サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その111 秋吉久美子と四人囃子

NHK-FMの『夜のプレイリスト』の長谷川浩二さんの週の一日目を
最初の曲目だけ確かめて寝ようと思ったら
四人囃子の『一触即発』だったので寝ながら最後まで聴く。
久しぶりに聴くと、こんな曲だったけ? と半分忘れてる……。
長谷川浩二さんは石川晶に師事し、
THE ALFEE筋肉少女帯などのサポートドラマーをしていたらしいです。

下記に2015年10月上旬に書いた駄文を再録。


NHK-FMの『夜のプレイリスト』を聴きながら寝てるんですが、
秋吉久美子の週を聴いたら、けっこうぶっ飛んだ人生を送っているのに驚く。
意識高い系というか、アート系というか、不思議ちゃんというか、
こじらせた文学少女だったとは……。
もっと突き抜ければ、オノ・ヨーコみたいになっていた危険性があったかも……。
秋吉久美子っていう女優の名前と顔は、なんとなく知っていたんですが、
(※今は出演している映画やドラマをけっこう視聴してます)
私が強く意識したのは、だいぶ前に、
ファースト・アルバム『秋吉久美子』を初めて聴いて、
そのイッちゃってる内容に驚いたから。
プロデューサーの操り人形で、
言われるまま適当に作ったアルバムかとも思ったんですが、
秋吉久美子が『夜のプレイリスト』で選んだのが、
『アー・ユー・エクスペリエンスト? - ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
レッド・ツェッペリン III - レッド・ツェッペリン
『パープル・レイン - プリンス&ザ・レヴォリューション』
『ザ・ダウンワード・スパイラル - ナイン・インチ・ネイルズ
『ハートに火をつけて - ドアーズ』
なんで、本人の音楽の趣味なんだろうなぁ。
優等生だった秋吉久美子が、ジミ・ヘンドリックスを聴いて
何かに目覚めちゃったみたいっす。

前に、
『ドアーズ ■スーパーセレクション■』
ってCDを二枚で千円で買ったと書いたんですが、
一緒に買ったのが、AMUSE が発売元の
『PICK UP ARTIST VOCAL ジミ・ヘンドリックス
ての。
私はドアーズとジミ・ヘンドリックスを本格的に聴き始めたのが同時なんですよ。
それで両方とも大好き!
プリンスも好きだし、秋吉久美子と音楽の好みが被っていて恐い……。
レッド・ツェッペリンはまあまあ好きで、
ナイン・インチ・ネイルズは普通かな)

『夜のプレイリスト』は、
佐藤藍子の週で、
ルパン三世 ベスト・サウンド・トラック (アニメ化30周年記念企画盤) - YOU & EXPLOSION BAND』
天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎 - 久石 譲』
が放送されて、
佐藤藍子が、いかに次元大介が好きか、
ラピュタが大好きで台詞を憶えたかと言われても、
あまりにもベタな選曲なんで、知ったかなんじゃないかと疑ってしまう。
(『ルパン三世 ベスト・サウンド・トラック――』と
天空の城ラピュタ サウンドトラック――』
は最高のアニメのサントラだけど……)

遠藤久美子の週は、
『永遠の詩 ベスト・オブ・ミニー・リパートン - ミニー・リパートン
『WE SINK - SOLEY』
『アイドラー・ホイール - フィオナ・アップル
『ラングス - フローレンス・アンド・ザ・マシーン
『ライク・アイ・ユースド・トゥ - ルーシー・ローズ』
なんですが、全部女性ボーカルもの……。
私は、女性ボーカルが嫌いではないけど、
(男性ボーカルと比べて)そればっかりだと厭きるんですよ。
でも、エンクミの趣味は良いと思ったかな。
私は、新しい曲(バンドやアーティスト)に疎いので、
ミニー・リパートン以外をまったく知らなかったんですが、
聴いて、良い曲だな。と素直に思ったっす。
(自分からは積極的には聴かないけど)
エンクミは、ビョークなんかも好きみたいなんで、
1980年代だったら、シニード・オコナーやスザンヌ・ヴェガやエンヤとか聴いてそう。
私のお勧めは、ブリジット・フォンテーヌコレット・マニーやダグマー・クラウゼや
ガル・コスタなんかを聴いてほしいけど。
(手頃なとこで、ジョニ・ミッチェルもいいけど)

『夜のプレイリスト』は、前より
パーソナリティーの語りが長くなって、かかる曲が少なくなったような……。


んで、「好きなもの目録」に戻ると、
その111なんで、1とか11に関係したモノでもやろうかと考えたんですが、
『11人いる!』とか、昔読んだけど、それほど面白いと思わなかったし、
ブルース・クリエイションの『悪魔と11人の子供達』と、
カルメン・マキについて書こうかな。
とも考えたんですが、時間が掛かりそうだし、
他に思いつかなかったので、
結局、1とか11になんも関係ない秋吉久美子四人囃子にしたっす。


標題:ある青春 秋吉久美子の原点

分類:音楽>邦楽

■題名:秋吉久美子

名前:秋吉 久美子

ミュージシャン:
四人囃子
(岡井 大二 / 森園 勝敏 / 坂下 秀実)
あんぜんバンド
(長沢 博行 / 中村 哲)

発表年:1975年

製作国:日本

評価:B ★★★△

■曲目:
01. 赤い靴
02. しゃぼんだま
03. 星の流れに
04. 東京ブルース
05. エリカの花散るとき
06. えんがちょ
07. おそまつさまでした シューマン子供の情景」より
08. 10人のインデアン
09. フロイト
10. 天才
11. 未来への思い出

■雑記:
前半の童謡や歌謡曲のカバーを聴いて、
歌が下手な女優が出した企画盤か……。
と思っていると、後半で段々と狂いだしてくる。
フロイト」は、
「黄色いヘリコプターを飛ばさないで!」という詩の朗読が衝撃的!
オスプレイに反対の人や、
報道ヘリが邪魔に感じる人なんかの気持ちを歌った曲……なのかも。うそ
「天才」は、
パセリという単語がこんなに出てくる詞を書くなんて
秋吉久美子は、まさに天才だと思う。


分類:音楽>邦楽>ロック>プログレ

■題名:
一触即発
ISHOKU-SOKUHATSU
ゴールデン・ピクニックス
GOLDEN PICNICS
'73四人囃子

名前:
四人囃子
YONIN BAYASHI

メンバー:
岡井 大二
森園 勝敏

発表年:
1974年
1976年
1978年

製作国:日本

評価:B ★★★○

■曲目:
『一触即発』
01. [hΛmaebe Θ]
02. 空と雲
___SORA TO KUMO
03. おまつり (やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)
___OMATSURI
04. 一触即発
___ISHOKU-SOKUHATSU
05. ピンポン玉の嘆き
___PING-PONG DAMA NO NAGEKI

(シングル)
06. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
07. ブエンディア

『ゴールデン・ピクニックス』
01. フライング
___FLYING
02. カーニバルがやってくるぞ (パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)
___CARNIVAL
03. なすのちゃわんやき
___CONTINENTAL LAID-BACK-BREAKERS
04. 空と海の間
___KOOL SAILERS & FOOLS
05. 泳ぐなネッシー
___BIRDS & NESSY'S
06. レディ・ヴァイオレッタ
___A SONG FOR THE LADY VIOLET

『'73四人囃子
01. おまつり
02. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
03. 中村君の作った曲
04. 一触即発

■雑記:
私がプログレを聴き始めてから、
日本にもプログレ・バンドがあったんだと知ったのが四人囃子の存在。
2000年前後くらいに、NHK-FMの金曜深夜だったかに、
何週かにわたってプログレを特集する番組があったんですよ。
そこで私は、イギリス以外にもプログレ・バンドがあることを知り、
アレアや四人囃子の存在を知ったっす。
(アレアの「7月、8月、9月(黒)」と、
四人囃子の「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」が放送されたと思う)
私は、アレアには衝撃を受けたけど、
四人囃子には日本にもプログレ・バンドがあるんだな。チェックしなきゃ。
ってくらいの感じだったかな。
私は四人囃子より、
J・A・シーザー、タージ・マハル旅行団、マジカル・パワー・マコ芸能山城組とかの、
プログレ四人囃子)より、異端プログレの方が好きなんで、
四人囃子の評価は高くないっす。
やっている音が、ピンク・フロイドやディープ・パープルやユーライア・ヒープ
ナイスやイエスなんかの影響を受けてるな。
って感じなんで……。
ダブルスタンダードなんですが、キング・クリムゾンやイエスなんかの影響を受けていても
マンドレイクはなぜか好き)
1970年代の同時代に四人囃子を聴いた人とかは、
日本にも本格的なプログレを演奏するバンドがいる!
って感動があっただろうけど、私みたいな後から聴いた人間には思い入れがないから……。
それでも、『'73四人囃子』のライブ演奏を聴くと素晴らしいなと思うっす。
否定的なこと書いてますが、
『一触即発』『ゴールデン・ピクニックス』は
日本を代表するプログレのアルバムなんで必聴です。


つボイノリオの「金太の大冒険」に、
岡井大二森園勝敏がバッキングで参加している。
古谷一行の『横溝正史シリーズ』主題歌の
茶木みやこの「まぼろしの人」「あざみの如く棘あれば」で
四人囃子のメンバーがグッド・グリーフの変名で編曲・演奏をしている。
ジャッキー・チェン主演の『ドランクモンキー 酔拳』の
日本オリジナルの主題歌は、四人囃子の「拳法混乱(カンフージョン)」。