サイグレアニマン

サイケ、プログレ、アニメ、漫画、映画などの覚書

好きなもの目録 その406 アーネスト・フッドのネイバーフッズ

ERNEST HOOD の『NEIGHBORHOODS』を
一聴して良いなと思ったのでメモ。
ネットの受け売りしか書いてませんけど……。

アーネスト・フッドは、
1923年6月2日、ノースカロライナ州シャーロット生まれのギタリスト、チター奏者。
1940年代にオレゴン州ポートランドでジャズ・ギタリストとして長年活躍し、
その後スタジオ・ミュージシャンとしても活躍した。
兄のビル・フッドやサックス奏者のチャーリー・バーネットと共演した。
1950年代にポリオに感染し、車椅子での生活を余儀なくされる。
ギターを持てなくなった彼はチターを弾くようになった。
彼はフローラ・プリムの初期のアルバムでチターを演奏している。
――とか、最近のネットの翻訳サイトは精度が良いな。
アーネスト・フッドの『ネイバーフッズ』は、
自身の少年時代をテーマにした郷愁を誘うアンビエントな音楽で、
アメリカの音楽メディアでウェブサイト『PITCHFORK MEDIA』の
「ベスト・アンビエント・アルバム・トップ50」に選ばれたとか。


標題:(保留)

分類:音楽>洋楽>エクスペリメンタル / ニューエイジ / アンビエント

■題名:
NEIGHBORHOODS (MEMORIES OF TIMES PAST)
ネイバーフッズ

名前:
ERNEST HOOD
アーネスト・フッド

発表年:1975年

製作国:アメリ

評価:保留

■曲目:
01. SATURDAY MORNING DOZE
02. AT THE STORE
03. AUGUST HAZE
04. THE SECRET PLACE
05. AFTER SCHOOL
06. GLOAMING
07. FROM THE BLUFF
08. NIGHT GAMES

■雑記:
子供達の会話や田舎の生活音などのフィールドレコーディングに、
キーボードやチターの音色が絡むほのぼのとしたもの。

『JOYRIDE - FRIENDSOUND』の「CHILDSONG」とか、
そんなに似てはいないけど
『HOLY MUSIC - MALACHI』
『ESSENZA - CLAUDIO ROCCHI』
『JARDIN AU FOU - ROEDELIUS』
『DETAIL MONOCHROME - PASCAL COMELADE』
なんかが好きな人にお勧めかも。

好きなもの目録 その405 三善晃のオンディーヌ

現代の音楽』「NHK電子音楽スタジオの遺産(5)」で
三善晃の『音楽詩劇「オンディーヌ」』が放送されたのでメモ。

私はNHKが関わった「音楽詩劇」が好きなんで、
『クラシックの迷宮』などで放送されるのを楽しみにしてます。
私は三善晃をアニメ『赤毛のアン - 高畑 勲』の
オープニング「きこえるかしら」とエンディング「さめない夢」で知り、
その硬質なピアノの速弾きが凄くて興味を持ったくらいのにわかです。


標題:三善晃の音楽詩劇

分類:音楽>現代音楽>放送音楽

■題名:音楽詩劇 オンディーヌ

作曲:三善 晃

原作:フリードリヒ・フーケ (フウケ)

作詞:岸田 衿子

語り:山本 安英

声優:
幸田 弘子
久富 惟晴
岸田 今日子
水原 弘

船歌:友竹 正則

音楽:
ラジオ放送管弦楽団
ラジオコーラス

オンド・マルトノ:本荘 玲子

指揮:森 正

電子音響:NHK電子音楽スタジオ

制作年:1959年

製作国:日本

評価:保留

■雑記:
「オンディーヌ」は、1960年のイタリア賞グランプリを獲得した。
三善晃が26歳の頃の作品。

<登場人物>
オンディーヌ (幸田 弘子):
水の精。水界の王が息を吹き込んだ娘。
水の様に青い瞳が水晶のようで、唇は薔薇の匂い。

ポウル (久富 惟晴):
王子。ベルタルダからオンディーヌに乗り換え、
オンディーヌに嫌気がさしてベルタルダと結婚しようとして誓いを破り死ぬ。

ベルタルダ (岸田 今日子):
王の娘じゃなく漁師の娘だとオンディーヌにバラされいじける。

水界の王 (水原 弘):
キューレボル?って名前。水害を起こす。
「愛も誓いも悲しみも知ってはならん!」とオンディーヌに厳命。


音頭丸殿……じゃなくて、
オンド・マルトノの響きが私はなんか好き。

入野義朗の『音楽詩劇「波と笛」』も、
亜人種(龍の国の娘)と人間の男が愛し合うが別れるっていう話だったんすが、
『異種族レビュアーズ』みたいなのは定番なのかな。うそ

好きなもの目録 その404 中平康の月曜日のユカと砂の上の植物群

1960年代中頃の加賀まりこは、
キュートでコケティッシュで最高です!
加賀まりこの魅力全開の中平康監督の『月曜日のユカ』が
ちょっと変な映画で面白いので目録に。
ついでに同年公開のこちらも変な『砂の上の植物群』も。


標題:中平康の砂の上のユカ

分類:映画>邦画

■題名:
月曜日のユカ
砂の上の植物群

監督:中平 康

音楽:黛 敏郎

出演:
(※下記『月曜日のユカ』)
加賀 まりこ
中尾 彬
加藤 武
北林 谷栄
梅野 泰靖
波多野 憲
ウィリアム・バッソ

(※下記『砂の上の植物群』)
仲谷 昇
島崎 雪子
稲野 和子
西尾 三枝子
小池 朝雄
高橋 昌也
福田 公子
信 欣三

発表年:1964年

製作国:日本

評価:
B ★★★★
B ★★★☆

■内容・雑記:

『月曜日のユカ』
18歳のユカ(加賀まりこ)は、
恋人の修(中尾彬)とパパ(加藤武)がいて、
男を喜ばすのが生き甲斐で誰にでも体を許すがキスだけは絶対拒絶!
パパはシップチャンドラー(船舶の備品などの提供をする小売業者)で
商談をまとめるため船長(ウィリアム・バッソン)と寝てくれとユカに頼む。
ユカは修との結婚のため10万円で引き受ける。
それを知った修は船長を刺しに行きロープに絡まり事故死。
ユカは船長と寝るがキスを強引にされ逃げ出す。
待っていたパパと波止場を歩いていると
遠くから音楽が流れてきたので二人で踊る……そして、パパを海に突き落とす!
何事も無かったようにユカは歩いていく。

ユカは頭が弱いみたいで、
母(北林谷栄)がパンパンだった影響からか性道徳が緩くて、
他の男とはお金を払ってホテルへ行くのは平気だけど、
修とだけはホテルは不潔だから嫌で、赤灯台や青姦がいいという価値観。
修の友人のフランク(梅野泰靖)は、そんなユカを困らそうと
ビートニク酒場の若い男達にユカを託し八聖殿に連れて行かせ、
誰もユカを抱かないことで逆に辱めるっていう放置プレイ。
ユカは幼少期に母が男とキスをしているのを覗いて、
それを見つけた神父から「アレはこの世で一番いけない恐ろしいことだ!」
みたいな注意を受けたのがトラウマになりキス恐怖症になったみたいなんすが、
神父の言うアレはキスのことではなく性行為のことだと思う。

「日曜は(パパは)家族と過ごすもんなの」とユカが修に言われて、
「日曜がダメなら、私は月曜」ってことで『月曜日のユカ』。

ユカが警官に懺悔する夢を見る場面や、
ユカと母がタクシーで出かけるも途中パンクして関取に助けられる場面
が突然早回しのコメディ演出になるんで、
コメディ映画繋がりで2014年頃にメモしたまま放置してた
『牛乳屋フランキー』をおまけに。

『牛乳屋フランキー』
経営が危ない親戚の牛乳屋を助けるため、長州から東京へ一人の若者がやって来た。
フランキー・ゴーズ・トゥ・トーキョー――みたいなストーリー。
小五郎とか杉とか、フランキー堺の働く牛乳屋は長州藩系みたい。
ライバルのブルドッグ牛乳に店を乗っ取られそうになるのを助けるのが、
南郷隆盛っていう、どう見ても西郷隆盛な(薩摩藩系の)金持ち。
その娘と(日活をパロった頓活の)映画助監督の青年との交際を認めさせようと、
フランキー堺と助監督は錦の御旗を掲げ官軍のコスプレで説得。
見所は、フランキー堺ブルドッグ牛乳に寝返った小沢昭一の牛乳配達勝負!
牛乳瓶が重そうなんで、当時の配達は大変だったんだろうなぁ。
牛乳屋に下宿している石山金太郎っていう、石原慎太郎をパロった男が出てくるんですが、
なんと! アソコで障子をぶち破ります――アソコとは腕(パンチ)のことです。


砂の上の植物群
化粧品のセールスマンの伊木一郎(仲谷昇)は、
公園のベンチで小説の構想を練っていたが上手くいかず
気晴らしに横浜マリンタワーに行く。
そこで女子高生の津上明子(西尾三枝子)と出会い、
口紅をつけていることを注意する。
大人ぶった明子は伊木を誘い肉体関係になるが
意外なことに明子は処女だった。
明子には純潔でいなさいと言うのに、
姉の京子(稲野和子)が店の客とホテルに入っていくのを見て憤慨し、
姉に対する反発で伊木と寝たのだった。
伊木は明子に姉を誘惑して酷い目に遭わせてほしいと頼まれ、
京子と愛人関係になる。
伊木は懇意にしている山田理髪師(信欣三)に、
亡き父と伊木の妻・江美子(島崎雪子)が肉体関係だったのか尋ね、
妻にも父との関係を告白しろと執拗に責める。
山田から父には芸者に産ませた娘がいて、
伊木の腹違いの妹の名前が京子だと知らされ、
歳も同じくらいで明子とは父親が違うという京子が
自分の妹ではないかと焦る。
伊木は京子との情事を明子に見せつけ、京子とも別れようとするが、
結局、京子は自分の妹ではないことがわかり関係を続ける。

題名の『砂の上の植物群』はパウル・クレーからきているみたいなんで
クレーの絵が引用されてる。
原作者の吉行淳之介は、女優の吉行和子が妹で、
宮城まり子が内縁の妻だったみたい。
原作では、伊木は化粧品のセールスマンをやる前は高校教師だったみたい。

伊木は犬の様に街を彷徨き、脚フェチみたいだし、
セーラー服の妹(明子)をホテルに誘うが拒否され、
代わりに姉(京子)にセーラー服を着せて縛ったりする変態。
伊木の家に警官がやって来たので、
明子との淫行がバレたのかと焦ったら、
友人の井村誠一(小池朝雄)が強姦未遂で捕まったので身元引受人の依頼だった。
釈放された井村と伊木が
「内気だから痴漢になる。気持ちが内向して極点に達した時、突然痴漢に変貌する」
とか痴漢談義。

会話場面で伊木が相手の話に興味が無くなると
途中から口パク(無音)になる演出や、
友人の小説家・花田光太郎(高橋昌也)と伊木と井村の男三人で
素人娘のストリップを観に行くんすが、
暗闇の中で微動だにしない三人の顔の目だけ(口だけ)に光が当たる演出や、
京子が伊木の腹違いの妹かもしれないとわかり
「こんな時、あなただったらどうします? 君だったらどうするね?」
と視聴者に問いかけてくる演出や、
伊木と京子がレストランに行くが
他に客が誰もいなかったのに気付くと突然満員になり、
慣れていない所に来て不満げな京子を食事の途中で連れ出し
人の流れに逆行してエレベーターに乗り
扉が各階ごとに開く演出とか面白い。

※以下、他の映画作品のネタバレがあるんで注意。
主役が仲谷昇なんで、
津上明子――横浜マリンタワーで出会った高校三年生、
口紅をつけ経験がありそうな素振りだったが処女。
その姉・京子を誘惑するため酒場「鉄の槌」に行く……
みたいな日記をつけていると思う。
京子の顔にホクロがあるんで稲野和子も出演している
同年公開の『猟人日記』みたいに伊木の奥さんが化けているのかと思った。うそ
クヒオ大佐 - 吉田 大八』は、
外国人のふりをして女を騙す結婚詐欺師の話なんすが、
猟人日記』の頃でも、日本の女性は外人に弱いってのが常識だったのか……。

好きなもの目録 その128 井原西鶴 好色一代男 (※アニメと映画)

久しぶりに『×××男』を観直したんすが、
×××公園や××××駅周辺など、
映画制作年頃に私が昔に住んでいた場所の近くがロケ地で
よく通った街や道が映るんで懐かしかったっす。
ちょっと離れているけど公園内に池があるんで、
×××をそこに投げればいいのに……と思う。
(※場所特定を避けるため伏字にしてます)
内容は正反対だけど「男」繋がりってことで
井原西鶴の『好色一代男』を基にしたアニメと邦画を。

ブログは公開なんで、
好きなエッチな作品や人物などについては書かないことにしてるんすが、
ポルノではなく芸術だ!
という勝手な私の判断によりエロアニメを目録に。


標題:色道世之介

分類:アニメ>OVA>エロ

■題名:井原西鶴 好色一代男

監督:阿部 行夫

脚本:山本 暎一

発表年:1990年

製作国:日本

評価:B ★未確定

■内容・雑記:
井原西鶴の『好色一代男』をアニメ化。
芸術的なアニメなんですが、
エロアニメなんで子供には観せないでね。
浮世絵の世界をそのままアニメーションにしたみたいで、
日本(和風)の、江戸時代の意匠が目を引く。
着物などのファッションや風俗など時代考証がしっかりしてるなぁ。

んで物語は、若い頃から色道楽、性の達人の世之介の所に、
上方から江戸へ花魁を買いにいくという仕立て屋の知人が尋ねてくる。
どーやら、大店を構える世之介に草鞋銭を無心したい様子に番頭は呆れ顔。
世之介が知人に、なぜ江戸に行くのか理由を尋ねると、
太夫と一晩懇ろになれれば屋敷を貰える賭けをしたという。
もう屋敷を頂いたつもりの知人はニヤケ顔。
驚く世之介は知人に、一見さんは太夫に会うどころか酒席を設けるのも困難なことを説く。
賭けに負ければ、男のシンボルを切り落とすと約束してしまった知人は青い顔。
なもんで、俺も一緒に行くと店を番頭に任せて世之介も一緒に江戸の吉原へ。

好色一代男』って題名のイメージ的には
幼女から熟女、醜女から美女、と色々なタイプの女の人を千人斬りなんだろうなぁ。
とか思うんですが、関係した女性は3742人で、
なんと! 少年(男性)725人とも関係を持ったとか、
穴があったらなんでもいーんかい世之介。
それで太夫を射止めに行く知人が、
世之介の店(呉服屋?)から独立した元丁稚(仕立て職人)なのか
身分の低い感じの軽薄な男なんですが、
世之介との関係が若い頃男色関係だったんじゃないかと想像。
世之介の周旋と太夫の機転により、
ダメダメな知人が太夫と一夜を供にすることになるんですが、
その直前に、ペレ(ED)にならないように、イチモツに数珠を巻けとか
世之介が言い出して、ちゃんと巻いているか俺に見せろとか……。
なんだかんだで世之介のおかげで、無事男性自身は助かりましたとさ。
って話がメイン。
そして、まぁ色々あったけど、
人生の最後は女護島を目指して宝船みたいなので出航。
その後、世之介を見たものは誰もいない。みたいな
しかし……、これだけ日本全国津々浦々で乱れた性生活送っていたら、
性病で酷いことになってたと思うんですが……最後に鼻が落ちるみたいな。

阿部行夫監督のことはよく知らないんですが、
なんかサンリオのアニメの美術とか、
ルパン三世 ルパンVS複製人間』の美術とかやっている重鎮らしいっす。

 

■おまけ

標題:増村保造好色一代男

分類:映画>邦画>時代劇

■題名:好色一代男

監督:増村 保造

音楽:塚原 哲夫

出演:
市川 雷蔵
中村 鴈治郎 (二代目)
中村 玉緒
若尾 文子
水谷 良重 (二代目 水谷 八重子)
船越 英二
菅井 一郎

発表年:1961年

製作国:日本

評価:C ★★★

■雑記:
アニメの『井原西鶴 好色一代男』は、
世之助が父の家業(遺産)を継いだ後の中年の頃の一つのエピソードだけだったんですが、
(最後に女護島をめざして船出するエピソードはあるけど)
映画『好色一代男』は、
世之助(市川雷蔵)が父(中村鴈治郎)から勘当される
十代後半から三十代くらいまでの話のダイジェスト。
映画は原作とは違い、翻案みたい。
世之助の設定がアニメとも違い、男にまったく興味ないし、
女でも婆さんには食指が動かないし。
なんか世之助は封建社会に反抗的で(武士を敵視している)、
女性は虐げられた可哀想な存在だから労わらなくてはならないっていうフェミニストで、
遊女には湯水のように金を使うのに、男にはびた一文やらない女尊男卑。
最後はアニメと同じで、好色丸っていう
(帆綱は三千三百三十三人の女子の髪の毛で編んだもので吹流しは女の腰巻の)
船で女護島を目指して出航。
そして、女性だけのアマゾン族のパラダイス島へ漂着。うそ

死んだ恋人のお町(中村玉緒)が棺桶の中でニコッと笑う場面が可笑しい。

好きなもの目録 その192 石井隆の GONIN

劇画家で映画監督の石井隆さんが
5月22日にお亡くなりになっていたみたいです。

2017年に記したメモを下記に転載。

石井隆監督作品は、
『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』『GONIN』『GONIN2』などを観たことがある。
観たのが十年くらい前で、もうあまり記憶に無いんすが、
『ヌードの夜』と『GONIN』は面白かったかな。
脚本を手掛けた作品は、
『天使のはらわた 赤い教室 - 曾根 中生』
『天使のはらわた 名美 - 田中 登』
『縄姉妹 奇妙な果実 - 中原 俊』
池田敏春監督の『死霊の罠』『ちぎれた愛の殺人』を観た事があり、
『天使のはらわた 赤い淫画』は観たかどーか記憶が曖昧。
私が邦画を観始めた頃、『ヌードの夜』『GONIN』など評価が高く面白いので、
石井隆監督作品を出来るだけ観たいとは思ったんですが、
他に観たい映画やアニメなど沢山あり過ぎて後回しにしていて、
あまり作品を観れてないです。

石井隆監督の『GONIN サーガ』を視聴。
2016年末、根津甚八さんが亡くなりましたが最後の出演作。
病気で俳優業を引退していたので、根津さんが登場しても
「誰だ、お前?」状態だったのが悲しいなぁ。
『GONIN サーガ』は、けっこうお金が掛かってる出来なんすが、
なんか古臭い(時代遅れ)かな。
『GONIN』の続編で、『GONIN サーガ』の登場人物は『GONIN』の登場人物の息子や娘だったり。


標題:石井隆のGONIN

分類:映画>邦画>ピカレスク

■題名:GONIN

監督・脚本:石井 隆

音楽:安川 午朗

主題歌:紅い花 - ちあき なおみ

出演:
佐藤 浩市
本木 雅弘
根津 甚八
竹中 直人
椎名 桔平
ビート たけし
木村 一八
鶴見 辰吾
永島 敏行
室田 日出男
横山 めぐみ
川上 麻衣子
滝沢 涼子
永島 暎子
栗山 千明
岩松 了

発表年:1995年

製作国:日本

評価:保留 (A か B 未確定)

■内容・雑記:(保留)
また観返したら、何か書きます。

 

■題名:夜がまた来る

監督・脚本:石井 隆

音楽:安川 午朗

出演:
夏川 結衣
根津 甚八
寺田 農
渡辺 哲
椎名 桔平
永島 敏行
竹中 直人
余 貴美子
宮下 順子

発表年:1994年

製作国:日本

評価:保留

■雑記:
『ヌードの夜』『夜がまた来る』『天使のはらわた 赤い閃光』と
土屋名美と村木哲郎の三部作?
女の情念というか怨念というかドロドロした映画。
銀色の紙吹雪、ネオン管、雨(水)や光など特徴ある石井隆演出で、
公開当時に観ていたら、(当時の)他の邦画と比べて凄い!
ってなっただろうけど、
今観ると、こういう日本映画はもうお腹いっぱいって感じで食傷気味。
重い(落ちるところまで落ちる)話なんですが、
最後のポン刀(椎名桔平)対ビニール傘(根津甚八)の決闘が
それまでとのテイストが違って、なんか面白い。
夏川結衣が体当たり演技(ヌード)してんすが、
私は夏川結衣といえば『死国』での可愛い美人や、
結婚できない男』とかの落ち着いたイメージだったので、
若い容姿と声(台詞回し)と演技などが知っている女優とは結びつかず、
この女優(夏川結衣)は誰(有名)?なんだろうと思ったっす。

好きなもの目録 その361 金井勝の無人列島

「フフフフフフ……」尼僧の黒い微笑

二年くらい前に観て衝撃を受けた前衛映画、
金井勝監督の『無人列島』を目録に。
※「微笑う銀河系三部作」のまだ観てなかった『王国』を観たんで、
二年くらい前に観てもう内容を忘れてる『GOOD-BYE』と共に
ちょっとだけ追記してます。

1960~1970年代の自主制作映画や実験映画や前衛映画
『白日夢 (1964年) - 武智 鉄二』
『とべない沈黙 - 黒木 和雄』
薔薇の葬列 - 松本 俊夫』
『鉄輪 - 新藤 兼人』
とか、勅使河原宏寺山修司なんかは、
わからないところもあるけどなんか面白いんすが、
『荒野のダッチワイフ - 大和屋 竺』
とか、若松孝二足立正生なんかは、
低予算なんで荒唐無稽で女性のヌードやレイプなどの
衝撃性や暴力性で誤魔化している感じがして
あまり面白いと思えないんすが、
そんな作品の中で『無人列島』は映像が面白いし、
イデオロギーや性的なメタファーがなんか異様で面白いっす。
内容は全然わからないけど……。
上記の作品に比べると、
デヴィッド・リンチの作品がいかにわかりやすいか、
予算(お金)をかけ丁寧に制作しているか、と改めて思う。


標題:金井勝の微笑う銀河系三部作 無人列島

分類:映画>邦画>前衛

■題名:
無人列島
GOOD-BYE
王国

監督・脚本:金井 勝 (※出演:『GOOD-BYE』『王国』)

脚本・出演:むささび童子 (※『GOOD-BYE』『王国』)

スタッフ:
富田 雪 (※脚本:『無人列島』 / 出演:『王国』)
山崎 佑次 (※脚本・美術:『無人列島』 / 撮影・美術:『GOOD-BYE』 / 出演:『王国』)
亘 真幸 (※撮影:『GOOD-BYE』『王国』 / 出演:『GOOD-BYE』)

出演:
大方 斐紗子
佐藤 重臣
真壁 勝徳 (※『無人列島』『GOOD-BYE』)
串田 和美 (※『無人列島』『王国』)
岩田 信市 (※『無人列島』『王国』)
堤 雅久 (※『GOOD-BYE』『王国』)

(※下記『無人列島』)
佐沢 博
竹田 都
新井 純
伊東 満智子
金平 ミサ
河西 都子
浅川 鮎子
渡辺 ルミ
佐藤 博
村松 克巳
樋浦 勉
坂本 長利
青木 一子
永田 智
松葉 正男
上条 順次郎
加藤 好弘

(※下記『GOOD-BYE』)
松井 康子
梵魚寺 勝丸
空涙 犬吉
小笠原 清
宝仙華
雲 堂門
田中 茂

(※下記『王国』)
大和屋 竺
桑名 平治
城之内 元晴
佐々木 天
尾形 充洸
井東 清
斎藤 隆
山本 晰也
比田 義敬
萩野 素彦
荻野 アヤ
荻野 直
細井 靖明
大阪 徳
秋山 洋
伊藤 文
多胡 智惠子
李 順子
松本 勲

発表年:
1969年
1971年
1973年

製作国:日本

評価:
A ★★★★☆
C ★未確定
B ★★★△

■内容・雑記:
無人列島』
逃亡していた日出国(串田和美)は、村の駐在(佐沢博)に捕まり、
ボコボコにされ憔悴しきった状態で教会に連れ戻される。
教会地下の尼僧達による審問会で有罪になった日出国は
白衣の尼僧(河西都子)に鞭打たれ、
女の淫欲と母の子宮の中にいるような状態から逃れると
辿り着いたバラック集落で背中から男の子を産みシャム双生児のようになる。
河原で青年(樋浦勉)が白衣の尼僧に虐殺され鶏を奪われるのを目撃したり、
背中の子供が「ねずみの嫁入り」を読むことにより知識を得て大人に成長し
日出国に反抗するようになる。
日出国はその自分の半身(村松克巳)が邪魔になり殺すことにより自信を取り戻すと、
新聞を美しく貼ることに使命を感じている夫(坂本長利)と
そのことに疑問を感じている妻(青木一子)の住む団地に大家として押し入る。
単純な仕事に疑問を持った団地の妻を日出国は犯し刺殺すると、
団地の妻から五人の畸型児(ゼロ次元)が産まれる。
日出国は畸型児達に追われながら国会議事堂に向かい、
角棒を振り回し立ち塞がる畸型児の一人を刀で切り倒し国会に乱入する。
そこは大衆演劇の舞台のような場所であり、
白衣の尼僧が現れ、日出国に刀を振り回し民衆を扇動するように促す。
乗せられ跳ね上がった日出国は(原爆により)白衣の尼僧に殺され偽りの平和が訪れる。
何を言っているのかわからねーと思うが
私も何を観せられたのかわからなかった……、
頭がどうにかなりそうだった……。うそ

日出国(ひでくに)の名前は、日出ずる国、日本の暗喩だと思うけど、
尼僧達の審問会は極東国際軍事裁判で、白衣の尼僧はアメリカかな。
白衣の尼僧が河原で青年を虐殺するのはベトナム戦争
西しか向けない日出国と東しか向けない顔に痣がある男のシャム双生児
東西冷戦とか右翼や左翼のイデオロギー対立のことかな。
背中のシャム双生児を殺した日出国が急に男らしくなり三島由紀夫っぽくなる。
団地の夫婦の食事場面で金嬉老事件金嬉老のインタビューが流れる。
団地の夫が目の前で妻が日出国に襲われているのに、
そんなことより新聞貼らなきゃ……と現実逃避するのが日本人的。
団地の妻から畸型児が産まれてくる時の音楽が「君が代」だったり、
河原での白衣の尼僧と青年が戦闘している時の音楽がカントリー・ミュージック?だったり、
日出国が民衆を扇動している時の音楽が
ジェームス・ブラウンの「パパズ・ガット・ア・ブランド・ニュー・バッグ」。
雪原から始まり雪原で終わる、
まわりまわって、ねずみの嫁入り的なループ構造になってる。

螺旋階段で白衣の尼僧が日出国を鞭打つ場面とか、
日出国が黒い微笑で団地を見下ろす場面とか、
畸型児達の奇妙な踊りとか映像を観ているだけで面白い。

畸型児達を演じているのは
『にっぽん'69 セックス猟奇地帯 - 中島 貞夫』や
薔薇の葬列』にも出ている
前衛パフォーマンスアート集団「ゼロ次元」の人達。


『GOOD-BYE』
無人列島』みたいなのを期待すると肩透かしを食らうかな。
より自主制作映画っぽい荒い作り。
失語症の少年(むささび童子)がラーメン屋へ行くのがループされ、
途中、麗人(松井康子)に出会い胎内回帰。
古地図にある朝鮮半島が大陸と繋がっていない島だったことから、
飛躍して日本から韓国へ突然ワープするみたいな展開だったような。
戒厳令下の当時の韓国の街並みが観れる貴重性はある。


『王国』
人々の朝の通勤という日常で始まり、
人はいかに時に支配されているかを見せる。
編集者が詩人の五九勝丸の家を訪れ原稿を受け取る。
以降、その詩に書かれた意味不明な内容に沿って話しが進む。
五九は目抜き平次(桑名平治)率いるスリ集団や
鳥博士(大和屋竺)に出会い、
時を掌る神クロノス(岩田信市)と対決することに。

スリの集会で、集会場の藁の小屋が燃やされスリ達にも火が燃え移るんすが、
火だるまスタントって普通、
別人のスタントマンが顔を映らないように安全にやると思うんすが、
どー観ても、本人が本当に勢いよく燃えてるんすよ。
火傷してないか心配……。
鳥博士による渡り鳥の体内時計の研究から
「時間からの開放」を学んだ五九は
鳥のアヌスからガラパゴス諸島へ飛ぶ!(意味不明)
んすが、ガチャピンみたいに緑色になった五九が
ガラパゴスゾウガメと獣姦したり、ウミイグアナ?の大群に混ざったりする
マジで八王子からガラパゴスへ行ったの?っていう驚きの展開!
無人列島』の尼僧の登場や鞭打ち、
宇宙空間で「フフフフフフ……」と黒い微笑をする(パンストを被った)男達の顔、
など『無人列島』の続編っぽい。
押井守作品みたいに、鳥や魚(動物)が表象や直接的に登場する。


無人列島』で(戦後)日本を現し、
『GOOD-BYE』で日本を脱出して海外(韓国)へ、
『王国』で日本から世界(ガラパゴス諸島)、そして宇宙へ。
――とスケールアップしてるけど、
無人列島』が映像的にも物語的にも一番面白いと思う。

好きなもの目録 その403 デヴィッド・リンチのロスト・ハイウェイとマルホランド・ドライブ

デヴィッド・リンチ
ロスト・ハイウェイ』と『マルホランド・ドライブ
を久しぶりに観直したんすが、何度観てもわからないっす……。
私が影響を受けたサークルの先輩に
デヴィッド・リンチ大好きな人がいるんすが、その異常な愛情に比べると、
私は普通にデヴィッド・リンチが好きくらいの軽い感じっす。
映画監督の私の好みは、デヴィッド・リンチより
デヴィッド・クローネンバーグテリー・ギリアム
ポール・バーホーベンの方が好みで、
デヴィッド・リンチは、アレハンドロ・ホドロフスキー
コーエン兄弟ジョエル・コーエンイーサン・コーエン
などと同じくらいの好みかな。

デヴィッド・リンチの作品は、
長編映画10本とテレビドラマ
ツイン・ピークス (オリジナル・シリーズ)』を観たことがあるんすが、
今回観直した2本と『ワイルド・アット・ハート』以外の作品は
五年とか十年以上前に観てから観直してないので内容憶えていません。
昔のブログのメモを見ると、
2009年にGyaOYahoo!動画と統合される前のギャオ)で
ツイン・ピークス』を観て、
丸太おばさんとかウィンダム・アールが尺八吹く――とか書いてあるんすが、
ほとんど忘れてるっす……。
デヴィッド・リンチの映画の中で『ロスト・ハイウェイ』が
不気味なミステリーマンの印象が強く一番好きなんで目録に。


標題:デヴィッド・ハイウェイ・ドライブ・ロスト・マルホランド・リンチ

分類:映画>洋画>サスペンス

■題名:
LOST HIGHWAY
ロスト・ハイウェイ
MULHOLLAND DR.
マルホランド・ドライブ

監督・脚本:
DAVID LYNCH
デヴィッド・リンチデビッド・リンチ / デイヴィッド・リンチ

音楽:
ANGELO BADALAMENTI
アンジェロ・バダラメンティ

撮影:
PETER DEMING
ピーター・デミング

出演:
(※下記『ロスト・ハイウェイ』)
BILL PULLMAN
ビル・プルマン
PATRICIA ARQUETTE
パトリシア・アークエット
BALTHAZAR GETTY
バルサザール・ゲティ
NATASHA GREGSON WAGNER
ナターシャ・グレグソン・ワグナー
MICHAEL MASSEE
マイケル・マッシー
ROBERT LOGGIA
ロバート・ロッジア
ROBERT BLAKE
ロバート・ブレイク

(※下記『マルホランド・ドライブ』)
NAOMI WATTS
ナオミ・ワッツ
LAURA HARRING
ローラ・ハリング
JUSTIN THEROUX
ジャスティン・セロー
ANN MILLER
アン・ミラー
MELISSA GEORGE
メリッサ・ジョージ

発表年:
1997年
2001年

製作国:
アメリ
フランス

評価:
A ★★★★◎
A ★★★★△

■内容・雑記:
ロスト・ハイウェイ
ジャズのサックス奏者フレッド・マディソン(ビル・プルマン)は、
目覚めが悪く煙草を吸ってるとインターホンが鳴り通話にすると
「ディック・ロラントは死んだ」とかわけわからんこと言うんで外を見たら
ピンポンダッシュで誰もいないんだけど
玄関先にビデオテープが置いてあるのを見つける。
裏ビデオとか注文してないし呪いのビデオとかだったら嫌だなぁ。
とか思ったか知らないけど、
妻のレニー(パトリシア・アークエット)と一緒にビデオを観てみたら
マディソンの家や室内の隠し撮りだったんで警察に通報。
アンディ(マイケル・マッシー)主催のパーティに夫婦で出かけるが、
アンディと妻のレニーが親密そうでなんか嫌な感じ。
そこへミステリーマンロバート・ブレイク)が現われ、
いつもフレッドの家に居るっす。とか言って電話を渡してきて、
留守のはずなのに謎の男が電話に出るんすよ。
んで、またビデオが届いてたんで観たら、
自分(フレッド)が妻を惨殺しているスナッフビデオだったんで
身に覚えがなく混乱していると警察に捕まり収監される。
監獄のフレッドは激しい頭痛により変身し、
なぜか自動車修理工の青年
ピーター・レイモンド・デイトン(バルサザール・ゲティ)になる。
別人なんで釈放されたピートが働いていると
お得意様のマフィアのボス、ミスター・エディ(ロバート・ロッジア)が
愛人のアリス・ウェイクフィールドパトリシア・アークエット)を連れて現われる。
ピートには恋人のシェイラ(ナターシャ・グレグソン・ワグナー)がいるんすが、
凄い美人なんでアリスに一目惚れしたピートは
仕事終わりに再び現われたアリスと恋に落ちホテルへ。
んで、ピートとアリスの仲がミスター・エディにバレやばい状況に。
アリスに呼び出されたピートはアンディの家に行くが、
アンディと取っ組み合いになり、
アンディは豆腐の角……じゃなく、ガラスのテーブルに頭をぶつけて死ぬ。
逃亡資金にするためアンディの貴重品を持ち去り砂漠の小屋へ売りに行く。
なんか知らんけど、またミステリーマンが出てきて、
いつの間にかピートがフレッドに変身して、
妻のレニーでもあるアリスと肉体関係にある
ミスター・エディことディック・ロラントを射殺する。
フレッドは自宅にいる自分に
「ディック・ロラントは死んだ」と報告すると尾行していた警察から逃亡。
夜のハイウェイを逃避行……。みたいな

ポルノや売春など裏社会と繋がっているアンディが
ディック(ミスター・エディ)にレニー(アリス)を紹介して、
ディックとレニーの関係を知ったフレッド(ピート)が二人を殺した。
ってことなのかな。
フレッドが頭ビリビリして変貌するのは、
なんか電気椅子での死刑執行みたいなんで、
ピートに変身してる描写は走馬灯がよぎってるのかも。知らんけど
フレッドやピートが容姿や人格が変貌する前に、
暗闇で自分の鏡像と対峙するみたいな場面があったり、
アリスがミスター・エディ(の部下)に銃で脅されて服を脱ぐ場面にも
全身鏡(姿見)が遠くに置いてあったりして、
鏡は人の表と裏、二重人格を象徴してるのかな。知らんけど
アンディ役のマイケル・マッシーは、
ブルース・リーの息子のブランドン・リーを誤って射殺、
ミステリーマン役のロバート・ブレイクは、
二番目の妻だったボニー・リー・ベイクリーを射殺したとか……。

サウンドトラックに、
デヴィッド・ボウイの「アイム・ディレンジュド」
ルー・リードの「ディス・マジック・モーメント」
マリリン・マンソンナイン・インチ・ネイルズとか使われていて、
マリリン・マンソンはポルノ男優役でも出演してる。

フレッドがピートに変貌するのは、
O・J・シンプソン事件での心因性記憶喪失(解離性障害)から着想を得たみたいなんすが、
O・J・シンプソンは、元アメリカンフットボール選手で
裸の銃を持つ男』などに出演した俳優なんすが、
元妻の殺害事件の被告人となったことで有名)
私が久しぶりに『ロスト・ハイウェイ』を観直そうと思ったのは、
フレッドがピートに変貌するのは、
マカロニほうれん荘』の膝方歳三(トシちゃん)が
七味とうがらし先生に人格が変わるのを連想して、
ミステリーマンって容姿的に、金藤日陽(きんどーさん)みたいだなと思ったから。
ピートが純情そうな元カノのシェイラと
マフィアの情婦のアリスの間で揺れるのが、
沖田総司(そうじ)を、
清純な益田弘美とヤクザの娘の中嶋敦子の間で取り合うのをちょっとだけ連想。


マルホランド・ドライブ
キャッチコピーは「リンチのあたまはどうかしている」うそ

ベティ・エルムス(ナオミ・ワッツ)は、
女優としての成功を夢見てカナダからロサンゼルスに来て、
撮影旅行で留守にする女優の叔母のアパートを使わせてもらう。
アパートに行くと、交通事故で記憶喪失のリタ(ローラ・ハリング)がいて、
同情したベティはリタを介抱し素性を調べようと尽力する。
その頃、映画監督のアダム・ケシャー(ジャスティン・セロー)は上層部からの圧力で
ベティを売り出すために主役にしろという命令に背き窮地に陥る。
アダムが家に帰ると妻は間男を連れ込んでいて破局
その上マフィアに追われ金も無いのでお手上げ状態に。
ベティは叔母のコネでオーディションを受けると評判が良く、
アダムに紹介するからとスタジオ見学に行き、
アダムとカミーラ・ローズ(メリッサ・ジョージ)が親しげにしている所を見て、
約束があることを思い出し、その場を離れリタと合流する。
リタの本名と思われるダイアン・セルウィンの住所を二人が尋ねると、
そこには女性の死体があった……。

ダイアン・セルウィン(ナオミ・ワッツ)と
カミーラ・ローズ(ローラ・ハリング)の二人は同性愛関係で
お互い女優で成功することを目指している。
カミーラは抜擢され成功し映画監督のアダムと結婚することに。
自分は売れない女優のままでカミーラに裏切られたダイアンは
殺し屋にカミーラの殺害を依頼する。
任務完了の印の青い鍵(ブルーキー)を見たダイアンは
後悔から錯乱し自殺する。

前半がダイアンの夢(理想)で、後半が現実らしいっす。
前半と後半で俳優の役名や立場が違っていて、
カミーラ・ローズ役も前半と後半で違う女優なので混乱するっす。
マルホランド・ドライブ』は、
サンセット大通り - ビリー・ワイルダー』のオマージュらしいんすが、
日本でリメイクするなら、
アパートの管理人でアダムの母親のココ(アン・ミラー)役は清川虹子だな。うそ

わけわからん映画っすが、
ナオミ・ワッツが可愛いなぁ。ってのと、
ナオミ・ワッツの父親はピンク・フロイドサウンド・エンジニアだったとか)
最後のちっちゃい老夫婦の場面とか面白いかな。
人物設定などがちょっとだけ、
山岸凉子の「バンシー」「奈落 タルタロス」なんかを連想したっす。