田利雄監督の時代劇っすが、
製作が石原プロモーションだからか五社協定に関係無いのか
先月お亡くなりになった中村玉緒さんや、
千秋実、藤原釜足、芦屋雁之助、石立鉄男、近衛十四郎、など
日活と大映と東映と東宝が混ざったような配役で新鮮味がある。
当時の舛田利雄より、大映や東映の時代劇専門の監督の方が手慣れて良かったような気もするけど。
『土忍記 風の天狗』は、和泉雅子の村娘姿が観れるし夏八木勲が出てるしでこれも新鮮味がある。
『影を斬る - 池広 一夫』を観て、怠け者の武士と良く出来た妻がいて、
夫より妻の方が強いので家を追い出されて東北から江戸へ剣術修行に出かけるって話を
一年以内に違う時代劇で観たような気がするけど思い出せないっす……。
『黒い樹海 - 原田 治夫』を観たんすが、
偶然起こったバス事故によって隠された人間関係が明らかになっていくのが
『Tシャツが乾くまで』の発端を連想して、生方美久は松本清張をネタ元にしたのかなと邪推する。

2026年の夏ドラマは、
『スピナーベイト』
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~ Season2』
『Tokyo middle 30』
『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』
『Tシャツが乾くまで』
『一次元の挿し木』
――を観続けるかな。
『大空港~GATE24~』は保留かな、
空港全体っていうより出入国や税関(セット内)だけの話みたいなんで。
『VIVANT』は、第1シーズンはなんだかんだ最後まで観たんすが、
第2シーズンの「第11話」を観て大味過ぎてもういいやって脱落。
『Tokyo middle 30』も、のん(能年玲奈)が出演しているから観てるけど、
今の貧富の差(二極化)が激しくなった日本の30代女性の生活レベルが高いように思えるんすが、
原作が中国のテレビドラマらしいんで途中で脱落するかも……のんの出番が多ければ観続けるけど。
夏ドラマで突出して良さそうなのが『Tシャツが乾くまで』くらいで、
また不作のクールなんで、ドラマより映画の方を主軸に観るかな。


標題:(保留)

分類:映画>邦画>時代劇

■題名:丹下左膳

監督・脚本:内川 清一郎

原作:林 不忘 (長谷川 海太郎)

脚本:野口 泰彦

音楽:大森 盛太郎

出演:
丹波 哲郎
鰐淵 晴子
瑳峨 三智子
北 龍二
園井 啓介
東野 英治郎
三島 雅夫
河野 秋武
佐々木 孝丸
名和 宏
宝 みつ子
五味 勝雄
大泉 滉
田村 高廣
笠 智衆

発表年:1963年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■雑記:
『丹下左膳 こけ猿の巻 - 林 不忘』が話の元なのか、
『丹下左膳餘話 百萬兩の壺 - 山中 貞雄』と同じように、
柳生の隠し財宝を巡っての騒動が描かれる。
丹下左膳役の丹波哲郎は、原作の右手が無く右目に傷がある設定ではなく、
左手が無く左目に傷がある設定になっている。
丹波哲郎は丹下左膳と柳生源三郎が双子の設定なので二役やってるし殺陣がキレキレ。
若い頃の鰐淵晴子の出演作品をそんなに観たことなかったので
あまりの可愛さに驚く。
大映や東映の時代劇とは違った趣があって良い。


■題名:道場破り

監督:内川 清一郎

原作:山本 周五郎

脚本:小国 英雄

音楽:佐藤 勝

出演:
長門 勇
丹波 哲郎
岩下 志麻
倍賞 千恵子
宮口 精二
富田 仲次郎
今橋 恒
青木 義朗
高橋 とよ
上田 吉二郎
殿山 泰司
左 卜全
浜村 純

発表年:1964年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■雑記:
原作は山本周五郎の『雨あがる』だけど、
映画『雨あがる - 小泉 堯史』の方が原作準拠で
『道場破り』はだいぶ翻案してるみたい。

人柄が良いけど早とちりの三沢伊兵衛(長門勇)は
藩主の側室になるのを嫌がる家老の娘・妙(岩下志麻)と駆け落ちする。
石川八右衛門を名乗る伊兵衛は川留めで木賃宿に逗留してるんじゃなくて、
関所を越えるために賭け試合でお金を工面しようとしていて、
妙は別の旅籠で飯盛女をしているし、伊兵衛と妙を追う藩の手の者がいるし、
大庭軍十郎(丹波哲郎)が裏の主役って感じで活躍するしで設定がだいぶ違う。

妙は側室の贅沢な暮らしより貧乏な逃亡生活の方がましってのは、
藩主が余っ程年寄りとか性格が悪いとかバカとか長門勇より顔が悪いんだろうなぁ。

『道場破り』を数年前に初めて観て面白かったので、
『続・道場破り 問答無用 - 菊池 靖 / 松野 宏軌』も続けて観たんすが、
山本周五郎の『大炊介始末』が原作で長門勇と丹波哲郎が出演してるけど、
『道場破り』とは関連が無くあまり面白くなかった記憶。

好きなもの目録 その498 佐藤竜雄と湯浅政明のねこぢる草

「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式チャンネルの【佐藤竜雄氏 追悼企画】で、
『機動戦艦ナデシコ』『学園戦記ムリョウ』『ねこぢる草』『宇宙のステルヴィア』『モーレツ宇宙海賊』
が期間限定公開されているので、
佐藤竜雄監督が2026年4月24日にお亡くなりになったのを知りました。
佐藤竜雄監督作品は、『機動戦艦ナデシコ』『学園戦記ムリョウ』『宇宙のステルヴィア』
などを全話観たことあるけど、
『モーレツ宇宙海賊』は私が丁度アニメをあまり観なくなっていた頃で全話観たか憶えていなので、
『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』と共に観たいんですが、
一週間の期間限定だと観るかどうかわからないかな。
佐藤竜雄監督のアニメは丁寧に演出されていて面白いんすが、
なんかまったりとしちゃって盛り上がりに欠けるイメージ。
監督作品の中でも異色の『ねこぢる草』が好きなので、
15年ぶりくらいに観直したっす……殆ど湯浅政明作品って感じだけど。

観たい映画が沢山あるし、夏ドラマも始まってきたし、
「KING AMUSEMENT CREATIVE」で『輪るピングドラム』を期間限定公開するみたいだし、
コンテンツの消化を優先してブログに駄文を書くのを後回しにしてるので、
昔書いた駄文をサルベージして使っている内容の無い適当なメモっす。


標題:佐藤竜雄と湯浅政明のねこぢる草

分類:アニメ>OVA

■題名:ねこぢる草

監督:佐藤 竜雄

脚本・演出・絵コンテ・作画監督:湯浅 政明

原画:
田辺 修
吉成 曜
伊東 伸高
末吉 裕一郎
加藤 やすひさ

音楽:手使海 ユトロ

発表年:2001年

製作国:日本

評価:A ★★★★◎以上

■雑記:
一言で言うとドラッグ・アニメ――サイケでアシッドでトリップなアニメ。
アニメーションってのは、やっぱ絵が動くことの素直な喜び凄さだな。
ストーリー、物語が良いだけなら、小説や漫画を読めばいいし。
湯浅政明のアニメの動きって、変な脳汁を出すっていうか
脳内麻薬が分泌されるエンドルフィンマシーン。
水や波のエフェクトとか、妙な生物の妙な動きが癖になる。
まぁストーリーとかは、あってないようなものなんでアレなんですが……。
とにかく観てもらうしかない、言葉で伝えられない映像表現。
こういった才能は伝承しようがないから
湯浅系のアニメーターはもう出現しないかも。
アートアニメにカテゴライズした方が自然か?

私が湯浅政明っていう天才アニメーターがいるって知ったのって、
『マインド・ゲーム』より少し前だと思うんですが
『クレヨンしんちゃん』なんかで。
『マインド・ゲーム』は凄いっすよ!ドラッグ・アニメ、観る薬物。
でもなんか表現がしつこいっていうか、
同じようなことを何度も繰り返すのが中弛みして。
その点『ねこぢる草』は内容が濃いっていうか短編なのに長編を観たような後味。

にゃっ太は風呂場で遊んでいたが溺れて幽体離脱し、
病気の姉にゃーこが死神に連れて行かれる所を目撃する。
姉の魂を死神とにゃっ太で引っ張り合いになり、
魂の半分だけを取り返すことに成功し死んだ姉が生き返ったが正気を失っていた。
にゃーことにゃっ太の姉弟は油揚げを買いにお使いに出かけ、
途中寄り道してサーカスを見物するのだったが……。

金の象とか水の象とかの表現が
『ダンボ』の「ピンクの象の行進」とかに匹敵すると思う。
一緒の船に乗った豚さんが可哀想。

『ねこぢる草』(のサーカス場面)を観た直後に
『さすらい - 野口 博志 (野口 晴康)』を観たんすが、
サーカスが舞台で小林旭と松原智恵子がヘリコプターで空中ブランコをするっていうトンデモでした。

好きなもの目録 その497 押井守のトーキング・ヘッド

先月(6月)とこの頃は、
FIFAワールドカップ2026の日本戦とかを私が観れば負けるような気がして
ダイジェストとかで済ましていたし、観たいドラマもあまり無いしで、
映画をけっこう観てたっす。
昔の邦画――日活の1960年代頃の作品や、成瀬巳喜男のまだ観てなかった作品とか観てたんすが
古い邦画ばかりだと厭きるんで気分転換に何の気なしに
押井守の実写作品『トーキング・ヘッド』を観たら面白くて、
まだ観てなかった押井守の他の実写作品とか観たり、
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『天使のたまご』を久しぶりに観直したりしちゃったりしてたっす。
(『ビューティフル・ドリーマー』を久しぶりに観て、よく1984年にこんな内容のアニメ作ったなと思う。
凄いとは思うけど、今観ても本当に面白いのか私にはよくわからない……。
一番笑ったのがチビが中にアンコが入ったチョコレートを万引き?しようとしてメガネに見つかる所だったり。
『天使のたまご』を久しぶりに観て、よく1985年にこんな内容のアニメ作ったなと思う。
日本の現代音楽の作曲家がNHKのラジオ放送用に作った音楽詩劇をアニメにしたような感覚がする)

1990年代前半(1990年~1994年頃)の邦画には面白い作品が少ないように感じていたんすよ、
良いのは北野武や伊丹十三や相米慎二や周防正行などの作品くらいかなと思ってたんすが、
こんな変なのがあったんすね。
寺山修司とかの日本アート・シアター・ギルド(ATG)系っぽい実験作かな。
映画評論家には二種類の人間しかいない。
アニメが嫌いな評論家と、そうでない評論家。
アニメを観ない評論家と、観る評論家。
――らしいんで、アニメの監督が撮った実写映画の『トーキング・ヘッド』について
映画評論家が言及したり評価したりしてるのか知らないんすが、
一般的な邦画とは別な異端な出自と存在と内容なので無視されているように感じる。
『トーキング・ヘッド』についてサークルの先輩達が話題にしていたんすが、
当時は押井守にあまり興味が無かったし、ましてアニメじゃない実写作品というので眼中になかったっす。
色んなジャンルの映画や古い邦画などを沢山観た今だから面白いと思えるのかも。

押井監督の実写作品はストーリーや台詞回しや演出や演技や音楽や音響がアニメと同じなので、
アニメや洋画しか観なくて邦画や日本のドラマを観ない人以外は押井守ワールドなんで楽しめると思う。


標題:押井守のトーキング・ヘッド

分類:映画>邦画

■題名:トーキング・ヘッド

監督・脚本:押井 守

監督補:伊藤 和典

音楽:川井 憲次

キャラクターデザイン:美樹本 晴彦 (※アニメパート)

メカデザイン:河森 正治 (※アニメパート)

原画:
金田 伊功 (※アニメパート)
黄瀬 和哉 (※アニメパート)

出演:
千葉 繁
石村 とも子
野伏 翔
立木 文彦
ハント 敬士
松山 鷹志
藤木 義勝
佐々木 菜摘
伊藤 寿克
加藤 雅也
真山 惠衣
くじら
田中 真弓
石原 慎一
及川 ヒロオ
兵藤 まこ
玄田 哲章 (※音声のみ)
山寺 宏一 (※音声のみ)

発表年:1992年

製作国:日本

評価:保留

■内容・雑記:
映画(アニメ)の制作現場の裏側の話で、
監督が行方不明(脱走してどっか行っちゃった)になって、
その後を、流れ者(渡り演出)のブラック・ジャックみたいな監督が、
法外なギャラで引き受け、制作不能といわれた作品を完成させようとするが、
その間に、映画とは何かを語っていくアニメのスタッフが次々に殺されていく話。

「語られた映画とは、実は常に映画の記憶のことでしかない。
指し示すことはおろか、引用すら出来ず、語ろうとするときには提示することも不可能で、
しかも、他者との共時的体験すらない個的な経験、それが映画を観るという行為の実相だ。
人は自分が見たものを言葉で表すことは出来ない。
見るということと見たことを言葉で表すということの間には、結局は何の関係もないんだから。
映画を観ること、観たこと、観た映画について語ること、そして映画を観ることについて語ること、
これらの行為の間にはいかなる共通項も存在しないし、
複数の人間の間においては勿論、同一の個人にとっても、
一本の映画が同じ体験として我々の前に立ち現れることは、
テキストとしてのフィルムは単一の存在であるという幻想を前提としてしか……ありえない。
そう……、ある映画を正確に語ることが可能な場所……。
そんなものがもしあるとするなら、それは現に進行しているその映画の中をおいて他にないのかもしれない」
――なんで、『トーキング・ヘッド』について語ることは無いっす。

色指定の安田アヤ(真山惠衣)と安田ツヤ(くじら)の双子は、
『モスラ』の小美人のパロディで『犬神家の一族』の「スケキヨの足」みたいな殺され方をする。
渡り演出の私(千葉繁)と半田原元(立木文彦)の演技が面白い。
話的にはいつもの押井守なんで、『御先祖様万々歳!』とか好きな人は面白いと思うのでは。
アニメのスタッフが次々に殺されていくのが、
『ビューティフル・ドリーマー』でラムに邪魔と思われた人物が次々に消えるのに少しだけ似てるかな。

映画は常に二度観る必要がある――みたいなんで二度観たっす。

好きなもの目録 その222 神代辰巳の地獄

2017年の今頃の季節かな、
チャンネルNECOで、神代辰巳監督の『地獄』を観て
「好きなもの目録」に取り上げた駄文の再録なんすが、
地デジカの時にブルーレイディスクレコーダー内蔵のテレビになったんすが、
リモコンの誤作動がけっこうあって、
こちらの意図した操作と違う動きをすることがたまにあったんすよ。
んで、録画した『地獄』を二回目くらい観終わって再生を停止したら
突然『地獄』を消去仕始めたんすよ……そんなボタンも決定も押してないのに……。
焦って取り消そうとしても受け付けず勝手に『地獄』を消去しちゃったんすよ……。
テレビの置いてある部屋が仏間だったのが原因なのかも……恐いっす。

『地獄』ってタイトルで
地獄をテーマにした邦画がどのくらいあるのかわからないんすが、
『地獄 (1960年) - 中川 信夫』
『地獄 (1979年) - 神代 辰巳』
『地獄 (1999年) - 石井 輝男』
の三作が監督や内容のカルトさで有名だと思うんすが、
まだ観てなかった石井輝男監督の『地獄』を観てから再録しようと思っていてやっと観たっす。
『地獄 (1999年)』は実際の事件、
連続幼女誘拐殺人事件、オウム真理教事件、和歌山毒物カレー事件、
の人物達(名前を少し変えて匿名にしている)を地獄に落として責め苦を与えるんすよ。
悪人達が永遠に拷問を受けてるんすが、
拷問している鬼達とかは嫌になったり厭きたりしないのかな?
薬剤師リンチ殺人事件で北村有起哉が出演してる。
『ポルノ時代劇 忘八武士道』の明日死能役で丹波哲郎が出演していて地獄でも無双してます。
オウム真理教が堂々と活動してたのが恐い時代だったなぁ。
教祖の被り物が沢山出てきて不気味なんすが、なんか『未来惑星ザルドス』を連想する。
カルト宗教を批判した内容なのに作品自体がカルト宗教の勧誘ビデオっぽいような。


神代辰巳監督の『地獄 (1979年)』を観たんすが、
カルト映画?として有名な中川信夫監督の『地獄 (1960年)』は、
そーとー前に観たことあって(もう記憶に無い)、
中川信夫版より知名度が低いと思われる神代辰巳版『地獄』も一応観とくか……。
と軽い気持ちで観たんすが、これがまた、とんでもないカルト映画!
神代辰巳監督作品は、10作品くらいを観たことあるくらいかな。

最近の日本映画(邦画)の質低下は、女優の体当たり演技(濡れ場)減少が重大な要因――
とか言われてるみたいっすが、
『地獄 (1979年)』は原田美枝子が惜しげもなく脱いでいるので品質は保証付き(高品質)。うそ
「ミッドナイトシアター」じゃなく「特撮大国日本 【原点怪奇】劇場 大地獄祭」
ってのが解せないくらいの成人映画。
原田美枝子の狂気を帯びた精神と豊満な肉体に惹かれたので目録に。


標題:神代辰巳と原田美枝子の地獄

分類:映画>邦画>ホラー

■題名:地獄

監督:神代 辰巳

脚本:田中 陽造

音楽:真鍋 理一郎

主題歌 (挿入歌):
『地獄』心だけ愛して - 山崎 ハコ
きょうだい心中 - 山崎 ハコ

出演:
原田 美枝子
林 隆三
石橋 蓮司
西田 健
岸田 今日子
田中 邦衛
加藤 嘉
栗田 ひろみ
稲野 和子
佐藤 友美
浜村 純
毛利 菊枝
金子 信雄
天本 英世
大前 均
マンモス 鈴木

発表年:1979年

製作国:日本

評価:B ★★★○くらい

■内容・雑記:
下記の駄文を書いた当時、何処かの映画感想ブログをみたら
映画のストーリーを最初から最後まで事細かに書いてあって、
それに触発されて私もストーリーを細かく書こうと思ったんで
長々と書いたんすが途中で挫折したかな。
観直してないんで間違ってても許してチョ。

ミホ(原田美枝子)は、義兄・生形竜造(西田健)との不義密通により妊娠する。
夫(弟)の雲平(田中邦衛)や妻(兄嫁)のシマ(岸田今日子)、
生形本家分家や村――社会の掟から逃れるため二人で山越え愛の逃避行。
途中の山小屋で休んでいると怒り狂った雲平が乗り込んできて兄を殺す。
逃げようとしたミホはトラバサミに足を挟まれ瀕死状態。
止めを刺しに来たシマに、ミホはお腹の子だけは助けてくれと哀願するが放置。
『墓場鬼太郎』の鬼太郎みたいに、死んだ母親から赤ん坊が産まれると、
ミホの死体は何かに吸い寄せられるみたいに滑り出し崖から落ち地獄へ直行。
村人が赤ん坊を生形本家に届けるが、気味悪いのでシマは殺そうとするが、
村人の手前もあり、使用人の山尾(加藤嘉)の策にのり捨て子と取り替えて、
ミホの赤ん坊は東京の養護施設にやってお払い箱。
20年後、ミホの赤ん坊は水沼アキ(原田美枝子:一人二役)という母と生き写しの女性に育ち、
女性レーサーになっていた。
サーキットで偶然、レーサーの兄・松男(石橋蓮司:竜造とシマの双子?の息子)
とデッドヒートをしクラッシュ、文字通り地獄を見る。
アキは心と体を癒すため旅に出かけるが、何かに引き寄せられるように
「金輪を回し、止まれば極楽。逆に戻れば地獄に堕ちる」笠卒塔婆がある村へ。
途中、列車から落ちそうになり地獄に堕ちそうなところを救ってくれた
幸男(林隆三:竜造とシマの双子?の息子)と仲良くなり兄とも知らず生形本家まで付いて行く。
ミホに生き写しのアキに会い驚愕するシマは、
お尻の赤痣からアキが20年前に遠くにやったあのミホの赤ん坊だと確信。
んで、アキは土地の観光名所・笠卒塔婆に一人で出かけ金輪を回したら逆に戻って地滑りが……。
地獄堕ち寸前で首吊っているところを松男に助けられ、
地獄を見ると我を忘れ発情するアキは嫌いな松男と乳繰り合う。
実の妹に夢中の松男と幸男の兄弟をアキから離そうと、
シマや山尾が村の男達にアキを襲わせようとするが、
ミホの形見の着物を着た久美(栗田ひろみ:アキと取り替えられた娘)が間違って襲われる始末。
開き直ったアキは好きな幸男を誘惑し乳繰り合う。
幸男のことが好きだった久美は嫉妬から窯の中で焼身自殺。
シマは父母の形見を見せるからとアキを蔵に呼び寄せ、床下の穴倉に形見の三味線と共に突き落とす。
穴倉には死んだ父・竜造の木乃伊が供えられていたが、
アキの地獄パワーにより崩れ去ると後ろに抜け道が……。
抜け道は生形分家の井戸の底に繋がっていて雲平に助け出される。
自分の元妻・ミホに生き写しのアキに襲い掛かる雲平。
アキは『必殺仕事人』のおとわやおりくみたいに三味線の撥で雲平の目を抉り失明させ、
三味線の音色で誘き寄せ地獄送り。
シマはアキの所在を確かめるため蔵に行き、竜造の木乃伊の残骸に茫然とし穴倉に閉じ込められ、
抜け道も崩れ去り地獄送り。
んで、父と母・ミホと竜造のように、アキと幸男が同じルートで山越えして村から逃げようとするのを
半狂乱になって追う松男と山尾と村の男達。
しかし、なんかミホの怨念というか地獄パワーによる土石流で全滅して地獄行き。
父母も休憩した山小屋でアキと幸男の二人も休憩(H)してると
なんと山小屋ごと滑りだして地獄へ一直線!
もう、何が何だかわかりません……この映画。
ここまでは、旧家で起こる連続殺人事件や呪われた血(家系)などや、
岸田今日子や加藤嘉などの雰囲気が横溝正史の映画っぽいんすが、
この後やっと、みんな地獄へ行って特撮が生きてくる映像が続くんすが、
面倒くさいんで割愛。

地獄めぐりがなんかテーマパークのアトラクションって感じで楽しそう。うそ
『GANTZ』のカタストロフィとか地獄の描写だったんだな。とか思う。

親の因果が子に報いって感じで、
母・ミホと同じ運命を辿り地獄送りになるアキなんすが、
まだ見ぬ母を慕い母に会いたがるアキを茶吉尼天(天本英世)が地獄ガイド。
人の心を忘れ餓鬼(食人鬼)と化した母に自ら喰われることにより、
再び人間界に赤ん坊として生まれる(輪廻転生する)アキ……どーゆーこと?
とにかく、凄いモノを観たってことだけはわかる。

海外のオカルト映画に触発されて『地獄 (1979年)』を企画したみたいなんで、
『エクソシスト』や『ゾンビ』っぽい描写もちょっとあるかな。

『地獄』の松男と幸男の双子兄弟と、
妹のアキや血の繋がっていない妹の久美との関係(設定)が
『みゆき』『タッチ』に影響を与えたんだろうなぁ。うそ

好きなもの目録 その496 西河克己の若い人と青い山脈とエデンの海

去年(2025年)の7月末に
西河克己監督の『エデンの海 (1963年版)』を観てその面白さに、
和泉雅子の美少女ぶりと元気いっぱいの魅力に衝撃を受けて、
「好きなもの目録」に西河克己監督の他の女子校を扱った作品
『若い人』『青い山脈』と共に取り上げようと思ったんすが、
他にも観たい映画やドラマが沢山あり、いつも通り面倒臭いんで後回しにしてたんすが、
やっと三作品を観直しました……観直したからといってこれといって書くことないんすがね。

男なら一度は女子校の教師になりたいって夢を持つと思うんすが、
(男性の方が好きな男や、恋愛や性的なモノに興味のない男は除く)
私は、現実的に生徒をまとめ責任ある行動をしなきゃいけない教師は大変だし、
女子校なんて女だらけで男の肩身が狭いと思うので早々にそんな妄想から脱却し、
女子校が男性教諭のパラダイスってのは創作の世界だけのことだと納得してます。
まーでも、私も男なんで女子校が舞台の映画やドラマや漫画やアニメは好きっす。


標題:西河克己の女子校映画

分類:映画>邦画>青春映画

■題名:若い人

監督:西河 克己

原作:石坂 洋次郎

脚本:井手 俊郎 (三木 克巳)

音楽:池田 正義

出演:
石原 裕次郎
吉永 小百合
浅丘 ルリ子
三浦 充子 (三浦 光子)
大坂 志郎
北村 和夫
小沢 昭一
村瀬 幸子
井上 昭文
武知 杜代子 (武智 豊子)
殿山 泰司
三崎 千恵子
千代 侑子

発表年:1962年

製作国:日本

評価:C ★★◎くらい

■雑記:
間崎慎太郎(石原裕次郎)は、ミッション系女学校の数学教師で
同僚の女教師の橋本スミ子(浅丘ルリ子)に好意を抱いているが彼女はつれない態度。
女生徒の江波恵子(吉永小百合)は私生児で、父親(男)の愛を間崎先生に求める。
いつしか学校中に恵子が妊娠し相手は間崎先生だという噂が流れるが……。

私が大好きな場面があって、
間崎先生の下宿の押し入れに恵子が男物の靴を履いたまま隠れお菓子をバリバリ食うんすが、
なんか吉永小百合が最高に可愛くて良いんすよ。
東京への修学旅行で、銀座にあった不二家ペコちゃんの大きな電飾看板が映る。

 

■題名:青い山脈

監督・脚本:西河 克己

原作:石坂 洋次郎

脚本:井手 俊郎 (三木 克巳)

音楽:池田 正義

出演:
吉永 小百合
浜田 光夫
高橋 英樹
田代 みどり
芦川 いづみ
二谷 英明
南田 洋子
松尾 嘉代
下元 勉
織田 政雄
井上 昭文
藤村 有弘
北林 谷栄
進 千賀子
高島 稔
三島 雅夫
高橋 とよ
中村 是好
左 卜全
近藤 宏
清水 将夫

発表年:1963年

製作国:日本

評価:C ★★△くらい

■雑記:
寺沢新子(吉永小百合)は、共学から女子高に転入してきたので周りから浮いていた。
新子を気に食わない女子グループが、新子を貶めようと偽の男子からのラブレターを送りつける。
新子から相談を受けた英語教師の島崎雪子(芦川いづみ)がクラスで問題にすると、
女子学生達からの反発を食らい学校やPTAを巻き込んだ騒動に発展する。

吉永小百合がバイクで自転車を蹴散らします。うそ
芦川いづみは先進的な教師で周り(先生や生徒)から吊し上げられます。
北林谷栄がお婆さん役以外をしているので珍しい。
男子寮で新子(若き美人)の見学の入場料としてチキンラーメンがチラッと出てくる。
最後の海辺の場面で、富永安吉のガンちゃん(高橋英樹)が
『うる星やつら』の竜之介の父とかみたいに「海が好き(だーっ!)」と叫ぶ。

 

■題名:エデンの海

監督:西河 克己

原作:若杉 慧

脚本:馬場 当

音楽:池田 正義

出演:
高橋 英樹
和泉 雅子
牧 理恵
東野 英治郎
佐野 浅夫
近藤 宏
高原 駿雄
加原 武門
有田 双美子
高島 稔
小沢 直好 (小沢 直平)
植頭 実 (うえず みのる)
小沢 昭一
三﨑 千恵子
飯田 蝶子

発表年:1963年

製作国:日本

評価:B ★★★☆くらい

■内容・雑記:
新任の南条先生(高橋英樹)が東京からヘリコプターで香川県の女子校に赴任するが、
担任のクラスには清水巴(和泉雅子)という手を焼く生徒がいた。
清水巴は小指に白い包帯を巻き、
英語の個人教授をしている悠木千帆と同性愛というもっぱらの噂。
南条先生の人気が面白くない
臼井五郎(高島稔)と藤村(小沢直好)と堀内(植頭実)の男子三人組は
南条先生を闇討ちし小指に怪我を負わせる。
南条と巴の二人が小指に白い包帯をしていることにクラスが騒然となり
他の女子生徒達も真似て小指に包帯を巻く始末。
運動会で南条と巴が組んで盲唖競走(見ざる言わざる競走)に出場し
圧倒的な速さで他を寄せ付けなかったがコースを外れて巴が頭を打ってしまう。
失神して一時的に記憶を失った巴は失禁してしまい、
南条は巴のために街の洋品店に行きパンティを買って与える。
女生徒の姉が洋品店に勤めていたためパンティの話が広がり、
巴は浅野温子らの女生徒達にスカートを捲られライラックの刺繍の付いたパンティを見られそうになるが、
その日はヨットの刺繍の付いたパンティを履いていたので……蛙の股裂きで勝負をつけようとするが中断。
南条が巴にパンティを買い与えたことが教員達の懇談会で問題になるが
巴自身が秘密を打ち明けその場を切り抜ける。
夏休みに南条は研修会で徳島に行くことになり、
実家が徳島の増川先生(牧理恵)の家にお世話になるがそこへ巴が押しかけて来る。
夏休みが明け、清水巴が三日も欠席していることがクラスで問題になり
巴が馬を乗り回しているとう証言を聞き、連れ戻すため南条は巴のもとに行く。
南条は巴に白い水着をプレゼントし、
それを着た巴と南条は馬に二人乗りをして街中や校庭を暴走するが落馬して海に落ち巴は怪我を負う。
そのこともあり、南条は数ヶ月で学校を辞め東京に戻るのであった。

――わかる人はわかると思うんすが、山口百恵が清水巴役の1976年版が混ざってます。
市川崑が自作の『犬神家の一族』をリメイクしたみたいに、
西河克己が『エデンの海』をリメイクしてるんすが、
13年後に作られた1976年版はギャグが少し増えた劣化版って感じかな。
山口百恵も魅力があるとは思うんですが、比べてしまうと和泉雅子の美少女ぶりが際立つ。
1976年版では、一緒の場面は無いけど岸田森と樹木希林が共演している。
『ジョーズ』のプリントのTシャツが出てくるんで当時ブームだったんだな。
1963年版では、校長が東野英治郎で教頭が佐野浅夫なんで
あと西村晃が出演してれば『水戸黄門』だったのに。うそ
吹き替えもあるんだろうけど和泉雅子の乗馬が上手い。
和泉雅子のワンピース姿や水着姿が素晴らしくて辛い……。
「清水巴の内部には何か真空のような部分があって、
そこをめがけて何かが入りたがっている。
何で満たしてやったらいいかが問題で――」
みたいな台詞にエロいことを考えてしまう私を許して下さい。
クラスの特定(美少女)の生徒にパンティや水着や十字架をプレゼントするのは
昔も今も変態教師だと思う。

 

西河克己監督の『青い山脈』も『若い人』も『エデンの海』も初映画化作品ではなくリメイク。
厳密なリメイクなのか知らないけど、
『切腹 - 小林 正樹』に対する『一命 - 三池 崇史』とか、
『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」に対する
『ウルトラマンメビウス』第32話「怪獣使いの遺産」とか、
オリジナルに引けを取らないリメイクを作るのは大変なんすが、
『青い山脈』『若い人』『エデンの海』のオリジナルを観てないので
(『青い山脈 - 今井 正』を観たことあるかもしれないんですが記憶にないので)
西河克己監督のリメイク版がオリジナル版と比べてどーなのかわかりません……。
『切腹』と「怪獣使いと少年」を丁度観たんで。