2015年9月に書いた駄文の再録なんで話題が古いです。
ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』のことより、
高嶋政宏や私が選ぶ五枚のアルバムの話題の方が多いのですみません。
NHK-FMの『夜のプレイリスト』を聴きながら寝てるんですが、
当然、スターレス髙嶋 (高嶋政宏)の週も聴きました。
ロック・マニア俳優・高嶋政宏さんが選んだのは、
『地獄のロック・ファイアー - キッス』
『勝手にしやがれ!! - セックス・ピストルズ』
『レッド - キング・クリムゾン』
『アニマルズ - ピンク・フロイド』
『ペット・サウンズ - ビーチ・ボーイズ』
の5枚のアルバムだったんですが、
キッスとキング・クリムゾンの『レッド』は絶対かかると予想出来たし、
高嶋政宏さんはパンクが好きだからセックス・ピストルズも予想内だし、
ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』は予想外だったけど、
どこか他の番組で、ビーチ・ボーイズについて語っていたのを聞いた覚えもあるので
5枚とも驚きの選曲(選アルバム)ってのは無かったかな。
ピンク・フロイドの代表アルバム、一番良いアルバムを選べっていうのなら
『アニマルズ』じゃないと思うんですが、
番組の趣旨が、そのアルバムが人生にどのように関わったのか――なんで、
高嶋政宏さんがハードロックやパンク大好き少年だった頃、
音楽知識豊富な友達のお兄さんから、
「君達、こういうのも聴きなさい」と
『クリムゾン・キングの宮殿 - キング・クリムゾン』
『レッド - キング・クリムゾン』
『アニマルズ - ピンク・フロイド』
の3枚のアルバムを貸してもらったのが、
プログレ人生の始まりだったらしいです。
しかも『クリムゾン・キングの宮殿』より先に『レッド』を聴いたため、
雛鳥が生まれてから一番最初に見た者を親だと思う(刷り込み)ように、
高嶋政宏さんにとって『レッド』が最高のアルバムになったようです。
同様に、初めて聴いたピンク・フロイドが『アニマルズ』で、
シンセサイザーによる音作りや心が安らぐサウンドに嵌ったみたいです。
しかし……、ハードロックやパンクからキング・クリムゾンはわかるんですが、
ハードロックやパンクからピンク・フロイドにいくのは、
音楽を許容する(キャパシティ)広さが無いと難しいような……。
私がプログレを聴き始めた頃は、
キング・クリムゾンやイエスやELPみたいなのを求めていたので、
ピンク・フロイドを聴いても、いまいち良さがわからなくて、
(ジェネシスもそうなんですが)何十回と聴いて、
これは凄い! と、やっとわかった(好きになった)感じっす。
『ペット・サウンズ』は、高嶋政宏さんが23歳くらいの頃、
音楽仲間の COSA NOSTRA の桜井鉄太郎さんから手渡されて
初めて聴いたそうです。
実際に聴いた回数では無いですが、
『地獄のロック・ファイアー - キッス』は1回くらい、
『勝手にしやがれ!! - セックス・ピストルズ』は10回以上、
『レッド - キング・クリムゾン』は200回以上、
『アニマルズ - ピンク・フロイド』は50回以上、
『ペット・サウンズ - ビーチ・ボーイズ』は100回以上、
――くらいのイメージで、私は聴いているかな。(※この駄文を書いていた当時)
私は、キッス(というかハードロック)には興味が無いし、
ロックの定番アルバムによく選ばれる『勝手にしやがれ!!』も、
ムーブメントやブームやターニングポイントとして重要なのは理解出来るんですが、
音楽的な内容が、純粋にアルバムを聴いただけだと、
そんなに凄いアルバムか? ってのが素直な感想で、
セックス・ピストルズにも興味が無いです。
(ジョン・ライドンのPILには興味があるけど)
『勝手にしやがれ!!』を聴くのなら、
1960年代のガレージロックかノイ!を聴いた方が良い。
ってのが私の見解っす。
関係ないけど、私が『夜のプレイリスト』みたいに、
私の人生と共に在った五枚のアルバムを選ぶとすると――
『フロム・A・トゥ・ONE - ダリル・ホール&ジョン・オーツ』
※私が初めて買ったアルバム。
プログレやサイケを聴く前はホール&オーツが一番好きだったので。
(新曲2曲入りの)ベスト盤なので、ホール&オーツの代表曲の八割は聴けてお得。
『ドアーズ ■スーパーセレクション■ - ドアーズ』
※1990年代の中頃までは、街の小さな電器店やカメラ店の店前のワゴンや、
スーパーや書店なんかで、二枚で千円くらいの安いCDを売っていたんですよ。
JASRACのシールは貼ってあるけど、
その当時、日本での権利関係があやふやだった
1960年代や1970年代の洋楽を勝手に編集して売ってたっす。
そこで私が買ったのが、
ドアーズの『ハートに火をつけて』と『まぼろしの世界』の曲を編集したCD。
「君を見つめて」
「エンド・オブ・ザ・ナイト」
「放牧地帯」
の3曲は入ってなくて、
「音楽が終ったら」で始まり、「ジ・エンド」で終わる、
そのCDを部屋を暗くして何度も何度も聴いていたっす。
『ビッグ・アーティスト・ベスト・コレクション ハナ肇とクレイジー・キャッツ - ハナ肇とクレイジー・キャッツ』
※落ち込んでいる時にドアーズを聴いて、もっと落ち込んでいたので、
(ラジオなどで数曲聴いて「だまって俺について来い」とか好きだったので)
その対極といえるクレイジー・キャッツ(クレージーキャッツ)を買ったっす。
今のままの自分でいいんだ……なるようになるさ。
と元気付けるため、前向きになるために繰り返し繰り返し聴いていたっす。
『危機 - イエス』
※私が本格的なプログレのアルバムを初めて聴いて感動したのがイエスの『危機』。
(もしくは、先輩から借りたキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』なんですが、
どちらを先に聴いたか憶えていない)
イエス(プログレ)を聴き始めた頃、とにかく数多く聴きたいので、
中古CDを買っていた(後で新品を買いなおしたけど)んですが、
イエスのアルバムのライナーノーツなどに、
『危機』が傑作だ、イエスの代表作だと書かれていて、
いつか買おうと思ってたんですが、
中古で輸入盤の『CLOSE TO THE EDGE』ってアルバムを買って聴いたら、
もの凄く良くて、何度も何度も聴いたんすよ。
後でそれが邦題が『危機』だと知って納得って感じだったんすが……。
(本格的な)プログレとの出会いってことで。
んで、5枚目なんすが……選べなくて……。
『クリムゾン・キングの宮殿 - キング・クリムゾン』
でもいいんですが……。
キース・エマーソン(キーボーディストの凄さ)を初めて知って幾度も聴いた
『エマーソン、レイク&パーマー - エマーソン、レイク&パーマー』
も捨てがたいし……。
『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート - ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』
の暴力性には衝撃受けたし……。
ホール&オーツを聴く前に、
イエロー・マジック・オーケストラの「TECHNOPOLIS」「RYDEEN」に衝撃を受けたんですが
当時はアルバムを買う(アルバム通して聴く)こともなかったから
『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』は選べないし……。
それで結局、上記の4枚に比べると私に与えた影響は弱いんですが、
ソフト・ロックの良さを、素晴らしさに感動したアルバムってことで。
『ビギン - ミレニウム』
※サイケでソフトロックなこのアルバムを初めて聴いた時、
夢の世界というか、この世のものではない何か、至福を感じたので。
『フロム・A・トゥ・ONE - ダリル・ホール&ジョン・オーツ』
『ドアーズ ■スーパーセレクション■ - ドアーズ』
『ビッグ・アーティスト・ベスト・コレクション ハナ肇とクレイジー・キャッツ - ハナ肇とクレイジー・キャッツ』
『危機 - イエス』
『ビギン - ミレニウム』
の五枚より、同じかそれ以上に好きなアルバムはありますが、
人生に関わったアルバムとなると、これかな……。
プログレやサイケについて右も左も分からない頃、
何を買ったらいいのか手探りで、ガイド本なんかを参考にするしかなくて、
(まだネットをする前で)
そこでロックの定番アルバムや名盤に絶対選ばれてるのが
ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』なんですよね。
んで、凄い期待して聴いたんですけど……
良いけど……、そんな言うほど稀代の名盤か?
ってのが素直な感想で、良さがわからなかったんですよ。
でも、音楽(ロックやポップス)に造詣が深いミュージシャンや音楽評論家が
こぞって大絶賛するんで、私の感性が鈍いんだろうと何度も何十回も聴いたっす。
同じビーチ・ボーイズの「グッド・ヴァイブレーション」なんかは、
一発で大好きになったんですが、
『ペット・サウンズ』の曲の数々は難しい(けっして難しくはないけど)
というか、ポップでメロディアスなのに、なんか暗くて寂しげな感じがして、
とっつきにくくて何度聴いても馴染めない音楽だったっす。
それでも何十回と、好きになるまで聴いてやれって感じで聴きこんで、
なんとか良いアルバムだな。って思うとこまできました。
その後、当時未発表だった『スマイル』を聴いて、一発で大好きになり、
私的には、『ペット・サウンズ』は得体の知れない何かで、
『スマイル』の方が大名盤って感じだったっす。
でも少し経って、
『ペット・サウンズ』のステレオ・ミックスを聴いてビックリしたんですよ。
こんな素晴らしいアルバムだったんだ! と改めてわかった(再認識した)んすよ。
それまで私が聴いていたのは、オリジナルのモノラル・ミックスだったので、
(ブライアン・ウィルソンは右耳が不自由らしくて、
当時モノラル・ミックスしか作られてなくて)
ステレオ・ミックスを聴いてなかったので……。
だから、オリジナルのモノラル・ミックスの『ペット・サウンズ』を聴いてピンとこない人は、
騙されたと思ってステレオ・ミックスを聴くことをお勧めします。
標題:ブライアン・ウィルソンのペット・サウンズ
分類:音楽>洋楽>ポップス>サイケ>ソフトロック
■題名:
PET SOUNDS
ペット・サウンズ
メンバー:
BRIAN WILSON
ブライアン・ウィルソン
DENNIS WILSON
デニス・ウィルソン
CARL WILSON
カール・ウィルソン
MIKE LOVE
マイク・ラヴ
AL JARDINE
アル・ジャーディン
BRUCE JOHNSTON
ブルース・ジョンストン
発表年:1966年
製作国:アメリカ
評価:S ★★★★★☆
(S ★★★★★★でもいいんだけど、
私的には『スマイル』の方が好きなので)
■曲目:
01. WOULDN'T IT BE NICE
___素敵じゃないか
02. YOU STILL BELIEVE IN ME
___僕を信じて
03. THAT'S NOT ME
___ザッツ・ノット・ミー
04. DON'T TALK (PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER)
___ドント・トーク
05. I'M WAITING FOR THE DAY
___待ったこの日
06. LET'S GO AWAY FOR AWHILE
___少しの間
07. SLOOP JOHN B
___スループ・ジョン・B
08. GOD ONLY KNOWS
___神のみぞ知る
09. I KNOW THERE'S AN ANSWER
___救いの道
10. HERE TODAY
___ヒア・トゥデイ
11. I JUST WASN'T MADE FOR THESE TIMES
___駄目な僕
12. PET SOUNDS
___ペット・サウンズ
13. CAROLINE NO
___キャロライン・ノー
(※下記 40thアニヴァーサリー・エディション)
『PET SOUNDS (STEREO VERSION)』
『ペット・サウンズ (ステレオ・ヴァージョン)』
(※省略)
■雑記・感想:
名盤だけど、ビートルズの『リボルバー』や
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
と比べると、アルバムジャケットが酷いと思う。
『ペット・サウンズ』の
モノラル・ミックスとステレオ・ミックスは、
色々なバージョンがあるみたいですが、どれが良いのかわかりません。
『THE PET SOUNDS SESSIONS ペット・サウンズ・セッションズ』
では、ステレオ・ミックスはもちろん、ボーカルのみ、
カラオケ (バッキング・トラック)のみ、などのバージョンが聴ける。
■おまけ
『爆笑問題の日曜サンデー』の「ここは赤坂応接間」に、
高嶋政宏さんがゲストで出るみたいです。
ゲストの好きな曲をBGMでかけるんですが、
99%の確率で、キング・クリムゾンの「スターレス」だと思う。
裏を突いてキッスの曲かもしれないけど……。
と予想したんすが、ゲスト(高嶋政宏)の好きな曲は、
バルナバス・フォン・ゲッツィの「夜のタンゴ」でした。
まったくの予想外で、しかもウンコ落ち……。
湯船で寝て起きたらウンコが浮かんでいたり、
舞台上で排尿したり、
高嶋政宏さんは泌尿器官が弱く、肛門が緩いみたいなんで、
堂上総合病院で森山先生(高嶋政伸)に手術してもらったほうがいいと思う。
『スマグラー おまえの未来を運べ』の河島精二役は、
演技じゃなく素だったんだなぁ。それでSMに目覚めたのかな。
『プログレ三昧』では(プログレ関連の番組に出演する時は)
ウンコ話だけは止めてほしい……。