私は少女漫画原作の邦画も面白そうなら観るんすが、
少女漫画原作の青春映画や恋愛映画の日本映画ってだけで
フィルターがかかるっていうか、
普通の女の子(設定上なだけで十分可愛い)
がイケメン達にモテる逆ハーレムとか、
運命的出会いによるちょっと甘酸っぱい恋愛とか、
アイドルとかがそれっぽい演技してる、
どれも似たようなモノだと思ってたんすが、
山戸結希監督の少女漫画原作の邦画って普通の青春恋愛映画と違って、
言い方は悪いですが、意識高い系で映像が凝っていて話が重いです。
分類:映画>邦画>青春映画 / 恋愛映画
■題名:溺れるナイフ
監督:山戸 結希
原作:ジョージ 朝倉
脚本:井土 紀州
音楽:坂本 秀一
撮影:柴主 高秀
出演:
小松 菜奈
菅田 将暉
重岡 大毅
上白石 萌音
市川 実和子
斉藤 陽一郎
ミッキー・カーチス
堀内 正美
志磨 遼平
嶺 豪一
発表年:2016年
製作国:日本
評価:B ★★★◎くらい
■内容・雑記:
平成元年生まれの男女(菅田将暉と小松菜奈)を主人公に、
ふたりの18年間にわたる運命的な愛の軌跡を映し出す。
名匠・ロマン・ポランスキー監督が
社会主義体制を背景にした矮小なスケールの物語を、
ポーランドを舞台に紡ぎ出す。
――うそっす、それは『糸』と『水の中のナイフ』っす。
望月夏芽(小松菜奈)は、東京でモデルとして活躍していたが中学生の頃、
両親(斉藤陽一郎と市川実和子)が
老いた祖父(ミッキー・カーチス)の旅館を継ぐため田舎の浮雲町に移住する。
何にも無い田舎から東京に戻りたい夏芽だったが、
禁忌の場所で地元の名士の息子・長谷川航一朗(菅田将暉)と運命的な出会いをする。
夏芽は学校ですぐに人気者になり、
大友勝利(重岡大毅)や松永カナ(上白石萌音)と仲良くなるが、
コウ(航一朗)は夏芽に冷たい態度。
自由奔放なコウに反発しながら惹かれる夏芽は、
著名なカメラマン・広能晶吾(志磨遼平)に写真集を撮ってもらい
コウの気を引こうとする。
二人は付き合うようになるが幸せは長くは続かなかった。
火祭りの夜、旅館の泊り客・蓮目匠(嶺豪一)が、
祖父が倒れたので病院まで連れて行ってあげる。
と夏芽を誘い出し車で山奥に連れ出すが、蓮目は夏芽のストーカーで
乱暴しようと狙っていたのだ。
間一髪、火祭りを抜けたコウが駆けつけるが蓮目に襲われ昏倒する。
夏芽は他の人達に助けられ無事だったがレイプされたと噂が広がる。
高校生になった夏芽はコウとも別れ、学校でも居場所が無かったが
何かと助けてくれる大友と付き合うようになる。
そんな夏芽に芸能界に復帰しないかと広能から映画出演のオファーがくる。
不良達と喧嘩をし自分を傷つけ荒んだ生活を送っているコウに
前のように輝いてほしいと願う夏芽は大友とも別れ東京に行くことを決心する。
そして、出発前の火祭りの夜、ヤツがまた来る……。
市川実和子と小松菜奈の母娘の容姿がなんかソックリなんで、
これから映画やドラマで小松菜奈の母親役は市川実和子で固定してほしい。
この映画とかがきっかけなのか知らないけど、
菅田将暉と小松菜奈は現実で結婚したっす。
夏芽のストーカー蓮目は大学院で民俗学を研究しているとかいうんで、
妖怪ハンター 蓮目匠のフィールド・ノートより「火祭りの夜」
みたいな感じに後半なるんだと思ったっす。うそ
「海竜祭の夜」みたいに海辺の鳥居からあんとく様が来るとか、
「闇の客人」みたいに火祭りで夏芽が人身御供になり
鬼の面を付けた祖父が鬼踊りをして禍つ神を常世の国に帰すとか、
「天孫降臨」みたいに河童祭りで瓜子姫にされた夏芽が人身御供になり
アマノジャクの蓮目が「指一本入れるだけ……」
みたいな展開になるとばかり思ってたっす。うそ
別れた夏芽とコウが久しぶりに再会し海にボートで出航して、
二人が海中に落ちた場面で、
コウが夏芽を抱きかかえて一気に海面へ飛び出し
「夏芽ーーー!! 死ぬなーーー!」っていう
『未来少年コナン』の第8話「逃亡」のオマージュが泣ける。(完全な嘘っす)
大友勝利は凄い良いヤツなんすが、
夏芽と別れる時にカラオケで歌う「俺ら東京さ行ぐだ」は、
『葛城事件』の葛城清(三浦友和)が歌う「3年目の浮気」と並ぶ、
邦画の三大カラオケ名場面。(あと一つは知らん……)
最後がなんか夏芽の夢か現実かって感じで、
蓮目を車椅子の秀さん(笑福亭鶴瓶)が刺し殺すし……うそっす、
『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』が混じったっす。
自殺した蓮目の死体を海に遺棄して証拠隠滅するし、
蓮目のことはトラウマ克服のギミックでしかないようで、
夏芽は何事もなかったかのように女優で成功するし、
夏芽とコウはもう二度と会わないし、でなんかモヤモヤする。
彩京の脱衣麻雀ゲームシリーズ『ホットギミック』の
最新作『対戦ホットギミック ガールミーツボーイ』が2019年に発表! うそ
■題名:ホットギミック ガールミーツボーイ
監督・脚本:山戸 結希
原作:相原 実貴
音楽:
坂本 秀一
泉 まくら
撮影:今村 圭佑
出演:
堀 未央奈
清水 尋也
板垣 瑞生
間宮 祥太朗
桜田 ひより
黒沢 あすか
高橋 和也
反町 隆史
上村 海成
吉川 愛
志磨 遼平
吉岡 里帆
発表年:2019年
製作国:日本
評価:わかんない
■雑記:
橘くんの言いなりになんてならない
「わたしは買われた。どん底の日々から抜け出して、
今、やっと明るい場所に立てている。
これから、新しいわたしの次のステージが始まる」
わたしは成田初、バカで可愛くない普通の女子高生。
同じマンションに住む幼馴染の頭が良くドSで黒悪魔と恐れられる橘亮輝と、
幼馴染でモデルのとっても優しい白王子こと国民的彼氏の小田切梓と、
同じ妹でも中学生でヤリマンの茜をガン無視して
初だけを優しく守ってくれる血の繋がらない兄の凌の
三人に愛されすぎて困ってます。うそ
小松菜奈がヒロインの
『黒崎くんの言いなりになんてならない - 月川 翔』
が混じったっす。
成田初役の堀未央奈は、当時アイドルで
乃木坂46のメンバーらしいんすが、
妹の茜(桜田ひより)のために妊娠検査薬(とコンドーム)
を買いに行かせられて素の顔で登場するし、
際どい言葉遣いやキスシーンなど体当たりの演技をしてるかな。
モデルの小田切梓(板垣瑞生)の髪型とか容姿が
なんかサッカーの柏木陽介選手みたい。
初が梓に自分の裸の動画を送るんすが、
裸の画像を送るように要求され送ってしまう
自画撮り被害のニュースとかよくあるんすが、
女の子が自分から何でそんなことするのか疑問だったんすが、
その過程がこの映画でわかります。
よくある少女漫画原作の邦画も山戸結希監督が撮ると尖った作品になるんで、
これから少女漫画原作の邦画は全て山戸結希監督に撮ってもらいたい……かな?