サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その187 BRUNO MENNY の COSMOGRAPHIE

BRUNO MENNY は、ヤニス・クセナキスの生徒だったレコーディング・エンジニア。
『COSMOGRAPHIE』っていう宇宙を題材にした電子音楽の秀作を発表しているんすが、
作品発表はそれくらいで、それよりもレコーディング・エンジニアとして、
フランスのトラッド(民族音楽)系フォークの名作に関わっているので知られているかも。
MALICORNE (マリコルヌ)のアルバムで、私が一番良いと思う
『L'EXTRAORDINAIRE TOUR DE FRANCE D'ADELARD ROUSSEAU, DIT NIVERNAIS LA CLEF DES COEURS, COMPAGNON CHARPENTIER DU DEVOIR』
ではレコーディング・エンジニアをしていて、
エマニュエル・パルナンの『薔薇色の館』では、プロデュースやアレンジをしている。
プログレ関係では、
『MAGIC SPELL OF MOTHER'S WRATH - MORMOS』とか、
BERNARD PAGANOTTI が参加している
『ANTILOPE 1 - HUGUES O.』
とかの録音(やエンジニア)で関わっているみたい。
――というわけで、BRUNO MENNY が関わっているアルバムを目録に。


標題:BRUNO MENNY の音響技術

分類:音楽>現代音楽 (実験音楽)>電子音楽 (ミュージックコンクレート)

■題名:COSMOGRAPHIE

名前:BRUNO MENNY

発表年:1972年

製作国:フランス

評価:A ★★★★◎

■曲目:
01. ORBITE AUTOUR DE LA PLANETE 3
02. COSMOS

■感想:
当時の電子音楽にありがちな、
古いSF映画のサントラやレトロなビデオゲームの音楽っぽいけど、
キャッチー(直球)で聴きやすい。
ウルトラQ』のガラダマからの電波や、
M1号の「わたしはカモメ、わたしはカモメ――」
なんかが飛び交う宇宙空間って感じ。うそ


分類:音楽>洋楽>トラッド / フォーク>ケルト / アシッドフォーク

■題名:
MAISON ROSE
薔薇色の館

名前:
EMMANUELLE PARRENIN
エマニュエル・パルナン

発表年:1977年

製作国:フランス

評価:A ★★★★◎

■曲目:
01. CE MATIN A FREMONTEL...
___この朝はフラモンテル…
02. PLUME BLANCHE, PLUME NOIRE
___白い羽根、黒い羽根
03. LITURGIE
___礼拝式
04. THIBAULT ET L'ARBRE D'OR
___チボールと金の木
05. RITOURNELLE
___間奏
06. L'ECHARPE DE SOIE
___シルクのショール
07. TOPAZE
___トパーズ
08. BELLE VIRGINIE
___かわいいヴァージニー
09. BALLADE AVEC NEPTUNE
___ネプチューンのバラード
10. MAISON ROSE
___薔薇色の館
11. APRES L'ONDEE
___シャワーの後で
12. LE REVE
___夢
13. VOYAGE MIGRATEUR
___移住の歌

■感想:
女性ボーカルのアシッド・フォークやサイケ・フォークや
トラッド系のフォークって色々あるけど、
『薔薇色の館』は、BRUNO MENNY がプロデュースやアレンジをしているので、
音響(エフェクト)が凝っていて、他にはない、なんか幽玄な雰囲気。
フランス語の女性ボーカルものってみんな、なんかアンニュイで儚げに感じるし。


■題名:LA CHIFONNIE

名前:LA CHIFONNIE

発表年:1977年

製作国:フランス

評価:B~C ★未確定

■曲目:
01. LA VALSE DES BALANCOIRES
02. LA TEMPETE
03. LE VENT QUI VENTE LA NUIT
04. GIRONFLA
05. LA VIGNE JOLIE
06. L'ESCAPADE DES VACHES
07. A) MATHIEU
___B) CAR CHEZ NOUS
08. A) MON CHER AMANT
___B) JOSEPHINE
09. CARAVANSERAIL
10. LES TROIS HOMMES NOIR

■雑記・備考:
素朴で普通かな……。
エマニュエル・パルナンがアートワークを少し手伝っているみたい。


分類:音楽>洋楽>プログレ / ニューエイジ>トラッド / フォークロック>ケルト

■題名:DOUAR NEVEZ (TERRE NOUVELLE)

名前:DAN AR BRAS (DAN AR BRAZ)

発表年:1977年

製作国:フランス

評価:B ★未確定

■曲目:
01. INTRO
02. RETOUR DE GUERRE
03. NAISSANCE DE DAHUD
04. MORT ET IMMERSION DE MALGUEN FIN DU VOYAGE
05. NAISSANCE DE LA VILLE
06. MORVAC'H (CHEVAL DE LA MER)
07. ORGIES NOCTURNES
08. L'ENNUI DU ROI
09. LES FORCES DU MAL
10. L'APPEL DU SAGE
11. SUBMERSION DE LA VILLE
12. DOUAR NEVEZ (TERRE NOUVELLE)

■雑記・備考:
マイク・オールドフィールドってほどじゃないけど、
DAN AR BRAZってギター奏者のケルト音楽風味のインスト。
フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・ペッグがベースで、
マグマ人脈のブノワ・ヴィデマンがキーボードで、
エマニュエル・パルナンがハーディ・ガーディで参加している。


分類:音楽>洋楽>トラッド / フォーク>ロマ?

■題名:KOLINDA (II)

名前:KOLINDA

出身:ハンガリー

発表年:1977年

製作国:フランス

評価:A ★★★★△~B ★★★☆

■曲目:
01. ILJU HARAMIA
02. SZERELEM
03. TANC
04. CSODAFIU SZARVAS
05. TOREDEKEK
06. CIGANY HALLGATO

■雑記:
KOLINDA は、地中海やバルカン半島の音楽とかジプシー音楽っぽい
ハンガリー民族音楽系フォークグループ。
イタリアの NUOVA COMPAGNIA DI CANTO POPOLARE とか、
CANZONIERE DEL LAZIO とか MUSICANOVA なんかが好きな人にお勧めかな。