サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その321 まつもと泉のきまぐれオレンジ☆ロード

私が好きだった(影響を受けた)人達の訃報が続くなぁ……。
イラストレーター、アニメーターのいのまたむつみ先生が
3月10日にお亡くなりになったみたいです。
私が高校生の時、オタク仲間にいのまたむつみ好きがいて、
その影響で私も、
『GBボンバー』『いのまたむつみ LOVELY COLLECTION』とか買って、
幻夢戦記レダ』のイラストとか見て、
とんでもなく綺麗で可愛い絵を描くなぁ。と驚嘆して、
いのまたむつみの絵は1980年代では突出してました。
まつもと泉萩原一至などに影響を与えたと思うし。


きまぐれオレンジ☆ロード』のまつもと泉先生が
2020年10月6日にお亡くなりになったんですが、
私は鮎川まどかのキャラクターデザインが大好きで、
その後の漫画やアニメなどに、
たくさんフォロワー的キャラが作られるほどの影響があったので残念です。

1980年代中頃の『週刊少年ジャンプ』の黄金期(少年漫画)の中で、
まつもと泉桂正和の描く女の子の絵は飛びぬけて可愛かったんすよ。
北条司も絵が上手かったんすが少し劇画調で可愛いより美人って感じの絵だったし。
前にも書いたんすが、
きまぐれオレンジ☆ロード』の画風は、初期は江口寿史っぽくて、
中後期はいのまたむつみっぽくなり、アニメとの親和性があったかな。
いのまたむつみの影響を受けてたと思うんですが、
アニメの『きまぐれオレンジ☆ロード』のキャラクターデザインが
当時いのまたむつみのライバルと目されていた高田明美ってのが
なんでだろう? と私は思ったかな。
アニメの『うる星やつら』『魔法の天使クリィミーマミ』などの
キャラクターデザインで人気あったからかな。
高田明美も上手いんでいいんですが、
出来ればいのまたむつみのキャラデザがいいと思うんすが、
当時の私は宮崎駿以外の(テレビ)アニメに興味なかったので
結局アニメの『きまぐれオレンジ☆ロード』は観てないんすが、
レコード屋でアルバム買うと好きなポスターが貰えるってのがあって、
(買ったのは洋楽なんすが)
高田明美描く鮎川まどかが横たわる
等身大のパステル調イラストのポスターを手に入れたなぁ。

まつもと泉系の画風というかアシスタントなど影響を受けた漫画家は多いっす。
萩原一至岡崎武士、鶴田洋久、水原マサキ、などなど。
鮎川まどかは当時の中森明菜がモデルだと思うんすが、
きまぐれオレンジ☆ロード』のパクリ……影響を受けた漫画も多かった。
大友克洋系の画風から江口寿史系の画風に変わった遊人
さらにまつもと泉系の画風に変わり
きまぐれオレンジ☆ロード』のキャラ設定でエロ漫画スレスレの
『ANGEL』を発表して大ヒット!
週刊少年マガジン』では『週刊少年ジャンプ』に対抗して
カジワラタケシの『彼女はデリケート!』で巨乳の衝撃……。
カジワラタケシにしまきとおる)は
『ANGEL』『校内写生』などで遊人が人気になると
まつもと泉系の画風だったのが遊人系の画風に変わったかな。
あと、萩原玲二の『勝手にジャンキィロード』などなど。

鮎川まどかの耳上というか耳に被った横髪のウェーブが特徴的で
正面から見るとギザギザになっているのが当時は新鮮だった。
バブル時代になる前って、なぜか不良少女が流行ったんすよ。
(今のヤンギャルとは違うかな)
喧嘩が強く頭は良いけど学校(社会)に反抗的な不良少女
(美少女に限る)が主人公にだけはツンデレってのが
気の弱いオタク男子の琴線に触れる。
佐藤宏之の『プリーズMr.ジョックマン』の白石文とか
画風は違うけどキャラ付けなんかが、
鮎川まどかっぽいなぁと当時思った。
(『気分はグルービー』のヒサコとかの方が早いけど)

まつもと泉は『きまぐれオレンジ☆ロード』後の
『せさみ☆すとりーと』が『めぞん一刻』(音無響子)っぽくて
期待したんすが未完みたい。


鮎川まどかという最高のキャラクターを生み出したので目録に。


標題:まつもと泉きまぐれオレンジ☆ロード

分類:漫画>少年漫画>ラブコメ

■題名:きまぐれオレンジ☆ロード

作者:まつもと 泉

発表年:1984年~1987年

製作国:日本

評価:保留

好きなもの目録 その33 とり・みきのポリタン

『豪の部屋』のとり・みき先生出演回を観たんですが、
『セクシー田中さん』のドラマ化問題とかと似たようなトラブルで、
『クルクルくりん』のドラマ化で
とり・みき先生が『週刊少年チャンピオン』の編集部と揉めて秋田書店を出ることになり、
とり・みきは他の出版社に回状が回り干されて漫画家廃業になると思ってたんだな。
しかし、編集者って漫画家同士を交流させないようにして孤立させ
自分達の都合の良いように動かそうと、支配するみたいで恐いっす。
前から、とり・みき江口寿史の漫画は共通点があるなぁ。と思ってたんすが、
やはり、とり・みき江口寿史を意識していたんだなぁ。

下記は、2010年7月に
『裏とり - とり・みき
『NANTOKA NARUDE SHO! - 江口 寿史』
を読み返した時に書いた駄文の再録。
とり・みき江口寿史のギャグ・センスというかネタってけっこう似ていたんだな。と思う。
レトロで決して熱くなりすぎないクールさというか。
1960、70年代のマンガのキャラや特撮、アイドルなんかを、
読者が知っていようが知っていまいが、当然のように登場させ、
読み手の裏をかく、捻ったオチ。なんかが似ているような。
私は1980年代中頃には江口寿史の絵が、
なんかほんとにクールでオシャレで好きだったんですよ。
(『すすめ!!パイレーツ』の頃は、ギャグは面白いんだけど絵が好きじゃなくて)
その一番のっていると思われる頃に、白いワニがきて……。
まぁ、イラスト一枚描くだけで(雑誌の表紙とか広告のポスターかな)
その当時で百万とか二百万貰えたとかの噂も聞くので
漫画描くのバカらしくなったのかも。
江口寿史のギャグの感覚が、
上條淳士の『To-y』のギャグに影響与えたと私は思うんですけど。
んで、『なんとかなるでショ!』読み返してみて
オカマのトーマス兄弟って出てくるんですが、
ギャグで、人間として最低だってことを自己申告していくんですが、
そこで真性包茎と並んででてくるのが、ある病気。
今、再販とかされているのかよく知らないんですが、
今なら絶対修正受ける単語です。
んでんで、私はとり・みきの最高傑作は『ポリタン』だと思うんですが、
『ポリタン』でも、天知(充血刑事)が
輸血用の血液で病気に罹るってギャグがあって、
1980年代はまだ日本国内ではそれほど問題になってなかったんだなぁ。と
とり・みきも、『クルクルくりん』の頃、絵(画風)が洗練されたんですが、
絵がまだ下手な『るんるんカンパニー』の方がギャグの切れが良い。
ギャグ漫画家は絵が上手くなっていくとギャグの切れが悪くなっていくのか?
その点、鴨川つばめは、
ギャグも絵も最高のキレだった時期が短期間だけあったんだけど
あまりにも神がかっていたんで自滅。
『バラの進さま』とか初めて読んだとき、
(当時『週刊少年チャンピオン』買ったとき、載っていたのでついでに読んだのかな。
後から単行本を買ったけど)
子供なんで、ホモが出てくると気持ち悪くて
(すみません、同性愛者のみなさん。子供なんで他意はありません)
嫌いな漫画だったんですよねぇ。
その後、『パタリロ!』を読むようになったあたりから、ホモ漫画にも慣れました。
そうじゃないと少女漫画読めない(かも)。
今はLGBTとか同性愛に寛容な社会になってきてますが、
昔はホモ(オカマ)をギャグにして笑いを取るのが当たり前だったかな。


何度も書いてるんすが、
私は『マカロニほうれん荘』が読みたくて、
週刊少年チャンピオン』を、週刊少年誌ってものを初めて買ったんすが、
マカロニほうれん荘』が終わって、『Dr.スランプ』が始まったら、
週刊少年ジャンプ』を読むようになったので、
1980年代以降『週刊少年チャンピオン』をあまり読んでいなかったんすが、
とり・みき佐藤宏之などは好きだったので、
るんるんカンパニー』『クルクルくりん』は勿論、
『バラの進さま』『たまねぎぱるこ』や、
『気分はグルービー』『プリーズMr.ジョックマン』
などの単行本を買っていました。

とり・みきの代表作は、
るんるんカンパニー』『クルクルくりん』『愛のさかあがり』
とかなのかな。
とり・みきの漫画を全部読んだわけじゃないけど、
でも、私が一番好きなのは『ポリタン』!


標題:とり・みきのポリタン

分類:漫画>ギャグ漫画

■題名:
充血刑事 じゅうけつでか
ポリタン

作者:とり・みき

発表年:
1984
1985年

製作国:日本

評価:A ★未確定

■内容・雑記:
「充血刑事」
『ポリタン』
刑事ドラマ(『太陽にほえろ!』など)をパロディにした不条理ギャグ漫画。
刑事達のキャラがそれぞれ立っているし、
とり・みきの実験的でアヴァンギャルドなギャグが冴え、
漫画や映画などの懐かしキャラ、その時代の流行をいち早く取り上げたネタなど、
続き物でまとまっているのが読みやすい。
(普通のギャグ漫画とは起承転結が違うので、
わからない人には読みやすくないかな)
当時『コミコミ』をたまに買っていたので、連載時のを何話か読んでいたんすが、
単行本でまとめて読むと、その構成っていうかキャラの連続性っていうか
一係の刑事達のキャラのバランスがほんとに絶妙で、
小憎いギャグ、こんなキャラクターやこんなトリックやギミックがわかるかな。
――みたいな、とり・みきからの挑戦状って感じの漫画。
うろ覚えなんすが、雑誌連載時と単行本では
各話の表紙の絵(扉絵)が違っていたと思います。

「充血刑事」は、週刊少年サンデー1984年創刊25周年記念増刊号に載った、
『ポリタン』の前に描かれた短編。『ポリタン』のプロトタイプ。
主人公は一応、天知。
新舞と南は登場しない。

<一係の刑事>
宮入部長:スライム、アメーバ、粘菌。52歳

天知:
天知茂がモデルか。パラソルチョコが好物。娘がいる。47歳
高血圧でいつも充血している。

北さん:
とり・みきの漫画でかかせないキャラ田北鑑生。43歳
色々な人物を取り調べる。
??. 充血刑事:石田(普通の雑魚キャラ?それともモデルがあるのか不明)
01. MINAMI:『冒険ダン吉』とかに出てくるキャラクターみたい?私の知識不足で不明。
02. FUN, FUN, FUN,:デカパンとハタ坊(『おそ松くん』)
03. MAGMA:マグマ大使
04. GHOST BUSTERS:時代劇の侍……、見た覚えがあるのに喉元まででかかって名前がでてこない。『隠密剣士』とかそんなの。
05. DOG DAY AFTERNOON:なし
06. G-S-BOMB:なし
07. CLIFFHANGER:あしたのナオコちゃん
08. TERRORISTS:なし
09. SAMPLING:スティービー・ワンダー
10. MUTEKI GA ORE O YONDE IRU:なし
11. TELEPHONE:「ねじ式」の主人公の少年
12. CODA:デューク東郷(『ゴルゴ13』)

一ツ橋:コンピュータオセロが趣味。

大問題:西部警察の大門(渡哲也)のパロディ。35歳

比浦:火浦功がモデルか。中西裕(チャッピー)に轢き殺される。29歳

新舞:特徴なし。25歳

南:ヒロインなのかな。

とり・みきの漫画のパターン(よくある漫画のパターン)で、
新入生や新人の女性キャラ(ヒロイン:髪型はショート。原田知世の影響か?)
が突然やってくるっていう始まり。
(『クルクルくりん』「思わず気分はところ天」など)

■感想:
私が特に好きな、感心したギャグは、
時限爆弾の話で、
決められたコマ数を消化すると爆発するコマ限爆弾を回避する北さん。
波止場の効果音が実は……。てのと
最終回のそれぞれの刑事の殉職の仕方なんですが、特に
一ツ橋刑事のコンピュータオセロが生きがいってのが伏線になってるのが。
あと「ねじ式」をパロった漫画とかたくさんあると思うんですが、
北さんと「ねじ式」の主人公の少年との絡み(会話)はよく出来ているな
と当時思いました。


■おまけ

『吉田さん危機一発』
ダンヒルのスモーカーズ・デンタルクリームと
サンスターの“こどもはみがき「プチG」メロンソーダ味”を
6:4でシェイク
グラスのふちには赤穂の塩がまぶしてある
――とくれば、それはジェームス・吉田

基本は『007シリーズ』映画のパロディなんですが、
ジェームズ・ボンドにあたるのがジェームス・吉田。
普段は女子高の校長らしいんですが、授業も担当してるらしく
東森くりん(『クルクルくりん』)に変装したタキタ13に命を狙われたりしているっす。
とり・みき得意の懐かしグッズやレトロなモノがたくさん登場します。

吉田さんが敵に囲まれ危機一発になったとき、
安田成美のアルバムをかけて、
その怪音波により危機を脱出するってネタがあるんですが、
(『じゃりン子チエ』のヒラメちゃん並の破壊力)
そんなに凄いのか?
アウトサイダー・ミュージック好きにとっては、逆に聴きたいんですが。

顔が『ターミネーター』のときのシュワちゃんで、
かつて一世を風靡した漫画家として
葱山するめって登場するんですが、
経歴的に鴨川つばめをモデルにしているっぽい。

あと、太宰治の『人間失格』を地球上にばらまいて
人々を絶望させ自殺させる作戦。とかあるんですが
活字離れで失敗とか……
代わりに漫画――、
山上たつひこの『光る風』あたりにすればよかった。とか書かれているんすが、
今は萌え系の可愛い絵と、なんてことない日常生活の話じゃないと、
誰も読まないんじゃないかなぁ。(『光る風』はその真逆)


『a Heebie-Jeebie ひいびい・じいびい』
その当時のとり・みきの集大成的な漫画で
五十音順にテーマごとのギャグやパロディがある漫画なんですが、
それぞれ別世界で関わりの無いように思えたキャラクターや世界が
最終的にリンクしていくのがカタルシス
私は特に、「さいこと」「ぬい・ぐるみ」の話が好きかな。
「ぬい・ぐるみ」の疎外感というか孤独感、
自分が他人と違い、避けられているんじゃないか?って不安は私にもあり、
首筋のファスナーを確かめては、よかった私は普通の人間だと
精神を安定させてます。

「ほし・の・おう・じ・さま」
帽子の絵(落書き)みたいなコマから、それが変化して
未知との遭遇』のデビルスタワーになったり、
前かがみにまるくなったオバQの後姿になったり、コタツになったりするんですが、
初めて読んだ時、どこが『星の王子さま』やねん。
とまったく意味がわからなかったんですが、その絵が
「象を丸呑みしたウワバミ」だったんすね。
星の王子さま』を読んでないと、まったくわからない。

漫画家とか追い詰められると、白いワニを見るみたいっすが、
とり・みきの場合は、らくだみたいっす。
『ひいびい・じいびい』を読んでからだいぶ後に、
ルイ・アームストロングに「HEEBIE-JEEBIES」って曲があるのを知り
そこからタイトルとったのかな。と思ったり思わなかったり。
意味的には、緊張・心配などからいらいら(びくびく)する気持ち。らしいっすが。


『しゃりばり』
現実、実体験だと思っていた世界が、
実はゲームのバーチャルリアリティだったっていうネタが、
どのくらい前からあるのかよく知らないんですが。
8話までは普通の中世(西洋)の英雄伝説のパロディなんですが、
単行本時に描き下ろした9、10話で、
実はその世界は夢、セラピー(ゲーム)であり、
現実は近未来社会のいちサラリーマンにすぎないってオチになっている。
十字路に立つと自分の未来が見える。
ロバート・ジョンソンは、十字路で悪魔に遭い
ギターが上手くなったという伝説があります。クロスロード)
そこでハンス(田北さん)は、自分の未来がつまらないモノと悟り
ゲーム内に留まろうとするんですが、
そんな現実逃避して元の世界に戻ってこない人へのセーフガードなのか、
ゲーム世界も狂ってくる。
一応美人(ヒロイン)の姫様クリームが、
化粧品の水銀や鉛で丹毒症になり実はブスだとわかる。
最後は、『ビューティフル・ドリーマー』的な終わり。


■その他:
とり・みきの漫画に出てくる最重要キャラクターといっていい
田北鑑生っているじゃないですか。
実物の書店の店員をモデルにしているらしいんですが、
以前からとり・みきとはどういった関係なんだろうと思ってたんですが、
知り合いや友達の漫画家や小説家を漫画のキャラクターにするのが
とり・みきの得意ですが、一般人と思しき人をキャラクター化するのはなぜか?
たんなる友人、大学やサークル時代の知り合いか?
とか思ってたんですが、
『しまった。とり・みき傑作集』のあとがきを小松左京が書いているんですが、
それを読むと、どーも田北くんってのは、こまけん(小松左京研究会)の人らしく、
その繋がりでとり・みきと知り合いなのかもと。
足がくさいという強烈なネタと、あと中日ファンってことくらいしかわからず、
キャラのイメージからSF好きとは、まったく想像できませんでした。

好きなもの目録 その443 鳥山明のDr.スランプ

鳥山明先生の急逝を知り、
フェイクニュースじゃないかと疑心暗鬼だったのですが、
報道機関で3月1日にお亡くなりになったと報じているので
本当なんだと愕然とする……。
去年、寺沢武一先生が68歳でお亡くなりになり、
まだお亡くなりになるような歳じゃないと思ったのですが、
鳥山明先生も68歳でお亡くなりに……残念です。

「好きなもの目録」がもうじき「その444」とゾロ目になるんで、
特に好きなモノを取り上げようかなと思い、
今敏監督の『PERFECT BLUE パーフェクトブルー』にしようかなと
視聴しなおさないと……と考えていたんですが、
『不適切にもほどがある!』(特に第3話)が面白くて、
2024年の冬ドラマで観続けている作品が少ないこともあり、
宮藤官九郎脚本のドラマでまだ観ていない作品を視聴しようと
ここ何週間かずーっと観てたっす。
『不適切にもほどがある!』は1986年の日本が舞台の一つなんですが、
その頃って『週刊少年ジャンプ』の黄金期!
小中高大学生の男子の九割以上が
毎週『週刊少年ジャンプ』を読んでいたイメージ。
(私の個人的な体感っす)
1986年だと、『ドラゴンボール』の連載が始まってまだ1、2年なんで
それほど盛り上がってなかったかもしれないけど、
1980年代末から1990年代初めの頃って、
ドラゴンボール』の続きが気になって気になってしょうがなかったっす!
漫画家は一つでもヒット作があるのは凄いことなんですが、
鳥山明先生は『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』と特大ヒット作があり、
ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクターデザインもいれると
誰もが知る特大ヒット作が三つもあるという不世出な存在。


標題:鳥山明Dr.スランプ

分類:漫画>少年漫画>ギャグ漫画

■題名:Dr.スランプ

作者:鳥山 明

発表年:1980年~1984

製作国:日本

評価:A ★★★★★以上

■雑記:
鳥山明先生の『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』について語りたいんですが、
漫画を読み返している暇が無いので、
2008年12月末に書いた雑文を下記に再録して
お茶を濁しているので許してください。


今では信じられないかもしれないけど
週刊少年チャンピオン』が週刊少年誌の中で一番売れて
人気も勢いも最高の頃があったんすよ。
なんと200万部を超えた時が……!
私はその頃小学生で、『マカロニほうれん荘』目当てに
初めて『チャンピオン』買ったんすよ。
うちは田舎だったので金曜日が発売日で当時の値段は150円。
『マカロニ』の「第79話/日はまた昇る!!」の回が載っている号だったと思います。
でまぁ、『マカロニ』もすぐに終わってしまって、
ガキなんでギャグ漫画が好きで次に来る面白い漫画はなんだろ? とそんな頃。
『チャンピオン』では『らんぽう』とか面白いんだけど『マカロニ』にはとうてい敵うわけなく、
とり・みきがまだ出てくる前。
そんな時、私の小学校の同級生で漫画好きな友達が
これからは『Dr.スランプ』だよ!
と載っている『ジャンプ』を見せてくれた(と思います、記憶があやふや)。
それまで『週刊少年ジャンプ』をよく知らなかった私は
『チャンピオン』より面白い雑誌があるはずないと考えていた(と思います)。
でも『Dr.スランプ』を読んで興味を持った私は
『ジャンプ』を初めて買ったんすよねぇ。
Dr.スランプ』の「イチゴパンツ大作戦の巻 前編」が載っている号を……。
『ジャンプ』の1980年代黄金期って『北斗の拳』とか
伝説的な漫画がひしめき合っていたんですが、
その黄金期の始まりって私から見ると『Dr.スランプ』から始まったと思うんすよ。
マカロニほうれん荘』の連載が終了して
ギャグ漫画の座敷童子(神様)が『チャンピオン』から出て行って衰退し、
Dr.スランプ』の連載が始まった『ジャンプ』へギャグ漫画の座敷童子が来て
隆盛したんじゃないかと。
今、週刊少年誌売れないのは
漫画の座敷童子がどっかに行っちゃったんじゃ……
ゲームとかネットとか携帯とかへ。

バイちゃ!

好きなもの目録 その153 XTC ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア

私は、大学の頃のサークルの先輩から、
サブカルの影響を受けているんですが、
SFや特撮好きの先輩で、
音楽はムーンライダーズ戸川純ゲルニカヤプーズ)を聴いている人がいたっす。
その先輩が XTC 好きだったので、XTC って名前のバンドがあることは知っていたんですが、
私は、洋楽は『ベストヒットUSA』とかのアメリカでのヒット曲を中心に聴いていたので、
アメリカで話題にならなかったイギリスのバンドやアーティストについて、
よく知らなくて興味が無かったんです。
だから、当時は XTC って知っているけど聴いたことがなかったっす。
(先輩からCDとか借りて聴こうとも思わなかった)
それから10年以上経って、音楽情報誌などで XTC が高評価を受けていて、
サークルの先輩も XTC 好きだったなぁ。と思い、ちょろっと聴いたんですが、
良いことは良いんですが、私にはピンとこなかったっす。
それからまた時が経ち、私がサイケを本格的に聴くようになり、
XTC の変名バンドのザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアが凄い!
みたいな情報が入ってきて、んで聴いたら、本当に凄かったっす……。
1980年代に、1960年代の極上サイケのテイストを完全再現してるんすよ!
私は基本、1966年~1968年前後のサイケしか聴かないんですが、
真似といえば真似なんですが、
ここまでリスペクトして完璧に作りこんでいるのが珍しいので……。
サイケ初心者の入門にちょうどいいかも。


標題:XTCの変名 ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア

分類:音楽>洋楽>ロック>サイケ>サイケポップ

■題名:
CHIPS FROM THE CHOCOLATE FIREBALL (AN ANTHOLOGY)
アン・アンソロジー
25 O'CLOCK
PSONIC PSUNSPOT

名前:
THE DUKES OF STRATOSPHEAR
ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア

メンバー:
SIR JOHN JOHNS (ANDY PARTRIDGE)
RED CURTAIN (COLIN MOULDING)
LORD CORNELIUS PLUM (DAVID GREGORY)

発表年:
1985年
1987年

製作国:イギリス

評価:S ★未確定

■曲目:
『25 O'CLOCK』
01. 25 O'CLOCK
___25時
02. BIKE RIDE TO THE MOON
___月へひとっ走り
03. MY LOVE EXPLODES
___爆発的恋愛
04. WHAT IN THE WORLD??...
___これが世界!?
05. YOUR GOLD DRESS
___ユア・ゴールド・ドレス
06. THE MOLE FROM THE MINISTRY
___モグラの大臣閣下

(※下記 LIMITED EDITION)
??. 25 O'CLOCK (DEMO VERSION)
??. BIKE RIDE TO THE MOON (DEMO VERSION)
??. MY LOVE EXPLODES (DEMO VERSION)
??. WHAT IN THE WORLD??... (DEMO VERSION)
??. NICELY NICELY JANE (DEMO VERSION)
??. SUSAN REVOLVING (DEMO VERSION)
??. BLACK JEWELLED SERPENT OF SOUND (RADIO CAROLINE EDIT)
??. OPEN A CAN OF HUMAN BEANS
??. TIN TOY CLOCKWORK TRAIN

『PSONIC PSUNSPOT』
07. VANISHING GIRL
___バニシング・ガール
08. HAVE YOU SEEN JACKIE?
___ジャッキーを見たかい?
09. LITTLE LIGHTHOUSE
___リトル・ライトハウス
10. YOU'RE A GOOD MAN ALBERT BROWN (CURSE YOU RED BARREL)
___アルバート・ブラウンはなんてイイ奴だ
11. COLLIDEASCOPE
___カレイディアスコープ
12. YOU'RE MY DRUG
___君はドラッグ
13. SHINY CAGE
___輝く鳥かご
14. BRAINIAC'S DAUGHTER
___ブライアニックの娘
15. THE AFFILIATED
___ジ・アフリエイテッド
16. PALE AND PRECIOUS
___ペイル・アンド・プレシャス

(※下記 LIMITED EDITION)
??. NO ONE AT HOME (VANISHING GIRL)
??. LITTLE LIGHTHOUSE
??. COLLIDEASCOPE
??. SHINY CAGE
??. BRANIAC'S DAUGHTER
??. THE AFFILIATED

■感想:
ピンク・フロイドの『夜明けの口笛吹き』や、
ビーチ・ボーイズなどのサイケの傑作アルバムに通じる音響やギミック。
もし、1960年代にこのアルバム(ミニアルバム)が発売されていたら
S ★★★★★★くらいあげてもいいんですが、
(過去の)サイケの傑作アルバムの出来の良いリメイクって感じで、
オリジナリティがないので評価減です。


分類:音楽>洋楽>ロック>オルタナティヴ / ダブ

■題名:
TAKE AWAY / THE LURE OF SALVAGE
テイク・アウェイ

名前:
MR. PARTRIDGE
アンディ・パートリッジ

発表年:1980年

製作国:イギリス

評価:A ★未確定

■曲目:
『TAKE AWAY』
01. COMMERCIALITY (SIGNAL AD)
02. THE DAY THEY PULLED THE NORTH POLE DOWN
03. THE FORGOTTEN LANGUAGE OF LIGHT
04. STEAM FIST FUTURIST
05. SHORE LEAVE ORNITHOLOGY (ANOTHER 1950)
06. CAIRO
『THE LURE OF SALVAGE』
07. THE ROTARY
08. MADHATTAN
09. I SIT IN THE SNOW
10. WORK AWAY TOKYO DAY
11. NEW BROOM

■備考:
XTC の『ドラムス・アンド・ワイアーズ』を、
歌詞も新たに書き下ろして丸ごとつくり変えて
ダブにしたみたいっす。


分類:音楽>洋楽>ロック>オルタナティヴ

■題名:
DRUMS AND WIRES
ドラムス・アンド・ワイアーズ

名前:XTC

メンバー:
ANDY PARTRIDGE
アンディ・パートリッジ
COLIN MOULDING
コリン・モールディング
DAVID GREGORY
デイヴ・グレゴリー
TERRY CHAMBERS
リー・チェンバーズ

プロデューサー:
STEVE LILLYWHITE
スティーヴ・リリーホワイト

発表年:1979年

製作国:イギリス

評価:B ★未確定

■曲目:
01. MAKING PLANS FOR NIGEL
___メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル
02. HELICOPTER
___ヘリコプター
03. DAY IN DAY OUT
___デイ・イン・デイ・アウト
04. WHEN YOU'RE NEAR ME I HAVE DIFFICULTY
___ホエン・ユー・アー・ニア・ミー・アイ・ハヴ・ディフィカルティ
05. TEN FEET TALL
___テン・フィート・トール
06. ROADS GIRDLE THE GLOBE
___ローズ・ガードル・ザ・グロウブ
07. REAL BY REEL
___リアル・バイ・リール
08. MILLIONS
___ミリオンズ
09. THAT IS THE WAY
___ザット・イズ・ザ・ウェイ
10. OUTSIDE WORLD
___アウトサイド・ワールド
11. SCISSOR MAN
___シザー・マン
12. COMPLICATED GAME
___コンプリケイティッド・ゲーム

気になるもの目録 CHURCHILL'S チャーチルズ (※サイケ)

イスラエルパレスチナはどうなるんでしょう……。

イスラエルのサイケやプログレのことはまったくわからないんすが、
チャーチルズ(THE CHURCHILL'S)の『CHURCHILL'S』が良いんで目録に。

チャーチルズはジェリコ・ジョーンズの前身バンドで、
メンバーにカナダ人やイギリス人がいるんで
純粋なイスラエルのバンドといえるのかは、あなたの心次第。


標題:(保留)

分類:音楽>洋楽>ロック>サイケ>ガレージロック / ハードサイケ

■題名:CHURCHILL'S

名前:CHURCHILL'S

発表年:1968年

製作国:イスラエル

評価:B ★★★△~C ★★★くらい

■曲目:
01. OPEN UP YOUR EYES
02. SONG FROM THE SEA
03. PICTURES IN MY MIND
04. COMICS
05. WHERE YOU'RE GONE
06. STRANGULATION
07. STRAIGHT PEOPLE
08. SUBSEQUENT FINAL
09. SO ALONE TODAY
10. DEBKA

(※下記 「1968-1969」)
??. TOO MUCH IN LOVE TO HEAR (SINGLE)
??. TALK TO ME (SINGLE)
??. COMING HOME (UNRELEASED)
??. SUNSHINE MAN (UNRELEASED)
??. DOUBLE CONCERTO (SINGLE)
??. CHORALE FOR YOUNG LOVERS (SINGLE)

■雑記:
『A WOMAN'S CASE - JACQUES KATMOR』って映画のサントラらしいっす。
「SUBSEQUENT FINAL」とか、
微かに感じる中近東(非欧米圏)の雰囲気と疾走感が良い。

後進バンドのジェリコ・ジョーンズは、
『JUNKIES MONKEYS & DONKEYS - JERICHO JONES』
『JERICHO - JERICHO』
――などをイギリスで発表してるんすが、
音はプログレ風味のハードロックというか、ハードロック色の強いプログレというか、
まだプログレとハードロックが未分化の頃の音って感じっす。
悪くはないというか良いんですが、
私はハードロック系プログレがあまり好きじゃないので別ですが、
ハードロック系が好きな人には一聴の価値ありかな。


角笛を吹き鳴らすとジェリコの壁が崩れ落ちたっていう逸話と
バンド名が関係してるのかな?

好きなもの目録 その442 小澤征爾のメシアンのトゥーランガリラ交響曲

指揮者の小澤征爾さんが2月6日にお亡くなりになり、
その追悼で放送された
『クラシックの迷宮』「指揮者・小澤征爾をしのんで」を聴いたメモ。


――なんすが、その前に関係ない雑談。
2月18日の夜、寝る前にちょっとだけ
ラジオ深夜便』の「ないとガイド 本の国から」を聴き流していたら、
JR阿佐ケ谷駅前にある「書楽」が
2024年1月31日を持って閉店になったけど、
2月10日から八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店となり開店して
阿佐ヶ谷に最後に残る新刊書店が存続された。
みたいな話題があったんすが、
私は、学生時代に阿佐ケ谷駅荻窪駅の中間くらいの
JR中央線沿いの場所に一年くらい住んでいたことがあるんすが、
その時、ちょっとだけ書楽でバイトしたことがあるんすよ。
本が好きだったので本屋でのバイトをしてみたかったこともあるんすが、
CDやラジオを聴くためのミニコンポが欲しくて金を貯める目的もあったっす。
バイトに受かる前くらいまで、
書楽(ショガク)をショラクだと思っていたくらい何も知らなかったっす。
時代はバブルの真っ只中だったんすが、
他の業種のバイトに比べて、まだ書店のバイトの時給が低かったせいか、
7時間近く立ちっぱなしで休む暇無く忙しかったせいか、
などで人手不足なのか即採用になりました。
バイト仲間も良い人ばかりで仕事はしやすかったかな。
印象に残っているのは、
JR阿佐ヶ谷駅周辺が冠水した直後くらいにバイトを始めたのか忘れたけど、
書楽の地下が倉庫になっていて、そこで冠水で濡れた大量の本を返品するのを手伝ったな。とか
オウム真理教が選挙に出るってんで活動が活発な頃のちょっと後で、
やたら仏教系やムー系のスピリチュアルな本を大量にお取り寄せ注文する男性がいたんすが、
本が入荷したって連絡しても全然取りにこないんで、
その人のせいで、お取り寄せ注文が前金制になったっす。
(その後、前金制がどーなったかは知らない)
後で考えるとその男性は教団関係者だったのかな? と思ったっす。
あと、月に発売する漫画雑誌全部を取り置きするお客さんがいた。とかかな。
もううろ覚えだけど、週3か4バイトに入って、
夕方5時(4時だったかも)から深夜12時までのシフトで、
レジ打ちや本にカバー付けたり袋に入れたり、在庫の補充をしてたっす。
前のレジと後ろのレジの二つレジがあったんすが、
前のレジは夕方6時くらいから夜10時半くらいまで
人が途切れずくるんで大変だったっす。
立ちっぱなしでけっこう大変で時給も安いんで、バイトの学生の入れ替わりが激しかったかな。
私はバイトを休まないし日曜日も入っていたので、
他のバイトが突然休んだり辞めたりして人手不足で忙しい時なんかに、
焼き鳥屋もやっていたらしい当時の書楽の社長さんから、
「今度、飯奢るよ」みたいなことを何度も言われたんすが、
一度も奢って貰うことも無く……ミニコンポを買う資金が貯まったんでバイトを辞めたっす。
んで買ったのが、SONY の Pixy MHC-P99X っす。
大変だったけど、バイトでも書籍が一割引で買えたんで、
司馬遼太郎の文庫とかけっこう買っていたかな。

俳優の佐藤二朗さんが強迫性障害を公表。ってのを見て、
上記のJR中央線沿いに住んでいた時のことを連想したんで、
2010年11月に書いた駄文を下記に再録。

昔、私が初めて東京で住んだアパートの話。
線路脇の風呂付とは名ばかりの酷い物件だったんですが。
ワンルームというより、広い玄関に粗末な流し台を置いたような
狭くて(収納スペースも無い)
天井の低い西日がキツイ……よく人間が住めるなってな物件。
引越しのとき、引越し業者のおじさんが部屋見て呆れるほど。
世間知らずの学生だったんで、
賃貸情報誌に載っている新宿の不動産屋で決めたんですが、
実際部屋を見に行っている間に、人気物件は即決まっちゃうとか
焦らせて、不動産屋間でたらい回しされている不人気物件を
上手いこと言って契約させるんすよ。
東京近郊に住もうとする人は、最初にココに住みたいって場所を決めて、
その地元の不動産屋で物件を選んだ方が良いっすよ。
新宿とかの不動産屋って、自分とこで扱っている物件じゃなくて、
他であぶれた物件を手数料取って紹介しているだけ。
(当時『正直不動産』があればよかったのに……)
んで、そこのアパートの私の部屋の隣の隣が、
OLさんなのか水商売系の女の人なのか、
姿を見たことないんでわからないんですが、
ハイヒールで歩く音が高らかと、私の部屋の前を通り過ぎて行くんで
女の人(若そう)なんだと推測するんですが。
その女の人、出かけるとき鍵をかけるんですが(当たり前)
鍵がかかっているかどーか、ドアノブを回して確かめるっすよね。
普通、2、3回ドアノブ回してドアを開けようとして、
鍵がかかってるから開かない――よし、大丈夫。
ってなるじゃないっすか、普通の人なら。
でも、その女の人、ガチャガチャと鍵がかかっているか確かめるのを
永遠30分近くやっているんですよ……。
ガチャガチャ、ゴンゴン……って音がずぅーっと聞こえてくるんですよ、怖っ
――で、やっと鍵が本当にかかっていて大丈夫だと安心するのか
ドアの前を離れて、私の部屋の前を通って出かけるハイヒールの足音が
……しかぁ~し、ほんの五分くらいでその女の人、
また自分の部屋のドアに鍵がかかっているか確かめに帰ってきて
ガチャガチャゴンゴンやるんですよ。
それが毎日、その女の人が外に出かけるたびに。
いったいその女の人になにがあったのか?
空き巣に入られたことがあったとか? なのか
鍵をかけるのを忘れて、大事なモノを盗まれた過去がトラウマに? なのか
心ってちょっとしたことで壊れちゃうっす。
今思うと、その女の人は強迫性障害だったのかな。

――以上、学生の頃の思い出終わり。


15年以上前に、NHKのBS2で偶然、
準・メルクル指揮の『トゥーランガリラ交響曲』の演奏を観て、
それまでメシアンって現代音楽で面白みがない音楽だと思っていたんすけど
これがとても良くて感動したんすよ。
それから好きなんすよねメシアンの『トゥーランガリラ交響曲』。
この曲で珍しい電子音楽楽器オンド・マルトノってのが使われていて
カナダのプログレバンド ET CETERA とか、
パルムの樹 - なかむら たかし』なんかで使われていると思いますが。
これがテルミンなんかとはまた違って奇妙な音を出すんですよ。
関係ないけど昔のメモを見たら、
NHK-FMの『現代の音楽』で
「2台のオンド・マルトノのためのマッハ2.5 - トリスタン・ミュライユ」
ってのを聴いて、
ホラー映画のサントラか、ジャーマン・プログレかってな感じで良いなぁ。
ウィキペディアみたら、トリスタン・ミュライユは
「ピエール・シェッフェールよりも
ピンク・フロイドからアイデアを得ることが多かった」
とか書かれているんすが、たしかにフロイドっぽいというか、
これプログレじゃないのかって曲。
(私は、なんでもプログレに聴こえるプログレ脳なんで
ゆるしてちょ)とか書いてる……。
ってなわけで、『トゥーランガリラ交響曲』が好きなんで目録に。


標題:小澤征爾指揮のトゥーランガリラ交響曲

分類:音楽>クラシック / 現代音楽>管弦楽

■題名:トゥランガリ交響曲

作曲:オリヴィエ・メシアン

音楽:NHK交響楽団

ピアノ:イヴォンヌ・ロリオ

オンド・マルトノ:本荘 玲子

指揮:小澤 征爾

録音年:1962年

製作国:日本

評価:S ★未確定

■雑記:
1962年7月4日、東京文化会館で行われた
メシアンの『トゥランガリ交響曲』の日本初演ライブ。
小澤征爾は26歳で、
NHKが一ヶ月間メシアンを招聘して作曲家立ち会いのもとに演奏。
小澤征爾NHK交響楽団の短い蜜月時代の頂点。

 

■題名:
TURANGALILA SYMPHONY (LA TURANGALILA-SYMPHONIE)
トゥーランガリラ交響曲

作曲:
OLIVIER MESSIAEN
オリヴィエ・メシアン

作曲年:1946年~1948年

出身:フランス

指揮:
SEIJI OZAWA
小澤 征爾

出身:日本

演奏:
TORONTO SYMPHONY
トロント交響楽団

ピアノ:
YVONNE LORIOD
イヴォンヌ・ロリオ

オンド・マルトノ
JENNE LORIOD
ジャンヌ・ロリオ

録音年:1967年

製作国:アメリ

評価:S ★未確定

■曲目:
01. I. INTRODUCTION (MODERE, UN PEU VIF)
___第1楽章 導入部
02. II. CHANT D'AMOUR I (MODERE, LOURD)
___第2楽章 愛の歌 1
03. III. TURANGALILA I (PRESQUE LENT, REVEUR)
___第3楽章 トゥーランガリラ 1
04. IV. CHANT D'AMOUR II (BIEN MODERE)
___第4楽章 愛の歌 2
05. V. JOIE DU SANG DES ETOILES (VIF, PASSIONNE, AVEC JOIE)
___第5楽章 星の血の歓喜
06. VI. JARDIN DU SOMMEIL D'AMOUR (TRES MODERE, TRES TENDRE)
___第6楽章 愛の眠りの園
07. VII. TURANGALILA II (UN PEU VIF - BIEN MODERE)
___第7楽章 トゥーランガリラ 2
08. VIII. DEVELOPPEMENT DE L'AMOUR (BIEN MODERE)
___第8楽章 愛の展開
09. IX. TURANGALILA III (BIEN MODERE)
___第9楽章 トゥーランガリラ 3
10. X. FINAL (MODERE, PRESQUE VIF, AVEC UNE GRANDE JOIE)
___第10楽章 終曲

■雑記:
難しい曲だと思うけど、けっこうテンポが速い。

ピアノのイヴォンヌ・ロリオメシアンの後妻で、
オンド・マルトノのジャンヌ・ロリオはその妹。

好きなもの目録 その441 TOM CAMERON の MUSIC TO WASH DISHES BY

NHK-FMの『ワールドロックナウ』と『洋楽グロリアス デイズ』と
松尾潔のメロウな夜』が3月で終了するみたいです……。
『ワールドロックナウ』は、音楽評論家の渋谷陽一さんが病気療養のため
伊藤政則さんが代理を勤めていたんすが、
4月から、『洋楽シーカーズ』ってのに代わり
大貫憲章さんと伊藤政則さんの二人がパーソナリティを勤めるみたいです。
洋楽を放送する番組が減っていくのかな……。
『不適切にもほどがある!』では、1986年が舞台の一つになってるんすが、
1980年代は洋楽が人気だったんすよ。
謡曲と同等かそれ以上に聴いてる人が多くてメジャーだったイメージなんすが、
1990年代に洋楽のレンタルが全面1年禁止になった頃から
洋楽の人気が J-POP に取って代わられ
マイナーになったような感じがする。個人の感想です。

「角川シネマコレクション」で『化石の荒野 - 長谷部 安春』を観たんすが、
設定が少し『ゴールデンカムイ』っぽいところがあるんで影響を与えたのかな?
昔の老朽化した川崎球場での銃撃戦があるんすが、
日本ビクターの電子オルガンのビクトロンの広告があって目を引く。
銃撃戦で死人が多数出るんすが、
川崎球場なんで白骨化して発見されるまで時間が掛かるのを見越したのかな。うそ


TOM CAMERON って人のレトロなシンセサイザー・ミュージックで、
なんかチープなんすが多幸感や陶酔感を覚えるんでメモ。


標題:TOM CAMERON の MUSIC TO WASH DISHES BY

分類:音楽>洋楽>エクスペリメンタル>シンセサイザー音楽 / エレクトリック

■題名:MUSIC TO WASH DISHES BY

名前:TOM CAMERON (THOMAS CAMERON)

発表年:1982年

製作国:アメリ

評価:B ★未確定

■曲目:
01. BALSA
02. ANOTHER QUESTION
03. ZOOT
04. TOY CANNON
05. MUSIC TO WASH DISHES BY
06. SYN

■雑記:
「BALSA」は、A.R. & MACHINES (ACHIM REICHEL) や
『E2-E4 - マニュエル・ゲッチングマニュエル・ゴッチング)』のテイストを少し感じるし、
全曲レトロゲームミュージックって感じがする感じで、
ミニマル・ミュージックっぽい感じも少し感じる。