将棋の藤井聡太八冠はキノコが苦手みたいなんすが、
ひょっとして、幼少期に『マタンゴ』を観て恐怖心を植え付けられたんじゃ……。うそ
藤井聡太八冠は無敵状態なんでハンデとして
昼食、おやつ、夕食、など食事はきのこづくしのみにして、
(おやつはきのこの山のみ)
対局相手は勝つために人間をやめてマタンゴになるしかないと思う。うそ
塚本晋也監督の『鉄男』なんかもそうなんですが、
ある日、自分自身の肉体が徐々に変貌し(他の物質に侵食され)ていき、
人間としての自覚(意識)も無くなった場合、
その物体(その人間)は、はたして人間といえるのか?
感染症や認知症に対する恐怖を『マタンゴ』に感じる……かも。
分類:映画>邦画>特撮
■題名:マタンゴ
監督:本多 猪四郎
特技監督:円谷 英二
音楽:別宮 貞雄
出演:
久保 明
水野 久美
小泉 博
佐原 健二
太刀川 寛
土屋 嘉男
八代 美紀
発表年:1963年
製作国:日本
評価:A ★★★★△くらい
■内容・雑記:
「人間は環境によって、極端に利己主義になる。動物的になる。
そういう時にこそ、理性的行動が出来なければ、
人間の進歩は終わりだ」
太平洋を進むヨットは、嵐に包まれ、
濃い霧が支配する無人島に漂着する。
そこは、水爆実験の放射能で変異した
恐るべきキノコの怪物マタンゴの支配する島であった。
一人、また一人とマタンゴの毒牙に
7人もの人間が襲われていった……。
<キノコ怪獣マタンゴ>
体長:10cm~2.5m
体重:50g~300k
放射能をあびた毒きのこの一種、
マタンゴをたべた人間は、しだいにきのこのようなからだになる。
そして、24時間たつと、その人間はマタンゴに変身してしまうのだ。
『大怪獣ブロマイド図鑑』徳間書店
『講談社のポケットカード① ゴジラ大怪獣』
より
私は小学生の頃、ゴジラが大好きだったんですね。
それで、ゴジラを目当てで怪獣図鑑なんかを買うと、
同じ東宝特撮ってことでマタンゴが載っているんですよ。
そのオドロオドロしい巨大キノコの写真見てから、
『マタンゴ』は私の中では、凄い不気味な恐怖映画なんだろうなぁ。
と想像が膨らんでいったわけですが、
まぁ大人になって観ると、そんなたいした事無いっていうか……。
子供の頃に見たスチール写真のショックに比べれば、
大人になるって、そういう子供の心をなくすことなんだなぁ。と
いや、充分面白いですよ『マタンゴ』。
『吸血鬼ゴケミドロ』とも共通する、閉塞状況での人間のエゴが剥き出しで、
本当に恐いのは、ゴケミドロでもマタンゴでもなく人間なんだ!
ってのが。
一番まともそうに見えたスキッパー
(すきっ歯の人じゃなくて、ヨットにおける艇長)
の作田直之(小泉博)が、
みんなの食料奪って一人ヨットで島を脱出したのが意外で、
人間の本性が見れた感じで面白いです。
社長の笠井雅文(土屋嘉男)が艇長を丁重に扱わなかったからかな。うそ
あと、マタンゴになっちゃうキノコ食べるときの表情が、
みんな至福の時って感じでイっちゃってます。
特に、関口麻美(水野久美)が美味しそうに食べてるのを見ると、
誰もがキノコを食べたくなります。
「きのこの山」ならぬ「マタンゴの島」っていう
チョコレートスナック菓子があればいいのに。
『マタンゴ』や『ゴケミドロ』、ゾンビ系の映画、
藤子・F・不二雄の『流血鬼』とかみると
早めにモンスターや宇宙生物の仲間入りした方が楽なんじゃ……。
と思いますね。
早めに、はしか、おたふくかぜ、風疹とかにかかった方が、
免疫がついていい。みたいな
『二十四の瞳』の大石先生の夫(天本英世)は戦死したものと思っていたら、
こんな南海の孤島で、マタンゴになって生き延びていたんですね。
(冗談です。まだ完全にマタンゴになってない
変身途中のマタンゴを天本英世が演じているから)
案外『マタンゴ』は、
船上でキノコによるドラッグ・パーティーをやっていた時の、
みんながラリって見た幻なんじゃ。
キャーッ! あなたの股間にマタンゴがぁーっ!
■題名:ガス人間第一号
監督:本多 猪四郎
特技監督:円谷 英二
音楽:宮内 國郎
出演:
三橋 達也
八千草 薫
土屋 嘉男
田島 義文
左 卜全
発表年:1960年
製作国:日本
評価:保留 (A か B 未確定)
■雑記:
だいぶ前に観たので、ほとんど記憶にない。
透明人間系のSFやホラー映画ってたくさん作られているだろうけど、
その中でも、(邦画・特撮の)古典といえるのが『ガス人間第一号』。
八千草薫の日本舞踊と、会場爆破のクライマックスが見所だったかな。
変身人間シリーズは、他に『美女と液体人間』を観たことがある。