サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その385 ブレイク・エドワーズのピンク・パンサー

昨日の夜、
NHK-FM『ジャズ・トゥナイト』の「マンシーニとジャズ」
を聴きながら寝たんで。


小中学生の頃の私は、漫画や映画など
ジャンルで言えばギャグやコメディものが大好きで、
恋愛ものは恥ずかしくて、
主人公などが波乱万丈の人生(過酷な運命)を送るシリアスなものは
辛くなるんであまり読んだり観たりしてなかったっす。
小学生の頃好きだった漫画は、
赤塚不二夫の『おそ松くん全集』『オッチャン』『ニャンニャンニャンダ』など、
古谷三敏の『ダメおやじ』、楳図かずおの『まことちゃん』、
田村信の『できんボーイ』、山上たつひこの『がきデカ』『快僧のざらし』、
そして鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』と、私の脳内はギャグ偏重でした。
中学生になりテレビで映画をよく観るようになっても、
ジョン・ランディスの『アニマル・ハウス』『ブルース・ブラザース』、
『フライングハイ』『1941』『メル・ブルックス/新サイコ』
Mr.BOO! ミスター・ブー』などコメディ映画が大好きだったんすが、
特に『ピンク・パンサー』シリーズが好きで、
丁度その頃、『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』が上映されてたんで
映画館に観に行ったんすが、
ピーター・セラーズが亡くなっていてクルーゾー警部は登場せず、
映画の内容も微妙だった思い出っす……。
そんな私の人格形成に影響を与えた『ピンク・パンサー』シリーズを目録に。


標題:ブレイク・エドワーズピーター・セラーズピンク・パンサー

分類:映画>洋画>コメディ

■題名:
THE RETURN OF THE PINK PANTHER
ピンク・パンサー2
THE PINK PANTHER STRIKES AGAIN
ピンク・パンサー3
REVENGE OF THE PINK PANTHER
ピンク・パンサー4

監督:
BLAKE EDWARDS
ブレイク・エドワーズ

音楽:
HENRY MANCINI
ヘンリー・マンシーニ

出演:
PETER SELLERS
ピーター・セラーズ
HERBERT LOM
ハーバート・ロム
ANDRE MARANNE
アンドレ・マランヌ
BURT KWOUK
バート・クウォーク
GRAHAM STARK
グレアム・スターク

吹替声優:羽佐間 道夫

アニメ:
RICHARD WILLIAMS (※『ピンク・パンサー2』『ピンク・パンサー3』)
リチャード・ウィリアムズ

発表年:
1975年
1976年
1978年

製作国:
イギリス
アメリ

評価:
A ★★★★★
A ★★★★☆
B ★★★◎
(私の思い入れで評価甘め)

■雑記:

ピンク・パンサー2
ダイヤモンドの「ピンク・パンサー」が盗まれ、
捜査を担当するクルーゾー警部ピーター・セラーズ)は
怪盗ファントムのリットン卿(クリストファー・プラマー)が怪しいと
妻のクローディーヌ(カトリーヌ・シェル)を尾行するが……。

ネタバレっすが、クルーゾーがクローディーヌを追い掛け回しているうちに、
リットン卿がピンク・パンサーの探索をして犯人を見つけるっす。
まぁ……、犯人は夫が退屈そうなんで妻が退屈しのぎにやったみたい。
クルーゾーの行動に精神を病んだドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)が
暗闇でドッキリ』みたいにクルーゾーを殺そうとする。
『2』なんで、『ピンクの豹』の続編と勘違いするんすが、
ピンクの豹』ではクルーゾー警部は脇役なんで、
どっちかというとクルーゾー警部が主役の『暗闇でドッキリ』の続編。


ピンク・パンサー3
クルーゾーのせいで精神病院送りになったドレフュスは、
病気から回復し退院の運びになったがクルーゾーと接触し病気が悪化する。
病院を脱走したドレフュスは、犯罪組織のボスになり
物体消去機を手に入れるためにファスベンダー博士父娘を誘拐し、
物体消去機で世界を脅しクルーゾー暗殺を要求する。

エンディングのアニメで『ジョーズ』のパロディが出てくるんすが、
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』
『トラック野郎 度胸一番星』
『恐竜・怪鳥の伝説』
『フライングハイ』
なんかでも『ジョーズ』のパロディがあるんで
やっぱ当時は凄い影響があったんだなぁ。
悪の組織が世界に脅威を与える『007』シリーズっぽいんすが、
ドレフュスが古城でパイプオルガンを弾いて世界を脅迫するのが
少しだけ『ルパン三世 ルパンVS複製人間』っぽいかな。
ファスベンダー博士に言うことを聞かせるため
ドレフュスが娘を拷問するんすがエロいことではなく黒板を引っ掻くだけっす。


ピンク・パンサー4』
フレンチ・コネクションのボスのドゥーヴィエは、
ニューヨークのマフィアの信頼を得るため、有名なクルーゾーの暗殺を目論む。
車泥棒がクルーゾーの身代わりで死に、
フレンチ・コネクションはニューヨーク・マフィアと香港で取引をすることに。
フレンチ・コネクションを追い、クルーゾーとケイトー(バート・クウォーク)と
ドゥーヴィエに捨てられた愛人のシモーヌ、そしてドレフュスも香港に向かう。

後半は香港が舞台でケイトーが活躍するんで
Mr.BOO! ミスター・ブー』みたいな感じ。
クルーゾーとケイトーが空手(ごっこ遊び?)をしたり、
『2』で日本料理店が出てきたり、
グリーン・ホーネット』のカトーと関係あるのかと思って
ケイトーは日系だと思ってたんすが中華系みたいっす。


クルーゾーのドタバタ・コメディ・アクションが見所で面白いんすが、
ピーター・セラーズは持病があるんで吹き替えだと後で知ったっす。
クルーゾーとケイトーなどによる室内破壊やカーアクションや
失火による炎の演出がシリーズが進むごとに派手になってる。
あとやっぱ『ピンク・パンサー』シリーズといえば、
オープニングとエンディングのアニメとヘンリー・マンシーニの音楽が最高なんすよ。

ピンク・パンサーXトレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー)』は、
ピーター・セラーズの死後に制作されたんで、
ピンク・パンサー3』の未発表映像や過去作の映像を編集し、
インタビュアーが消息不明のクルーゾーの人柄を探るため、
肉親や知人を訪ねるって話なんで全然面白くないかな。

子供の頃、ピンクパンサーの針金人形を友達が持っていて羨ましかったなぁ。
細長いゴム人形で中に針金が入っているんで自由にポーズを決められるんすが、
同じ箇所を動かし続けると中の針金が折れて
ダメになるってのが欠点だったけど……。