サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 中村隆太郎と小中千昭の神霊狩 / GHOST HOUND

「好きなもの目録 その178 神霊狩 / GHOST HOUND」を欠番にして、
「気になるもの目録」に変更しました。


神霊狩 / GHOST HOUND』は、
穴というかダークホースというか、知られざる良作かな。
タイトルやキャラデザから想像するのとは違った
ソウルテイカーがミュータントと闘うみたいなイメージ?)
ちょっとハードで、精神世界的なアニメで、
良い意味でこちらの期待を裏切ってくれます。
監督と脚本が『serial experiments lain』コンビだってんで注目して観たんすよ。

キャラクターデザインは、『地獄少女』なんかが有名な岡真里子
キャラデザは萌え系です。
岡真里子のキャラデザが悪いってわけじゃないんですが、
私の好みからいって、この世界観にあうキャラデザは、
Production I.G の他の作品のようなリアル系か、
lain』つながりで安倍吉俊とか、
モスマンつながりで、『世紀末オカルト学院』っぽいキャラデザとか、
私が『ベターマン』好きなんで、
木村貴宏とかだったら最高に好きなアニメだったんですが……。
キャラデザが私好みじゃない……ってとこだけが残念な作品です。

中村隆太郎監督は、残念なことに、お亡くなりになっちゃったんだよなぁ。


標題:中村隆太郎小中千昭神霊狩 / GHOST HOUND

分類:アニメ>テレビ

■題名:神霊狩 / GHOST HOUND

監督:中村 隆太郎

キャラクターデザイン・総作画監督:岡 真里子

シリーズ構成・脚本:小中 千昭

声優:
小野 賢章
保志 総一朗
福山 潤
矢島 晶子
立木 文彦

発表年:2007年~2008年

製作国:日本

評価:C ★★○
(アニメの評価は辛めに付けているので、
C だからといって評価が低いわけではありません)

■内容・雑記:
※ウソしか書いてません。

<登場人物>
平田 篤司:
本アニメの主人公。
北海道釧路湿原にあるBPL(生工食糧研究所)所長。
チャンディーやベへモットなどのバイオ生命体を作るのが趣味。
UFOに遭遇したり、小さい女の子?を見たり、
ベッドに縛られ「オネェーちゃーん」と身体をくねらせながら泣くのが日課
月に二回、東京から九州まで小料理屋のウーロン茶を飲むために通っている。
平田篤胤が名前の由来か?

古森 太郎:
幼い頃に、誘拐され姉を亡くすという事件にあい、
心的外傷後ストレス障害PTSD)を発症している。
そのせいで、シスコンでロリコンという複雑な性癖を持つ。
好きな年下の小学生に
「キミはボクのオネェチャンたい!」と言うのが
相手を落とすときの決め台詞。
あと女装も好き。
ロリエ・ノワールの硬膜を移植されているので、
脳内で変な人物(インスペック)を見ることも。
ラジオ好きなので、朝鮮中央放送と韓国のラジオ局の電波を避けて、
なんとかTBSラジオの『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴こうと奮戦していたが
ラジコなどインターネットで全国のラジオ番組が雑音無く聴けるようになったので、
諸星大二郎の漫画に登場するオリオンラジオ(オリエンタルラジオじゃないよ)
を聴こうと深夜にチューニングしている。

古森 良弥:
太郎の父。
東京で音楽プロデューサーをしていたが、
所有していたフェラーリに、石野卓球がチンコをなすりつけ
「ここから腐る」と言ったことにショックを受け田舎の酒蔵を継ぐ。
膨大なジャズ・コレクションを所有するジャズキチガイ
アヴァンギャルド系(ジョン・ゾーンとかかな)が好き。
プログレ板を荒らすのがストレス解消法。

大神 信:
けいおん!』の影響でギターを始める。
ザコンの年上好きのツンデレ(デレはあまりない)。
ワコを守るため通販でナイフを購入し、
王の柱(犬神形態)が使えるようになったので
世界の果てを目指し夜道をドライブ。

田辺 早苗:
信の母。17歳教
顔や姿を一言で表すと、幽霊。
夜中に突然やってきて、怖い顔をする。って特技がある。

貝原 直人:
早苗の愛人。
別名スナーク。スナックさなえから付ける。

瘧師 慧:
船ですれちがうスナークの読んでいた『もやしもん』に興味を引き杜氏になる。
信をオニギリで手懐ける。
貝原邸の焼け跡で、恋敵と未来の嫁姑戦争。

大神 姫子:
信の祖母。黒目がち。
卑弥呼から名前つけたのかなぁ?
若い頃はその美貌から政界関係者を誑し込む。
この婆さんと結婚した信の祖父のイメージがまったくわからない。
ひょっとして単性生殖?

加畠 憲子:
姫子を裏で操り、九州独立を画策する。
ほくそ笑ませたら、夜神月か加畠憲子かという横顔がステキなおばさま。
信をわざと怒らせ、祖母の姫子を呪い殺させ、計画通り。

中嶋 匡幸:
東京からの転校生。
貧乏で転入先の制服(学ラン)が買えず、
前の学校の制服(ブレザー)かジャージを着ている。
危機になると、「ウェポンセレクト!」とゲームの世界に現実逃避。
父親譲りの性癖で、大人の女好き。
後輩のポニーテールの可愛い娘にコクられるがガン無視。

中嶋 康弘:
匡幸の父。脚フェチ。

中嶋 智香:
匡幸の母。落ちゲーマニア。

鳳 麗華:
匡幸の父と匡幸を、巨乳で美脚の悩殺ボディで落とす。
和装で髪型を変えた方が美人になる。

星野 道男:
モブキャラと思わせて、けっこう重要なキャラ。
(こういう細かい演出が好き)
着ぐるみパジャマを着ることにより魂抜けが出来る。
土地の怖い話や噂話に詳しい。
パスワードを盗み見て不正アクセスしたり、
煙草を吸っていた先輩をチクるなどお茶目な面も。

駒玖珠 都:
神様で小学生!略して『かみしょ!』
いろんな人の魂や神が憑依する。
野原しんのすけとか、R・ドロシー・ウェインライトとか。

駒玖珠 孝仁:
都の父。
Le Pommier のマカロンの菓子折りなんかを、
玄関先に叩きつけたり、ゴミ箱に放り込んだりする
モノを大切にしない一面を持つ。
稗田礼二郎みたいな妖怪ハンター
アカシックレコードで、地球、宇宙の歴史を読みふける。
アカシックレコードのイメージって、巨大な図書館ってのが一般的なのかな。
将来的には、ノートパソコンとかモバイル一つあって、
膨大なファイルがその中に――ってなるような)

鈴木 誠一:
公安の人間なのに、中学生に脅されまくり、機密情報教えまくり。
「わかれば、話す……」

※『少女革命ウテナ』『ベターマン』『THEビッグオー』『かみちゅ!』『STAR DRIVER 輝きのタクト
などの小ネタがわかり辛くてすみません。
ウソしか書いてません。


ストーリーは、
九州の柳川近辺とおもわれる小さな町。
PTSDを克服するため古森太郎は、幼い頃に誘拐監禁された因縁の場所、
ダム底の病院に、大神信と中嶋匡幸の三人で出かける。
二人も心に傷を負っていた。
そこで三人は、体外離脱・魂抜けを経験し、
神霊がうじゃうじゃいる幽世(かくりよ)を垣間見る。
匡幸の父が勤める大日本バイオインダストリーズでの研究とは?
信の家・大神拝霊会が新しい教祖に据えたのは、
太郎の姉の生まれ変わり・駒玖珠都。
竜の姿で降りてくる神の正体とは――。


このアニメは、登場人物の身長差がけっこうあります。
同じ中学2年生の主人公三人組みでも、大中小と差があり、
(中学生くらいの頃だと、一番背の低い人と高い人との差ってけっこうある)
太郎と大人の人が並ぶとよけい太郎の背の低さが目立ちます。
アニメでこんなキチンと身長の違いを描写しているのがめずらしい。
それがちゃんと最終話でいかされるってのが、また良い。
女装して敵陣(大神家)に忍び込むってのは、
ヤマトタケル熊襲を襲った逸話のオマージュなのかな。

太郎、信、匡幸、道男の四人は、話が進むと親友になっていくんですが、
子供の頃や学生時代に仲が良かったグループが、
大人になると離れていく現実をみて、
俺達はずっと友達でいよう!と決意するのをみて――
私も、子供の頃の友達は一生の友達って思ってたんですが、
実際、今も付き合いがあるのは、
ほとんど大学の頃のサークルの友人や先輩・後輩だなぁ。
立場や仕事、住む場所・世界が違うと自然と離れていくなぁ。

最後の2話が、話をまとめるために駆け足で、
(偶然、主要キャラクターが一箇所に集まり、
それぞれの持っている情報を交換して解決策を練るとか)
それぞれの現象や出来事の解決や答えが明確に提示されていないのが
(黒い巨人は、本当に太郎と姉を誘拐した男の霊か?
単独犯なのか組織が介在しているのか?とか
平田先生がUFOに遭遇したり、小さい女の子を見たのは
本当か?それとも脳の症状か?とか)
消化不良といえば消化不良かな。
まぁハッキリとした答えを提示されるより、
視聴者にあれこれ推察させる方が想像力が働いて良いっていえばいいかも。

最後の鳥居を壊して竜が降りてくる場面、
諸星大二郎の「海竜祭の夜」を思い浮かべたっす。

一応、原作が士郎正宗なんで、
攻殻機動隊つながりか
電話での会話なんかで殿田塾三羽烏とか出てきます。

魂抜けした初期の姿が、スケルトン・キューピーというか
ホムンクルス形態で面白いっす。
なぜに耳と尻だけ肌色?

音楽・音響が凝ってるんすよ。
いい音響システムやヘッドホンで聴けば、怖さや臨場感がやっぱ違うんだろうなぁ。

神霊狩』の平田篤司
ガサラキ』の西田啓
TEXHNOLYZE』の吉井一穂
こーいったクセのある脇役が活躍するアニメがもっと観たいなぁ。

あっ! 最後に何回も書きますが、
このブログ、ウソしか書いてませんから
信用しないでね。