サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その91 ユーリズミックスのスイート・ドリームスとタッチ

ユーリズミックスデイヴ・スチュワートが『SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)』
の40周年を祝うツアーを発表したんすが、
アニー・レノックスはツアーを引退するみたい。
昔の邦題は『スイート・ドリームス』だったんすが、
今は『スウィート・ドリームス (アー・メイド・オブ・ディス)』なのか?

1980年代の私は、ホール&オーツの次にユーリズミックスが好きでよく聴いていたっす。
ユーリズミックスの代表(有名な、最高の)アルバムは
『BE YOURSELF TONIGHT (ビー・ユアセルフ・トゥナイト)』だと思うけど、
『ビー・ユアセルフ・トゥナイト』で、ユーリズミックスの音楽性が
確立される前のエレクトロ・ポップなユーリズミックスを――
私がユーリズミックスのアルバムで初めて買った『タッチ』を目録に。

私が初めてユーリズミックスを知った当時は、
ヤズーと音楽性(イギリス出身のシンセポップで男女デュオ)が被ってて、
ごっちゃになったんですが、ヤズーはすぐ解散しちゃったなぁ。


標題:ユーリズミックスのスイート・ドリームスとタッチ

分類:音楽>洋楽>ポップス

■題名:
TOUCH
タッチ
TOUCH DANCE
タッチ・ダンス

名前:
EURYTHMICS
ユーリズミックス

メンバー:
ANNIE LENNOX
アニー・レノックス
DAVE STEWART (DAVID A. STEWART)
デイヴ・スチュワート

発表年:1983年

製作国:イギリス

評価:A ★★★★○

■曲目:
『TOUCH』
『タッチ』
01. HERE COMES THE RAIN AGAIN
___ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン
02. REGRETS
___リグレッツ
03. RIGHT BY YOUR SIDE
___ライト・バイ・ユア・サイド
04. COOL BLUE
___クール・ブルー
05. WHO'S THAT GIRL?
___フーズ・ザット・ガール?
06. THE FIRST CUT
___ザ・ファースト・カット
07. AQUA
___アクア
08. NO FEAR, NO HATE, NO PAIN (NO BROKEN HEARTS)
___ノー・フィア、ノー・ヘイト、ノー・ペイン
09. PAINT A RUMOUR
___ペイント・ア・ルーモア

(※下記 SPECIAL EDITION)
10. YOU TAKE SOME LENTILS AND YOU TAKE SOME RICE
11. ABC (FREEFORM)
12. PLUS SOMETHING ELSE
13. PAINT A RUMOUR (LONG VERSION)
14. WHO'S THAT GIRL? (LIVE)
15. HERE COMES THE RAIN AGAIN (LIVE)
16. FAME

『TOUCH DANCE』
『タッチ・ダンス』
01. THE FIRST CUT (VOCAL REMIX)
02. COOL BLUE (VOCAL REMIX)
03. PAINT A RUMOUR (VOCAL REMIX)
04. REGRETS (VOCAL REMIX)
05. THE FIRST CUT (INSTRUMENTAL REMIX)
06. COOL BLUE (INSTRUMENTAL REMIX)
07. PAINT A RUMOUR (INSTRUMENTAL REMIX)
※REMIXED BY
JOHN "JELLYBEAN" BENITEZ
02. 03. 06. 07.
FRANCOIS KEVORKIAN
01. 04. 05.

■備考:
『TOUCH』の曲のバージョンやミックス
HERE COMES THE RAIN AGAIN (EXTENDED VERSION)
HERE COMES THE RAIN AGAIN (ART OF MIX)
RIGHT BY YOUR SIDE (PARTY MIX)
WHO'S THAT GIRL? (SPECIAL LONG VERSION)


■題名:
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)
スイート・ドリームス

名前:
EURYTHMICS
ユーリズミックス

メンバー:
ANNIE LENNOX
アニー・レノックス
DAVE STEWART (DAVID A. STEWART)
デイヴ・スチュワート

発表年:1983年

製作国:イギリス

評価:B ★未確定
(シングルの「SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)」だけ:A ★★★★◎)

■曲目:
『SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)』
『スイート・ドリームス』
01. LOVE IS A STRANGER
___ラヴ・イズ・ア・ストレンジャー
02. I'VE GOT AN ANGEL
___イマジネーション・エンジェル
03. WRAP IT UP
___ラップ・イット・アップ
04. I COULD GIVE YOU (A MIRROR)
___ミラー
05. THE WALK
___ザ・ウォーク
06. SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)
___スイート・ドリームス
07. JENNIFER
___ジェニファー
08. THIS IS THE HOUSE
___ジス・イズ・ザ・ハウス
09. SOMEBODY TOLD ME
___サムバディ・トールド・ミー
10. THIS CITY NEVER SLEEPS
___シティの夜

(※下記 SPECIAL EDITION)
11. HOME IS WHERE THE HEART IS
12. MONKEY, MONKEY
13. BABY'S GONE BLUE
14. SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (HOT REMIX)
15. LOVE IS A STRANGER (COLDCUT REMIX)
16. SATELLITE OF LOVE
※REMIXED BY
GIORGIO MORODER
14.

■備考:
『SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)』の曲のバージョンやミックス
LOVE IS A STRANGER (THE OBSESSION MIX)
LOVE IS A STRANGER (ART OF MIX)
LOVE IS A STRANGER (HOT TRACKS)
LOVE IS A STRANGER (HELLPASS REMIX)
LOVE IS A STRANGER (HOT S. MIX)
LOVE IS A STRANGER (WHITE LABEL MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (REMIXED VERSION:SPECIALLY REMIXED VERSION)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (RHYTHM STICK)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (1/2 ALIVE EDIT)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (BEN LIEBRAND MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (DAVE ANGEL NIGHTMARE MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (DISCOTECH MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (ELECTRO BOOTLEG MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (EXTENDED MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (STEVE LAWLER'S BEST EXTENDED MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (LONG STEVE ANGELLO & SEBASTIAN INGROSSO ULTRASOUND MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (RICHARD F. MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (SEVEN SEAS MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) (TECHNO MIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) '91
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) '91 (HOT REMIX)
SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) '91 (HOUSE MIX)
SWEET DREAMS (NIGHTMARE MIX)

■雑記:
『ハウス・オブ・グッチ - リドリー・スコット』の主題歌に
「スウィート・ドリームス (アー・メイド・オブ・ディス)」が使われている。


分類:音楽>洋楽>サントラ

■題名:
1984 (FOR THE LOVE OF BIG BROTHER)
1984

名前:
EURYTHMICS
ユーリズミックス

メンバー:
ANNIE LENNOX
アニー・レノックス
DAVE STEWART (DAVID A. STEWART)
デイヴ・スチュワート

発表年:1984

製作国:イギリス

評価:B ★未確定

■曲目:
1984 (FOR THE LOVE OF BIG BROTHER)』
1984
01. I DID IT JUST THE SAME
___ジャスト・ザ・セイム
02. SEXCRIME (NINETEEN EIGHTY-FOUR)
___1984のテーマ (セックスクライム)
03. FOR THE LOVE OF BIG BROTHER
___ラヴ・オブ・ビッグ・ブラザー
04. WINSTON'S DIARY
___ウインストンの日記
05. GREETINGS FROM A DEAD MAN
___死者からのメッセージ
06. JULIA
___ジュリア
07. DOUBLEPLUSGOOD
___ダブルプラスグッド
08. MINISTRY OF LOVE
___ミニストリー・オブ・ラヴ
09. ROOM 101
___ルーム101

■備考:
1984 (FOR THE LOVE OF BIG BROTHER)』の曲のバージョンやミックス
SEXCRIME (NINETEEN EIGHTY-FOUR) (EXTENDED MIX)
SEXCRIME (NINETEEN EIGHTY-FOUR) (PRIME CUT)

※バージョンやミックス名は、レコードやCDとか表記が色々なんで適当。
私が知っているモノだけです。

■雑記:
ジョージ・オーウェルの小説『1984』の映画のサントラとして作られたアルバム。
でも、映画にはほとんど使われなかったり、
(「ビリーヴ・ミー」の12インチシングルのライナーノーツによると)
1984のテーマ (セックスクライム)』が、
アメリカで放送禁止になったりと災難続き。
当時の私は『1984』を聴いて、
短期間(7日間)で制作されたので作りが荒い感じがして、
ユーリズミックスはこのまま下降線をたどるのか……と少し危惧したんですが、
次作が『ビー・ユアセルフ・トゥナイト』という傑作だったので一安心。
でも、この『1984』は、暗く不気味ですが、けっこう良いアルバムです。
サントラなので、インストとスキャットが中心の曲が多いので、
ポップなアニー・レノックスの歌モノの曲を期待しないでね。
映画『1984 - マイケル・ラドフォード』観たことあるけど
5年以上前だと思うんで憶えていないっす……内容は暗かったかな。

私は、ジョージ・オーウェルの小説『1984』を20年以上前に読んだことあるけど、
ほとんど内容を憶えていないっす。
実在するのかわからない絶対権力者・ビッグ・ブラザーが、
民衆を監視・抑圧する社会の話で、
政府自ら検閲済みのエロ本を作ってる
(性欲までも、政府がコントロールしている)
のが印象に残ってるくらい。
ディストピア小説1984』にインスパイアされて、
色んなミュージシャンが『1984』をテーマにしたアルバムや曲を作ってます。


■ひとりごと・その他:
私は、女性ボーカルものってあまり聴かないんですよねぇ。
なんか声が綺麗すぎたり、長く聴いていると飽きやすいというか……。
いや、好きな女性アーティストいっぱいいますよ。
ジャニス・ジョプリン、グレイス・スリック、ニコとか。
ダグマー・クラウゼ、ブリジット・フォンテーヌとかとか。
なんか低音だったり、声質が変な女性ボーカルものが好きなのかなぁ。

私が中学・高校の頃って、『ベストヒットUSA』とかMTVの全盛期で、
洋楽のプロモーション・ビデオを流す番組って結構やっていたんですよ。
すこし後には『Sony Music TV』とか『ビルボードTOP40』とか。
私は日本の歌謡曲に興味が無く、洋楽ばかり聴いていたので、
よく上記の音楽番組を観ていました。
んで、MTVアウォードの新人賞かなんかで、
アニー・レノックスが男装して「スイート・ドリームス」を歌うのを観て
軽くショックを受けたんですよね。
エルビス・プレスリーのコスプレの様な姿に、
「スイート・ドリームス」の奇妙なテクノポップ……。
この人、男なのか女なのか?
その頃って、カルチャー・クラブボーイ・ジョージとか
男なのか女なのかわからないビジュアルが流行っていたのかな。
なんか『ストップ!! ひばりくん!』の世界。
※古本屋で買った『TOUCH TOUR』のパンフレットによると――
(MTVアウォードではなく)グラミー賞受賞のショーで、
アニー・レノックスは、ダック・テイルのヘアー・スタイルに長いもみあげ、
それに黒いレザー・ジャケットというロカビリー風男装で登場した。
アメリカのジャーナリスト達は、
ボーイ・ジョージアニー・レノックスの二人を、
アンドロジャイニーとか、ジェンダー・ベンディング・ディスガイスとかいう、
一つの部類としてまとめようとしている。
云々と福田一郎さんが書いてます。

その後、『ベストヒットUSA』で
「HERE COMES THE RAIN AGAIN」の非常に美しいPV(プロモーションビデオ)観て、
これだっ! とアルバム『TOUCH』買ったんすよねぇ。
当時は、アニー・レノックスじゃなくて
アン・レノックスってライナーノーツに書いてあったり、
音楽理論ユーリトミクスからユーリズミックスって名付けたとか知られてなくて、
――絵画や舞踊や、社会的活動や革命の中での人間の行為にある美学をオイルトミイと言い、
それを斜め読みしたユーリズミイから。とか
メンバーが勝手に作った言葉。とか書かれていて、
ユーリズミックスの情報が少なかったのがわかる。

デイヴ・スチュワート
(EGG、HATFIELD AND THE NORTH の人じゃない方。
バナナラマのメンバーの一人と結婚した方)は、
私が大好きなダリル・ホールのプロデュースをしたりしてます。

ユーリズミックスは、結構プログレと縁があります。
デビュー作の『IN THE GARDEN』は、
プロデューサーがコニー・プランクで、
カンの HOLGER CZUKAY と JAKI LIEBEZEIT が参加しているし、
マグマのヤニック・トップが『REVENGE』で数曲ベース弾いているし、
しかも、ユーリズミックスの前身バンド
THE TOURISTS のドラマーって、
あの有名な(ウソ) TITUS GROAN のドラマー
JIM TOOMEY なんですよ。 

 

■おまけ
2010年9月9日のデイヴ・スチュワートの誕生日に私が書いたひとりごと。

今では、デイヴ・スチュワートっていうと
エッグ、ハットフィールド&ザ・ノースやスチュワート&ガスキン
カンタベリー系の方を思い浮かべますが、
20年くらい前は、デイヴ・スチュワートっていえば
当然ユーリズミックスの方だったんですよ!

ユーリズミックスでちょっと思い出したのは、
輸入盤の「BEETHOVEN (ユーリズミックスのシングル)」
のマキシシングル持ってるんですが、
これ買ったとこ、六本木のWAVEだったと思うんですが……。
学生時代、オタクな貧乏学生だったんで、六本木とかまったく縁が無いんですが、
デイヴィッド・リンチ好きのサークルの先輩がラーメン好きで、
なんか木久蔵ラーメンが六本木にできたってんで食べに行ったんすよね、
サークルの仲間数人で。
ラーメンの味は憶えていないけど、普通だったかな。
その時に買ったのかな、そのマキシシングル「BEETHOVEN」。
ホール&オーツの次にユーリズミックスが好きだった私が、
「BEETHOVEN (i love to listen to)」の dance mix が欲しいがために購入。
「BEETHOVEN」と「HEAVEN」と「BEETHOVEN」の dance mix の三曲入りなんですが、
アルバム『SAVAGE』を持っているので、
結局「BEETHOVEN」の dance mix の一曲のために2600円くらいした
そのCD買ったんすよね。輸入盤なのにやたら高いイメージが。
六本木だからか? いや私が貧乏だからか?
輸入盤の紙ジャケといえばカッコいいが、
よーは厚紙にCD入れてるだけなんすよ。
(このCDは珍しく、白い中袋がありますが)
ジャケットは、「BEETHOVEN」のビデオクリップと同じ
なんか金髪の派手なカツラ被って厚化粧、
白い合成の皮なのかビニールコーティングっぽいドレス着た歌姫
アニー・レノックスが、
なぜか質素な部屋のベッドの片隅に立っているというもの。

よく「BEETHOVEN」をシングルカットしようと思ったなぁ。
この曲、アヴァンギャルドで全然ポップじゃない。
(その当時の私の感覚、今では全然普通で
それほどアヴァンギャルドだとは思わないけど)
確かアニー・レノックスが、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが好きで、
歌詞は、わたしゃべ~と~べんを聴くのが好き好き好きっすぅ~
とかじゃないのかな、知らんけど。
『SAVAGE』では、「HEAVEN」も好きな曲なんですが、
これほとんど歌詞らしい歌詞ないし。
アニー・レノックスは、クラシックの素養があって
たしかフルートかなんかを習っていたとか、
……片足立ちでフルートを吹きながら歌うことが出来ず
フルートを諦めたとか。(当然うそです)
※フルートねたのときは、最後必ずイアン・アンダーソンで落とすのが
このブログの決まりです。

「BEETHOVEN」のビデオクリップは
真面目に家事をしている主婦が欲求不満から、
家の中を荒らしまくる少女と、、
部屋のどこかにいる西川のりおオバQ山海塾の白塗りみたいなの)
の幻想に囚われ、とうとう爆発してケバケバしい娼婦に変身!
自分の殻(世界)を破って外界へ――
みたいなのなんすが、
初めて観た時から、アニー・レノックスの白いドレスからはみ出る
黒いブラひもとかの方に目が行って……。

「HEAVEN」のビデオクリップは
寿司と一緒にトロピカルジュースみたいなの飲んでいるんすが、
その食い合わせって……外人の味覚は謎。