数寄なモノ目次録

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その110のおまけ 「プ」はプログレの「プ」

NHK-FMの『「プ」はプログレの「プ」』は、
キリンチャレンジカップ2022 日本×アメリカ』を観てたんで、
リアルタイムでは最後の「危機 - イエス」しか聴けず、
翌日に録音したのを聴いたんすが番組途中に
「気象に関する情報」が2回ほど入ってました。

この頃の私は、
音楽はNHK-FMで放送されるクラシック音楽、ジャズ、ロック、
などを聴き流すくらいで、
民放のFMでは
山下達郎のサンデーソングブック』
SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』
などを聴き流したり、
この駄文を書きながら
『村上RADIO』の「村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ」
とか聴き流してるくらいで、
昔に比べてプログレッシブ・ロックを集中して聴いてないっす……。
聴いても週に一、二回好きなアルバムを夜寝る時に聴くくらいかな。
そんなんなんでプログレの知識(感覚)は衰えてるっす。

『今日は一日プログレ三昧』とか
プログレッシブ・ロックの番組を放送してほしいんすが、
最盛期が50年くらい昔なんで、
もう聴いてる(好きな)人って少なくなってるんだろうなぁ。
需要が少ないんで供給されないのかな。
プログレ好きはめんどくさい人が多いらしいんすが、
『「プ」はプログレの「プ」』の覚書をしようと思うんすが、
何回も聴き返さないといけないんで凄く面倒臭いんすよ。

「好きなもの目録 その110 今日は一日プログレ三昧」のおまけで
『「プ」はプログレの「プ」』を目録に。


標題:(保留)

分類:ラジオ>音楽>洋楽>ロック>プログレ

■番組名:
「プ」はプログレの「プ」
P is for Progressive Rock

パーソナリティ:山田 五郎

ゲスト:
難波 弘之 (※センス・オブ・ワンダー
関根 史織 (※Base Ball Bear
Nomi (※バスクのスポーツ)

放送年:2022年

製作国:日本

評価:保留

■備考:NHK-FM
シンフォニック・ロック特集
2022年9月23日 金曜 午後9時30分~午後11時50分

■曲目 (タイムテーブル):
<番組の概要やゲスト紹介など>
??. MEMORY LAIN - CARAVAN
___メモリー・レイン - キャラヴァン
(※オープニングのBGM。
キャラヴァンだと思うけどカバーかもしれないし曲名も自信がないです。
ライブっぽいのでキャラヴァン&ニュー・シンフォ二アかな?
とも思ったんすが聴き比べたら違うみたいだし……不明っす)
??. 不明
(※ゲスト紹介のBGM。
センス・オブ・ワンダーバスクのスポーツの曲なのかも?)
??. 不明
(※ゲスト紹介のBGM。
関根史織関係の曲なのかも?
「パッション・プレイ - ジェスロ・タル」?が少しだけ流れる)
??. 不明 - センス・オブ・ワンダー (※BGM)

<今までで最も聴き込んだ曲>コーナー
??. ONE FOR THE VINE - GENESIS
___ワン・フォー・ザ・ヴァイン - ジェネシス
??. HEART OF THE SUNRISE - YES
___燃える朝焼け - イエス
??. GENERALE - PREMIATA FORNERIA MARCONI (P.F.M.)
___生誕 - プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ
??. ECHOES - PINK FLOYD
___エコーズ - ピンク・フロイド

<こんな曲もいかがでしょう>コーナー
??. TOUCHING ONCE (IS SO HARD TO KEEP) - RENAISSANCE
___情熱 - ルネッサンス
??. LONG GOODBYES - CAMEL
___ロング・グッドバイ - キャメル

??. ジングル「新月 (原始への回帰) - プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ」のカバー

<中くらいの曲を聴こう>コーナー
??. THE MUSICAL BOX - GENESIS
___ザ・ミュージカル・ボックス (怪奇のオルゴール) - ジェネシス

<偏愛してやまない曲>コーナー
??. JERUSALEM - EMERSON, LAKE & PALMER
___聖地エルサレム - エマーソン、レイク&パーマー
??. RIVER OF LIFE - PREMIATA FORNERIA MARCONI (P.F.M.)
___人生は川のようなもの - PFM
??. A VOLTE UN ISTANTE DI QUIETE - LOCANDA DELLE FATE
___ひとときの静寂 - ロカンダ・デッレ・ファーテ
??. ALEA LACTA EST - DICE
___東方の国 - ダイス

??. ジングル「ディシプリン - キング・クリムゾン」のカバー

チャップマン・スティックトニー・レヴィンなどの雑談>
??. 象と話す女 - stico

<こんな曲はいかがでしょうか>コーナー
??. THE STRANGEST TIMES - BIG BIG TRAIN
___最も異様な時 - ビッグ・ビッグ・トレイン
??. LA HERENCIA DE PABLO - PABLO EL ENTERRADOR
___パブロの相続 - パブロ・エル・エンテラドール

<曲の大トロを聴こう>コーナー
??. INTRODUZIONE - IL BALLETTO DI BRONZO (※30秒抜粋)
___イントロダクション - イル・バレット・ディ・ブロンゾ
??. IMMAGINI SFOCATE - QUELLA VECCHIA LOCANDA (※30秒抜粋)
___ぼやけた映像 - クエラ・ヴェッキア・ロカンダ
??. PROMENADE THE PUZZLE - PREMIATA FORNERIA MARCONI (P.F.M.) (※30秒抜粋)
___プロムナード・ザ・パズル - PFM
??. CLOSE TO THE EDGE - YES (※30秒抜粋)
___危機 - イエス

??. ジングル「(ジェレミー・ベンダーのコード進行で)ホウダウン - エマーソン、レイク&パーマー」のカバー

??. BENNY THE BOUNCER - EMERSON, LAKE & PALMER
___用心棒ベニー - エマーソン、レイク&パーマー
(※雑談のBGM。
エマーソン、レイク&パーマーのアルバムにホンキートンクの曲が入っている問題)

<長い曲を聴こう>コーナー
??. CLOSE TO THE EDGE - YES (※イギリスのオリジナルプレスのレコード盤)
___危機 - イエス

??. ISLAND - KING CRIMSON (※エンディングのBGM)
___アイランズ - キング・クリムゾン

※不明の曲は調べればわかると思うんすが、
面倒臭いので放置っす。後で修正するかもしれないっす。
ジングルは、難波弘之関根史織とNomiの演奏に
山田五郎のタイトルコール。
プログレを放送する番組としては時間が短いので、
オーディオコメンタリーみたいに曲に番組出演者の音声が被っていたり、
ほとんどの曲がまるまる放送されない。

■内容・コーナー・雑記:
<パーソナリティ>
山田 五郎:
声や喋り方を聞いていると高橋源一郎っぽいなと思う時がある。
中川翔子をあしらうのが上手い。
父の実家が銘木屋だったから木のことがわかる。

<ゲスト>
難波 弘之:
センス・オブ・ワンダー
山下達郎のライブ・コンサートのメンバー。
中学終わりくらいにGS(グループ・サウンズ)に嵌り、
ゴールデン・カップスの追っかけをしていた。
キーボードの入っているサイケデリック・ロックからプログレに入る。

関根 史織:
Base Ball Bear のベース。
十代の頃、売り物にならないCDを貰い、
その中にあったジェスロ・タルを好きになりプログレに入る。

Nomi:
バスクのスポーツのキーボード。
高校一年の時、100円ショップでバイトを始めたら、
そこにいた変わったおばちゃん(プログレおばさん)にプログレを薦められる。


<今までで最も聴き込んだ曲>
「ワン・フォー・ザ・ヴァイン - ジェネシス
難波弘之の選曲。
学生時代にジェネシスを聴いたけど
どこが面白いのか全然わからなかったが、
三十(歳)越してから良さがわかった。
ジェネシスは聴き込まないと良さがわからない。

「燃える朝焼け - イエス
関根史織の選曲。
ベースラインが気持ち良い。完コピするくらい聴き込んだ。
リフが最高にかっこいいし、(クリス・スクワイアの)リッケンバッカーの音が良い。

「生誕 - プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ」
※Nomiの選曲。
音楽って何やってもいいんだと感じた。

「エコーズ - ピンク・フロイド
山田五郎の選曲。
一番聴いたのは何か考えたらコレっぽい。
「箱根アフロディーテ」のテープを貰い聴き込み、
NHK総合テレビ『ヤング・ミュージック・ショー』の「ライブ・イン・ポンペイ」を
テレビの前にマイクを置いてカセットに録音したのを聴き込む。
当時の日本盤の歌詞(翻訳)に間違いが多い。
同じコードを二分間弾き続けても許される世界で唯一つのバンド。


<こんな曲もいかがでしょう>
「情熱 - ルネッサンス
※アニー・ハズラムの声を聴くと女の先生に叱られそうな感じで、
佇まいが正しい感じの歌い方。
マギー・ライリーとかジュディ・ダイブルとかの
イギリスのプログレの声。
ルネッサンスはオーケストラの入ってない曲でも入っているように聴こえる。

ロング・グッドバイ - キャメル」
※泣く準備は十分。


<中くらいの曲を聴こう>
めんどくさいロックバー、プログレバーに間違って入って来た感じのコーナー。

「ザ・ミュージカル・ボックス - ジェネシス
※ヘンリー・ハミルトン・スマイスくん8歳が
シンシア・ジェーン・デ・ブレイズ・ウィリアムちゃん9歳と
クロッケーをして遊んでいたら、
女の子が男の子の首を刎ねてしまい亡霊になって出てくるコンセプト。
ティーヴ・ハケットはライトハンド奏法をエディ・ヴァン・ヘイレンより前にやっている。


<偏愛してやまない曲>
「聖地エルサレム - エマーソン、レイク&パーマー」
山田五郎の選曲。
山田五郎は知らず知らずのうちに口ずさんでいる。
調子良いとき風呂で歌う。
エルガーの編曲よりもELPの編曲の方がベスト。

「人生は川のようなもの - PFM」
難波弘之の選曲。
川の流れのように」で秋元康がパクった?
難波の母が声楽家でイタリア歌曲やイタリアのオペラを歌うので郷愁を覚えた。
フランコ・ムッシーダのギターのフレーズを聴くと泣いてしまう。

「ひとときの静寂 - ロカンダ・デッレ・ファーテ」
関根史織の選曲。
ジェスロ・タルはシンフォニックか疑問なので外す。
関根の母がイタリア旅行した時のお土産。

「東方の国 - ダイス」
※Nomiの選曲。
ダイスはスウェーデンのバンド。
「東方の国」は誤訳で「賽は投げられた」では?
100円ショップのおばちゃんから借りたカセットに入っていた。


チャップマン・スティックトニー・レヴィンなどの雑談>
ジングル「ディシプリン - キング・クリムゾン」のカバーから、
関根史織チャップマン・スティックトニー・レヴィンの話になる。
トニー・レヴィンにお菓子を手土産に持っていったが
「シュガーは摂らない」と言われる。
関根がチャップマン・スティックばかり弾いていたら
名前をチャップマン・スティック子にしたらと言われ
スティックだけで演奏するコンセプトの stico を始める。
「象と話す女 - stico」


<こんな曲はいかがでしょうか>
「最も異様な時 - ビッグ・ビッグ・トレイン」
XTC のデイヴ・グレゴリーが一時期参加。
コロナ禍で制作された2021年の曲。

「パブロの相続 - パブロ・エル・エンテラドール」
※キーボード二人にギターとドラムという変則的な編成。


<曲の大トロを聴こう>
ここが盛り上がるという聴き所を30秒限定で紹介。

「イントロダクション - イル・バレット・ディ・ブロンゾ」
関根史織の選曲。
(フォーカスの)タイス・ファン・レールのヨーデルやマグマの類。

「ぼやけた映像 - クエラ・ヴェッキア・ロカンダ」
※Nomiの選曲。
曲の終わり際を聴いて何故?と思う適当さ。

「プロムナード・ザ・パズル - PFM」
難波弘之の選曲。

「危機 - イエス
山田五郎の選曲。
一番最後の「Seasons will pass you by」のところが好き。


ジングル「ホウダウン - エマーソン、レイク&パーマー」のカバーから、
ELPのアルバムに「ジェレミー・ベンダー」「用心棒ベニー」などの
ホンキートンク(西部劇テイスト)の曲が入っている問題。
キース・エマーソンホンキートンクが好きだから入ってる。


<長い曲を聴こう>
「危機 - イエス
※イギリスでアルバム『危機 - イエス』発売されたのが
1972年9月13日、今年が50周年。
イギリスのオリジナルプレスのレコード盤で聴く。
スティーヴ・ハウのギターって変だなぁ。
出鱈目を弾いているとしか思えないがアドリブじゃない。
ビル・ブルーフォードのドラムは愛想悪いなぁ。


■感想:
プログレッシブ・ロックの中でもシンフォニック・ロックに焦点を当てているので
イタリアのプログレが多い。
メインで流れた曲で私が聴いたことがなかった(知らなかった)のは
「象と話す女」「最も異様な時」かな。
私もイエスキング・クリムゾンやエマーソン、レイク&パーマーから
プログレに嵌ったので、
ジェネシスを最初聴いた頃はどこが良いのかわからなかったっす。
なんか古臭くて貧弱って感じで……。
でも好きになるまで何度も聴いていたら、
本当に好きになったっす。
ジェネシスは聴き込まないと良さがわからないのかも。

「プ」はプログレの「プ」

全然知らなかった(気付かなかった)んすが、
秋分の日で祝日なんで
NHKラジオもいつもと違う番組が放送されるんで
NHKのホームページの番組表見にいったら
『「プ」はプログレの「プ」』
2022年9月23日(金)NHK-FM 午後9時30分~午後11時50分
出演:山田五郎難波弘之関根史織、Nomi
っていうプログレッシブ・ロックの番組があるのを知る……あ、危なかったなぁ。
私は Twitter とかやってないので
情報収集に乏しいので聴き逃すとこだったっす。
まぁ、放送時間中は
キリンチャレンジカップ2022 日本×アメリカ』
を観てると思うんで、録音して後から聴くと思うんすが。
プログレ好きでサッカー好きの人っていると思うんすが
NHKは配慮が足りないな……うそ)
祝日とかになると、
『今日は一日プログレ三昧』やらないかなぁ。
NHKのホームページの番組表をチェックしていたので助かったっす。

『「プ」はプログレの「プ」』を聴いた後で
ブログに何か書くかも……書かないかも……。

好きなもの目録 その6 カート・ベッチャー (ミレニウムのビギン)

NHK-FMの『夜のプレイリスト』が
GLIM SPANKY の週なんで聴いたっす。
GLIM SPANKY のことはあまりよく知らないんですが、
長野県出身で松尾レミさんが1960年代のサイケが好きみたいで、
前に『今日は一日“アナログ・レコード”三昧』で
「TIMED AIR - THE SUFI CHOIR」っていう
サイケ好きでも知ってる人が少ないと思われる曲を紹介していて、
若い女の人なのに凄いと思い、
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のエンディングテーマ
「めぐりあい」とかやってるし、
2000年以降の日本の流行音楽にあまり興味の無い私なんすが注目はしてるっす。
(長野県は長野と松本以外の地域だとサブカルに触れる機会が無いっす。
私は北信ですが、南信でよく古いロックに出会えたなと思うんすが、
やっぱ親の影響なんすかね)
んで、『夜のプレイリスト』の一日目と二日目が
松尾レミさんが選んだアルバムなんすが、
一日目は『A QUICK ONE - THE WHO』で、モッズやガレージロック。
私はザ・フーは普通に好きくらいだったんすが、
ケン・ラッセルの『トミー』『リストマニア』を観てもっと好きになりました。
そして二日目が私の大好きな『ビギン - ミレニウム』だったっす!

私が『ビギン - ミレニウム』を初めて聴いたのは、
レコード・コレクターズ2002年7月号 サイケデリックの狂乱』を読んで
2002年8月にCDを買ったのだと思う。
山下達郎のラジオや当時ネットラジオで海外のサイケ放送局を聴いていたので
それ以前に耳にしていたと思うんすが憶えていないっす。
1987年にとり・みきの『だまって俺について来い』って単行本を買ってるんすが、
「クリスマス・イヴ」っていう短編に
ミレニウムのテープ、朝聴くとすっごくいいいよ」
(※「いいいよ」は表記そのまま)って出てくるんで、
記憶に残ってないけど、私がミレニウムという存在に出会ったのは
それが最初だと思う。
1980年代でもマニアの間ではミレニウムは有名だったんだな。
そんな感じなんすが、
『ビギン - ミレニウム』の一曲目「プレリュード」の最初の一節、
ハープシコード?の音を聴いた瞬間もう大好きになりました。


売上こそ正義の世の中ですが、
売れたモノ(作品)が素晴らしくて、売れないモノ(作品)が駄目とは限らない。
内容が無くても売れるし、内容が良くても売れない。
――なんてことは日常茶飯事。
サイケやプログレを聴いていると、
こんなに素晴らしいのに当時なぜ売れなかったんだ?
(今も売れてないけど……)
っていう作品が多数。
ミレニウムの『ビギン』はその筆頭格。


標題:ミレニウム(カート・ベッチャー)のビギン

分類:音楽>洋楽>ロック>サイケ>ソフトロック

■題名:
BEGIN
ビギン

名前:
THE MILLENNIUM
ミレニウム

プロデューサー:
CURT BOETTCHER
カート・ベッチャー
KEITH OLSEN
キース・オルセン

発表年:1968年

製作国:アメリ

評価:S ★★★★★☆

■曲目:
01. PRELUDE
___プレリュード
02. TO CLAUDIA ON THURSDAY
___トゥ・クラウディア・オン・サースデイ
03. I JUST WANT TO BE YOUR FRIEND
___友達になれたら
04. 5 A.M.
___午前5時
05. I'M WITH YOU
___君と
06. THE ISLAND
___島
07. SING TO ME
___歌っておくれ
08. IT'S YOU
___イッツ・ユー
09. SOME SUNNY DAY
___サム・サニー・デイ
10. IT WON'T ALWAYS BE THE SAME
___イット・ウォント・オールウェイズ・ビー・ザ・セイム
11. THE KNOW IT ALL
___ザ・ノウ・イット・オール
12. KARMIC DREAM SEQUENCE #1
___カルミック・ドリーム・シークゥエンス #1
13. THERE IS NOTHING MORE TO SAY
___語りつくして
14. ANTHEM (BEGIN)
___アンセム

(※下記プロモーション用のシングル)
15. JUST ABOUT THE SAME
___ジャスト・アバウト・ザ・セイム
16. BLIGHT
___ブライト

■備考:
カート・ベッチャーは父親が軍人だった関係で、
少年期に数年、日本に住んでいたらしい。
ガレージ・バンドのミュージック・マシーンのメンバーだった
キース・オルセンとは大学時代の同窓らしい。
(聞きかじりの知識ばかりなんで、――らしいが多いです)

■感想:
初めて聴いた時、最初のフレーズ(ハープシコードかな?)で衝撃を受けて、
一発で好きになったアルバム。
サイケデリック・ロックソフト・ロックの最高峰!
プログレッシブなポップ・ミュージック。

コーラスワーク(ヴォーカルアレンジ)の魔術師。
カート・ベッチャー!
ゴールドブライアーズ以降の、1966年~1968年頃に
カート・ベッチャーが手掛けた作品が最高だと思うので以下に。


■題名:
IT'S NOW WINTER'S DAY
イッツ・ナウ・ウィンターズ・デイ

名前:
TOMMY ROE
トミー・ロウ

プロデューサー:
CURT BOETTCHER (※「LONG LIVE LOVE」以外)
カート・ベッチャー

発表年:1967年

製作国:アメリ

評価:B ★未確定

■曲目:
01. LEAVE HER
02. MOON TALK
03. AGGRAVATION
04. GOLDEN GIRL
05. MISTY EYES
06. HAVE PITY ON ME
07. SING ALONG WITH ME
08. LONG LIVE LOVE
09. NIGHTIME
10. CRY ON CRYING EYES
11. SWEET SOUNDS
12. IT'S NOW WINTER'S DAY
※「LONG LIVE LOVE」は、
カート・ベッチャーはアレンジだけでプロデュースはしてないみたい。

■感想:
良い意味で狂ってるコーラス・アレンジ。
カート・ベッチャーのやり過ぎ具合が凄い。
メインボーカルより目立つコーラス。


■題名:
ETERNITY'S CHILDREN
エタニティーズ・チルドレン

名前:
ETERNITY'S CHILDREN
エタニティーズ・チルドレン

プロデューサー:
CURT BOETTCHER
カート・ベッチャー
KEITH OLSEN
キース・オルセン

発表年:1968年

製作国:アメリ

評価:A ★未確定

■曲目:
01. AGAIN AGAIN
02. RUPERT WHITE
03. FLOWERS
04. MY HAPPINESS DAY
05. LIFETIME DAY
06. MRS. BLUEBIRD
07. YOUR WORLD
08. YOU KNOW I'VE FOUND A WAY
09. LITTLE BOY
10. SUNSHINE AMONG US

(※下記ボーナス・トラック。
カート・ベッチャーは関係してないと思うけど調べるのが面倒臭いので保留)
11. I WANNA BE WITH YOU
12. NATURE'S CHILD
13. THE OTHER SIDE OF ME
14. LOOK AWAY
15. CHRISTINA IN MY DREAMS
16. SUNSHINE AND FLOWERS
17. TILL I HEAR IT FROM YOU
18. GET OUTTA HERE
19. GYPSY MINSTEL MAN
20. THE THINKING ANIMAL
21. FROM YOU UNTO US
22. ALONE AGAIN
23. BLUE HORIZON
24. THE SIDEWALKS OF THE GHETTO
25. WHEN THE WORLD TURNS

(※下記1967年発表のシングル。
キース・オルセンのアレンジで、カート・ベッチャーは関係しているのか不明)
??. WAIT AND SEE
??. RUMORS


■題名:
PRESENT TENSE
プレゼント・テンス

名前:
SAGITTARIUS
サジタリアス

プロデューサー:
CURT BOETTCHER
カート・ベッチャー
GARY USHER
ゲイリー・アッシャー

発表年:1968年

製作国:アメリ

評価:A ★未確定

■曲目:
01. ANOTHER TIME
___アナザー・タイム
02. SONG TO THE MAGIC FROG (WILL YOU EVER KNOW)
___ソング・トゥ・ザ・マジック・フロッグ
03. YOU KNOW I'VE FOUND A WAY
___ユー・ノウ・アイヴ・ファウンド・ア・ウェイ
04. THE KEEPER OF THE GAMES
___キーパー・オブ・ザ・ゲームズ
05. GLASS
___グラス
06. WOULD YOU LIKE TO GO
___ウッド・ユー・ライク・トゥ・ゴー
07. MY WORLD FELL DOWN
___マイ・ワールド・フェル・ダウン
08. HOTEL INDISCREET
___ホテル・インディスクリート
09. I'M NOT LIVING HERE
___アイム・ノット・リヴィング・ヒア
10. MUSTY DUSTY
___マスティ・ダスティ
11. THE TRUTH IS NOT REAL
___トゥルース・イズ・ノット・リアル

(※下記ボーナス・トラック)
12. MY WORLD FELL DOWN (MONO SINGLE VERSION)
___マイ・ワールド・フェル・ダウン (モノ・シングル・ヴァージョン)
13. HOTEL INDISCREET (MONO SINGLE VERSION)
___ホテル・インディスクリート (モノ・シングル・ヴァージョン)
14. ANOTHER TIME (MONO SINGLE VERSION)
___アナザー・タイム (モノ・シングル・ヴァージョン)
15. YOU KNOW I'VE FOUND A WAY (MONO SINGLE VERSION)
___ユー・ノウ・アイヴ・ファウンド・ア・ウェイ (モノ・シングル・ヴァージョン)
16. THE TRUTH IS NOT REAL (MONO SINGLE VERSION)
___トゥルース・イズ・ノット・リアル (モノ・シングル・ヴァージョン)
17. I'M NOT LIVING HERE (MONO SINGLE VERSION)
___アイム・ノット・リヴィング・ヒア (モノ・シングル・ヴァージョン)
18. THE KEEPER OF THE GAMES (MONO SINGLE VERSION)
___キーパー・オブ・ザ・ゲームズ (モノ・シングル・ヴァージョン)
19. VIRGO
___乙女座
20. LIBRA
___天秤座
21. PISCES
___魚座

■感想:
『ビギン』と並ぶ評価の声も高いんですが、
私的には、サイケ度が少し足りないかな。


■付録:
『AND THEN...ALONG COMES - THE ASSOCIATION』
『アロング・カムズ・メアリー - アソシエイション』
アソシエイションのデビューアルバム。
カート・ベッチャーが、
アソシエイションの基礎を作り上げたといっても過言ではないかな。
アソシエイションは、『バースデイ』が私の「好きなもの目録」に入っているので、
いつかブログに書くかもしれないし書かないかもしれないっす。

『PREPARING FOR THE MILLENNIUM - THE BALLROOM』
『MAGIC TIME:THE MILLENNIUM BALLROOM SESSIONS』
ミレニウムの前身、プロトタイプ。


■題名:COLOR HIM IN

名前:JAMESON (BOBBY JAMESON ※別名 CHRIS LUCEY)

プロデューサー:
CURT BOETTCHER (※「WINDOWS AND DOORS」「DO YOU BELIEVE IN YESTERDAY?」以外)
カート・ベッチャー

発表年:1967年

製作国:アメリ

評価:C ★未確定

■曲目:
01. JAMIE
02. KNOW YOURSELF
03. WINDOWS AND DOORS
04. RIGHT BY MY SIDE
05. WHO'S PUTTING WHO ON
06. THE NEW AGE
07. JENNY
08. DO YOU BELIEVE IN YESTERDAY?
09. I LOVE YOU MORE THAN YOU KNOW
10. SEE DAWN
11. CANDY COLORED DRAGON
12. PLACES, TIMES AND THE PEOPLE
※「WINDOWS AND DOORS」「DO YOU BELIEVE IN YESTERDAY?」は、
カート・ベッチャーはプロデュースはしてないみたい。

■感想:
とにかく JAMESON の曲と歌い方が、
カート・ベッチャーのコーラスワークとの相性が悪い。

好きなもの目録 その151 押井守の御先祖様万々歳!

『花束みたいな恋をした - 土井 裕泰』は人気の恋愛映画なんすが、
終電を逃した見知らぬ男女四人が深夜カフェで好きな映画について語るんすが、
浅い知識で盛り上がる男女と押井守を見つけて盛り上がる男女に別れる場面の
会話部分は私は面白くて好きなんすが、それ以外は普通かな。
主人公達の世代からいって押井守を神と崇めたり認知してるのを疑問に感じるし、
二人の趣味が一般人からするとマニアだけど、
マニアからすると有名なのしかチェックしてないように思えるような……。
(※個人の感想です)

押井守監督作品といえば、
話がわけわからなくて(難しくて)つまらない、
冗長で眠くなる――
などとお思いの方も多いでしょうが、この作品(『御先祖様万々歳!』)は違います!
いや同じだ。と言う方は押井作品は合わないので、
無理して観ないほうがいいです。
押井アニメって、その面白さに気づき嵌るともう抜け出せない。
マニア、信者になってしまう人も多数。
だから近年、駄作や作品がヒットしなくても
一定数の支えるファン(マニアや信者)がいるから、作品を作り続けられる。
押井監督作品が観たい! その気持ちはわかります。
なんか中毒性があるんですよ。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や
機動警察パトレイバー THE MOVIE』『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE
などの傑作も必観なんですが、
その実験的な演出、奇抜なストーリー、変態的な作画から、
『御先祖様万々歳!』をお勧めしたいんですよ。
隠れた名作!


標題:押井守の御先祖様万々歳!

分類:アニメ>OVA / 映画

■題名:
御先祖様万々歳!
MAROKO 麿子

監督・脚本:押井 守

キャラクターデザイン・作画監督:うつのみや さとる

音楽:川井 憲次

声優:
古川 登志夫
勝生 真沙子
緒方 賢一
鷲尾 真知子
玄田 哲章
山寺 宏一

ナレーター:永井 一郎

発表年:1989年~1990年

製作国:日本

評価:A ★★★★☆

■内容・雑記:
ストーリーは、
東京近郊、湾岸の埋め立て地の高層マンションに住む核家族のもとに、
突如、孫娘を自称する美少女が未来からやって来た。
表層的には平和で、どこにでもいる一般的な普通の家族(家庭)が
少女の出現により、
血縁関係、人間関係の矛盾に直面し崩壊へと向かうホーム・コメディ?

<登場人物>
四方田 犬丸 (古川 登志夫):
金属バットで家父長主義(父権主義)の打破を目論む現代少年。うそ
バットの素振りは
『新・必殺仕置人』の虎(藤村富美男)並みの破壊力。うそ
(後で追記予定)

四方田 麿子 (勝生 真沙子):
未来からやって来たという(自称)犬丸の孫娘。
セイタカアワダチソウの花のような
黄色い帽子と服がトレードマーク。
セイタカアワダチソウが、帰化植物外来種)というのにも何か意味が……。
麿子が未来からやって来るのに使ったというタイムマシン(Kodak の飛行船)も黄色。

四方田 甲子国 (緒方 賢一):
犬丸の父。
メタルフェイスのドライバーで犬丸の金属バットに対抗。
(後で追記予定)

四方田 多美子 (鷲尾 真知子):
犬丸の母。
(後で追記予定)

室戸 文明 (玄田 哲章):
未来から麿子を捕まえに来たタイムパトロールで、
その正体は犬丸の息子であり麿子の父・四方田犬麿。
(映画『MAROKO 麿子』では、正体を明かしていない)
サングラスに赤い全身タイツで奇妙な動きは、
タイムパトロールを自称する危ないおじさん。
(Coke の)赤色がトレードマーク。
(本当か嘘か)母であり娘である
麿子との血塗られた宿命を断ち切るべく、
平和なホームドラマとしての物語を破壊し終局へ導く。

多々良 伴内 (山寺 宏一):
多美子が雇った興信所の探偵。
カメラ好きで、容姿がアラーキー


スタジオぴえろ10周年記念作品らしいです。
東宝創立50周年記念作品の『幻の湖』って例もありますが、
よくまぁ、こんな内容のアニメを10周年記念で作ったなぁ。と(褒め言葉)
1980年代当時のスタジオぴえろって、
現在の京アニくらいのステイタスあったんですよ。

まず面白いのは、最終話を除く1~5話のアバンタイトル
鳥類の面白い特殊な生態を説明。
一見滑稽に見える鳥の生態も、これから始まるホームドラマ
人間の家族関係にも当てはまるんじゃないのか――との問いかけなのかな。

次に面白いのは、場面展開が無いというか、ほぼ同じ場所で物語が進むこと。
1話「悪婦破家」は、マンションの一室
2話「酒池肉林」は、一戸建て住宅の一室
3話「虎視眈眈」は、探偵事務所、アパートの一室
4話「捲土重来」は、浜茶屋の前
5話「一蓮托生」は、朽ちたドライヴ・イン
6話「胡蝶之夢」は、立ち食いソバ屋

主要人物意外のキャラクターが、まったく登場しないのも凄い演出。
顔がでるモブキャラクターは、
Coke の自販機そばにいた小学生のガキくらいかな。
銭湯で気持ちよく歌を歌っていたヤクザは背中(倶利伽羅紋紋)だけしか登場しないし、
喋ってる相手が声だけとか(立ち食いソバ屋の亭主)
元住んでいたマンション近くまで乗せてくれた清掃車の運ちゃんも
顔が見えないし。

演劇や舞台みたいに、または小津安二郎映画のフィックス画面みたいに、
固定された場所での、状況説明的、心情説明的な台詞過多な演出。
(つかこうへいの演劇とかの影響があるのか?)
その台詞の長さ、薀蓄、揶揄、機知に富む表現など、
だれが脚本やったのかなぁ。と思ったら押井守本人でした。
押井脚本は面白くないと思っていたので意外。

作画も、
新房昭之監督の演出なら、口元を映さず止め絵だけで、
説明的台詞のみで物語を進めるような場面でも)
うつのみやさとるの作画が動きまくりなんですよ。
これがまた凄く良く動く!
萌えアニメなんかとは対極の癖のあるキャラデザですが、
アニメーションの、絵が動くことの面白さを再認識させてくれる。
キャラの手や腕の関節部分なんか見ると、人形の球体関節みたいで、
この物語の登場人物は、実は人形でコレは人形劇なんだ。
といっているみたいなキャラデザ。

うる星やつら』のアンチテーゼとして考えられた作品らしいです。
声優もアニメの『うる星やつら』と被っている人がほとんど。

■感想:
オープニングの鳥類の話も無いし、最終話「胡蝶之夢」は蛇足かな。
最後の、犬丸が飛行船を追いかける場面で、
四方田一家が最初に住んでいた高層マンション近くの空き地を
犬丸が走りぬけ、力尽き倒れるですが、
それまでに出てきた一軒家や浜茶屋なんかが朽ち果ててあって……、
犬丸が追いかける黄色い蝶(飛行船)は、
それまでの出来事は蝶の見た夢、胡蝶之夢なんだみたいなことかも。

立ち食いソバ屋で食い逃げしようと長話するシーンとか観ると、
すすめ!!パイレーツ』の「史上最大の生中継の巻」を思い出す。


『御先祖様万々歳!』と間違って
『御先祖賛江』を観ないように……。
(いやぁ、観てもいいですよ。御先祖賛江もわるくないです)


■おまけ

2022年10月より『うる星やつら』の新作テレビアニメが始まるみたいっすが、
今頃やっと『うる星やつら オンリー・ユー』を観たっす……。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は五、六回観てるんすが、
『オンリー・ユー』は昔に部分的にちょっとだけ観ていて、
録画してありいつでも観れるっていうことで後回しにしていて、
評価の高い『ビューティフル・ドリーマー』と違い、
1980年代のテレビアニメ『うる星やつら』の延長線上にある
『オンリー・ユー』にそれほど興味が無かったもので……。
まぁ、40年近く前のアニメなんで今観るとけっこう辛いけど、
1980年代当時に観ていたら楽しめたんじゃないかな。
あたるを巡りラム(ラム星)とエル(エル星)が宇宙で全面戦争と
ビューティフル・ドリーマー』の永遠に続く学園祭前日
ってのよりスケールはデカいけど、
11年前の約束を一途に守る純真な王女エルかと思ったら、
銀河中の美少年を冷凍保存コレクションしているサイコパスだし。
でも、1980年代アニメ『うる星やつら』の面白さって、
メガネ(千葉繁)の薀蓄や饒舌、ミリタリー趣味や破茶滅茶なドタバタなど、
押井守の演出の面白さだと思うんで、
新作の『うる星やつら』は漫画原作準拠になるのかな。


分類:アニメ>映画>ラブコメ

■題名:うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

監督・脚本:押井 守

演出:西村 純二

キャラクターデザイン:やまざき かずお

作画監督
やまざき かずお
森山 ゆうじ (森山 雄治)

スタッフ:
山下 将仁
板野 一郎
丹内 司
本橋 秀之
佐藤 道雄

美術設定:
小林 七郎
森山 ゆうじ (森山 雄治)

音楽:星 勝

声優:
古川 登志夫
平野 文
島津 冴子
神谷 明
千葉 繁
村山 明
野村 信次
二又 一成
杉山 佳寿子
田中 真弓
安西 正弘
鷲尾 真知子
永井 一郎
池水 通洋
西村 知道
緒方 賢一
佐久間 なつみ
藤岡 琢也
島本 須美

発表年:1984

製作国:日本

評価:S ★★★★★○

■雑記:
1984年に公開された劇場用アニメは、
風の谷のナウシカ
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
など名作が重なっているんですが、
当時の私は、『ビューティフル・ドリーマー』だけ
映画館に観に行かなかったんすよ。
当時の私は漫画至上主義で、
テレビアニメの『うる星やつら』はたまに観るくらいで、
それほど興味がなかったんです。
でも、私の周りの友人達の(アニメの『うる星やつら』に対する)評判が高くて、
私もテレビアニメを観てみるんすが、どこが面白いのかいまいちわからず……。
だから、映画館に『ビューティフル・ドリーマー』を観に行かなかったんすが、
劇場公開と同時にビデオソフト化されたのを友人の一人が購入したので、
それをダビングさせてもらったので、わりとすぐに観ているっす。
友人達が『ビューティフル・ドリーマー』を観て、
凄い凄いと騒いでいるのを横目に、当時の私は冷めた目で、
どこが面白いんだ、このアニメ……。って思っていたかな。
(当時の私は、宮崎駿監督のアニメくらいしか認めていなかった)
それから10年以上経って、私がアニメを本格的に観るようになって、
機動警察パトレイバー THE MOVIE』『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』や、
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を観て、
押井守作品の面白さがわかってから『ビューティフル・ドリーマー』を再び観て、
その面白さをやっと理解出来ました。 


■おまけのおまけ

天使のたまご』について
2009年1月に書いた駄文に少し修正・加筆しただけっす。

私は寝つきが悪いんすよねぇ。
20歳前まではそんなことはなく、
布団に入って5分くらいでいつも高鼾……。
でも今は布団に潜っても1時間、2時間しないと寝れない。
そんな私でも、観ているととても眠くなるアニメがあるんすよ。
それが『天使のたまご - 押井 守』……。
最初、頑張って観るぞうと思うんすがしだいにまぶたが重くなり、
なんかいつも45分頃の巨大な鳥(天使?)の化石のところあたりで
異様に眠くなって我慢できなくて寝ちゃうんすよねぇ。

いや、このアニメ凄く出来は良いんすよ。
小林七郎の美術最高! (2022年8月25日に逝去)
菅野由弘の音楽最強!
天野喜孝の繊細なキャラデザが名倉靖博作監で動く驚異!
哲学的な意味合いはそれほど無いとは思いますが
メディテーション・アニメとしては良いんじゃないかと……
心地良い眠りを招きます。
注意点は映像かけっぱなしで寝た場合、
少女の叫び声でビックリして起きてしまうかも。

あと、いもしない影の魚を銛で突こうとする大勢の漁師?
のシーンがとても印象に残るアニメかなぁ。
魚とか鳥とか意味があるらしいんすけど
バカな私にはさっぱり……。
結局、たまごの中身は?
……オバQでしたってことはないよね。
少女革命ウテナ』のチュチュとか。

「あなたはだあれ?」
ウルトラセブン』からの引用なのかな
おにいさまへ… - 出崎 統』でも幼い奈々子が言っていたセリフだけど。
いや、まったく関係ないと思いますが。

好きなもの目録 その412 押井守の機動警察パトレイバー 劇場版

押井守監督の『機動警察パトレイバー THE MOVIE』『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE
が好きなんで久しぶりに観返そうかな……。
その前に長い前フリで2008年11月末に
パトレイバー劇場版』について書いた記事を少し修正・加筆して載せるっす。
昔のことなんで自分で書いといて何言ってるのかわけわからんことがありますが……。


どーも、おでんボーイ&おでんガールの皆さん
(※憶えてないけどアニメ『イナズマイレブン』の第1期エンディングテーマのことらしいです)
押井守の『PATLABOR THE MOVIE』『PATLABOR 2 THE MOVIE』
について思い出を語ろうかなと。
えぇー……、押井守ぅ……。
押井守の映画って訳判らなくて退屈で眠くなるよう。
とみなさんお思いじゃぁございやせんか?
私もそうでした。
まだ青かった、青かったんだなぁ私は。

私の青春時代の1984年に三本の劇場用アニメが公開されたんす。
風の谷のナウシカ
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
この中で『うる星』だけ観に行かなかったんですよ。
漫画原作派の私は当然アニメの『うる星』はあまり評価せず。
周りの友人の評判が高いので、たまにテレビアニメを観る程度で。
当時、レンタルビデオの普及の真っ只中で、
アニメ視聴会というか
仲間内で映画やビデオのダビングをよくやっていたんす。
で、これスゲーからってんで私以外のみんなが興奮して観ていたのが
ビューティフル・ドリーマー』だったんです。
ビューティフル・ドリーマー』は仲間内やアニメ雑誌などでも高評価なんすが、
私にはチンプンカンプンでどこが面白いのかサッパリわからず
なぜ、このアニメが評価が高いのか理解できなかったっす。
でも、その時からみんなが押井守! 押井守スゲッ!
と騒ぐもんだから押井守の名前は覚えました。

「好きなもの目録 その400 庵野秀明ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ」
でも書いたんすが、
私は大学でオタク系(女子のいない現代視覚文化研究会みたいな感じ)のサークルに入ったんすが、
そのサークルの友人達にも押井守信者がいて(いや信者まではいってません)
その内の一人にセルビデオ
OVA機動警察パトレイバー (アーリーデイズ)』1話を観せてもらったんです。
その友人は発売を凄い楽しみにしていて、
監督が押井守
キャラクターデザインがゆうきまさみ高田明美
メカニックデザイン出渕裕っていう凄いアニメが始まる。
って感じで嬉々としてビデオ買ったんで
みんなで観ようということになったっす。
で、1話の「第2小隊出動せよ!」を観た私の感想は、
なんだこの安っぽいアニメは、
前半ロボット届くの待ってるだけやん……と、
ここで私の中の押井守の評価が下がり、
先輩から聞いた『天使のたまご』の評判でまたまた下がり、
私にとって押井守は一部の軍事マニアとかに人気あるだけの
どーでもいい監督って位置になりました。
とーぜん、仲間内で話題になった
機動警察パトレイバー THE MOVIE』なんて見向きもしなかったっす。

んで、大学卒業して田舎の中学の時の同級生数人と遊んだんすが、
その内の一人のアパートに行ったんですね。
で、やることないからPCエンジンやったりして。
そうこうすると家主の友人が俺の好きなアニメがあるから
みんなで観ようって言って出してきたのが
機動警察パトレイバー THE MOVIE』だったんですよ。
私は軽く驚いたんすよね、そいつはアニメ観るタイプじゃなかったし。
ここでも押井守人気あるのかぁ……って。
で、みんなで観始めたんですけど
OVAパトレイバー (アーリーデイズ)』の1話を観て面白くないと思っていた私は
観るのがいやでゴロっと横になって寝てしまったんですね。
(当時の私は漫画は大好きだけどアニメは宮崎駿しか認めてなかったので、
オレはそんなアニメになんて興味なんてないよっていう
カッコつけもあったと思う)
だからその時、映画観れる機会があったのに観なかったんすね。
また間違いを犯したんですね、人生において。
(まぁ、その時観ても面白さがわかったどうかは疑問ですが)

んでまた月日は流れ(『エヴァ』の影響などで)
私はアニメを観るようになったんです。
なんか面白いアニメないかなぁと探している時、
先輩達が『攻殻機動隊』のアニメの事
GHOST IN THE SHELL』について話題にしているのを思い出して
士郎正宗は好きだし、映像が凄いって事なんで
秋葉のリバティーで一万円近いDVDかったんですよ。
でかいLDサイズのボックスみたいなやつ。
で観てビックラこいたんすよ、当時日本の最先端のアニメ技術観て。
アニメでここまで出来るのかって
水溜りの所での光学迷彩の戦闘シーンとか
素子対戦車の場面とか。
あとストーリーもわかりやすくて
シロマサのわかり難い話をよくまとめてあって。
そうなると同じ様なアニメ観たくなるじゃないですか。
GHOST IN THE SHELL』の前の押井守監督作品で絵も良いってんで、
金貯めて次に
機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』を買ったんす、
機動警察パトレイバー THE MOVIE』を買う(観る)前に。
(『機動警察パトレイバー THE MOVIE』に関して
当時の私は絵が気に入らなかったのかもしれません、今は違うけど)
そこでまた今まで観た事のないストーリーと絵に驚いたんですよ。
今では珍しくないかもしれないけど
アニメでPKOだテロだ、東京で擬似的に戦争を起こすとか、
そんなの観た事なかったんですよ私はっ!
(その時まだOVAパトレイバー (アーリーデイズ)』の5、6話とか観てないし)
最後の手を絡めるシーンとか凄い詩的で
大人のアニメ、いや映画って感じで。
後藤隊長の「戦争はとっくに始まっている。
だからっ遅過ぎたと言ってるんだっっ!」の叫びもカッコいい。

そんで『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』が面白くて
凄く気に入ったから『機動警察パトレイバー THE MOVIE』を
すぐ購入したかというとそうではなくて、
昔まめに家計簿っていうか、CD・DVDとかの購入記録を付けていて
買った日にちと店と値段を記録してたんすね、今のズボラな私とは大違い。
(※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』を『1』、
機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』を『2』と略す)
それを見ると『2』を買ってから九ヶ月後に『1』を買っているので、
よっぽで『1』に対しての印象が悪かったんだなぁ。
まぁ、一万近くてDVDが高かったってのもあるだろうけど。
(ちょっと記憶にないのであれなんすけど、
機動警察パトレイバー THE MOVIE』のDVDを持っている友人が何人もいたので、
その内の誰かの所で既に視聴していたのですぐ買う必要がなく、
お金に余裕ができるまで購入しなかったのかもしれません……記憶が定かでない)
そして、ついについにその存在を知ってから十年後に
機動警察パトレイバー THE MOVIE』のDVDを手に入れるところまできたのでした。
めでたし、めでたし……。おわり

まあ、それで漸くの事観れたわけですが
まぁ面白い、当然面白い、他人に言われなくとも面白い。
この面白さって、なんかマニアックな面白さなのかなぁ。
面白さがわからないっていう人がいるのもわかるんですよ。
この時点(2008年)から十年前の私がそうでした。
ビューティフルドリーマー』を観た頃の私なんか
もっと理解できなかっただろうなぁ……と。

私は漫画でも映画でもアニメでも小説でも
衒学的なのが結構好きなんですよ。
マニアックな話題が、
仲間内だけで通じるようなギャグや笑いが。
まぁ、このブログ自体がマイナーでマニアックなモノ中心に
扱っていますから、ブログ主の性格も解ろうというものですが。
で、パトレイバーの衒学的な処や、
当時としては、それまでのスーパーロボット物やガンダム系の物とは違う
一般社会に溶け込んだ、産業用工業用ロボットとしての
レイバーの位置づけなど興味深いし、
搭乗者、主人公達が公務員ってのも新しかったんです。

機動警察パトレイバー THE MOVIE』は、
1988年の段階でコンピューターウィルスをギミックに使い、
既にこの世に存在しないと思われる犯人を追い
新しい東京と古い東京の間を
白昼夢のように彷徨う松井刑事達――。
一般的にはというか、私的にはPCはハードも大事だけど
ソフトはもっと大事だと気付かせてくれたアニメです。
最も好きなシーンは
ウィルスの発動のキーを捜している遊馬とシゲさんが
発動原因が共鳴だと気付くんですが
大規模な被害を起こすには台風でも来なきゃ
ってんで安心して新聞を読むシゲさんが
突然驚いてテレビを点けるところです。

劇場版『1』『2』以外の『パトレイバー』は
押井監督が演出した初期OVA(アーリーデイズ)の6話までがお勧めです。
っていってもTV版もろくに観てないからなんともいえないですけど。
5、6話が『2』のもとネタというか雛形になっています。
OVA(アーリーデイズ)の1話も観なおすと面白かったです、
ロボットアニメなのに
ただレイバーが到着するのを待つだけってのが
逆に面白く感じる様になってしまって……。
人の価値観って簡単に変わるんすねぇ。
でよくある事ですが、押井監督の『パトレイバー』が面白いのが理解できると、
あ~ら不思議、『ビューティフルドリーマー』も観返したらスンゴク面白い
ってのが解って押井守監督の評価が上がりました。

とまぁ、こんな感じですが
押井守監督の作品は中毒性があります。
何度も観たくなるんすよねぇ……。
普通、他のアニメは一度観たら内容を忘れた位に
もう一度観てみようかなと思うんですけど、
押井アニメは全部のシーン、全台詞を暗記したとしても
ちょっと暇なら観てみたくなるんですよね。不思議と

ちなみに私は押井監督の実写作品は観た事ありません。
(※今は『紅い眼鏡』『東京無国籍少女』など観てます)
なんか興味湧かないんですよねぇ。
面白いのかもしれないけど
アニメで表現するから良さが出るんであって
実写だとどうなんでしょう……。
大友克洋監督とか庵野秀明監督もそうなんですが
実写とアニメの演出の才能って別だと思うんすけど、
両方面白い作品作る人見た事ないっす。
ティム・バートンくらいかなぁ)
(※今は庵野秀明監督の実写作品も好きです)

天使のたまご』や『イノセンス』は映像美を楽しめればいいんじゃないかと。
その裏にある哲学的な事や暗示なんて気にしない気にしない。
押井作品であと必見なのは『御先祖様万々歳!』。
これは演劇的な演出がとても実験的で面白いです。
特に一話の最後、主人公の母親が家から出て行くシーンは驚きます。
アニメでこんな演出ってあるんだっ……って。
『御先祖様』の演劇的演出は『少女革命ウテナ』の幾原邦彦監督にも影響を与えたらしいです。
んなとこです。
犬好きの石尾さん
(※憶えてないけど何かの作品の押井守をパロディにしたキャラかな?)

誰も読んでないと思うけど、上記が昔に書いた記事っす。


標題:押井守機動警察パトレイバー 劇場版

分類:アニメ>映画

■題名:
機動警察パトレイバー THE MOVIE
機動警察パトレイバー2 THE MOVIE

監督:押井 守

脚本:伊藤 和典

キャラクターデザイン:高田 明美

メカニックデザイン:出渕 裕

演出:
澤井 幸次 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
西久保 瑞穂 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)

作画監督:黄瀬 和哉

音楽:川井 憲次

声優:
大林 隆介
榊原 良子
古川 登志夫
冨永 みーな
池水 通洋
二又 一成
郷里 大輔
井上 瑤 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
阪 脩
千葉 繁
辻村 真人 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
西村 知道
小島 敏彦
立木 文彦
小川 真司 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
辻谷 耕史 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
子安 武人 (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
林原 めぐみ (※『機動警察パトレイバー THE MOVIE』)
仲木 隆司 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)
安達 忍 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)
大森 章督 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)
竹中 直人 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)
根津 甚八 (※『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』)
他 (※サウンドリニューアル版など略)

発表年:
1989年
1993年

製作国:日本

評価:S ★★★★★☆

■雑記:

機動警察パトレイバー THE MOVIE
画期的なレイバー用OS(HOS)を開発したプログラマー帆場暎一
東京湾に浮かぶ通称「方舟(レイバー用海上プラットホーム)」
から飛び降り自殺する。
HOSが導入されてからレイバーの謎の暴走が増えていた。
HOSにはコンピュータウイルスが仕掛けられており、
風により発生する低周波音の共鳴でレイバーが暴走することを突き止めた
後藤隊長大林隆介)や篠原遊馬(古川登志夫)達第2小隊は、
台風の接近により方舟が共鳴し湾岸一帯が壊滅するのを防ぐため
独自に行動を起こすのであった。

1988年のアニメ映画(劇場版)には、
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『となりのトトロ火垂るの墓)』『AKIRA』、
1989年は、
機動警察パトレイバー THE MOVIE』『魔女の宅急便』などが公開されたんすが、
当時の私は漫画至上主義で映像作品は洋画が最高だと思っていて、
宮崎駿監督作品以外のアニメにはあまり興味が無かったので、
となりのトトロ』『魔女の宅急便』しか映画館に観に行かなかったんすが、
私はオタク系のサークルに入っていて先輩や後輩や友人達は
AKIRA』や『機動警察パトレイバー THE MOVIE』を映画館に観に行って、
となりのトトロ』『魔女の宅急便』の宮崎駿監督作品より
話題にして盛り上がっていました。
当時のオタクの間では宮崎駿はもちろん人気はありましたが古臭いというか、
新しく進んでいると思える富野由悠季大友克洋押井守などの作品の方が
マニアやオタクに人気だったんすよ。
私の周り(友人や知人)にはアニメ好きが多かったので、
逆襲のシャア』はレンタルビデオを借りてきた友人のとこで観たり、
AKIRA』はLDソフトを買った先輩のとこで観たりしてんすが、
前フリで書いたように『機動警察パトレイバー THE MOVIE』は、
公開されてから私が観るまで十年くらい経ってるかな。
初期OVA(アーリーデイズ)と比べて映画なんで作画が良いし、
ストーリー展開も上手いし、その先見性
(今では当たり前になったテクノロジーや都市開発など)に驚くしで、
なんでもっと早く観なかったんだと後悔してるんすが、
1989年当時に私がもし観ても面白さが理解出来たか疑問だけど……。

庵野秀明監督を宮崎駿監督の弟子や後継者みたいにいう人もいるけど、
庵野監督の演出や世界観や物語なんかは押井監督の影響の方が強いと思う。
帆場がウイルスを仕掛けて結果を見ず自殺するのも、
シン・ゴジラ』で牧教授が何かを東京湾に放流して行方不明になるのに通じるし。

フォワードとバックアップは一心同体!少女隊」うそ


機動警察パトレイバー2 THE MOVIE
横浜ベイブリッジがミサイルにより爆破され首都圏が内戦状態になる。
PKO部隊で派遣された東南アジアから失意の帰国をした
柘植行人(根津甚八)が企てたテロを阻止しようと
陸幕調査部別室の荒川茂樹(竹中直人)と名乗る男が
後藤隊長南雲しのぶ榊原良子)に接触する。

二・二六事件とかミグ25事件とか
PKOなど当時の自衛隊の置かれた状況なんかを元ネタにしてるのかな。
柘植のいる埋立地に突入するため旧第2小隊メンバーが集結するのが
2月26日頃だし。
雪の中、首都の道路を戦車が通るのとか
226 - 五社 英雄』をちょっと連想。
毒ガスとか戦闘ヘリとかオウム真理教事件を予見しているようにも思えるし。
オウム真理教の上層部とかアニメ好きみたいなんで、
案外このアニメに触発されたのかも? 知らんけど。
アニメ映画などで本職の声優を使わず
芸能人などを使うことに否定的な意見が多いと思うんですが、
竹中直人根津甚八は嵌っているかな。

「戦争だって? そんなものはとっくに始まってるさ」
「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。
そして最高意志決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。
戦争に負けている時は特にそうだ」
「だから、遅過ぎたと言ってるんだ!」
――とか名言が多いんすが、
一発のミサイルがそれまでの世の中の状況を一変させるのが、
日本が二発の自作銃の発砲で状況が一変したり、
ロシアの上層部の状況だったり、現在の世界情勢にリンクしてるみたいで。


機動警察パトレイバー THE MOVIE』はエンターテインメント色が強く、
機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』は押井守色が強い。
(※以下『1』『2』と略)
『1』が動なら『2』は静、『1』が夏なら『2』は冬、
などの違いはあるんすが『1』『2』共、甲乙付け難く同じくらい面白い。
元の音声に慣れているせいで
サウンドリニューアル版はイマイチ(違和感を覚える)かな。
WXIII 機動警察パトレイバー』は映画を観に行ったんすが、
監督が押井守じゃないし、馴染みの旧第2小隊のメンバーがあまり登場しないし、
悪くはないけど普通だったかな……。
20年くらい前に観ただけなんで
(ソフトを買った友人や後輩のとこでまた観たかもしれないけど憶えていない)
また観直してみたら面白いかもしれないけど。

 

分類:アニメ>OVA

■題名:機動警察パトレイバー 初期OVA(アーリーデイズ)
第5話 + 第6話 二課の一番長い日 (前編 + 後編)

監督:押井 守

脚本:伊藤 和典

キャラクターデザイン:高田 明美

メカニックデザイン:出渕 裕

演出:
澤井 幸次 (※「前編」)
板野 一郎 (※「後編」)

作画監督
黄瀬 和哉 (※「前編」)
和田 卓也 (※「後編」)

音楽:川井 憲次

声優:
大林 隆介
榊原 良子
冨永 みーな
古川 登志夫
池水 通洋
二又 一成
郷里 大輔
井上 瑤
阪 脩
千葉 繁
辻村 真人
立木 文彦 (※「前編」)
西村 知道 (※「後編」)
TARAKO (※「前編」)
子安 武人
増岡 弘 (※「後編」)
小島 敏彦 (※「後編」)
林原 めぐみ (※「後編」)
筈見 純

発表年:1988年~1989年

製作国:日本

評価:B ★★★☆くらい

■雑記:
冬二月、
特車二課第二小隊休暇中のその時を狙い澄ましたかのように、
事件は幕を開けた。
決起した自衛隊行動部隊が瞬く間に東京の中枢を制圧してしまったのである。
首謀者の名は甲斐冽輝。
後手に回った後藤は即座に行動を開始。
故郷に帰っていた隊員達も急遽東京を目指す。が……
夜半に降った雪が東京を白く染めた朝のことである。

機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』の雛形みたいな話。
廉価版OVAだったので制作費も安かったみたいなんで、
今観る(今のアニメの基準からする)と作画があまり良くないんすが、
ストーリーが面白いんで見入っちゃう。
二・二六事件とか三島(三島由紀夫)事件とか日本航空ハイジャック事件とか
当時の自衛隊の置かれた状況なんかを元ネタにしてるのかな。
邦画だと『皇帝のいない八月 - 山本 薩夫』とかあるんすが、
現代の日本で自衛隊のクーデターがあったら……
っていうアニメは珍しいというか、私は押井守作品で初めて観たので
けっこう凄いと思いました。

近現代や近未来を舞台にしたリアル寄りのロボットアニメって、
ガサラキ - 高橋 良輔』とか
押井守が原作・脚本の『人狼 JIN-ROH』くらいしか思いつかないんすが、
もう売れないから制作されることは無いんだろうなぁ。
甲斐がシージャックしたフェリーに
『トラック野郎』の星桃次郎や
『フィッシュストーリー』の正義の味方が乗船していたら、
パトレイバーで野明達が乗船する前に事件解決してただろうなぁ。うそ

気になるもの目録 武正晴のイン・ザ・ヒーロー

武正晴監督の作品は、
数年前に評判が良いんで『百円の恋』を観て、
それから期待して次に『嘘八百』を観たんすが、
なんか私の好みと違くて途中で視聴止めちゃったんすよ。
それで監督作品を無理に追って観なくていいかなって感じになって、
話題になった『全裸監督』とかやってたみたいっすが……。
んで、『イン・ザ・ヒーロー』が面白いみたいなんで
試しに観てみたら、正統派! って感じで面白かったっす。
それで『ホテルローヤル』も観たら、まぁまぁ面白かったので、
いつかまた『嘘八百』も観てみようかなぁと考えが変わったっす。

『イン・ザ・ヒーロー』は、
特撮ヒーローの中の人スーツアクターの話。


標題:(保留)

分類:映画>邦画

■題名:イン・ザ・ヒーロー

監督:武 正晴

アクション監督:柴原 孝典

アクションコーディネーター:竹田 道弘

劇中歌:誰も知らないヒーロー - 串田 アキラ

出演:
唐沢 寿明
福士 蒼汰
和久井 映見
杉咲 花
角替 和枝
寺島 進
黒谷 友香
草野 イニ
日向 丈
片山 景介
木下 ほうか
小宮 孝泰
小出 恵介
加藤 雅也
イ・ジュニク (LEE JOON-IK)
及川 光博
松方 弘樹

発表年:2014年

製作国:日本

評価:B ★★★△

■雑記:
テレビの特撮番組『神龍戦士ドラゴンフォー』のドラゴンレッドなどの
スーツアクターをしている本城渉(唐沢寿明)は、
映画版『神龍戦士ドラゴンフォー』に
顔が出るドラゴンブラック役で出演が決まり喜ぶが、
その役は若手人気俳優の一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)に代わり意気消沈する。
一ノ瀬のマネージャー門脇(小出恵介)から
リョウに殺陣を教えてほしいと頼まれた本城だが、
特撮をジャリ番と侮蔑したようなリョウの態度に閉口する。

スタントマン(スーツアクター)などの裏方、
戦隊モノ特撮やヒーローショーの舞台裏が見れる。
唐沢寿明福士蒼汰寺島進及川光博、など
実際にスーツアクターをしていたり特撮好きの俳優が出てる。
福士蒼汰は『神龍戦士ドラゴンフォー』みたいな横柄な態度を
仮面ライダーフォーゼ』の現場でしてたら半殺しにされてただろうなぁ。うそ
唐沢寿明は本当にブルース・リーが大好きみたいなんで、
本城渉のキャラは唐沢寿明の当て書きなのかも。
本城の別れた元妻・元村凛子(和久井映見)の
見合い相手・西尾俊久(及川光博)は金融関係の仕事みたいなんで、
半沢直樹』の渡真利忍を意識してるのかも? 知らんけど。
よくわからないんすが、リョウの歳の離れた弟や妹はハーフみたいで、
リョウ達の母親は弟妹の父親か愛人を追ってアメリカに渡ったみたいで、
最後、ハリウッドで成功したリョウに会いに来たのが母親みたい。

ハリウッド映画『ラストブレイド』のオーディションにリョウが受かるが
映画の撮影中止やバイク事故でハリウッド進出して母親を捜すって夢が絶たれるとか、
『ラストブレイド』のスタントにより本城の古傷の首が完全にダメになり
二度とアクション出来ないとか、捻くれた展開は無く正統な展開なんで安心。
まぁ、特撮ヒロインの中の人は小柄な男性っていう
夢を破壊される場面はありますが……。

好きなもの目録 その411 小津安二郎の浮草

私が今までで観たことがある
昭和(戦後のみ)の邦画で好きな作品を10本選ぶとすれば、

『浮草 - 小津 安二郎』
『秋立ちぬ - 成瀬 巳喜男』
『用心棒 - 黒澤 明』
『しとやかな獣 - 川島 雄三』
大魔神 - 安田 公義』
痴人の愛 - 増村 保造』
犬神家の一族 (1976年) - 市川 崑』
幸福の黄色いハンカチ - 山田 洋次』
太陽を盗んだ男 - 長谷川 和彦』
家族ゲーム - 森田 芳光』
(※一監督一作品。公開年順。
成瀬巳喜男増村保造はどの作品が良いか迷っているので暫定です。
大魔神』は本多猪四郎作品に置き換わるかもしれないので暫定です)

――なんすが、
久しぶりに『浮草』を観返したんすが、やっぱ凄く良い!
最初の船着場の会話の場面だけで、
あぁ、小津安二郎の映画だなぁ。って感慨深い。
世界的に小津安二郎は評価されてるんで、
東京物語』とか観てる人も多いでしょうが、
小津安二郎作品を面白いと感じない人もいるでしょう。
派手なアクションとかどんでん返しのストーリーとか無いし、
特殊な人々の波瀾万丈の人生とかではなく、
普通の人々のちょっとした生活の変化とかの話なんで
そんなに面白くないはずなんすが、
小津安二郎の映画はなんか不思議な魅力があって面白いっす。
若い頃に観て面白く感じなかった人も、
年取ってから観れば面白く感じるかも。

私は小津安二郎の戦後の作品を全部観たことがあるんすが、
その中でも『浮草』が一番好きなんで目録に。


標題:小津安二郎の浮草

分類:映画>邦画

■題名:浮草

監督・脚本:小津 安二郎

脚本:野田 高梧

撮影:宮川 一夫

音楽:斎藤 高順

出演:
中村 鴈治郎 (二代目)
京 マチ子
杉村 春子
川口 浩
若尾 文子
三井 弘次
田中 春男
潮 万太郎
星 ひかる
入江 洋佑
丸井 太郎
浦辺 粂子
島津 雅彦
桜 むつ子
賀原 夏子
野添 ひとみ
高橋 とよ
笠 智衆

発表年:1959年

製作国:日本

評価:S ★★★★★◎以上

■内容・雑記:
※2009年12月に書いた記事に少し修正・加筆しただけっす。

旅芸人の一座の親方・嵐駒十郎(中村鴈治郎)が、
久しぶりに因縁の地にやってくる。
舞台の準備もほどほどに、ちょいと御贔屓さんに挨拶をと外出。
内縁の妻・すみ子(京マチ子)の目を盗んで小料理屋へ。
そこには昔の女・お芳(杉村春子)と親方の息子・清(川口浩)がいるのであった。
息子には、自分は伯父さんということにして
父親であることは内緒にしているのだ。
なぜなら自分の息子には真っ当な堅気の人生を送ってほしいから、
旅芸人なんてヤクザな浮草家業を息子だけには、
息子には苦労させたくなかったのだ。
なにより犬のきぐるみを着せてコントだけはさせたくなかったのだ。
(それは『浮草物語』)
客の入りが悪いのに長逗留、毎日そそくさと何処かに出かける親方に
親方の今の女・すみ子の女の勘が炸裂。
この地に、自分の連合いの
昔の女と息子がいることを知ったすみ子は嫉妬に狂い悪巧みを計画する。
空豆だ、南京豆だと子供の頃言われていた一座の女役者
加代(若尾文子)に、息子の清をちょっと洞穴に
カメラさんと照明さんの後から誘い込めとお金で買収。
まんまと誑し込まれた探検隊長、真面目な好青年が盛りのついた犬に。
その事を知った親方は激怒し、すみ子と絶縁。
弱り目に祟り目、役者の吉之助(三井弘次)が一座の有り金を盗んでドロン。
清と加代が駆け落ちしてドロン。
人生最悪の親方は、一座を解散して一人小料理屋へ。
そんな駒十郎を、お芳は暖かく迎える。
親子三人で仲良く暮らしましょう。あなたが父親だと打ち明けても
息子ももう話がわかる年頃だから大丈夫。
そーっすっかなぁ。もう根無し草の生活にも、つくづく嫌気がさした。
よーしっ、一丁人生やり直すか! と決意したところに
加代と駆け落ちした息子が帰ってくるが……。

私が初めて観た小津映画が『浮草』。
2000年代にGyaOYahoo!動画と統合される前のギャオ)で初めて観て、
私はこの手の映画は一回観れば、もぉいーやって人間なんですが、
なんか気になって、GyaOでまたラインナップされた時観て、
昔のBS2で放送されたのを観て、今回また観て、四、五回観てます。
よーするに好きなんですよ、この映画。
小津作品の中では、あまり評価高くないみたいなんですが良いんすよ、なんか。
大映での撮影なんで、
役者も小津作品にあまり出演しない人とか多いし、
撮影も宮川一夫なんで小津作品の中では異色だと思うけど。

旅芸人の話なんで、当然舞台で大衆演劇があるんですが、
京マチ子演ずる国定忠治とか……、いやぁワザとやってんだと思うんですが、
これがまたヘタ。
お客の掛け声が「女大統領!」とか、
刀抜く場面では「手ぇ切るなっ!」とか(なんか面白いです)。
んで、肝心の主人公・中村鴈治郎が演じる場面が無いんですよ、
映画そのものが舞台の出し物だ。てな演出なのかな。
小津監督って、普通なら見せる対象をワザと見せなかったりするんですよ。
(吉之助が金を持ち逃げする場面とか、
持ち逃げされ大騒ぎする一座の場面とか省略されて、
いきなり衣装や舞台道具を古物商に売る場面になる。など)

大雨の中を、通りを隔てた軒先で駒十郎とすみ子が大喧嘩するシーンで、
GyaOで観た時は、凄い大雨(雨だれ)!スゲーッ! と思ったんですが、
BS2のは、それほどじゃなかったです。フィルムのマスターが違うのか?
最初の灯台を中心に、色々な場所から情景を映し出すなど
宮川一夫の撮影は最高です。
小津映画は、カラーになってからなんか画面上の赤と青が目立つんすよね。

吉之助と矢太蔵(田中春男)と仙太郎(潮万太郎)の男役者三人組が、
揃いも揃ってエロエロおやじで穴兄弟
行く先々で女引っ掛けます。
矢太蔵は床屋・小川軒のあい子(野添ひとみ)にちょっかいを出そうとして
母親(高橋とよ)に撃退されるけど。
しかしそんじょそこらの女の人より美人に思える
加代に手を出さないのが不思議。
同じ職場だと後が面倒だからなのか、それとももー飽きたのか。
清にたいして加代が、私はあなたと一緒になれるような女じゃない。
みたいなこと言っているんで、やっぱ旅役者だし経験豊富なんだろうなぁ。
清は同じ町にいるあい子には興味は無かったのかなぁ。
役とはいえ、川口浩若尾文子とキスしてるのを
交際中の野添ひとみはどー思ってたんだろう?

駒十郎と清が海釣りをする場面で、
『父ありき』で父と息子が釣りをする場面をちょっとだけ連想。


『浮草』は『浮草物語 (1934年)』のリメイクらしいんですが、
『浮草物語』の演出はサッパリしていて、泣けるコメディって感じなんですが、
『浮草』は小津演出が完成した後、円熟した映画って感じで、
間も独特だし、キスシーンがあるのも小津映画では珍しいのでは。
他の作品に比べて(主役がいつもの笠智衆じゃなく、中村鴈治郎だからか)
なんか暴力(DV)的だし、
特殊飲食店みたいな飲み屋の場面とか下品だし。
梅迺家の八重(賀原夏子)は『家政婦は見た!』の所長かと思ったら、
そっちは野村昭子でした。

若い女役者、『浮草』の若尾文子もいいんですが、
『浮草物語』の坪内美子の方が、顔が私の好みだなぁ。
坪内美子は、
銀座の有名カフェの女給をしていたところをスカウトされたみたいですが、
源氏名が孔雀って?
今で言うメイドカフェなのか……。

『浮草物語』の突貫小僧は面白かったなぁ。
いくら金が無いからって、いい大人達が突貫小僧の招き猫の貯金箱から
小銭をチョロまかそうとするなよ。
犬の衣装はションベン臭くて古道具屋(質屋?)に売れないし。

あと最後のタバコの火を点けるシーンがいいですよ。
それで、伸るか反るかの旅に電車(汽車)で行くんですが、
車内のシーンで、子供が映る場面があるんですよ。
最初、『浮草』を観た時は、一座の子役の子も同じ列車に乗ってるのか?
と思ったんですが、
『浮草物語』の同じ場面観て……ひょっとして、
子供と自分の息子(の子供の頃)の姿を重ねた演出なのかなと深読み。

『浮草』は、出演者も豪華で演出が細かいとこまで行き届いていて
こってりとしたカレーうどん
『浮草物語』は、余計なモノを削ぎ落とした
きざんだネギをたっぷりのせた信州そば。