好色三大伝奇書(近代日本三大奇書)ってのがあるみたいなんすよ。
『袖と袖 - 伝・小栗 風葉』
『四畳半襖の下張 - 伝・永井 荷風』
『乱れ雲 - 伝・佐藤 紅緑』
(※伝・は伝わるとか、言われている)
――らしいんすが、『四畳半襖の下張』くらいしか知らないかな。
奇書とか発禁本って内容は兎も角、
なんか読んでみたくなるっすよね。
標題:加藤彰と風間杜夫の秘本袖と袖
分類:映画>邦画>エロ
■題名:秘本 袖と袖
監督:加藤 彰
脚本:田中 陽造
音楽:月見里 太一 (鏑木 創)
出演:
風間 杜夫
宮下 順子
梢 ひとみ
井上 博一
中島 葵
高橋 明
花柳 幻舟
吉野 あい
粟津 號
他
発表年:1974年
製作国:日本
評価:D ★☆くらい
■雑記:
小栗風葉をモデルにした小説家・鶴田風葉(風間杜夫)の元に
『深川女房』が発禁になったと本屋主人(粟津號)が訪ねてくる。
鶴田は友人の村木(井上博一)の妹・常子(梢ひとみ)に英語教育をする傍ら
性教育もしていた。
浅草凌雲閣(十二階)が見える小料理屋千鳥で鶴田は村木と飲んでいて
常子との関係を詰られる。
雨の降る中、一人先に店を出た鶴田は帰路の途中に
下駄の歯がズレてしまい屋敷の潜り戸近くの塀に打ち付ける。
それを合図だと勘違いした老婆により屋敷内に招かれた鶴田は
夫が日露戦争に出征している君子(宮下順子)に出会う。
君子は性欲を持て余していたが独占欲の強い夫により貞操帯をはめられていた。
なんかホラーっぽい場面があるんすよ。
気味が悪い老婆の手招きとか、
君子の夫が出征から帰ってくるので、
鶴田と君子の二人が一緒に逃げようとするんすが、
君子が庭の木に縛られ生首になる白昼夢見たり、
帰ってきた軍人の夫が
『芋虫 - 江戸川 乱歩』
『ジョニーは戦場へ行った - ダルトン・トランボ』
『キャタピラー - 若松 孝二』
とかみたいになってるオチとか。
宮下順子が出てるんで
車のヘッドライトを点けたら突然前に立っている場面があるかなと思ったんすが
『わるいやつら - 野村 芳太郎』じゃないんでなかったっす。当たり前
風間杜夫が主役なんすが、日活ロマンポルノなんで
クレジットタイトルが女優より後になってる。