『泥の河 - 小栗 康平』とかも、そーなんすが、
小学生くらいの子供が活躍する映画って、
（反則というか）それだけで微笑ましいし、なんか泣けるんすよね。
『風の中の子供 - 清水 宏』
『二十四の瞳 - 木下 惠介』
『お早よう - 小津 安二郎』
『にあんちゃん - 今村 昌平』
『野ゆき山ゆき海べゆき - 大林 宣彦』
『夏の庭 The Friends - 相米 慎二』
『夏時間の大人たち - 中島 哲也』
『バーバー吉野 - 荻上 直子』
『ハロー！純一 - 石井 克人』
――などなど、子供が活躍してるかな。
標題：（保留）
分類：映画＞アジア映画
■題名：
BACHEHA-YE ASEMAN
CHILDREN OF HEAVEN
運動靴と赤い金魚
監督：
MAJID MAJIDI
マジッド・マジディ
発表年：1997年
製作国：イラン
評価：保留
■内容・雑記：
※昔の記事の再録で、
映画を観直してないので色々間違ってるだろうけど許してください。
いろんなトコ（ネットやテレビとか口コミ）で、
『運動靴と赤い金魚』は面白いって耳にして
前から観たいことは観たかったんですが、
イラン映画かぁ……まぁ機会があれば。ってな感じだったんすが。
なんか、映画始まって子供が出てくるともう、
あ、これは反則だなぁ。絶対泣けるなぁ。って雰囲気満載。
話の展開も誰もが予想するベタな方へ、ベタな方へ……、
なんすけど、それが心地良い。
街の靴屋で妹の靴を修理してもらったアリ少年は、
八百屋での買い物中に大事な妹の靴が置き引きにあう。
（実際は、クズ拾いのおじさんが間違えて持っていく）
どこにいったのか一生懸命探すが見つからず
トボトボ家に帰ると、大家と病気がちな母が滞納している家賃で揉めている。
家計が苦しい中、靴を失くしたとは親には言えず（怒られるし）
妹には新品の鉛筆で買収して、自分の運動靴を交互に交換して履くことに。
妹は兄のぶかぶかの運動靴が嫌で嫌でしょうがない。水虫も移るし。うそ
みんな良い靴履いてるなぁ。と他人の足もとを見るようになる妹。
（イランでは男女で学校の時間帯が違うのか）
妹は授業が終わるとダッシュで兄のもとへ。
待ち合わせ場所で、兄と妹が服を交換……じゃなくて靴を交換。
しかしけつかっちんのスケジュールなんで、
アリはいつも学校に遅刻してしまう。
こんな生活もう嫌ってときに、
地区のマラソン大会の三位の商品が運動靴だと知り、
どうしてもその大会に出たいアリ少年は、
（選手選考の権限を持つ）体育教師に自らの身体を差し出すのであった。うそ
――なんか、最後が違う気がするけど、だいたいそんなかんじの話。
こっからネタバレの嵐なんで、まだ映画観てない人は読まないでね。
妹ザーラは、嫌々兄の頼みをきいているんですが、
兄が学校に遅れないように帰り道を一生懸命走ります。
またベタな展開で、ぶかぶかな靴が脱げて側溝の川に流されたり、
授業をギリギリまでやる先生にやきもきしたり。
あと、なんと失くした自分の靴を履いている少女をみつけ
兄と一緒にその少女の家に行くと、
少女と仲良さそうな目の不自由なお父さん（クズ拾いのおじさん）を見て
靴のことを問い詰めるのを兄妹は諦めたり。
アリと父がアルバイトで庭師をやり大金を手に入れて
なんでも買ってやるゾ的な（当然妹の靴を買う）展開で
自転車で坂道を下るんですが、
俺、この戦争が終わったら結婚するんだフラグになるし。
勉強が優秀なアリは、先生から褒美に金ぴかのボールペンを貰い
それを妹ザーラにやり懐柔するんですが、
そのボールペン落としちゃって、
拾ったのが例のザーラの靴を今履いている少女だったり。
妹との靴交換リレーで養った脚力に自信があり
マラソン大会で3位なんて余裕っすって思ってたら、
集まった人数や他の参加者の準備万端ぶりにビビッたり。
トップ集団に入り、一時1位になるも調整して3位まで落ちると
後ろから来た少年に抜かれ、3位を狙っての抜きつ抜かれつのデットヒート！
そして谷口浩美選手を彷彿させる、こけちゃいましたが──
アリの遅刻を叱る天敵の教頭の喜びようとか。
ありとあらゆるお約束の嵐！しかしソレが最高に良い。
最後の場面も上手いんすよ、ハッピーエンドなのをわざと見せなく、
視聴者にその先を想像させる終わりで。
兄と妹の関係が子供の兄弟関係ってのより、
なんか大人の男と女の関係そのものって感じもするし。
3位の賞品の男用の運度靴を、新品だから女用と交換できる。
っていう知恵があるのに、3位より上の優勝賞品を交換しようとしないのが
解せないっていえば解せないかも。
真面っと真面で
（※監督の名前マジッド・マジディとかけたギャグらしいけど、
自分で書いといて意味不明だった……）
『運動靴と赤い金魚』お勧めです。
コレ、原作を買って日本でアニメ化したらいいんじゃ。
もろジブリアニメって世界観なんですよ。
今流行？の、日本の高度成長期前くらいの昭和あたりを舞台に、
片渕須直監督あたりが忠実にアニメにすれば
良い映画（アニメ）になると思うんですがねぇ。
男女共学が当たり前な日本では、靴交換の設定が難しいかもしれないっすが。
