サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その234 宮崎駿のシュナの旅

宮崎駿監督10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか』がもうじき公開されるんで、
このブログでも「ジブリ祭り」として
宮崎駿イメージボード集』と、私が好きな『シュナの旅』と、
徳間書店から1993年に出たイメージボードをもとにした絵本?『もののけ姫
(※アニメの『もののけ姫』とは内容が違う)などを目録に。
2017年7月28日に書いた駄文を下記に転載するんですが、
本やイラストを読み直してないので色々間違ってるだろうけど……知らんっす。


標題:宮崎駿シュナの旅

分類:絵本>イラスト

■題名:シュナの旅

作者:宮崎 駿

発表年:1983年

製作国:日本

評価:S ★★★★★◎

■内容
<チャプター>
01. 旅立ち
02. 西へ
03. 都城にて
04. 襲撃
05. 神人の土地へ
06. テア
??. あとがき

<登場人物>
シュナ:
旧い谷の底の小さな王国を父から受け継ぐべき者(王子)だったが、
異国の男(旅人)から貰った黄金の穀物を求め旅立つ。
ヤックル(角がある偶蹄目っぽい動物)を駆り銃の扱いに優れる。
アニメ『もののけ姫』のアシタカにキャラ設定が似ている。

テア:
奥方にするもよし端女にするもよし、さる王家の血をひく(うそ)ドレイの少女。
シュナに助けられドレイから解放される。
金色の種を手に入れた代償に、
記憶も・ことばも・名まえも・感情すらも失ったシュナに健気に尽くす。

小さな妹:
テアの妹で無口。一度も笑ったことのない子。

老人:
金色の種は、月が生まれ出で死ににもどる神人の土地にあると教える。
アニメ『もののけ姫』のジコ坊にキャラ設定が似ている。

みどり色の巨人:
神人が人買いから集めて来た人々を
奇怪な建造物(生き物)にそそぐことにより生まれ変わった?
緑色のジャミラっぽい。

老婆:
テアと小さな妹が身をよせる家の
働き手をなくしたひとり暮らしの口やかましい老婆。
ケチで意地悪だったが悪い人ではない。

謎のモブ女性:
ドレイの市場がある都城で人々が行き交う中を平然と歩く
シースルー民族衣装(ブルカ、アバヤ、チャードルみたいなの)を着た女性?
裸が丸見えなのに周りの人々は気にも留めない……。


「あとがき」
この物語は、チベットの民話「犬になった王子」が元になっています。
穀物を持たない貧しい国民の生活を愁えたある国の王子が、
苦難の旅の末、竜王から麦の粒を盗み出し、
そのために魔法で犬の姿に変えられてしまいますが、
ひとりの娘の愛によって救われ、ついに祖国に麦をもたらすという民話です。
(後略)

■付録:
NHK-FMの『今日は一日“ラジオドラマ”三昧』で
ラジオドラマ「シュナの旅」が放送されたのを聴いたっす。
NHKが世界初のPCMサラウンド録音に挑戦した60分のラジオドラマ。
1987年5月2日に『FMドラマスペシャル』で放送。
原作にはいない長老の爺とシュナの妹が出てくる。
ヤックルや、旅の老人との会話とか、主人公の声が松田洋治なのとか、
戦国時代の『美女と野獣』みたいなイメージボード集の『もののけ姫』より、
シュナの旅』の方がアニメ『もののけ姫』の原案っぽい。
原作では、テアの小さな妹が無口なはずなのに、
となりのトトロ』のメイみたいに快活に話す。
音楽は、ファー・イースト・ファミリー・バンドの伊藤詳(AKIRA)。
同じファー・イースト・ファミリー・バンドのメンバーだった喜多郎っぽい
ニューエイジ系のシンセサイザー音楽なんですが、
宮崎駿作品なんで、やっぱ久石譲にやってほしかったなぁ。
1987年前後のアニメのサントラ
銀河鉄道の夜』の細野晴臣、『天空の城ラピュタ』の久石譲
AKIRA』の山城祥二なんかと比べると、音が安っぽく弱い。
まぁ、アニメ映画とラジオドラマでは予算が違うからしょうがないけど。
シュナの旅』は、ル=グウィンの『ゲド戦記』の翻案。鈴木敏夫

■雑記:
人間が穀物を育てることを忘れ、神人との取引だけに依存している世界なんですが、
狩猟・牧畜・農耕による社会から商業・流通の発展により、
自らは食料の育成に関与しないで、労働(人間)を売り、
その対価として食料を得る近現代社会の疎外を問題にした作品かも?
神人が乗っていると思われる月が、ほとんど空飛ぶ円盤なんで、
神人は宇宙人とか滅亡した超古代文明の生き残りとかかな?
凡人だったら単純に、テアは滅んだ王家の者(王女)とか、
土に根を下ろし風と共に生き種と共に冬を越え鳥と共に春を歌うために地上に降りた
神人の血をひく少女って設定にしただろうなぁ。
言葉を取り戻したシュナが「ウォーター」と叫ぶ場面が泣ける……うそ。
「犬になった王子」をアニメ化したのが『チベット犬物語 ~金色のドージェ~』なのかな、
観たことないけど……うそっす。


■題名:
宮崎駿イメージボード集
HAYAO MIYAZAKI IMAGE BOARD

作者:宮崎 駿

発表年:1983年

製作国:日本

評価:A ★未確定

■内容
<チャプター>
??. 中表紙 (『天空の城ラピュタ』のパズーが煙突の上でラッパを吹く場面?)
??. もののけ姫 (※アニメ『もののけ姫』の原作ではない)
??. オーニソプターの伝説
??. スクラップブック (戦国魔城)
??. となりのトトロ
??. パンダコパンダ
??. 世界一強い女の子 (長くつ下のピッピ
??. あとがきにかえて 宮崎駿へのインタビュー


「あとがきにかえて 宮崎駿へのインタビュー」
(前略)
――漫画はどんなものを読まれました?
いわゆるマンガ少年じゃなかったんですが、手塚治虫の単行本は読みごたえがありましたね。
でもお金を出して買った記憶がなくて、『メトロポリス』といったかな、
兄貴が借りてきたのを布団の中でこっそり読んで、えらく感動した覚えがあります。
表紙も取れちゃってボロボロで、何ページ無くなっているのか分からない、
その無い部分が酷く気になったりして……。
手塚さんの初期の作品は、『アトム大使』にしても『ロック冒険記』なんかも、
一種の悲劇性みたいなものがあって、子供の自分には非常に重かった。
でも一番印象に残ってますね。やっぱり一番影響を受けたのは、
手塚さんじゃなかったかと思います。
手塚治虫の作品には、何か文明論のような視点と、
世界にはお前が知らない事がいっぱいあるんだよ、
という風な呼びかけが感じられましたね。
『イガグリくん』とか『赤胴鈴之助』なんかは土着のものを引き摺っているでしょう。
あんまり好きになれませんでしたね。
ジャングル大帝』にペリシテ人という文字が出てて、その文字だけで目が眩むような
なんて世界には知らない事が多いんだろうって、
それをどうやって学べは良いのか見当もつかないから、
一種絶望感みたいなものを感じたことがありますね。
(省略)
――最近の漫画はどうですか?
あんまり積極的には見てないので、総論としては言えませんが、
鴨川つばめ柳沢きみお高橋留美子、少女マンガはほとんど見ないので……。
でも、好きだからといっても買って読もうって方ではないんです。
萩尾望都は「秋の旅」ひとつで、僕には十分なんで、
それ以上見なくても感心してます。
高橋留美子は、あの発想の仕方が面白い。
彼女と同世代の女性アニメーターを知っているんですが、
日常の発想がとても良く似ているのが面白いですね。
ひどくロマンチックなものに憧れる一方で、やたらと現実感覚も鋭くて、
それが等価というか、『うる星やつら』で、それまで大騒ぎしていたのに
最後のコマで突然全員でカレーを食べてる。
生きるの死ぬのの大騒ぎと、カレーが甘口か辛口かが同じ水準で論じられている。
ああいう感覚は僕にはないので愉快ですね。
女性が油断なく生きてるって感じがして面白い。

他人を羨ましいと思わない人間なんですが、
諸星大二郎は羨ましいと思いましたね。
とにかく、貧乏してでもこういう風に出来るというのが、
驚きというか……それも才能なんでしょうが……。
だって、あの人の作品は本当にあの人のものですね。
あの絵、上手く描こうという意志が全然なくて(笑)、
それでも描きたいものをはっきり持ってて、それを的確に表現している。
儲けたいとか、メジャーになりたいとか、そんな邪念がないですね。
通念としての漫画家と違う方向の世代が出て来たという衝撃と、
自分はこういうのを見たかったんだという快感と両方ありました。
大友克洋を最初に見た時、あ、違う方向から絵を描く人が出て来たと思ったんだけど、
衝撃の度合いが違った。
諸星大二郎は好きですね。大好きといっていいな。
――諸星さんでは、どんなものを読まれました?
中国を素材にしたものが一番優れているみたいですね。
でも「失楽園」という作品も良かった。何か根源を問い続ける姿勢が好きですね。
アニメーションでね、よくあるんですが、感動させる為に登場人物を殺すんですよね。
ボクシングやるのも光線銃で撃つのも同じ美意識で平気でやっちゃったり、
感動させる為に殺して、また生き返らせたり。退廃ですね。
物語を作る人間は、登場人物に対して神様であるわけですよ。
殺生与奪の権利を握っているんです。殺人を平気で描いてかっこよがって、
自分は全然痛くも痒くもなくてすむわけですね。
虚構の中の登場人物の生について真剣じゃない態度は嫌ですね。もっとも愚劣です。
アニメーションやってましてね、自分で自己規制している部分があるわけです。
自分の内面のもっと暗がりの部分を前面に出したら子供のためのアニメーションじゃなくなっちゃう。
光の部分で仕事を続けるから、闇の方が溜まっちゃうんですね。
諸星大二郎のは全面的に描いている感じがして、羨ましいんです。
(省略)
――いま、作りたいものあります?
正直言いまして、作りたくて欲求不満でもんもんとしています。
傲慢に聞こえるかもしれないけど、やりたいようにやらせてくれたら、
見た人に喜んでもらえる自信はあるんだけど、
当たるかどうかがまったく保証できない企画ばっかりなんで……(笑)。
作りたいものがだんだんはっきりして来て、漫画の原作があるものとか、
類似品の多い仕事がイヤなんですね。わがままになってるのかな。
――どういう内容の作品ですか?
自分の子供の成長と関係があるんですね。子供がいない時は自分のために作りたかった。
幼児がいる時はチビを楽しませるために作りたい。
少年になると自分がその頃に夢見た物語が湧き出してきちゃう。
今、自己形成期になって、自立と依存の間を揺れている息子を横目で見てると、
なんというか、自分の中に闇が存在しているのに気がついた頃の自分を思い出すわけですね。
闇を持っていながら、だから光を持って進んでいける少年の自己形成の物語をやってみたいです。
昔から僕らの作品を愛してくれる人が、
パンダコパンダ』みたいな作品を作ってくれというんですが、今はだめですね。
孫でも出来て、足元でキャーッとか言いながら、チビが走り回るようになったら、
また出来るかもしれないけど……。
激しくてエキセントリックなものに、今はどうしても心惹かれてしまう。
――いま描かれている漫画とか……?
イヤ、あれはむしろアニメーションでは出来ないものと考えて始めたから……。
侍を復活させたいと、ひそかに思ってます。映画やテレビによくある時代劇じゃなくて、
ああいうの好きじゃないから……。
もっと土地とか風土とかと密接に関わりながら生きて戦う侍を復活させたいんです。
歴史と違ってしまってもいい。暗い森と異質なものとの出会いもあって、
自分の王国を築いていく者としての侍としての少年というのかな……長年の夢ですね。
運が良ければ出来るだろうし、悪けりゃ出来ない……まあそれ程達観しているわけじゃなくて、
まだ物語が出来ないんです。においだけしてて。
本当はこうやって話さない方がいいんですね(笑)。あっためておいた方がいい。
アニメーションは風俗営業ですから、作家であるなんてのは幻想にすぎません。
入れもの(企画)が決まってから、盛るものをひねり出すわけで、
やっぱり自分はアニメーターだと思うから、風俗営業を続けるつもりでもいます。
(※原文のひらがなを漢字に代えたりしてます)

■雑記:
表紙は、パズーみたいな少年が丸い水槽に閉じ込められた人魚姫?を見上げてる。

もののけ姫」は下記参照。

「スクラップブック (戦国魔城)」は、『風の谷のナウシカ』の原型?
風の谷のヤラ、土鬼の一族、とか
風の谷のナウシカ』のガンシップ、トリウマ、ガスマスク(瘴気マスク)、
天空の城ラピュタ』のオーニソプターみたいなイラスト。
トリウマとチョコボの関連性は……。

となりのトトロ」は、
メイ(五月)という女の子(5歳?)で、まだ姉妹にキャラがわかれていない。
大トト(1300才)、トトロ(679才)、ミン(109才)とか年齢設定。


■題名:もののけ姫

作者:宮崎 駿

発表年(制作年):1993年(1980年)

製作国:日本

評価:S ★★★★★△
(特に好きな作家やアーティストなどには評価を甘めに付けてます)

■内容
ひたむきで、一生懸命なもののけとけなげで一途な姫の愛の物語。

帯には「劇場用長編アニメーション映画化決定」となってるけど、
アニメ『もののけ姫』とはほとんど関係なく
ド・ボーマン夫人の『美女と野獣』からの翻案。
シェイクスピアの『リア王』(黒澤明の『乱』)とかに設定が似てる。
父にうとまれ、もっとも卑しい醜い者に嫁にやられる娘――とう基本設定。


「あとがき 堂々めぐりの顛末」
(前略)
1980年は、自分のその後の十年間を決定づける年になりました。
当時所属していたスタジオ(テレコム・アニメーションフィルム)の仕事がなくて、
手あき時間にまかせて種々描きためました。
その時はひとつも実らなかったのですが、結局それ以降の作品の源は、
みなその時に描き散らした絵の中にあります。
なかでも、「もののけ姫」はもっとも熱心に描いたもので、
いちばん形としてまとまりもしたのですが、その時は「暗い」の一言で片づけられてしまいました。
駄目と判ったらサッサと退却するのが、この世界でくたびれずに仕事を続けるコツです。
同じ時に提出した「となりのトトロ」も、すぐ退却を決めました。
映画の仕事がなくて鬱々としていましたが、企画としてまとめてしまうと、
その作品自体には妙に未練が残らないものです。
運が良ければいつか決まるだろうと構えることにして、
とりあえず吐き出したことに満足してしまうのだと思います。
それに、「もののけ姫」については、描きあげてから、いくつもの弱点が目につくようになりました。
中でも最大の問題は、物語の世界が、従来の映画や民話からの借物であり過ぎる点でした。
日本史や農耕文化史、大きな歴史観が劇的に変わりつつある時代に居あわせながら、
その成果が少しも反映されていません。こぢんまりし過ぎています。
時代劇を作るなら、もっと本格的なものにしたい。
そう考えて、あれほどやりたかったはずの「もののけ姫」を卒業することにしたのです。
(後略)

■雑記:
宮崎駿イメージボード集』の「もののけ姫」のイメージボード(イラスト)は
85枚(本編83枚で内三枚連続の深山幽谷。その他2枚)なんですが、
絵本『もののけ姫』は約100枚(本編96枚で内ダブリ1枚。表紙その他3枚)と
描き下ろし?を足したのか多い。(※枚数は適当に数えたので正確ではないっす)

イメージボードの「もののけ姫」ってタイトルは、
もののけ(大山猫)の嫁(三の姫)だからで、
アニメの『もののけ姫』ってタイトルは、もののけ(山犬)に育てられた娘(サン)だから。
サンの名前は三の姫から付けたらしいっす。

湖の底にある悪霊の力を押さえる宝物(青銅の鏡)を手に入れるために、
三の姫が湖に潜る場面が上半身裸なんでアニメ化希望!
城内や襖が『千と千尋の神隠し』の油屋の屋内っぽい。

■ひとりごと・その他:
前に『金曜ロードSHOW!』で『インサイド・ヘッド』観たんすけど、
ビンボンが消えるところで大泣き……この頃、涙もろいので。
インサイド・ヘッド』は良作だとは思うけど、
キャラデザがもっとダークな感じで変わっていれば良かったんすが、
優等生って感じで私の好みには何か足りないっす。
性的な感情(リビドー)は頭の中にいないのか?
ヨロコビがうざくて、ビンボンが消えることにより悲しみを知るとかあれば……。

思い出のマーニー』を観たんすが、思い出の婆ちゃんって話だったっす。
ヒロインが暗く、「太っちょブタ」とか口が悪い。
幼少期に婆ちゃんから聞かされた話が潜在意識に刷り込まれてマーニーの幻覚を見たのかも。うそ
借りぐらしのアリエッティ』とかも作画は良いんですが、
ディズニークラシックス(『白雪姫』など初期の15作品)以降のディズニーアニメ、
1980年以降の世界名作劇場みたいな、
看板は同じだけど評判の先代から代替わりした凡庸な二代目って感じが……。
前に『鈴木敏夫ジブリ汗まみれ』をチョロッと聴いたら、
米林宏昌監督はアニメの監督はやりたいけど、やりたい話(物語り・原作)が無くて、
鈴木さんが『メアリと魔女の花』の原作を勧めたとか。
(鈴木さんの話は、話半分のところがあるけど)
脚本や演出は他の人にまかせて米林宏昌監督は作画に専念した方がいいんじゃ……。

宮崎駿監督の「あとがき」などから、
物語を作る人間は、登場人物に対して殺生与奪の権利を握っている神様。
感動させる為に殺し、また生き返らせたり――することに否定的なので、
ビンボンが消えることにピクサーが怒られるんじゃ……。
虚構の中の登場人物の生について真剣じゃない態度は嫌ですね。もっとも愚劣です。
――ドワンゴ会長のゾンビのプレゼンに怒るわけだな。
一番影響を受けたのは手塚治虫で、諸星大二郎が好きってのは知っていたんすが、
鴨川つばめ高橋留美子も読んでいたとは……。
日本史や農耕文化史、大きな歴史観が劇的に変わりつつある時代に居あわせ――、
時代劇を作るなら、もっと本格的なものにしたい。
もっと土地とか風土とかと密接に関わりながら生きて戦う侍を復活させたいんです。
歴史と違ってしまってもいい。暗い森と異質なものとの出会いもあって、
自分の王国を築いていく者としての侍としての少年というのかな……長年の夢ですね。
――アニメ『もののけ姫』の制作より十年以上前に構想(企画)があったのを実現したんだなぁ。

BSフジで『痛快!河内山宗俊』が放送されていて、
録画して数話観たんすが、第22話「桃の節句に雪を見た」で
由美かおるの姫様がお見合いが嫌で河内山宗俊の元に逃げ込むんすが、
一緒にいたいとすがる姫に宗俊が「俺は強請り集りを生業にする悪党だからダメだ!」
みたいなこと言って断ると姫が「強請りや集りを覚えます」みたいなこと言うんすよ。
シチュエーション(やり取り)が『ルパン三世 カリオストロの城』の
ルパンとクラリスに似ていたっす。

よく(かどうか知らんけど)1990年以降の宮崎駿監督作品を数本観て、
面白くない、なぜ人気があるのかわからないってディスる人がいますが、
宮崎駿監督の全盛期は1980年代までなんで、
その頃の作品をちゃんと観ないと良さはわからないっす。
そう遠くない未来に教科書(歴史や美術)の文化のページに名前が載るような存在と
同時代に生きていることに感謝して宮崎アニメを観ましょう。うそ
(人の好みはそれぞれなんで合わない人には合わないっす)