サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

気になるもの目録 藤井秀剛の狂覗

「好きなもの目録」で取り上げるか微妙なモノを
「気になるもの目録」っていう別枠でメモすることにしました。
とりあえず通し番号はつけません。

学校教育(教師や生徒)を取り巻くミステリースリラー?
藤井秀剛監督の『狂覗』を観たんすが、
カメラを止めるな!』みたいな
低予算で(私が知らない)有名ではない俳優が出演してるんすが
興味深い内容でちょっと気になったのでメモ。


標題:(保留)

分類:映画>邦画>サスペンス / ホラー

■題名:
狂覗
超擬態人間

監督・脚本・撮影・編集:藤井 秀剛

出演:
杉山 樹志
田中 大貴
望月 智弥
宮下 純
坂井 貴子
河野 仁美
桂 弘

(※下記『狂覗』)
種村 江津子
納本 歩
宇羅 げん
小野原 舞子

(※下記『超擬態人間』)
越智 貴広
安井 大貴

発表年:
2017年
2019年

製作国:日本

評価:
C ★★★前後
D ★未確定

■雑記:
『狂覗』
生徒指導の名目で体育の授業中に生徒が不在の中、
所持品の抜き打ち検査する教師達が目にした中学生の実態とは!
教師(きょうし)が豚や蛙の生体解剖をするように
生徒達の所持品や教室の状態を覗き見る行為から
『狂覗(きょうし)』ってタイトルをつけているのかな。

谷野十(杉山樹志)は中学教師だが、
担任だった女子中学生のイジメによる投身自殺を目撃したショックから休職している。
恩師の森由紀夫(田中大貴)に誘われ
森が教鞭を執る中学校に復職することになり面談をした帰り、
成り行きから生徒の所持品検査を手伝うことになる。
生徒達の所持品や教室の状態から、
教師の盗撮、教師と生徒の援交、ドラッグ、壮絶なイジメ、
教師へのリンチや無視、など次々と明らかになる問題の数々。
先生同士の庇い合いにより問題を揉み消す方向になるが、
生徒数より一つ足りない机と用具入れの中身が出しっ放しの状態に
先生達はあることに気付く……。
誤ってドラッグを服用し酩酊する森は
全てを無かったことにするため用具入れの中に棒を突っ込む!

中学校が舞台だけど、先生のみで生徒は殆ど登場しない。
(極力、顔を映さない個人と特定されないような生徒達)
机が足りなくて用具入れにイジメられている生徒がいる
ってわかる展開が殆どホラー。
谷野が投身自殺だと思い込んでいるのは、
同僚が生徒に言い寄られて揉み合った末に事故で転落したのを
偽証して庇ったことへの良心の呵責。


『超擬態人間』
格安の結婚式場に向かうカップルと新婦の父と案内人の女、
しかしてその実態は……
バカな土建屋の息子と結婚詐欺師の母と息子、
そして自分の代わりにクローンを産む男女を拉致しようとする狂った女だった。
という設定で立ち入り禁止の山奥に入り込み
現代の陸軍中野学校的な公安の秘密研究所に近づき潜入を試みるが
なまはげみたいな鬼の面を被った謎の男に惨殺される
鬼輪番』を現代を舞台にリメイクしたのがこの作品……うそ。

ストーリーはよくわからないっす……。
政府の秘密の研究所で、死刑囚の丸山風摩(杉山樹志)のクローンを大量生産していて、
風摩は父親からの虐待の記憶を植え付けられ、息子の蓮を虐待してしまう。
蓮は特殊な超擬態人間で恐怖を感じた物体に擬態出来るみたい。
新開真里(坂井貴子)はクローンの代理出産をしていたが出来なくなり
結婚式場への案内人を装いクローンを生産するための人間を拉致してるみたい。
佐竹徹(望月智弥)はバカな土建屋の息子で
金持ちの元川益暢(田中大貴)の娘・佐久羅(河野仁美)と結婚するところだが、
益暢と佐久羅は息子?とおかんの結婚詐欺師みたい。
そこに謎の研究施設を脱走した超擬態人間が絡んでくるんで
何が何だかさっぱりわからないっす……。
昨今の在り来たりのJホラーより雰囲気は良いかな。


『狂覗』『超擬態人間』主演の杉山樹志さんは若くしてお亡くなりになったみたい。