このアニメ『Sci-Fi HARRY （サイファイハリー）』は
ちょっと誰にでもお勧めってわけではないです。
でもなんか好きなんですよね、雰囲気とか。
まず一番にキャラデザが好きなんすよ。
そのぷっくりとふくらんだ下唇とか、
ちょっと他のアニメでは見られない
エロティシズムがあるキャラクターデザインなんですよ。
同じ高橋しんやキャラデザの『フォトン』から比べると
格段に進歩、洗練されていてアメリカナイズされた感じです。
このキャラデザを気に入った人は
『影 Shadow』っていうアニメを観て見るのもいいかも。
でも監督が違うので『ハリー』よりは面白くないです、エロいけど。
次に飯田譲治原作のダークなオカルトめいた世界観。
今では陳腐なネタに思える超能力をテーマに
『エヴァ』のシンジくんを百倍うじうじさせたような主人公
ハリーを中心に物語が進みます。
ちょっと、『シックス・センス』のネタみたいなトリックもあるし。
そしてキャラクターが結構いっちゃってる。
特にジノリ、声優のゆかな（野上ゆかな）の演技がもうヒステリーに
病的で今で言うヤンデレってやつです。
で、私が特に好きなキャラクターが出てくるんですよ。
ターニャ、ミーシャっていう姉妹、スラヴ系かな？
初めてこのキャラが出てきて第一声を聞いたときは
度肝を抜かれましたよ！
なんだ……この声。
今まで全く聴いたことのない奇妙な声。
オーソドックスで定番なものか、極端に変わっているものが
好きな私はそのキャラデザと相まって
一発で好きになってしまいました。
それで、あまり声優に興味がない私が
その回のエンディングを注視したんですよ、
声優が誰か確かめるために。そしたら
「金田朋子」
となっているわけです。
その時、その名前が脳にインプットされました。
まぁ、彼女のその後の活躍は皆さんご存知でしょう。
この起用があって同じ小寺監督の『ボンバーマンジェッターズ』で
主役に抜擢されたのかもしれません。
『ボンバーマンジェッターズ』は数話しか観てないんですが
最終回は泣かせると、もっぱらの評判です。
話は『ハリー』に戻って、ちょっと悪い点は
話のテンポが遅いのと、作画、アニメがあまり動かない事。
最後ハリーがある人物と融合するんですが、
その絵が左右で違う顔って感じで、
いかにも二人が合体しましたって感じな絵でストレートすぎて、
もうちょっとマイルドに姿形は女の子だけど
目だけハリーとか、髪の毛の色がハリーだとか、
暗示するような感じの方がよかったような……。
すみません、出過ぎた真似っすね。
あとOPを大平晋也（原田慎之介・名義）、橋本晋治、松本憲生、
が手掛けてます。
（※2008年11月に上記の駄文を書いた時、
湯浅政明が手掛けたんじゃないかな――と間違ったこと書いてました。すみません）
とにかく高橋しんやキャラデザのアニメが
また観たいなぁ。
標題：小寺勝之と高橋しんやの Sci-Fi HARRY サイファイハリー
分類：アニメ＞テレビ
■題名：Sci-Fi HARRY サイファイハリー
監督：小寺 勝之
原作：飯田 譲治
音楽：池 頼広
発表年：2000年～2001年
製作国：日本
評価：C ★★△くらい
■雑記：
主人公（ハリー）がウジウジしていて話も暗くてあまり面白くないけど、
高橋しんやのキャラデザがなんか好きで観ていたら、
とんでもない声が聴こえてきて、それが金田朋子との出会いだったっす。
ネット住民というかアノニマスみたいなのが黒幕だったような……。
小寺勝之と金田朋子好きは『ボンバーマンジェッターズ』、
高橋しんや好きは『影 Shadow』を観てみれば。
