サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その173 本多猪四郎のモスラ

ゴジラ-1.0』の世界的ヒットに対抗してか、
東映にも怪獣映画があるってのを示すためか、
東映シアターオンライン」で『恐竜・怪鳥の伝説 - 倉田 準二』がやってたので観る。
2017年1月のチャンネルNECOで「7ヶ月連続 特撮大国日本 ~恐竜は生きていた!」で
『恐竜・怪鳥の伝説』『極底探険船ポーラーボーラ (最後の恐竜)』
が放送されたのを視聴してるんで観るの2回目。

テレビでろくな映画しか観てない……。
『惑星大戦争』『恐竜・怪鳥の伝説』とか。
『惑星大戦争』は、ヨミ惑星人・司令官ヘルの趣味なのか、
捕らえた滝川ジュン(浅野ゆう子)に黒レザーのSMボンテージスーツ着せてるし。
『恐竜・怪鳥の伝説』は、
黄色いウェットスーツ着た小佐野亜希子(沢野火子:小泉洋子)がギャーギャー五月蝿いし。
『極底探険船ポーラーボーラ (最後の恐竜)』は、ちょっと面白いかな。
恐竜のいる北極圏の火口湖のロケ地が長野県の上高地なんですが、
映画撮影で上高地を荒らして問題になったとか、どこかで見たような……うろ覚え。
大富豪で世界的ハンターのマステン・トラストが白人至上主義というか男根至上主義。
(原住民を征服する白人って感じ)
白人モデルが撮影で日本人女性の格好をしたことを批判されてるみたいっすが、(※当時)
女性カメラマンのフランキーが芸者の格好してんすけど、この映画、今ならバッシングされるな。
フランキーは枕営業でマステンに取り入るし、
乗務員のチャックとも関係を持つしで、かなりビッチ。
ポーラーボーラの造形が、ちょっと宇宙防衛艦轟天のメインドリルに似てるんで、
轟天から発射されるポーラーボーラを見てみたい。
――とか、昔のブログにメモしてたっす。

『恐竜・怪鳥の伝説』を今回観て思ったことは――
最初の富士の樹海で自殺しようとした女性が落ちた洞窟が
風の谷のナウシカ』の腐海の底みたいだな。
芦沢節(渡瀬恒彦)の父が古生物学者で、恐竜生存説を唱えて学会から無視されたのが、
天空の城ラピュタ』のパズーの境遇みたい。
怪鳥ランフォリンクスが
『名探偵ホームズ 青い紅玉の巻』の怪鳥メカ・プテラノドンみたい。
以上のことから、
宮崎駿監督は『恐竜・怪鳥の伝説』からそーとー影響を受けていると思う。うそ
観てもいないと思う。
渡瀬恒彦の網(メッシュ)Tシャツ姿が見れる。
小佐野亜希子(沢野火子:小泉洋子)の黄色いウェットスーツ姿が
宇宙戦艦ヤマト』の森雪の艦内服姿みたい。
恐竜(プレシオサウルス)怪鳥(ランフォリンクス)が
本格的に姿を現すのが最後の方の15分くらいで遅すぎるし、
富士山の噴火活動に巻き込まれた芦沢と亜希子が
恐竜・怪鳥そっちのけで木から落ちるかどーかが長すぎる。
怪鳥の孵化はラドンやギャオスを連想。
音楽を八木正生がやっていて「紫」の宮永英一が歌っているんで、
なんか四人囃子やスペース・サーカスっぽく聞こえる。
ってなとこです。

2010年7月の夜、『ラジオ深夜便』を聴いていると
「ないとエッセー」で、「恐竜を楽しもう!」とかいうのがやっていて、
ちょうど、恐竜の絶滅した原因と思われる事柄を三つあげてました。
①隕石衝突
これは有名ですよね。現在のメキシコあたりに巨大隕石が衝突して
塵埃が大気中に舞い、日光を遮断して寒冷化したから。ての
②海水準低下
これは全然知らなかったんですが、恐竜のいた頃って
現在よりも、陸地より海が広かったらしいんですが、
海水準が低下して、島と島が繋がったり浅瀬が陸地になったりで
うんたらかんたら……。
③インドのデカン高原を創った大規模な火山噴火
上の三つがちょうど恐竜の滅びた頃に起きた事象らしいっす。
どれか一つが原因なのか、それとも複合してるのか。


私は子供の頃から、蛾や毛虫(芋虫)が大嫌いなんすが、
なぜかモスラは好き。


標題:本多猪四郎円谷英二モスラ

分類:映画>邦画>特撮

■題名:モスラ

監督:本多 猪四郎

特技監督:円谷 英二

音楽:古関 裕而

出演:
フランキー 堺
小泉 博
香川 京子
伊藤 エミ (ザ・ピーナッツ
伊藤 ユミ (ザ・ピーナッツ
ジェリー・伊藤
上原 謙
志村 喬

発表年:1961年

製作国:日本

評価:A ★未確定

■内容・雑記:
台風で座礁した船の船員をインファント島で救助する。
インファント島はロリシカ国の水爆実験で放射能に汚染されているはずだが、
船員達は島の原住民に助けてもらったという。
調査のため島に向かう、言語学者の中條(小泉博)や新聞記者の福田(フランキー堺)の一行。
島で小美人を見つけたロリシカ国のネルソン(ジェリー・伊藤)は、
二人(小美人)を捕らえ見世物にして大儲けしようと企む。
拉致され日本に連れてこられた小美人を取り返そうと
インファント島からモスラの幼虫が海を渡ってやって来る!

ロリシカはアメリカで、インファント島はビキニ島(とイースター島)がモデルだと思う。
ロリシカとか、モスラの幼虫とか、なんかナウシカ王蟲を連想する。
ネルソンが凄い横暴で、当時のアメリカを象徴しているのかな?
MPとかいるので、日本にアメリカの占領軍憲兵がいる時代なのに驚く。
インファント島原住民は、どー見ても日本人が肌を黒く塗っただけで、塗りが甘いので
黒ギャルAVのメイクさんを使えればよかったのに……。うそ


■題名:モスラ対ゴジラ

監督:本多 猪四郎

特技監督:円谷 英二

音楽:伊福部 昭

出演:
宝田 明
星 由里子
小泉 博
藤木 悠
佐原 健二
伊藤 エミ (ザ・ピーナッツ
伊藤 ユミ (ザ・ピーナッツ
藤田 進

発表年:1964年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■雑記:
モスラ対ゴジラ』は二、三回観てると思うんですが、
(数年前にも観てるけど)うろ覚えっす。
モスラ』ではネルソンが小美人に固執して、モスラを無視していて、
見世物としてはモスラの方が価値があると思ってたんすが、
モスラ対ゴジラ』ではモスラの卵を見世物にしようとして大惨事に……。


モスラは、卵・幼虫・繭・成虫と変化する面白さと、
小美人が付いてくるっていう特典があるのが最高。

モスラの歌」を歌っているザ・ピーナッツは、
キング・クリムゾンの「エピタフ」や、
ユーライア・ヒープの「対自核」を歌ったことがある。