サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その433 フレディ・ハバードのソンミの歌

ベトナム戦争でのソンミ村虐殺事件を真正面から取り上げた異色作。
詩の朗読、電子音楽との融合などサイケデリックサウンドが新鮮。CDタスキより

50年以上前に起こった軍による民間人の大虐殺が、
今も世界の何処かで起こっていることに、
人類の反省や進歩のなさに呆れる……。


標題:イルハン・ミマールオールとフレディ・ハバードのソンミの歌

分類:音楽>ジャズ>フリージャズ / 電子音楽

■題名:
SING ME A SONG OF SONGMY (A FANTASY FOR ELECTROMAGNETIC TAPE)
ソンミの歌

名前:
ILHAN MIMAROGLU FEATURING FREDDIE HUBBARD AND HIS QUINTET
フレディ・ハバード

発表年:1971年

製作国:アメリ

評価:保留 (S か A 未確定)

■曲目:
PART I
ソンミの歌 パートI:
01. THRENODY FOR SHARON TATE
___シャロン・テイトへの哀歌(序曲&コメント)
02. THIS IS COMBAT, I KNOW
___戦闘
03. THE CROWD
___群集
04. WHAT A GOOD TIME FOR A KENT STATE
___ホワット・ア・グッド・タイム・フォー・ア・ケント・ステイト
PART II
ソンミの歌 パートII:
05. MONODRAMA
___モノドラマ(一人芝居)
06. BLACK SOLDIER
___ブラック・ソルジャー(黒人兵士)
07. INTERLUDE I
___インタールードI
08. INTERLUDE II
___インタールードII
09. AND YET, THERE COULD BE LOVE
___愛を忘れず
10. POSTLUDE
___終曲

■雑記:
ベトナム戦争さなかの1968年に起こったソンミ村の大虐殺事件をとりあげ、
組曲風の構成の中で反戦を表明してみせたハバードの問題作。
クインテットを核に、コーラスやストリングス、詩の朗読、
そして電子音楽のテープ操作までも使った叙事詩的な作品である。
このような大作をフレディが録音すること自体が珍しいと言えるが、
それだけにアトランティックのカタログ中でも、
もっともシリアスな1枚となっている。CDタスキより

前年発売のフレディ・ハバードの『ブラック・エンジェル』とか聴くと、
けっこう普通のジャズなんで、
電子音楽を手掛けているトルコ出身のイルハン・ミマールオールの力が大きいのかな?