サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その317 山岸凉子

9月24日は、私が一番好きな漫画家
山岸凉子の誕生日なんで、
昔の記事を再録しようと思ってたら日にち過ぎてた……。


漫画の神様が手塚治虫なら、
私的には漫画の女神様は
山岸凉子
なんですよっ!
私は少女漫画をあまり読まないし、
女性漫画家の作品より男性漫画家の作品の方が感性が合うんすが、
好きな漫画家を一人選ぶとなると山岸凉子以外考えられない。
ガラスの仮面』や『はいからさんが通る』や『パタリロ!
なんかで少女漫画って面白いのかなと思い
1980年代終わりから1990年代初めくらいに、
成田美名子清水玲子松苗あけみ、とか
やじきた学園道中記』とか『麒麟館グラフィティー』とか読んだり
『ぱふ』を買って人気上位の少女漫画を買って読んだりしたんですが、
それ以降あまり少女漫画を読んでいないし、
萩尾望都竹宮恵子大島弓子とかも(数作品読んだくらいで)
まともに読んだことがなく
少女漫画のことはよく知らないけど、
少年漫画や青年漫画など男性向けの漫画の方が
私は男なんで合うし好きなんですが、
なぜか山岸凉子だけは例外で激ハマリしたんすよ。

前にも書いたんすが、
天才漫画家というか人気漫画家というか才能ある漫画家って、
たった一つの代表作があれば凄いんすよ。
たった一つでも面白い作品を作れるってのは凄い才能なので。
それで、その一つの漫画スタイルをちょっと改変して
違う作品を描くんで良いんすよ。はまるパターンっていうか……。
あだち充とか浦沢直樹とか、またそれかよって思うけど面白い。
でも同じ様なのばかりだと飽きるのか色々なジャンルに挑戦したり、
変わったことしようとするじゃないですか……。
でも一人の人間がそうそういくつも面白いストーリー考えられないですよ。
山岸凉子諸星大二郎の二人は例外で、
いくつも面白いストーリー考えられる
漫画界のストーリーテラーだと私は思ってるっす。
これは私見なんですが、
高橋留美子が『うる星やつら』や『めぞん一刻』系のラブコメ以外に
『人魚』シリーズとか『高橋留美子劇場』とかで
ホラー、サスペンスっぽいの描くじゃないですか、
これって山岸凉子を意識しているんじゃないかと……
勝手に思ってます。

私が山岸凉子の名前を初めて耳にしたのは確か
深夜ラジオ『オールナイトニッポン』のCM枠だったかな。
そのころ、深夜ラジオを聞き始めていて、
中島みゆきとかビートたけしとか聴いていたんす。
で、そこでCMが流れるわけ
「今月の『LaLa何月号』は別冊付録何々。
衝撃の展開!山岸凉子日出処の天子
とかいう感じで。
それが耳に残るんすよ、漫画の題名なのに
日出処の天子』って、聖徳太子の言葉?
ラジオのCMで大人気っていうから
今、少女漫画で『日出処の天子』っていうのが流行っているのかって。
でもその頃の私は古い漫画、藤子不二雄とか手塚治虫とか石森章太郎とかしか
買わないって決めていたので(お金もないし)
記憶の片隅に『日出処の天子』って題名だけが残ったっす。

月日は流れ、高校二年の頃、
いい加減古い漫画、レトロな漫画に飽きてきたんすよね。
コレクション性はあっても、内容がワンパターンで
面白くないものも多かったので。
(『週刊少年ジャンプ』や他の漫画雑誌は読んでました、
ただ買う単行本は古い漫画だけ)
で、変わらなきゃってんで新しい漫画、
連載中の人気漫画とかも買うようになったんです。
(変わらなきゃで漫画買うなよ……、捨てろよ)
To-y』とか『BE FREE!』とかすごい面白くて衝撃受けたんすよ。
なんで早くこっちにこなかったんだって。
でいろいろ集めていた時、
よく『日出処の天子』は傑作って目にしたんですっす!
それじゃぁってんで買おうと思うんすけど、
その頃って丁度、山岸凉子白泉社から角川書店に移籍した頃で
白泉社版の『日出処の天子』が書店に置いてないんすよ。
代わりに角川書店の『山岸凉子全集』が出始めたんで、そっちで買い集めたんす。
でも、田舎の本屋なんで一巻からなくて
確か三巻から買って読み始めたんすよ。
近くの自転車でいける範囲の本屋全部まわって
なんとか買い集めたんですけど最後の七、八巻がなくて……。
それは受験で東京に行った時に買い、泊めてもらった親戚の人を呆れさせましたが。
受験にきて漫画買っているので。
でまぁ、最初に読んだ(途中の巻から読んだ)時の感想って、
なんか歴史漫画っぽいなぁ、と
北斗の拳』とかの少年漫画を読んでいた目からみると
コマ割りとかに迫力がないなぁとか思ったと思います。(うろ覚え)
でも、一巻から最初から読んだら、
厩戸王子と毛人の湖(池?)での最初の出会いのシーンとか、
刀自古の変貌とか、報われない愛とか
とんでぇぇぇもなく、面白いぃぃぃんんすよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

山岸凉子は『日出処の天子』『アラベスク』「学園のムフフフ」
シェリンクス・パーン」『メタモルフォシス伝』『妖精王』
汐の声」「負の暗示」「恐怖の甘い物一家」などなどなどなど、
歴史ホモ物、スポコン物、学園物、ファンタジー、ホラー、
サイコ、ギャグ漫画と一人でなんでも描いてしまうんすよ。
そのどれもが面白い!
こんな人、こんな漫画家ほかにいませんっ!
(いたら教えて、読みたいから)

――みたいな記事を昔に書いたので目録に。
「好きなもの目録 その10 山岸凉子汐の声
「好きなもの目録 その145 山岸凉子のクリスマス」
もあるっす。


標題:もろもろの山岸凉子について

分類:人物>漫画>少女漫画>漫画家

■名前:山岸 凉子

出身:日本

生没年:1947年9月24日~

職業:漫画家

評価:S ★★★★★★

■雑記:
ちょっとマイナーな作品紹介。

『ラグリマ 山岸凉子傑作集2』 りぼんマスコットコミックス 集英社
まぁ山岸凉子の初期の作品なんで、そんな面白くないです。
絵も洗練される前のだし。ラグリマって涙の意味。
「ラグリマ」では、親に売られた少女が散々苦労して
小さいながらも幸せを感じる瞬間を手に入れたと思うとすぐ壊れ、
最後には野垂れ死ぬ……。
理想のお坊ちゃまが住む屋敷のメイドに買われて行くんですが、
普通の少女漫画なら、そのお坊ちゃまと結ばれると思うんですが
少女が淡い恋心を抱いた坊ちゃん、許婚連れてきて
少女は働き者だから、僕達二人の専属メイドになってくれ。みたいな
寝取られ好きにはたまらない展開が。うそ
「春には青い芽が」では、いつも明るく人を笑わせているヒロインが
実はナイーブな傷つきやすい心を持っていた。とか
「貝がらの恋」では、出来の良い兄弟・姉妹と比べられることによる
プレッシャーやトラウマ、コンプレックス
なんかが、後の山岸凉子作品の原点のよう。

『ニュンペ 私のギリシャ館』 チェリッシュブック 白泉社
新書サイズのハードカバーで紫色のケースというか化粧箱(そんな豪華じゃない)入り。
ギリシャ神話についてのイラスト詩集。
後半は「アモールとプシュケ」のギリシャ神話の絵本ぽい。
内容は美麗なイラストに、文章が少しついているだけなんでスグ読めます。
今現在の少女漫画ってどーなってんのか、全然知らないんですが、
私が少女漫画読み始めた頃は、ギリシャ神話や西洋世界
若者の心の悩みなんかを描いた詩的で芸術的な世界を描くのが
少女漫画のイメージだったような。
男性向けの漫画が即物的なのに対して精神的なイメージだったんですよ。
だいたい男の漫画家でイラスト詩集なんて絶対無いでしょ。
で『ニュンペ』なんですが、美しいイラストが全てカラーで載ってます。
本が小さいんで、もっと大判の本でみたかったなぁ。
みどころはやっぱ「アモールとプシュケ」の物語。
美の女神アフロディテーより美しいんじゃね?
といわれるプシュケに嫉妬したアフロディテー、
息子のアモールに黄金の矢で射殺してこいとヒステリー。
(母さん、この矢は、
射られた人が最初に見た人を好きになってしまうアイテムなんで
殺傷力ないっす)
プシュケをみたアモールは……(面倒くさいんで中略)
いつしかプシュケは、姿を隠したアモールと愛し合うようになるんですが
けっして私の姿をみようとしてはいけない。というアモールのいいつけを
好奇心に負けて見てしまうんですね。
キャアァァァ
その姿に驚いたプシュケは気が狂い、仔山羊を自分の子どもだと思い込む……
いつのまにか諸星大二郎がチョッと混ざっちゃった。
あのぅ~、プシュケって美人だけど頭がちょっと弱いみたいで
ダメだよっていわれたことを好奇心に負けてすぐやっちゃう。
ペルセフォネの美のつまった箱も、開けるな!ってのに開けちゃうし
箱の中には何も無く一条の煙が……お婆さんになってしまいました。
めでたし めでたし
(煙を吸ったプシュケは深い眠りについてしまうんですが、
きっと箱の中身の煙はペルセフォネのすかしっ屁)

山岸凉子 自選複製原画集』 チェリッシュ・ギャラリー 白泉社
黄色い帯には豪華愛蔵版と。
上記の「アモールとプシュケ」の地獄巡りのイラストがNo.16にあるっす。
なんか、収録作品一覧をみたら
NHK・TVで放送された一場面。て説明書きが!
『ニュンペ』みて、「アモールとプシュケ」のイラスト良く出来てるなぁ。
と思ったんですが、
ひょっとして当時、NHKでナレーションでもつけて放送されたのか?
アラベスク」を中心にして
って副題どおり『アラベスク』の第2部のイラストや原画の複製が半分くらいを占めてます。
単色刷の半分くらいは『妖精王』。
解説ページ(ポスターの裏)に
──つまり私は描きとばすということができないのです。
すばらしいプロというのは、描きとばした作品と、
そうでない作品とにあまり落差がないといいます。
描きとばした作品はそれなりにサマになるように描くセンスがあるのです。
ところがこの私ときたら、描きとばした作品の、そのあまりに無残なできばえに、
ほんとに漫画家といえるのかしらと、情けなくなるほどひどいのです。──
山岸凉子の描く自虐マンガなんかの絵と
カラーの扉絵なんかのギャップの秘密が明かされる。

『ゲッシング・ゲーム』 セブンティーン・コミックス 集英社
角川書店の『山岸凉子全集』では『グリーン・カーネーション』ってタイトル。
そちらは「アルゴー・ノート」っていう未収録の続編が載ってます。
「ゲッシング・ゲーム」ってーと、私はすぐホール&オーツを思い出す。
でもその意味知ったのは、この漫画だったかな、なぞなぞ遊び。
白い大理石の壁
薄衣つけて
凝った泉の中に
金の林檎が見えまする
答え:卵
……わかるか!んなの。
屋根見て歩き
雲にキス
木の実をたべて
歌うたおう
答え:小鳥(バード。かわいいやつって意味があるそうっすよ)
ルパートとその異母弟ミシェルの屈折した兄弟愛の物語なんですが、
ルパートがミシェルの手に薬品を振りかけて火傷させたり。
最後ルパートは、実はミシェルが創り出した別人格であり
二人は同一人物だったっていう結末には驚いたなぁ。
あんた、そりゃぁ『ファイト・クラブ』だろ。
ほんとはコーヒーを手に零しただけっす。
なんかミシェルは自傷癖のあるかまってちゃんでメンヘラぽいなぁ。

『封印』 花とゆめCOMICS 白泉社
ツタンカーメン』 希望コミックス 潮出版社
この当時、山岸凉子の久しぶりの長編連載だっ!と期待したもんです。
でもなんかあったみたいで、『LaLa』から『コミックトム』へと連載が移ってます。
あの有名なツタンカーメンの墓を発見したハワード・カーターの話で、
エジプトが舞台。
まぁ、ぶっちゃけると期待したほどは面白くはなかったです。
希望コミックスの『ツタンカーメン』には、他に
「着道楽」「ゆうれいタクシー」「イシス」が掲載されてます。
「着道楽」は、途中、卒塔婆や骨壷持って右往左往するんでギャグ漫画かと思ったら
山岸凉子お得意の、現世や物に執着して成仏できない霊の話でした。
「イシス」は、エジプト神話をもとに作られた話で、これは面白いっす。
できればもーちょっと長めの中篇か長編で読みたい。
長編だったら『日出処の天子』のような漫画になっただろうと思わせる。
イシスが白子でちょっと綾波レイっぽい感じが。(外見じゃなく内面が)

『鬼』 希望コミックス 潮出版社
怖くて遣る瀬無くて、でも最後癒される話。
不思議圏ってゆう、オカルトや民俗学なんかの大学のサークルの話。
こーゆーサークルのメンバーが、
オカルト事件に遭遇したり解決したりする漫画ってよくあると思うんですが、
山岸凉子が描くと、一味も二味も違います。
というかまったく違う種類の漫画にしちゃうなぁ。
天保の大飢饉で口減らしのためイゴク穴に落とされた子供たちの話が同時に語られ、
サークルのメンバー達はそれぞれ、自分の家庭・家族関係で悩みを抱えている。
あまりの空腹に、亀治がワラ餅と思い込み泥を食べたり
(『火垂るの墓』の節子状態)
カリ坊食べたりするのが、あまりにも悲惨で。
北島マヤだったら、よろこんで泥のワラ餅食っただろうなぁ。
あと「肥長比売」という、
大和や出雲なんかの古代日本が舞台の漫画も収録されてます。
内容は「あんとく様!お許しを!!」みたいな話です。うそ

『パエトーン』 あすかコミックス 角川書店
「グリーン・フーズ」は、アメリカの芸能界残酷物語。
カーペンターズをモデルにしてるっていわれています。
美少年の子役で売っていた兄と、その兄を誇りに思うブサイクな妹。
兄はやがて成長し声変わりして売れなくなる。
しかし妹が隠れた美声と作曲の才能を持っていたので兄妹デュオとして大人気に。
妹は精神的ストレスから拒食症になっちゃう。
妹のマーシャの顔や髪型が、『赤毛のアン』のアン・シャーリーが眼鏡かけたみたい。
「月の絹」は、
春は弥生の佐保姫
夏は夜空の夕星姫
秋は紅葉の竜田姫
冬は吹雪の雪女郎こと打田姫
と、季節の四姉妹が、ファッションや化粧、料理、
そしてなんと墓相・現代のお墓事情を語るという(マジです)
……ほんとにコレ、『花のあすか組!』なんかと一緒に『ASUKA』に載っていたのか?
「パエトーン」は、ギリシャ神話をモチーフにした漫画で……
と思ったら、途中から原子力発電批判の漫画に。
この当時、広瀬隆の『危険な話』が流行ったんですよねぇ。
『COMIC BOX』なんかも原発反対の記事を何ページも特集してたし。
見所は、なんと!山岸凉子の描いたナウシカ

『奈落タルタロス』 あすかコミックス 角川書店
「コスモス」「死者の家」「銀壺・金鎖」なんかの女性誌的というか
成人女性向けの男女(夫婦)関係や親子関係の漫画。
妻子ある男性との不倫や、お見合いを題材にした話が
けっこう山岸作品にあるんですが、これって本人の体験談なのかなぁ。
不倫をしている女の心理とか、自身で思い悩んだことがなければ描けないような。
別の作品「あやかしの館」や「二口女」なんかを読むと、
山岸凉子本人と姪をモデルに漫画にしたようなのもあるし。
「コスモス」で、病弱な小学生の息子がクリスマス・プレゼントに
パソコンを欲しがるんですよ。
1987年当時でパソコンを欲しがるとはませてるなぁ。
エロゲーでもやりたいのか?と思ったら
パソコンの絵がどーみてもファミコン
「奈落タルタロス」は、兄弟・姉妹に対するコンプレックスもの。
親や周りから兄弟と比べられたり、
無視されたりしたことがトラウマになり悲劇に。
「グリーン・フーズ」や「鬼子母神」なんかもその系列の漫画かな。
父親は不倫や仕事なんかで家庭での存在感がなく、
母親は出来のよい子供(片方の兄弟)にべったり。ってパターン

『パイド・パイパー』 ユーコミックスデラックス 集英社
山岸凉子の漫画読むと、心に刺さるというか
心理面をついたのが多いから、あー面白かった。(で終わり、忘れる)
だけの漫画じゃないのが、私が大好きな理由かな。
八つ墓村』や『丑三つの村』で有名な津山事件を題材にした
「負の暗示」を読んだときも、
その衝撃でその日一日、何日かは落ち込んだなぁ。
私自身の内面に、土井春雄と同じような部分があるのを感じて。
「パイド・パイパー」「蜃気楼」も面白い。
特に「パイド・パイパー」は傑作といっていい出来。
変質者による幼児誘拐・殺害を扱った漫画なんですが
このストーリーが完璧なほど良く出来ている。
やっぱ山岸凉子天才だな。とあらためて思ったもんです。

『黒鳥 ブラック・スワン白泉社レディースコミックス 白泉社
「黒鳥」は、同じバレリーナの話だけど
ダーレン・アロノフスキー監督の『ブラック・スワン』とは関係ない。
――だがね、占いや予言はやろうと思えば簡単にできるんだよ
相手に不幸を告げることだよ
実際はきもしない不幸がやってくると威して
(不幸を避けるためと言って)
お金や品物を巻き上げる
これなら誰でもできるだろう
でも…でももしその不幸が本当にやってきたら?
その時はね
不幸がやってくると告げた預言者の言葉が当たったことになるのだよ
気の毒にも不幸は避けられなかったが予言は当たった…とね
つまり預言者とは幸福を告げてはならないのだよ
だからよく当たる預言者とは不幸ばかりを告げる者のことを言うのだよ――

『押し入れ』 AmieKC 講談社
「夜の馬」では、薬害エイズ、「雨女」ではロス疑惑
と思われるテーマを扱っているんですが、
サッカー選手に似た名前の人に噛み付かれなかったのかなぁ。
訴訟好きだったし。
「メディア」は、娘べったりの母が、自立しようとする娘を……。
娘の夢に、母親の人面魚というかシーマンが出てきます。
「押し入れ」は事故物件のホラー。
話の発端が、美内すずえとの長電話。
その関係で、山岸凉子の描く月影先生がみれます。
山岸凉子美内すずえは、
印刷所のブラック・リストにのっている仲らしいんですが、
とっくに締め切りが過ぎているのにネームが二人ともできていない。とか
締め切り過ぎてるけど、なんとか原稿を仕上げているとかじゃなく、
ネーム(ストーリー)ができていないとは……さすが大物二人。

 

山岸凉子の漫画原作アニメ化作品って、
1988年に角川書店が『山岸凉子全集』を売る宣伝のためか
『妖精王』をアニメ化したくらいじゃないかなぁ。
自分の作品のアニメ化に消極的とか噂で聞いたような気もするけど、
私が一番好きな漫画家の山岸凉子作品をアニメ化してくれないかなぁ。
ただアニメ化するのに、監督は誰でもいいってわけじゃなく
アラベスク』を出崎統監督&杉野昭夫キャラデザ作画監督コンビで、
「クリスマス」を高畑勲監督&近藤喜文キャラデザ作画監督コンビで、
『メタモルフォシス伝』や「学園のムフフフ」などの学園モノを幾原邦彦監督で、
「スピンクス」「夜叉御前」「汐の声」などのサイコホラーモノを今敏監督と
音楽は山岸凉子平沢進が好きみたいなんで師匠で。
ってな具合に週一で
山岸凉子劇場』みたいなネーミングでアニメをやってくんないかなぁ。
と思ってたんすが、鬼籍に入られた方が多く夢想に終わり残念です。