数寄なモノ目次録

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 跋扈妖怪伝 牙吉

もう何十年も読み返してないけど、
司馬遼太郎の『峠』は好きな歴史小説なんですが
『峠 最後のサムライ』として初映画化らしいんすが、
その18年前に既に映画化されていたんすよ。
『峠』ってタイトルだと地味なんで
『跋扈妖怪伝 牙吉 KIBAKICHI 第一部』ってタイトルにして
ガトリング砲を撃ちまくってます。うそ

『跋扈妖怪伝 牙吉』は、
さくや妖怪伝』と世界観というか妖怪観が同じみたいっす。
私は『さくや妖怪伝』を観たことあると思うんすが
昔の事で内容をまったく憶えていないんすが、
DVDソフトが発売された頃、やたらワゴンセールで見かけたような……。
『牙吉』はあまり面白いとはいえないけど、
『妖怪百物語』とか昭和にあった特撮時代劇を、
平成に新しく創りだそうという気概を感じるかな。


標題:(保留)

分類:映画 / OVA>邦画>時代劇 / 特撮

■題名:
跋扈妖怪伝 牙吉 第一部
跋扈妖怪伝 牙吉 第二部

監督:
原口 智生 (※『第一部』)
服部 大二 (※『第二部』)

音楽:川井 憲次

語り:伊武 雅刀

出演:
原田 龍二
田中 美紀

(※下記『第一部』)
清水 健太郎
安藤 希
中山 夢歩
金子 珠美
稲葉 美優 (桜羽 未華)
樋口 真嗣

(※下記『第二部』)
船木 誠勝
中村 愛美
嘉門 洋子
鷲生 功
芦屋 小雁

発表年:2004年

製作国:日本

評価:C ★未確定

■雑記:

『跋扈妖怪伝 牙吉 第一部』
犬神村の牙吉(原田龍二)は人狼で、
人間を信じたため同族を滅ぼされ放浪している。
村の生き残りの安寿(田中美紀)は裏切り者の牙吉の命をつけ狙う。
鬼蔵(清水健太郎)が取り仕切る宿場町に
牙吉が草鞋を脱ぎ鬼蔵一家に一宿一飯の世話になる。
鬼蔵一家は各地で迫害された妖怪の避難所で、
人間は鬼蔵に拾われた桔梗(安藤希)しかいない。
鬼蔵は宿場町のある藩の重職・山路要之助(中山夢歩)に協力し、
妖怪の楽園を創ることを夢見ていたが……。
「おらといっしょにぱらいそさいくだ!!」
最新の武器を手に入れ妖怪の力を必要としなくなった
河井継之助じゃなくて山路要之助のガトリング砲が炸裂する!
迫害されたマイノリティが自分達の居場所を求めるが利用され裏切られる話。
女郎の志乃(稲葉美優)のHシーンがあるんすが、
絡新婦?に変身して客を襲う場面が
仮面ライダー』の「怪奇蜘蛛女」って感じ。


『跋扈妖怪伝 牙吉 第二部』
異国人との間に生まれた桜丸(船木誠勝)は、
人間不信で暴虐の限りを尽くし役人も手に負えない暴れん坊。
牙吉は桜丸との争いで傷を負い盲目のおまつ(中村愛美)に助けられる。
牙吉と安寿の闘いに割って入った桜丸は、
自分を恐れない安寿に興味を持つ(惚れる)。
そこに人間と妖怪の共倒れを狙う道眼(鷲生功)が
雪姫(嘉門洋子)の一族を操り絡む。
道眼はおまつを殺し桜丸の仕業に見せかけ
牙吉と桜丸を戦わせ弱ったところに一角大王が正体を現す。
道眼はオザンナやキッスや聖飢魔IIのメンバーっぽいんすが、
その正体は一角大王で角がピカピカ光るっす。
『第一部』もそうなんすが、
『跋扈妖怪伝』ってわりには妖怪が大活躍といか跋扈していない。
最後の方に人狼なった牙吉と安寿の闘いがあるんすが
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』って感じ。
犬神(人狼)の最後の男女が不倶戴天の間柄なんで血が絶えるな。


『跋扈妖怪伝 牙吉』は、
『第一部』が映画で、『第二部』がOVA
妖怪対妖怪の大決戦(大血戦)を期待して観たら
ちょっと異色の時代劇だったって感じかな。
妖怪を忍者や剣術家に代えても話的には変わらないと思う。
石井隆みたいな花吹雪とか映像はちょっと凝ってる。

好きなもの目録 その345 石井克人の鮫肌男と桃尻女

私は1990年代にはあまり映画を観ていなかったし、
まして邦画(アニメじゃない実写)なんて
ほとんど観ていなかったっす。
でも、北野武監督作品だけはテレビ放送などで観ていて
その男、凶暴につき』から『キッズ・リターン』までは
ビートたけし名義の『みんな~やってるか!』を除く)
どれも面白く、邦画をろくに観ていないのに、
今の日本の映画って、映画業界以外の他ジャンルで活躍している
北野武が一番評価が高いくらいなんで、他はたいした作品ないんだろうなぁ。
と勝手に思い込んでたっす。
あまり映画を観ないといっても、私のまわりの映画好きな先輩なんかから、
あの映画は面白い、この作品は凄い! などと話を聞いたり、
テレビで話題の映画紹介みたいな番組は観ていて
興味を引いた映画はチェックしてました。
んで、1990年代後半くらいには黒沢清三池崇史の名前は知っていて、
テレビ情報誌や先輩から深夜テレビで映画放送するのを知り、
黒沢清特集『CURE』『ニンゲン合格』『勝手にしやがれ!! 成金計画』を観たり、
三池崇史の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』を観て最後に大笑いし、
今の邦画にも面白いモノがあるんだなと認識したっす。
んで、2000年前後に『鮫肌男と桃尻女』が面白いって話題になっていて、
テレビ放送されたのを観たのかよく憶えてないけど、
石井克人監督の『鮫肌男と桃尻女』を観て感動したんすよ……
邦画もやれば出来るみたいな。
私が邦画を観始めるきっかけが、
キッズ・リターン - 北野 武』
Shall we ダンス? - 周防 正行』
『CURE - 黒沢 清』
DEAD OR ALIVE 犯罪者 - 三池 崇史』
そして『鮫肌男と桃尻女 - 石井 克人』あたりで思い入れがあるので目録に。


標題:石井克人鮫肌男と桃尻女とキャプテンバナナ

分類:映画>邦画>ピカレスク

■題名:鮫肌男と桃尻女

監督・脚本:石井 克人

原作:望月 峯太郎

出演:
浅野 忠信
小日向 しえ
岸部 一徳
鶴見 辰吾
高杉 亘
田中 要次
津田 寛治
森下 能幸
堀部 圭亮
関根 大学
清川 均
山田 新五郎
山野 久治
真行寺 君枝
寺島 進
島田 洋八
我修院 達也
安部 聡子

発表年:1999年

製作国:日本

評価:A ★★★★☆

■内容・雑記:
ヤクザの鮫肌黒男(浅野忠信)は、組の金一億を持ち逃げする。
鮫肌を追う一癖も二癖もある組のヤクザ達との追走劇に、
偏執狂的なホテルの支配人の叔父・ソネザキ道夫(島田洋八)から逃れるため
ホテルを脱出した桃尻トシコ(小日向しえ)が偶然鮫肌と一緒になり逃避行。
トシコを連れ戻すため、ソネザキは山田(我修院達也)に仕事を依頼する。
ホーロー看板集めが趣味でカツラのナイフ使い・田抜(岸部一徳)や、
犬並みの嗅覚のフクダミツル(鶴見辰吾)や、
鮫肌の兄貴分・沢田(寺島進)などのヤクザ連中に、
そして不気味な殺し屋・山田にも追われる鮫肌と桃尻の二人は、
鮫肌の知己の逃がし屋・塩田(山野久治)を訪ねるがトシコの分の逃走資金が足りず、
鮫肌が金を用意するため外出したすきにトシコが沢田に攫われる。
トシコを奪い返すためヤクザが根拠地にするソネザキのホテルに
鮫肌は一人向かうのであった……。

鮫肌男と桃尻女』は、それまでの日本のヤクザ映画と違い、
まさにポップでスタイリッシュだったんすよ!
岸部一徳の田抜や鶴見辰吾のミツルのヤクザが個性的なんすが、
それよりなんといっても我修院達也の山田が凄い!
凄腕の殺し屋なんですが存在そのものがコメディ。
その奇妙な動きと喋りそして歌の上手さ
好き嫌いの激しさなど最高のキャラクター。
小日向しえの桃尻トシコは、メガネを外しイメチェンして派手になるのより
地味なメガネっ娘の方が良い。

 

■題名:スマグラー おまえの未来を運べ

監督・脚本:石井 克人

原作:真鍋 昌平

出演:
妻夫木 聡
永瀬 正敏
我修院 達也
松雪 泰子
安藤 政信
テイ 龍進
阿部 力
小日向 文世
髙嶋 政宏
清川 均
島田 洋八
満島 ひかり
大杉 漣
松田 翔太
山本 竜二
津田 寛治
寺島 進
森下 能幸
前野 朋哉

発表年:2011年

製作国:日本

評価:B ★★★△

■内容・雑記:
砧涼介(妻夫木聡)は、役者を目指していたが挫折し
やることもなくその日暮らしのフリーター。
パチスロの裏ロムで稼ぐ打ち子で下手を打ち借金を背負うことになり、
その支払いのため危険な裏社会の運び屋(スマグラー)を手伝うはめになる。
チャイナ・マフィアと暴力団の田沼組が揉め、
組長の田沼春治(島田洋八)と組員数名が
凄腕の殺し屋・背骨(安藤政信)と内蔵(テイ龍進)に殺される。
背骨達により田沼の首はクール便で田沼組に送られ、
死体の運搬を運び屋のジョー(永瀬正敏)と
イカ好きのジジイ(我修院達也)と新米の砧がすることになり、
途中、警官(松田翔太大杉漣)に怪しまれるが砧の機転で無事乗り切る。
田沼組の河島精二(髙嶋政宏)と西尾健治(小日向文世)と
恋人がブスな高橋義春(清川均)の依頼(脅迫)により、
金貸しの山岡有紀(松雪泰子)が、
チャイナ・マフィアの張福儀(阿部力)を裏切らせて
背骨と内蔵が仲間割れになり殺し合いになる。
捕らえた背骨と死んだ内臓を砧達が田沼組に届けることになるが
目付け役に田沼組長の未亡人・ちはる(満島ひかり)が同乗する。
砧は荷台で背骨を見張ることになるが
同情から油断してしまい背骨を逃がしてしまう。
このままだと田沼組に全員殺されてしまうので、
とりあえず砧を背骨の身代わりにして田沼組に渡し時間を稼ぎ、
その間にジョー達は背骨を捕まえることにするが……。

スマグラー おまえの未来を運べ』を十年くらい前に初めて観た時は
鮫肌男と桃尻女』みたいなのを期待していたのでがっかりしたかな。
満島ひかり松雪泰子(の台詞回しなど)が役に合ってない気がして、
髙嶋政宏によるノリノリの拷問場面がやたら長く感じたんすが、
観直したら、(当然だけど今より)若い満島ひかり松雪泰子も悪くないなぁ。と思い、
安藤政信永瀬正敏もカッコイイし、前に観た時より面白く感じました。
髙嶋政宏がSMに目覚めたのが『スマグラー』だと思うんだけど、
河島が砧を拷問する場面が異様で、
上半身は兵隊で下半身はオムツって姿で
「サル、ゴリラ、チンパンジー……」じゃなくて『戦場にかける橋』なんかで有名な
「ボギー大佐 (クワイ河マーチ)」を口ずさみながら拷問するっす……。
実生活ではキング・クリムゾンの「スターレス」を歌いながら苛められる
マゾの方だと思う。うそ

 

分類:映画>邦画>サスペンス / コメディ

■題名:PARTY7

監督・脚本:石井 克人

音楽:ジェイムス 下地

出演:
永瀬 正敏
小林 明美 (AKEMI)
岡田 義徳
堀部 圭亮
我修院 達也
浅野 忠信
原田 芳雄
岡本 信人
田中 要次
大杉 漣
森下 能幸
津田 寛治
島田 洋八
加瀬 亮
松金 よね子
田中 星児

アニメ:
小池 健
川尻 善昭
ピーター・チョン

発表年:2000年

製作国:日本

評価:B ★★★○

■内容・雑記:
チンピラの三木(永瀬正敏)は、組の金二億を持ち逃げする。
隠れ場所のホテルに元カノのカナ(AKEMI)が貸した金を返せと訪ねてくる。
カナを追って自称金持ち(元カメラ店店員で元逃がし屋の無職)の婚約者
トドヒラ(岡田義徳)も押し掛けて来る。
三角関係で揉めているところに、三木の兄貴分でカナの元彼
ソノダ(堀部圭亮)が三木に引導を渡しにやって来る。
三木達がいるホテルの部屋は、実は隣がのぞき部屋になっていて、
のぞき常習犯のオキタ(浅野忠信)が父の遺言により
丁度潜入したところだった。
そののぞき部屋で待ち受けていたキャプテンバナナ(原田芳雄)は、
オキタに亡き父の遺志を継ぎキャプテン・ザ・イエローになるよう強いるのであった。
最後にソノダを疑い尾けていたイソムラ(我修院達也)が乱入し
部屋の鏡が割れ隣ののぞき部屋からキャプテンバナナと
キャプテン・ザ・イエローと白クマくんが登場し大混乱。
その衝撃により、有料テレビの詰まっていた100円が投入されスイッチが入り、
三木とカナとソノダが子供の頃に入園していた児童養護施設
匿名で二億が寄付されたニュースが映る。
三木にホテルを紹介した坂上のオバちゃん(松金よね子)の仕業だった。

PARTY7』は『鮫肌男と桃尻女』と設定が似てるというか、
我修院達也のイソムラとか山田っぽいキャラだしカツラネタ出てくるし
鮫肌男と桃尻女』を密室劇・会話劇にした感じかな。
面白いんだけど、誇張しすぎたキャラやネタがなんかスベってるかも……。

キャプテンバナナがオキタに言う台詞
「君はひょっとして、この部屋に来るために生まれてきたんじゃないのかな」は、
渚カヲル碇シンジに言う台詞
「僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない」のオマージュ。うそ

オープニングアニメがカッコイイんすが、
アニメーションディレクター・キャラクターデザインを
小池健が手掛けていて、名前を憶えてその後を注目したなぁ。

PARTY7』をリメイクしたのが
クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』。うそ

好きなもの目録 その46 家城巳代治の姉妹

家城巳代治監督の映画は
『姉妹』『異母兄弟』『みんなわが子』『路傍の石』『恋は緑の風の中』
などを観たことがあるけど、
十年くらい前に観た『姉妹』が印象に残っているので目録に。

三國連太郎は名優って言われるんすが、
私は三國連太郎の演技が上手い(凄い)と思ったことがなかったんすが、
『異母兄弟』での戦前の家父長制の悪い部分の権化みたいな
鬼頭範太郎の嫌な男の演技は凄いかな。
アニメ『火垂るの墓』は、戦時下の悲惨な状況で生きる未成年を描いていて
観返すのが辛いのでもう20年以上観直してないんすが、
『みんなわが子』も学童疎開の話で亡くなる生徒もいるんすが、
子供達の生き生きとした生活が描かれていて前向きに感じる。
路傍の石 (1964年)』は、子役時代の池田秀一が主演で
友人役が風間杜夫という今からすると豪華な配役?
昔の親ガチャに比べれば今はまだマシなのか……。


標題:家城巳代治の姉妹

分類:映画>邦画

■題名:姉妹 (きょうだい)

監督・脚本:家城 巳代治

脚本:新藤 兼人

音楽:大木 正夫

出演:
野添 ひとみ
中原 ひとみ
河野 秋武
川崎 弘子
内藤 武敏
加藤 嘉
多々良 純
殿山 泰司
北林 谷榮
倉田 マユミ

発表年:1955年

製作国:日本

評価:A ★未確定

■内容・雑記:
山田洋次監督が選んだ日本映画』で観た、
『姉妹』が傑作でした。
監督の家城巳代治って人のこと、今回初めて知りました。
家城って苗字は、いえきって読むっす。
(みょうじとみよじをかけた今世紀最大のギャグ)
映画の舞台が、長野の山奥
(小沢駅って出てくるから、伊那近辺?)
から都会の街(松本?)に下宿している姉妹の話。
妹・俊子(中原ひとみ)は男っぽく、
同級生の女友達とキスしたり、革命を起す!とか言う活発な娘。
妹の純真で、周りの空気の読めなさっぷりが素晴らしい。
男の人
(名前が石田三成。四男で、長男の名前が信長で、次男が秀吉、三男が家康)
がいる前で、オッパイが成長期でチクチクして痒いとボリボリ掻くし。
姉・圭子(野添ひとみ)は家庭的な常識人。
好きな人がいるが結婚は別……と、
お見合いでしっかりした銀行員のもとへ嫁入り。
父親が水力発電所に勤めているんですが、
三ヶ月無事故だとお手当てが千円でるので、
関係者は、それをあてに色々欲しいものを買う計画たてている。
それが、あと一日ってときに停電でパー。
――きっと、この不景気に臨時の出費が嫌な発電所上層部の工作だな。うそ

姉妹の家は、他の家と比べると裕福な方なんですが、
不景気で発電所で何人かクビになり、
同じ労働組合の仲間がクビになって困っているのに、
自分の娘を修学旅行に行かせるのは、仲間に顔向けが出来ない……みたいな
父親の頑固さで、妹は楽しみにしていた東京への修学旅行が行けなくなる。
妹は、女学生仲間の中心的存在なのに、行けなくて辛かっただろうなぁ。
ぼっちなら、行けないほうがホッとするだろうけど。

あまりに貧乏で、北海道での新生活に活路を見出そうとする母娘が、
旅費が無いから娘を買ってくれ。と来たり、
身体の不自由な一家の描写や、
馬車馬のように肉体労働する嫁いできた嫁さん達とか――
65年くらい前の日本なんて、そんな状況なんすよ……。
また、そんな時代にならないとも限らない。
最後、嫁に行く姉の乗るバスに向かって妹が叫ぶんすよ、
あの有名な台詞を――
「シェーン!カムバック!!」うそ

姉妹の父親・近藤健作役は河野秋武なんですが、
信欣三から代わったのかも。

好きなもの目録 その406 アーネスト・フッドのネイバーフッズ

ERNEST HOOD の『NEIGHBORHOODS』を
一聴して良いなと思ったのでメモ。
ネットの受け売りしか書いてませんけど……。

アーネスト・フッドは、
1923年6月2日、ノースカロライナ州シャーロット生まれのギタリスト、チター奏者。
1940年代にオレゴン州ポートランドでジャズ・ギタリストとして長年活躍し、
その後スタジオ・ミュージシャンとしても活躍した。
兄のビル・フッドやサックス奏者のチャーリー・バーネットと共演した。
1950年代にポリオに感染し、車椅子での生活を余儀なくされる。
ギターを持てなくなった彼はチターを弾くようになった。
彼はフローラ・プリムの初期のアルバムでチターを演奏している。
――とか、最近のネットの翻訳サイトは精度が良いな。
アーネスト・フッドの『ネイバーフッズ』は、
自身の少年時代をテーマにした郷愁を誘うアンビエントな音楽で、
アメリカの音楽メディアでウェブサイト『PITCHFORK MEDIA』の
「ベスト・アンビエント・アルバム・トップ50」に選ばれたとか。


標題:(保留)

分類:音楽>洋楽>エクスペリメンタル / ニューエイジ / アンビエント

■題名:
NEIGHBORHOODS (MEMORIES OF TIMES PAST)
ネイバーフッズ

名前:
ERNEST HOOD
アーネスト・フッド

発表年:1975年

製作国:アメリ

評価:保留

■曲目:
01. SATURDAY MORNING DOZE
02. AT THE STORE
03. AUGUST HAZE
04. THE SECRET PLACE
05. AFTER SCHOOL
06. GLOAMING
07. FROM THE BLUFF
08. NIGHT GAMES

■雑記:
子供達の会話や田舎の生活音などのフィールドレコーディングに、
キーボードやチターの音色が絡むほのぼのとしたもの。

『JOYRIDE - FRIENDSOUND』の「CHILDSONG」とか、
そんなに似てはいないけど
『HOLY MUSIC - MALACHI』
『ESSENZA - CLAUDIO ROCCHI』
『JARDIN AU FOU - ROEDELIUS』
『DETAIL MONOCHROME - PASCAL COMELADE』
なんかが好きな人にお勧めかも。

好きなもの目録 その405 三善晃のオンディーヌ

現代の音楽』「NHK電子音楽スタジオの遺産(5)」で
三善晃の『音楽詩劇「オンディーヌ」』が放送されたのでメモ。

私はNHKが関わった「音楽詩劇」が好きなんで、
『クラシックの迷宮』などで放送されるのを楽しみにしてます。
私は三善晃をアニメ『赤毛のアン - 高畑 勲』の
オープニング「きこえるかしら」とエンディング「さめない夢」で知り、
その硬質なピアノの速弾きが凄くて興味を持ったくらいのにわかです。


標題:三善晃の音楽詩劇

分類:音楽>現代音楽>放送音楽

■題名:音楽詩劇 オンディーヌ

作曲:三善 晃

原作:フリードリヒ・フーケ (フウケ)

作詞:岸田 衿子

語り:山本 安英

声優:
幸田 弘子
久富 惟晴
岸田 今日子
水原 弘

船歌:友竹 正則

音楽:
ラジオ放送管弦楽団
ラジオコーラス

オンド・マルトノ:本荘 玲子

指揮:森 正

電子音響:NHK電子音楽スタジオ

制作年:1959年

製作国:日本

評価:保留

■雑記:
「オンディーヌ」は、1960年のイタリア賞グランプリを獲得した。
三善晃が26歳の頃の作品。

<登場人物>
オンディーヌ (幸田 弘子):
水の精。水界の王が息を吹き込んだ娘。
水の様に青い瞳が水晶のようで、唇は薔薇の匂い。

ポウル (久富 惟晴):
王子。ベルタルダからオンディーヌに乗り換え、
オンディーヌに嫌気がさしてベルタルダと結婚しようとして誓いを破り死ぬ。

ベルタルダ (岸田 今日子):
王の娘じゃなく漁師の娘だとオンディーヌにバラされいじける。

水界の王 (水原 弘):
キューレボル?って名前。水害を起こす。
「愛も誓いも悲しみも知ってはならん!」とオンディーヌに厳命。


音頭丸殿……じゃなくて、
オンド・マルトノの響きが私はなんか好き。

入野義朗の『音楽詩劇「波と笛」』も、
亜人種(龍の国の娘)と人間の男が愛し合うが別れるっていう話だったんすが、
『異種族レビュアーズ』みたいなのは定番なのかな。うそ

好きなもの目録 その404 中平康の月曜日のユカと砂の上の植物群

1960年代中頃の加賀まりこは、
キュートでコケティッシュで最高です!
加賀まりこの魅力全開の中平康監督の『月曜日のユカ』が
ちょっと変な映画で面白いので目録に。
ついでに同年公開のこちらも変な『砂の上の植物群』も。


標題:中平康の砂の上のユカ

分類:映画>邦画

■題名:
月曜日のユカ
砂の上の植物群

監督:中平 康

音楽:黛 敏郎

出演:
(※下記『月曜日のユカ』)
加賀 まりこ
中尾 彬
加藤 武
北林 谷栄
梅野 泰靖
波多野 憲
ウィリアム・バッソ

(※下記『砂の上の植物群』)
仲谷 昇
島崎 雪子
稲野 和子
西尾 三枝子
小池 朝雄
高橋 昌也
福田 公子
信 欣三

発表年:1964年

製作国:日本

評価:
B ★★★★
B ★★★☆

■内容・雑記:

『月曜日のユカ』
18歳のユカ(加賀まりこ)は、
恋人の修(中尾彬)とパパ(加藤武)がいて、
男を喜ばすのが生き甲斐で誰にでも体を許すがキスだけは絶対拒絶!
パパはシップチャンドラー(船舶の備品などの提供をする小売業者)で
商談をまとめるため船長(ウィリアム・バッソン)と寝てくれとユカに頼む。
ユカは修との結婚のため10万円で引き受ける。
それを知った修は船長を刺しに行きロープに絡まり事故死。
ユカは船長と寝るがキスを強引にされ逃げ出す。
待っていたパパと波止場を歩いていると
遠くから音楽が流れてきたので二人で踊る……そして、パパを海に突き落とす!
何事も無かったようにユカは歩いていく。

ユカは頭が弱いみたいで、
母(北林谷栄)がパンパンだった影響からか性道徳が緩くて、
他の男とはお金を払ってホテルへ行くのは平気だけど、
修とだけはホテルは不潔だから嫌で、赤灯台や青姦がいいという価値観。
修の友人のフランク(梅野泰靖)は、そんなユカを困らそうと
ビートニク酒場の若い男達にユカを託し八聖殿に連れて行かせ、
誰もユカを抱かないことで逆に辱めるっていう放置プレイ。
ユカは幼少期に母が男とキスをしているのを覗いて、
それを見つけた神父から「アレはこの世で一番いけない恐ろしいことだ!」
みたいな注意を受けたのがトラウマになりキス恐怖症になったみたいなんすが、
神父の言うアレはキスのことではなく性行為のことだと思う。

「日曜は(パパは)家族と過ごすもんなの」とユカが修に言われて、
「日曜がダメなら、私は月曜」ってことで『月曜日のユカ』。

ユカが警官に懺悔する夢を見る場面や、
ユカと母がタクシーで出かけるも途中パンクして関取に助けられる場面
が突然早回しのコメディ演出になるんで、
コメディ映画繋がりで2014年頃にメモしたまま放置してた
『牛乳屋フランキー』をおまけに。

『牛乳屋フランキー』
経営が危ない親戚の牛乳屋を助けるため、長州から東京へ一人の若者がやって来た。
フランキー・ゴーズ・トゥ・トーキョー――みたいなストーリー。
小五郎とか杉とか、フランキー堺の働く牛乳屋は長州藩系みたい。
ライバルのブルドッグ牛乳に店を乗っ取られそうになるのを助けるのが、
南郷隆盛っていう、どう見ても西郷隆盛な(薩摩藩系の)金持ち。
その娘と(日活をパロった頓活の)映画助監督の青年との交際を認めさせようと、
フランキー堺と助監督は錦の御旗を掲げ官軍のコスプレで説得。
見所は、フランキー堺ブルドッグ牛乳に寝返った小沢昭一の牛乳配達勝負!
牛乳瓶が重そうなんで、当時の配達は大変だったんだろうなぁ。
牛乳屋に下宿している石山金太郎っていう、石原慎太郎をパロった男が出てくるんですが、
なんと! アソコで障子をぶち破ります――アソコとは腕(パンチ)のことです。


砂の上の植物群
化粧品のセールスマンの伊木一郎(仲谷昇)は、
公園のベンチで小説の構想を練っていたが上手くいかず
気晴らしに横浜マリンタワーに行く。
そこで女子高生の津上明子(西尾三枝子)と出会い、
口紅をつけていることを注意する。
大人ぶった明子は伊木を誘い肉体関係になるが
意外なことに明子は処女だった。
明子には純潔でいなさいと言うのに、
姉の京子(稲野和子)が店の客とホテルに入っていくのを見て憤慨し、
姉に対する反発で伊木と寝たのだった。
伊木は明子に姉を誘惑して酷い目に遭わせてほしいと頼まれ、
京子と愛人関係になる。
伊木は懇意にしている山田理髪師(信欣三)に、
亡き父と伊木の妻・江美子(島崎雪子)が肉体関係だったのか尋ね、
妻にも父との関係を告白しろと執拗に責める。
山田から父には芸者に産ませた娘がいて、
伊木の腹違いの妹の名前が京子だと知らされ、
歳も同じくらいで明子とは父親が違うという京子が
自分の妹ではないかと焦る。
伊木は京子との情事を明子に見せつけ、京子とも別れようとするが、
結局、京子は自分の妹ではないことがわかり関係を続ける。

題名の『砂の上の植物群』はパウル・クレーからきているみたいなんで
クレーの絵が引用されてる。
原作者の吉行淳之介は、女優の吉行和子が妹で、
宮城まり子が内縁の妻だったみたい。
原作では、伊木は化粧品のセールスマンをやる前は高校教師だったみたい。

伊木は犬の様に街を彷徨き、脚フェチみたいだし、
セーラー服の妹(明子)をホテルに誘うが拒否され、
代わりに姉(京子)にセーラー服を着せて縛ったりする変態。
伊木の家に警官がやって来たので、
明子との淫行がバレたのかと焦ったら、
友人の井村誠一(小池朝雄)が強姦未遂で捕まったので身元引受人の依頼だった。
釈放された井村と伊木が
「内気だから痴漢になる。気持ちが内向して極点に達した時、突然痴漢に変貌する」
とか痴漢談義。

会話場面で伊木が相手の話に興味が無くなると
途中から口パク(無音)になる演出や、
友人の小説家・花田光太郎(高橋昌也)と伊木と井村の男三人で
素人娘のストリップを観に行くんすが、
暗闇の中で微動だにしない三人の顔の目だけ(口だけ)に光が当たる演出や、
京子が伊木の腹違いの妹かもしれないとわかり
「こんな時、あなただったらどうします? 君だったらどうするね?」
と視聴者に問いかけてくる演出や、
伊木と京子がレストランに行くが
他に客が誰もいなかったのに気付くと突然満員になり、
慣れていない所に来て不満げな京子を食事の途中で連れ出し
人の流れに逆行してエレベーターに乗り
扉が各階ごとに開く演出とか面白い。

※以下、他の映画作品のネタバレがあるんで注意。
主役が仲谷昇なんで、
津上明子――横浜マリンタワーで出会った高校三年生、
口紅をつけ経験がありそうな素振りだったが処女。
その姉・京子を誘惑するため酒場「鉄の槌」に行く……
みたいな日記をつけていると思う。
京子の顔にホクロがあるんで稲野和子も出演している
同年公開の『猟人日記』みたいに伊木の奥さんが化けているのかと思った。うそ
クヒオ大佐 - 吉田 大八』は、
外国人のふりをして女を騙す結婚詐欺師の話なんすが、
猟人日記』の頃でも、日本の女性は外人に弱いってのが常識だったのか……。

好きなもの目録 その128 井原西鶴 好色一代男 (※アニメと映画)

久しぶりに『×××男』を観直したんすが、
×××公園や××××駅周辺など、
映画制作年頃に私が昔に住んでいた場所の近くがロケ地で
よく通った街や道が映るんで懐かしかったっす。
ちょっと離れているけど公園内に池があるんで、
×××をそこに投げればいいのに……と思う。
(※場所特定を避けるため伏字にしてます)
内容は正反対だけど「男」繋がりってことで
井原西鶴の『好色一代男』を基にしたアニメと邦画を。

ブログは公開なんで、
好きなエッチな作品や人物などについては書かないことにしてるんすが、
ポルノではなく芸術だ!
という勝手な私の判断によりエロアニメを目録に。


標題:色道世之介

分類:アニメ>OVA>エロ

■題名:井原西鶴 好色一代男

監督:阿部 行夫

脚本:山本 暎一

発表年:1990年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■内容・雑記:
井原西鶴の『好色一代男』をアニメ化。
芸術的なアニメなんですが、
エロアニメなんで子供には観せないでね。
浮世絵の世界をそのままアニメーションにしたみたいで、
日本(和風)の、江戸時代の意匠が目を引く。
着物などのファッションや風俗など時代考証がしっかりしてるなぁ。

んで物語は、若い頃から色道楽、性の達人の世之介の所に、
上方から江戸へ花魁を買いにいくという仕立て屋の知人が尋ねてくる。
どーやら、大店を構える世之介に草鞋銭を無心したい様子に番頭は呆れ顔。
世之介が知人に、なぜ江戸に行くのか理由を尋ねると、
太夫と一晩懇ろになれれば屋敷を貰える賭けをしたという。
もう屋敷を頂いたつもりの知人はニヤケ顔。
驚く世之介は知人に、一見さんは太夫に会うどころか酒席を設けるのも困難なことを説く。
賭けに負ければ、男のシンボルを切り落とすと約束してしまった知人は青い顔。
なもんで、俺も一緒に行くと店を番頭に任せて世之介も一緒に江戸の吉原へ。

好色一代男』って題名のイメージ的には
幼女から熟女、醜女から美女、と色々なタイプの女の人を千人斬りなんだろうなぁ。
とか思うんですが、関係した女性は3742人で、
なんと! 少年(男性)725人とも関係を持ったとか、
穴があったらなんでもいーんかい世之介。
それで太夫を射止めに行く知人が、
世之介の店(呉服屋?)から独立した元丁稚(仕立て職人)なのか
身分の低い感じの軽薄な男なんですが、
世之介との関係が若い頃男色関係だったんじゃないかと想像。
世之介の周旋と太夫の機転により、
ダメダメな知人が太夫と一夜を供にすることになるんですが、
その直前に、ペレ(ED)にならないように、イチモツに数珠を巻けとか
世之介が言い出して、ちゃんと巻いているか俺に見せろとか……。
なんだかんだで世之介のおかげで、無事男性自身は助かりましたとさ。
って話がメイン。
そして、まぁ色々あったけど、
人生の最後は女護島を目指して宝船みたいなので出航。
その後、世之介を見たものは誰もいない。みたいな
しかし……、これだけ日本全国津々浦々で乱れた性生活送っていたら、
性病で酷いことになってたと思うんですが……最後に鼻が落ちるみたいな。

阿部行夫監督のことはよく知らないんですが、
なんかサンリオのアニメの美術とか、
ルパン三世 ルパンVS複製人間』の美術とかやっている重鎮らしいっす。

 

■おまけ

標題:増村保造好色一代男

分類:映画>邦画>時代劇

■題名:好色一代男

監督:増村 保造

音楽:塚原 哲夫

出演:
市川 雷蔵
中村 鴈治郎 (二代目)
中村 玉緒
若尾 文子
水谷 良重 (二代目 水谷 八重子)
船越 英二
菅井 一郎

発表年:1961年

製作国:日本

評価:C ★★★

■雑記:
アニメの『井原西鶴 好色一代男』は、
世之助が父の家業(遺産)を継いだ後の中年の頃の一つのエピソードだけだったんですが、
(最後に女護島をめざして船出するエピソードはあるけど)
映画『好色一代男』は、
世之助(市川雷蔵)が父(中村鴈治郎)から勘当される
十代後半から三十代くらいまでの話のダイジェスト。
映画は原作とは違い、翻案みたい。
世之助の設定がアニメとも違い、男にまったく興味ないし、
女でも婆さんには食指が動かないし。
なんか世之助は封建社会に反抗的で(武士を敵視している)、
女性は虐げられた可哀想な存在だから労わらなくてはならないっていうフェミニストで、
遊女には湯水のように金を使うのに、男にはびた一文やらない女尊男卑。
最後はアニメと同じで、好色丸っていう
(帆綱は三千三百三十三人の女子の髪の毛で編んだもので吹流しは女の腰巻の)
船で女護島を目指して出航。
そして、女性だけのアマゾン族のパラダイス島へ漂着。うそ

死んだ恋人のお町(中村玉緒)が棺桶の中でニコッと笑う場面が可笑しい。