サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その420 インエクセスのフル・ムーン・ダーティ・ハーツ

漫画家の寺沢武一先生が9月8日にお亡くなりになったみたいです。
私は、1980年に『Dr.スランプ - 鳥山 明』を目当てに
初めて『週刊少年ジャンプ』を買ったんですが、
その前から知っていたかも忘れたけど、
週刊少年ジャンプ』に載っていた『コブラ』の絵の上手さに、
劇画とちょっと違うアメリカン・コミックスに影響を受けた
他の漫画と明らかに違い異質で突出した
当時としては緻密な作画に衝撃を受けました。
1970年代のSFブームや『スター・ウォーズ』などの影響なのか
スペースオペラ的な日本の漫画なんて珍しく、
今では常識になっているパソコンを使った漫画の作画や着色の先駆者。
コブラ』は長いんで、『鴉天狗カブト』『ゴクウ』などを読み返して
「好きなもの目録」に取り上げようと思うんですが当分先です。

作曲(家)の西村朗さんが9月7日にお亡くなりになったみたいです。
NHK-FM現代の音楽』をたまに聴いているんですが、
健康に不安がありそうな感じをまったく受けなかったので驚きました。
寺沢武一先生が68歳、西村朗さんが69歳と二人とも
まだまだお亡くなりになる年齢じゃないと思うと残念です。

NHK杯テレビ囲碁トーナメント』を毎週観てるんすが、
去年から『NHK杯テレビ将棋トーナメント』も観るようになったっす。
私からすると将棋の方が目新しいし、
AIの普及で囲碁の布石とか棋士による特色が薄れ
個性的な棋士が少なくなった(昔の棋士より格段に強いとは思いますが)
感じがして、
昼食後のこともあり『NHK杯テレビ囲碁トーナメント』観てると眠くなるんすよ。
隣の芝生は青く見えるって感じで、囲碁好きからすると
将棋の方が藤井聡太竜王・名人の活躍もあり盛り上がっているのに、
囲碁本因坊戦の大幅縮小とか未来が暗いなと、
仲邑菫女流棋聖日本棋院から韓国棋院に移籍するかもしれないという
ニュースに思う。
ヒカルの碁』を再アニメ化したりドラマや映画化したら
囲碁が盛り上がるかな。とも思うんですが、
天才棋士の亡霊が囲碁初心者の少年に取り憑いて代わりに碁を打つって、
今だとAIやソフトを使ったカンニングと変わりないような。


毎夏暑いんすが、
ここ5、6年くらい夏になると
デュラン・デュランの「夏のヴァイオレンス」を聴きたくなって
『リバティ』を毎夏聴いていたんすが、
今年は暑すぎてCD取り出すのも面倒臭くて聴かなかったっす。
『リバティ』はデュラン・デュランのアルバムの中でも
評価が低い方なんすが私はなんか好きなんすよ。
毎夏「好きなもの目録」か「気になるもの目録」で取り上げようと思うんすが、
暑くて面倒臭くて見送っているんで来夏くらいにはきっと……。
デュラン・デュランはニューアルバム『ダンス・マカブル』
ってのを出すみたいなんでまだまだ現役だな。

私は洋楽好きなんですが、
1998年頃から洋楽は古いサイケやプログレばかり聴いていて、
最新の曲やそれまで好きだったアーティストの曲をあまり聴かなくなったっす。
1980年代の洋楽のアーティストやバンド、
ダリル・ホール&ジョン・オーツユーリズミックス、プリンス、
デュラン・デュラン、インエクセス、デペッシュ・モードU2
テレンス・トレント・ダービー(サナンダ・マイトレイヤ)、
レニー・クラヴィッツ、とか大好きで
そればっかり聴いてました……が、今ではあまり聴いてないっす。
んで、気分転換に久しぶりに
インエクセスの『ホエアエヴァー・ユー・アー』と『フル・ムーン・ダーティ・ハーツ』
を聴いたんすが、やっぱ良い!
初めて聴いた当時、アルバムが発売された当時を思い出して……辛い……。うそ
ツイッターが「X(エックス)」に名称変更したんすが、
INXS(インエクセス)の愛称も「X」じゃなかったかな、
『X』てアルバムも出してるし。

今現在の日本でのインエクセスの知名度ってどーなのか知らないっすが、
1980年代後半から1990年代前半くらいには凄い人気でした。
(※以下、2008年の年末に書いた駄文のリサイクル)
私がインエクセス知ったのって、結構早い方だと思うんすよね。
NHK-FMでダリル・ホールがバックボーカルをやった曲
ってんで「オリジナル・シン」を流したんすよ。
インエクセスは米英で売れる前、日本で売り出そうとしたのか
アルバム『スウィング』を発売した頃、
日本に来てプロモーション・ビデオ撮ったりいろいろしていて。
で、それで興味を持った私は『スウィング』買ったんすよ、
私としては珍しく、全然有名じゃないマイナーなバンドなのに。
(まぁ、ダリル・ホールが歌っているからいいかって感じで)
アルバム聴いて、おっ結構いけるじゃんっ!
てな感想だったと思います。
インナーみるとガンダムのシールが貼ってあったり、
アーモンド小魚みたいなのもあったりでちょっと変な日本ぽいです。
(PVだとお坊さんがいっぱい出てくるのがあったなぁ)
で忘れた頃に全米のトップ10に「ホワット・ユー・ニード」が入ってきた時は
驚いたし嬉しかったです。
私が目をかけたバンドが売れたってんで
(別に目をかけたわけじゃないですが)
その後のインエクセスの快進撃は皆さんご存知でしょう。
(興味ない人は全然知らないでしょうが)
マイケル・ハッチェンスの歌い方が好きなんですが
そのおかげでローリング・ストーンズの良さも分かるようになりました。
ローリング・ストーンズ
ミック・ジャガーの声質があまり好きじゃなかったんすが、
FMラジオでインエクセスのライヴを流したことがあって、
その時の解説の人がマイケル・ハッチェンス
ミック・ジャガーの歌い方はよく比べられる……みたいな事を言って、
それからよくよくハッチェンスの歌い方聴いてみると
確かにミック・ジャガーに似ている。
んでローリング・ストーンズも聴けるようになりました。
マイケル・ハッチェンスは自殺してしまいましたが……。
ボーカルが代わる前のアルバムは全部持っているんすが
人気が落ちてきた頃のアルバム
『ホエアエヴァー・ユー・アー』
『フル・ムーン・ダーティ・ハーツ』
も渋くて好きです。
私の中ではインエクセス、デペッシュ・モードU2、って
ソウル・ファンクロック拠り、エレクトロ系拠り、ロック拠り、
と違いはありますが同じカテゴリーなんす。

インエクセスの絶頂期、代表アルバムは
『リッスン・ライク・シーヴズ』
『キック』『X』
あたりだと思うんすが、
『ホエアエヴァー・ユー・アー』
『フル・ムーン・ダーティ・ハーツ』
が好きなんで目録に。


標題:INXS の FULL MOON, DIRTY HEARTS

分類:音楽>洋楽>ロック

■題名:
WELCOME TO WHEREVER YOU ARE
ホエアエヴァー・ユー・アー
FULL MOON, DIRTY HEARTS
フル・ムーン・ダーティ・ハーツ

名前:
INXS
インエクセス

メンバー:
MICHAEL HUTCHENCE
マイケル・ハッチェンス
GARRY GARY BEERS
ギャリー・ゲイリー・ビアーズ
ANDREW FARRISS
アンドリュー・ファリス
JON FARRISS
ジョン・ファリス
TIM FARRISS
ティム・ファリス
KIRK PENGILLY
カーク・ペンギリー

発表年:
1992年
1993年

製作国:オーストラリア

評価:
A ★★★★△
A ★★★★○

■曲目:
『WELCOME TO WHEREVER YOU ARE』
『ホエアエヴァー・ユー・アー』
01. QUESTIONS
___クエスチョンズ
02. HEAVEN SENT
___ヘヴン・セント
03. COMMUNICATION
___コミュニケーション
04. TASTE IT
___テイスト・イット
05. NOT ENOUGH TIME
___ノット・イナフ・タイム
06. ALL AROUND
___オール・アラウンド
07. BABY DON'T CRY
___ベイビー・ドント・クライ
08. BEAUTIFUL GIRL
___ビューティフル・ガール
09. WISHING WELL
___ウィッシング・ウェル
10. BACK ON LINE
___バック・オン・ライン
11. STRANGE DESIRE
___ストレンジ・ディザイア
12. MEN AND WOMEN
___メン・アンド・ウィメン

『FULL MOON, DIRTY HEARTS』
『フル・ムーン・ダーティ・ハーツ』
01. DAYS OF RUST
___デイズ・オブ・ラスト
02. THE GIFT
___ザ・ギフト
03. MAKE YOUR PEACE
___メイク・ユア・ピース
04. TIME
___タイム
05. I'M ONLY LOOKING
___アイム・オンリー・ルッキング
06. PLEASE (YOU GOT THAT...)
___プリーズ
07. FULL MOON, DIRTY HEARTS
___フル・ムーン・ダーティ・ハーツ
08. FREEDOM DEEP
___フリーダム・ディープ
09. KILL THE PAIN
___キル・ザ・ペイン
10. CUT YOUR ROSES DOWN
___レット・ユア・ローゼズ・タウン (※歌詞のタイトルでは「レット・ユア・ローゼズ・ダウン」とタウンがダウンになってるけど、「カット・ユア・ローゼズ・ダウン」が本当だと思う)
11. THE MESSENGER
___ザ・メッセンジャー
12. VIKING JUCE
___ヴァイキング・ジュース

(※下記 日本盤のみボーナス・トラック)
13. BORN TO BE WILD
___ボーン・トゥ・ビー・ワイルド

■雑記:
『ホエアエヴァー・ユー・アー』は、
中近東的な音色の「クエスチョンズ」で始まり、
オーケストラアレンジされた「メン・アンド・ウィメン」で終わる、
それまでのアルバムとの違いを出そうとしている。
「ビューティフル・ガール」が、物悲しく美しい曲で良い。

私は『ホエアエヴァー・ユー・アー』は輸入盤CDを買ったんすが、
当時は、レコードがCDに置き換わる最後くらいだったので、
レコード棚の再利用なのか、レコードと混じっても小さいCDが埋もれないためか、
長方形の紙の箱のパッケージの中にCDのプラケースが入っていたんすよ。
んで、インエクセスは『X』の頃からか、
エコの観点でプラケースじゃなく紙を使ったデジトレイ(デジパック)で
12インチシングル(ロング・バージョンやリミックス)を出していたんすが、
その延長上なのか『ホエアエヴァー・ユー・アー』は
長方形の紙の箱のパッケージなんすが、それを組み立てると
普通のサイズの紙のデジトレイ(デジパック)になるっていう珍しいパッケージだったっす。
(私が珍しいと思うだけで、当時では当たり前だったのかも)


『フル・ムーン・ダーティ・ハーツ』は、
「デイズ・オブ・ラスト」の最初のダーティー・マネーってとこを、
私はダイナマイトだと思ってて、かっちょいい出だしだな。と勘違いしてたっす。
1曲目から6曲目
「デイズ・オブ・ラスト」「ザ・ギフト」「メイク・ユア・ピース」「タイム」
「アイム・オンリー・ルッキング」「プリーズ」
までの曲の繋がりというか疾走感が大好きで、
前半はあっという間に過ぎる感覚。
「プリーズ」でレイ・チャールズ
レイ・チャールズの合いの手というか掛け声がなんかヘタウマで面白い)
「フル・ムーン・ダーティ・ハーツ」でプリテンダーズのクリッシー・ハインドとデュエット。
後半は前半と打って変わってゆっくりと落ちていく感じ。
イタリアでのレコーディングみたいなんで、
これまでとは音の感じがちょっと違うかも。


マイケル・ハッチェンスが亡くなった後、
テレンス・トレント・ダービーがインエクセスのゲストボーカルしてたんすね。